校長ブログ
校長ブログNo144‐2 特別な夏 心熱い夏
特別な夏 熱い夏の第2弾。毎年、感動を与えてくれる全国高校野球選手権大会(今年は第106回)が23日(金)阪神甲子園球場で決勝戦が行われ終了しました。
▼ 8月23日(金)決勝戦(写真は現地観戦した知人による提供)
京都国際高等学校(京都代表)が関東第一高等学校(東東京代表)を延長十回タイブレークの末に2―1で破り、初優勝。両軍無得点のまま延長戦に入った試合は実に35年ぶりとのことで大接戦でした。夜、決勝戦の模様をスポーツニュースで見ましたが、今年も歴史に残る最高のゲームとなりました。2022年度優勝校仙台育英の須江監督の言葉「青春って密なので」のとおり、全ての高校球児から今年も夏の終わりにパワーをもらった感じがします。また、京都国際高校・小牧憲継監督の言葉も、関東第一高等学校・米沢貴光監督の言葉もどちらも心に響くすてきな言葉でした。
野球に関連して...同日(日本時間24日)「40本塁打40盗塁」の偉業を達成したドジャース大谷翔平選手の活躍もすばらしかったです。
▼全国に寄贈された大谷翔平選手からの贈り物(前任校にて開封時に撮影2024年1月)
本校では児童が休み時間や授業等で使用しています。
さて、「特別な夏」の最後(第3弾)は...「パリ2024パラリンピック競技大会」です。
8月28日(水)~9月8日(日)の12日間 第17回パリ2024パラリンピック競技大会が行われます。
競技数22競技549種目 185か国が参加 出場選手数:4,400人。日本選手は160人。千葉県にゆかりのある選手は、10競技(陸上競技、車いすラグビー、バドミントンなど)に21人が出場予定です。
千葉県でのパラスポーツの推進について熊谷俊人知事は「障害がある人が身近な地域で障害の特性に合った障害者スポーツに出会える環境、これをパラリンピックを開催した県として、これからも大事に他県に負けず充実していきたい」と述べています。
昨年度(令和5年度)本校で行われた県教委による「パラアスリート等学校訪問事業」の様子はこちらから
https://www.pref.chiba.lg.jp/shousupo/para-sports/para-gakkouhoumon/r5/231020shirahamashou.html
校長ブログNo144 ‐1 【お知らせ】第3回講師登録説明会(東上総教育事務所より)
千葉県教育庁東上総教育事務所からのお知らせです。
千葉県の東上総地区で勤務可能な方を募集しています。
◇小・中学校教諭の免許がない方でも、可能な仕事があります。
幼稚園教諭の免許状、高等学校教諭の免許状だけをお持ちの方も、 小中学校で働けます。ぜひお越しください。
◇教員免許状を取得したが、今まで教壇に立ったことの無い方についても、講師に興味がある方はお越しください。
◇栄養職員の募集も行っています。栄養士の免許状をお持ちの方も、ぜひお越しください。
◇事務職員、スクールサポートスタッフには、教員免許状は不要です。
以下の日程で、講師等についての説明会・登録会を開催します。
詳細はこちらから
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/kj-hkazusa/kanrika/koushitouroku727.html
校長ブログNo143 カモメは白いと思っていた
海とかもめ
金子 みすゞ
海は青いとおもってた、
かもめは白いと思ってた。
だのに、今見る、この海も
かもめのはねも、ねずみ色。
みな知ってるとおもってた、
だけどもそれはうそでした。
空は青いと知ってます、
雲は白いと知ってます。
みんな見てます、知ってます、
けれどもそれもうそかしら。
海は青色、空は青色、雲は白色...人は生後、視覚が発達するにつれ「〇〇は何色」と物の名前とと色を結びつけながら認識していきます。教科書にも掲載される、金子みすゞさん(本名・金子テル:1903年(明治36年)‐1930年(昭和5年))の詩は、「私と小鳥とすず」に代表されるように、思いやりのあるあたたかい言葉で綴られています。また、「いのち」を見つめる詩も多くあります。
冒頭の詩のように、見る人の心の状況や、環境により本来の色とは違って目に映ることもたくさんあります。海は青という先入観がありますが、このブログでも折々掲載する私が撮った海にもそれぞれ違いがありますし、青とは限りません。私が着任して初めて見た木戸浜の海の色は「黒」。新鮮な驚きでしたから、波の音と共に心に残っています。その後も何度か見た海は、当たり前ですが、いつも違った景色を見せてくれました。金子みすゞさんは、当たり前だと思っていることが実は当たり前ではなかったということに気づき、この詩で「真実」は自分の目で確かめることの大切さについて教えてくれています。そういえば、この夏に訪れた美術展で、鎌倉時代に描かれたという絵に添えられた和歌を思い出しました。
「世の常に見ることは みな違い(たがい)けり
烏(カラス)の黒く 鷺(サギ)も白くて」
解説パネルには「歌意は難しいですが、目に見えているものだけが真実ではないという何か仏教的な意味かもしれません。」と書かれていました。鎌倉時代は民衆にさまざまな仏教の教えが広まった時代であることは理解していても、妙に謎めていることがその後もひっかかっていたのです。でも、金子みすゞさんの詩を読んだとき、この和歌の意味することと似ているなと感じました。しかも先の和歌が詠まれた鎌倉時代と、みすゞさんがたくさん詩を作った大正~昭和初期の時代と、時代が異なっても感覚は同じであることに驚きます。この夏、九十九里の海で撮影したカモメの写真を改めて見返してみると、写真を撮ったときには気づかなかったことが見えてきます。目に見えているものは実は真実の姿ではない。ものごとの真実を見ることは難しいことをこの詩が改めて教えてくれました。
▼波打ち際のセグロカモメ(飯岡にて)
幻の童謡詩人とも呼ばれる金子みすゞさんの詩は、最初、詩人であり作詞家の西條八十(さいじょうやそ)により発掘された。その後、さらに、児童文学作家であり童謡詩人である矢崎節夫(やざきせつお)氏(東京都出身:1947年(昭和22年)~)により再度発掘され、広く知られるようになり小学国語科の教科書の掲載に至った。(教科書掲載初出は1996年(平成8年)です。教師になりたての頃、銚子市で開かれた研修会で矢崎さんご自身から金子みすゞさんの詩との出会いについてのエピソードを伺ったことがあります。)
矢崎節夫氏が館長を務める『金子みすゞ記念館』のサイトはこちらから
https://www.city.nagato.yamaguchi.jp/site/misuzu/
書籍:『海とかもめ』(矢崎節夫・選)
https://m.media-amazon.com/images/I/71S8RRolx+L._SY466_.jpg
過去には、ドラマ特別企画として『明るい方へ 明るい方へ』童謡詩人金子みすゞ(2002年(平成14年)主演・松たか子)や『金子みすゞ物語─みんなちがって、みんないい─』(2018年(平成30年)主演・上戸 彩)などが放映されています。
校長ブログNo142 花も野菜にも厳しい暑さでした
21日(水)朝、職員全員による草刈りから1日が始まりました。夏の間、伸びに伸びた草を、2週間前に数名の職員が草刈りをし、再び今週から芝刈り機を中心とした草刈りを行い、2学期に子供たちを出迎える準備をしています。
玄関前に教頭先生が種から育てて植えたヒマワリも、8月13日の朝に初めて花が咲きました。閉庁期間中に交代で水やり当番をした職員が教えてくれました。(16日の台風7号で傾いてしまい、とても残念ですが...)2学期が始まる9月2日には満開になりそうです。楽しみにしていてください。今年は昨年以上の厳しい暑さで、作物を育てるにはとても厳しい環境です。テレビでも取り上げられていましたが、7月は高温多雨のため野菜が例年と比較し巨大化し、出荷できない悩みがありました。猛暑の8月はこれから野菜によっては価格が変動する可能性が大とのことです。4年生が育てている暑さに強いと言われるツルレイシも猛暑の影響で実は小ぶりでした。学年の花壇は南側に位置し、1日中強い日差しを浴びる場所にありますが、校舎北側(玄関側)にある花壇は、半日かげになり、マリーゴールドや秋の訪れを知らせるコスモスがきれいに花を咲かせています。ポーチュラカは8月後半に入り少し暑さが和らいだため以前よりも色鮮やかになりました。このように、日直の職員や閉庁期間中は学校近くに在住する職員が交代で水やり当番をしたおかげで何とか花たちも暑さを乗り切りました。私たち人間だけでなく、花壇の草花や野菜の苗にとってもとても苦しい夏だったと思います。
校長ブログNo141 がんばった席書大会
7月22日「第73回千葉県小・中・高校席書大会」の地区審査会がありました。本校からは作品展への参加を希望申し込みした23名の児童が出品しました。
今年の課題は、
小学1年 「たい」
小学2年「つばめ」
小学3年「花たば」
小学4年「竹とんぼ」
小学5年「大きな波」
小学6年「広い海原」
です。各学年の参加児童は課題の字の特徴をしっかりとらえ、家で何枚も何枚もたくさん練習したことでしょう。濃い墨でていねいに書かれた一文字一文字からその様子が伝わってきます。見ごたえある作品がんばりましたね。残念ながら8月2日に行われた中央席書大会への参加推薦はありませんでしたが、「書星会賞」をはじめとするすばらしい賞をはじめ、全員に賞がつきました。おめでとうございます。これからもますますがんばってください!!
出品者全員に賞状が渡されます。近年、賞状もパソコンによる印字が増えてきましたが、今年度から書写に限らず、賞状については、賞・学校名・学年・氏名等、校長が、がんばった児童一人一人に気持ちをこめて揮毫させていただいております。
9月2日(月)第2学期始業式の後の賞状伝達の場で上位入賞者を代表として表彰する予定です。
書写の作品展は年間を通して数々の作品展に出品する機会があります。近年では、パソコンなどの情報機器の発達により、鉛筆やペン、筆などで直接文字を書く機会が昔と比べたら減ってきています。しかし、学校教育においては書写の授業がありますし、鉛筆を使って文字を書くことは日常的に行われていることです。ぜひ、今後もより多くの児童が参加し、上達する機会の一つとしてとらえられればと思います。
なお、令和6年度席書大会は、9月1日(日)の千葉日報紙上にて、千葉日報社賞以上の成績が発表される予定です。