校長ブログ
校長ブログNo140 処暑(しょしょ)
先週の休日、街を汗ダクダクになりながら「もう限界だ~」と歩いていたら、なにやらかわいいものを見かけました。アヒルが宙に浮いている?!いやいやよく見ると、たらいの中にある大きな氷(たらのかたまり(たらい氷)の上にのっていて涼しそうですよ。たらいには手拭いがかけてあり、前には水の入った桶とひしゃくが...風情がありますねぇ。これは「打ち水(うちみず)」といって暑い夏を少しでも涼しく過ごす日本に古くからある生活の知恵です。これを見たとたん一気に汗がひき、少し元気を取り戻しました。
今日8月22日は二十四節気「処暑」(8月23日~9月7日)
処暑(しょしょ)とは厳しい暑さの峠を越した頃です。朝夕には涼しい風が吹き、心地よい虫の声が聞こえてきます。暑さが和らぎ、穀物が実り始めますが、同時に台風の季節の到来でもあります。先日の台風7号以降、次々と台風が発生し、台風10号(サンサン)の今後の進路が気になるところです。
最新の台風情報はこちらから
https://tenki.jp/bousai/typhoon/japan-near/
これまでにもブログで折々触れてきた7月6日の「小暑(しょうしょ)」、7月22日の「大暑(たいしょ)」8月7日の「立秋(りっしゅう)」を経て、ようやく今日を境に厳しい暑さも峠を越すとの考え方です。昨日、8月21日(水)の朝、出勤するとき初めてエアコンなしで学校まで行くことができました。(窓は開けています。)やはり、確実に秋が近づいていますね。
一昨日、満月(スタージョーンムーン)の夜...
処暑とはいえ、このブログを書き始めた20日(火)の仕事帰りに見た夕方の空の景色からはまだまだ現実味がありません。というのは日中の猛暑の影響で、空にはさまざまな雲が乱舞しており、天気予報では毎日のように「大気不安定」「ゲリラ雷雨」が繰り返し流れ、「暑さにはもう参りました!」という気持ちで帰宅しました。その晩、当初の天気予報が変わり、雷雨もなかったため、私が住んでいる地域では夜はスーパームーンでもある満月をきれいに見ることができました。今日21日(水)も東京都心が数年に1度のゲリラ豪雨であるにもかかわらず、十六夜がきれいに見えています。カメラ撮影の知識がないので、今回は撮影はあきらめ、肉眼で楽しむことにしました。虫の音がずいぶん響き渡るようになりましたが、これからは日に日に大きくなることと思います。そして夜風もやわらかく涼しかったです。確実に秋は近づいているなあと感じながら見る満月はとてもきれいでした。きっとこのブログを読んでくださっている方も、どこかで空を見上げて月をご覧になったことでしょう。昨日紹介した先生からの夏だよりにもあった「たからもの」の1つになりました。
校長ブログNo139シリーズ先生からの夏だより⑦(残暑お見舞い)
今日は、J先生からのなつだよりをお届けします。
残暑お見舞い申し上げます!
2学期を目前にして、宿題が終わっていないと、すごく焦っているそこのあなた!!安心してください。9月1日は日曜日ですよ。
みなさんは、どんな夏休みをすごしましたか?わたしは、「たからさがし」をしました。みなさんも夏休みに見つけた「たからもの」を教えてくださいね。まだ見つけていない人は、いまからでも間に合います。見つけてみてくださいね。
(ひらがな文)
ざんしょおみまい もうしあげます!
2がっきを もくぜんにして、「しゅくだいが おわっていない」と、すごく あせっている そこのあなた! あんしんしてください。9がつ1にちは にちようびですよ。
みなさんは、どんな なつやすみを すごしましたか? わたしは、「たからさがし」を しました。みなさんも なつやすみにみつけた「たからもの」を おしえてくださいね。まだ みつけていない ひとは、いまからでも まにあいます。みつけてみて くださいね。
J先生の「たからさがし」という言葉がとてもステキですね。たくさん見つけたのかな?みなさんの中にも、「もう見つけたよ!」という人もいれば、「いやいや、まだまだこれからです。」という人もいるかもしれません。「たからさがし」いい言葉ですね。みなさんにとっての「たから」ってなんだろう。振り返ってみると、今となってはあれも「たからもの」だったかもということがけっこうあります。それは自分にしかない、けっしてお金では買うことのできないものです。まだ時間がありますからぜひ1つでも多くのたからものを見つけてくださいね。
校長ブログNo138 人はなぜ月を見上げるのでしょう
校長ブログNo81(6月24日(月))に掲載した6月21日(金)撮影の月。(翌日が満月「ストロベリームーン」だったが雨で見られなかった。)
今日、8月20日は満月。(月の出18時58分 月の入5時6分)
アメリカ先住民たちの間では「Sturgeon Moon(スタージョーンムーン)」と呼ばれるそうです。Sturgeonはチョウザメという意味。アメリカ先住民が五大湖でチョウザメの漁獲が盛んになる頃だからと言われています。また、今回は、最大の大きさで見えるためスーパームーンにもなります。
スーパームーンとは(るるぶKidsより)
https://kids.rurubu.jp/article/157023/
ここまで紹介して...残念なことに天気予報では曇り時々雨(8月18日時点)とのことで、せっかくの満月は見られそうもありません。ということで、8月18日(日)の夜に一足先に月見をしました。時おり雲隠れしましたが、夏の終わりの湿った夜風の中で見る月もよかったですよ。しかし、今回は写真が撮れなかった偶然撮れた前回の写真の設定はどうしたっけ?!悔いを残しつつ帰宅し、大河ドラマ「光る君へ」を見ていたら、主人公の紫式部(劇中では「まひろ」吉高由里子)が藤原道長(柄本佑)と共に満月を見上げるシーン(なんてタイムリー!)
紫式部:「きれいな月... 人はなぜ月を見上げるのでしょうね。」
道長:「なぜであろうな...。」
紫式部:「かぐや姫は、月に帰っていきましたけれど、もしかしたら、月にも人がいてこちらを見ているやもしれませぬ。それゆえ、こちらも見上げたくなるのかも。」
道長:「相変わらず お前はおかしなことを申すものだ。」
紫式部:「おかしきことこそ めでたけれにございます。」
ドラマと共に2回目の月見をしました(笑)
昔と比べたら断然年を重ねた今の方が月を見上げることが多くなりました。「なぜ月を見上げるのでしょうね。」と聞かれたら私だったらなんて答えるかな?自分が生まれる大昔からずっとそして自分の子どもが大人になってもそのさきの未来でも悠大な時の流れの中で変わらず、毎日月は昇り、沈んでいく。同じ空の下で星の数ほどいる人たちが同じようにどこかで月を見上げていることをふと思ったり...その神秘さゆえ月を眺めているのかもしれません。
▼8月18日(日)十三夜を撮影(今回はカメラ設定がうまくできずこれが限界)
8月は天文ショーが続きます。私は見なかったのですが、ご覧になられたかたもいらっしゃることでしょう。8月12日深夜から8月13日未明にかけて3大流星群の1つである「ペルセウス座流星群」がよく見られ話題になっていました。YouTubeのLIVE配信やSNS等で今年の様子を見ることができます。このほかにも8月15日は火星と木星が最接近。8月20日~21日にかけて月と土星が最接近するなど話題になっています。晴れた日はたくさんの星が見られるチャンスですね。1学期に4年生は理科の授業で「夏の大三角形」について学習しました。夜風にあたりながら探してみるのもいいですね。
参考 るるぶKids HPより
「夏の大三角・天の川・さそり座の見つけ方!方角や星座の神話も紹介!夏休みに星空観察を」
https://kids.rurubu.jp/article/63562/
校長ブログNo137 セミの声にぞおどろかれぬる?!
♪ ジョワーン ジョワーン ジョワーン
♪ ミーン ミーン ミーン
♪ シャワ シャワ シャワ
♪ ジジジジジ ジリ ジリ ジリ ジリ
♪ カナカナカナ
里山や森林に囲まれた公園では、いろいろなセミの鳴き声が聞こえます。「セミの大合唱」と言いますが、みんながみんな元気に鳴いていて、互いのハーモニーを考えているようには思えません。はじめは、うるさいほどにぎやかですが、だんだんと森林の世界に溶け込み、なじんでくるとセミの鳴き声も溶け込んできて心地よく聞こえてきます。
先々週、昔、セミの羽化を見たことのある近所の公園に行ったら、すごいことになっていました!
(虫が苦手な人は、スクロールしてくださいね。)
土の中から出てきた順番に並んでいるのかな?それとも誰かがいたずらして並べたのかな?
きれいに整列している「抜け殻」を見てびっくりしてしまいました!
別の場所でも、ほら...
長いことかけて土の中で育ってきた幼虫がいよいよ地上に出てきて...思う存分、短い夏の時間をめいっぱい楽しみ、元気いっぱいに鳴いていることを考えると「歓喜の歌(よろこびの歌)」のように聞こえてきます。森の中を長い時間散歩することが好きだった作曲家のベートーヴェンもときにはセミの鳴き声など聞いたこともあったのでしょうか(笑)なんて冗談はここまでにして...
七十二候 寒蝉鳴 (ひぐらしなく)( 8月12日~8月16日)
「カナカナカナ…」と鳴くヒグラシの声を聞く頃は、夏も終わりに近づいてきたことを感じます。
しかし、実際には夏の始めから鳴いているとか。気温が下がると日中でも鳴き声がよく聞こえるとのことです。森林は太陽がガンガン照り付ける場所と比べたら3~4℃くらい気温が低く、涼しくかんじることもあるからでしょう。どことなく哀愁ただよう感じと秋の訪れを耳で感じます。
今から約1000年も前に詠まれた和歌から(「古今和歌集」より)
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどれかぬる (藤原敏行)
「立秋が過ぎ、秋が来たとはっきりと目にはみえないけれど、風の音で秋が来たんだなぁと、ハッと気づいたことだよ。」という意味です。
過去ブログでも書いたように、立秋(8月7日)の朝、玄関の扉を開けると、風が少し涼しく感じた日もありましたが、7月と比べ、セミの鳴き声もいろいろな種類を聞き分けられることが多くなったことを思うと夏も終わりが近づき、秋の気配を少しずつ感じるようになってきています。しかし、先ほどの和歌が「蝉(セミ)の声にぞおどろかれぬる」だとちょっと興ざめしてしまいますね。「風の音にぞおどろかれぬる」まではもう少し時間がかかりそうですが、ぜひ、五感で季節の移り変わりを感じる感覚を大切にしたいものです。
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声 芭蕉
校長ブログNo136シリーズ先生からの夏だより⑥(残暑お見舞い)
夏休みもいよいよ残り2週間あまりとなりました。
この赤いものは なんでしょう?
そうです。郵便(ゆうびん)ポストです。
でも、ふだん見る郵便ポストとはちょっと変わったデザインをしていますね。
では、ここで問題です。「これは、どこにあるポストでしょう?」
(ヒント:ポストの上の建物をよく見てみよう。正解は最後に)
♪この赤い赤いポストは 君んちへとつながっている
もっといえば きみの心の中につながっている 『虹色ラブレター』より
ということで...今日も、先生からみなさんにお手紙が届きましたよ。
I先生からの夏だよりをお届けします。
残暑お見舞い申し上げます
暑い日が続きますが、お元気ですか?
暑くてなかなか外に出ることも大変なので、私は家の中で夏らしいことをしました。
縁日ごっこです。「りんごあめ」「チョコバナナ」「かき氷」「フライドポテト」をおうちで作ってみました。残念ながら、りんごあめはお店みたいにパリパリになりませんでした。またチャレンジです!
みんなも「やってみたいな。」と思ったことはお休み中にやってみてください。
また白浜小のみんなに会えるのを楽しみにしています。
(ひらがな文)
ざんしょおみまいもうしあげます
あついひが つづきますが おげんきですか?
あつくて なかなか そとに でることも たいへんなので、わたしは いえの なかで なつらしいことを しました。 えんにちごっこです。
「りんごあめ」「チョコバナナ」「かきごおり」「フライドポテト」をおうちで つくってみました。 ざんねんながら、りんごあめは おみせみたいに パリパリになりませんでした。 またチャレンジです!
みんなも「やってみたいな。」とおもったことは おやすみちゅうに やってみてください。
また しらはましょうの みんなに あえるのを たのしみにしています。
「縁日(えんにち)ごっこ」ですって!!家の中でできるんですね。アイデアがとてもおもしろいです。きっとご家族や友達も喜んだのでは? 自分で工夫して「猛暑」を乗り切っているI先生、すごいですね!!「りんごあめ」はパリパリにはならなかったようですが、今度作るときは成功するといいですね。フルーツ飴(あめ)はみんなも大好きなんじゃないかな?今度I先生に作り方を教わってみよう!
I先生は料理だけでなく、いろいろなものを作ることが得意な先生です。
みんなも、おうちの人の手伝いや、自分から進んで何か料理をしたり作ったりして食べたり飲んだりしているのかな?料理に限らず、I先生がおっしゃっているように「やってみたいな」と思うことたくさんあるのでは?校長先生もやりたいことはたくさんありすぎて、まだ少ししかできていません。
ところで、「暑いから」とそれが理由になってあきらめてしまっていることってけっこうありませんか?暑いとそれだけでやる気が起きなくなり、なんだかめんどくさくなってしまいますよね。私はときどき「こんなに暑くなければもっとできるのに~」なんて言い訳をしている自分がいます。そんなふうに過ごしていると、せっかくの夏が終わってしまい、今度は寒い冬休みになったら、「寒いから」が理由になって結局なんにもしないということになってしまいそうです。だから「やってみたいな。」と思ったことは、今のうちにどんどんやってみること。おススメですよ。
最後に、今日のブログで紹介した郵便ポストの問題の答えです。
正解は、JR東京駅にあります。もっとくわしく言うと、「丸の内中央口」の近く(総武快速線の地下ホームから中央線ホームへ乗り換える途中)にあります。しかも、このポストは模型ではなく、本物のポストです。あなたが書いた葉書(はがき)や手紙を投函口(とうかんぐち:手紙を入れる窓)に入れれば、郵便局の人が相手のところへ届けてくれます。これを読んでいるあなたも「残暑見舞い」を書いて出してみませんか?