校長日記

2020年11月の記事一覧

11月2日(月)放送朝会の話

11月2日(月)放送朝会の話

 今日の放送朝会の校長からの話です。

 おはようございます。
昨日から11月に入りました。
だいぶ涼しくなりましたね。
体調を崩しやすい季節でもあり、少しお休みも増えてきています。
健康に気をつけて、元気に過ごしましょう。
 
 11月は、ふれあい月間と言って、「いじめのない、暴力もない、楽しい学校生活を安心して送りましょう」という月です。
 人としての人権が守られる月になっています。今日はふれあい月間にちなんだお話をします。

 さて、今日は、ある言葉をみなさんにお話します。
その前にこの歌をちょっと聞いてください。
(ここで、曲を流しました。この曲は、大好きな曲です。今でもこの曲を聴くと我が子の卒園式を思い出して感動します。)

 この曲は、校長先生の子どもたちが保育園を卒園するときに歌った思い出の曲です。

「さよならぼくたちのようちえん」あるいは「ほいくえん」という歌です。
この曲を作曲された、ピアニストの「島筒英夫 しまづつ ひでお」さんの言葉を紹介します。

 島筒さんは、いろいろな小学校でたくさんの保護者や子供たちに向けて、お話や素敵な歌とピアノを聞かせてくださいますが、そのお話の中で、特に心に残ったのが、「いやなことは、宝物の入口」という言葉です。

 いやなことが宝物の入口って、どういうことでしょう。ピアニストの島筒さんの宝物は、ピアノです。
 そのピアノとの出会いには、島筒さんがおもちの、ある個性が関係しています。個性って言葉も、難しいですね。

 人は、一人一人、顔や髪がたが違います。
背の高さや声も違います。
そんな一人一人、その人だけがもっているものを、個性といいます。

 島筒さんとピアノを結びつけた個性とは、実は島筒さんは目が全く見えないことだったのです。

 2歳の時にご病気で視力を失ってしまったそうです。
 そこで、島筒さんが6歳の時に、目は見えなくても楽しめることをさせてあげたいと、お母様がピアノを勧めてくれたのだそうです。

 もし、自分が目が見える子だったら、きっとピアノとの出会いはなかっただろうと話されていました。
 目が見えない(不自由な)ことは「いやなこと」だけど、そのおかげで「ピアノ」という宝物に出会えた。
 「いやなことは宝物の入口」だと学ばれたというお話でした。

「いやなことは、宝物の入口」勇気をくれる言葉だと思いませんか。

 今、いやなことがある人きっといますよね。
いやなことがない人なんていません。
島筒さんも、ピアノは好きだけれど、練習はいやだったそうですよ。

 そのいやなことから逃げずにやり通してきたことで、ピアニストになれたのです。校長先生は、いつもみなさんに、好きなことをいっぱいやってほしいと思っています。

 なりたい自分になるために、好きなことをいっぱい楽しむために、今、いやだと思っていてもやらなければいけなかったり、乗りこえたりしなければいけないことがあるでしょう。 
 
 その先に、宝物が待っているとしたら、勇気が出ますよね。そんな、勇気をくれる言葉です。

「いやなことは、宝物の入り口」この言葉を
ぜひ覚えておいてくださいね。さあ、今月も元気に学校生活を送りましょう。
これでお話を終わります。