校長室から

校長室から

持っている

6月に入りました。雨雲が広がる日が多くなり、関東もそろそろ梅雨入りとなるのでしょうか。
先月は、小中合同運動会、3年生の修学旅行と大きな行事が続きました。特に3年生は、運動会の中心となって応援合戦の練習を繰り返しながら、その1週間後の修学旅行に向け、計画や打ち合わせを同時に行うなど、本当に大変だったことと思います。

運動会では、楽しみながらも各競技では真剣勝負が繰り広げられ、本部席から観戦していた私も、手に汗握る場面が多々ありました。ある3年生から校長先生も一緒に走りましょうよ」と声をかけられていなかったら、今回100メートル走は走っていませんでした。「膝の具合が⋯」と弱気になっていたことを恥じました。走る気持ちになれたことは、本校が推進している、ペップトークの賜物だと感じています。
小学生のダンスなども、とてもほほ笑ましく、会場からの大きな拍手が鳴りやみませんでした。
お昼の時間は、ご家族でお弁当を食べて、食べ終わったら、小学生、中学生関係なくお菓子を入れた袋を持ち歩き、お菓子交換をしていました。まったりとしたこの時間が、私は大好きです。何人かの小中学生も、私のところへ、たくさんお菓子を届けに来てくれました。改めて、ありがとうございました。

修学旅行は、出発時こそ雨に降られましたが、その後、奈良、京都では傘を使わずに移動することができました。初日の奈良公園で、子ども達は間近にやってくる鹿に驚いたり、大仏の大きさに驚嘆したりしていました。また、修学旅行生や外国人観光客の多さにも驚いていたようです。2日目の班別行動では、タクシードライバーに案内してもらいながら、ほぼ計画どおりに京都市内を散策することができました。最終日の嵐山周辺の散策でも、最後のお土産タイムを満喫できたようです。

運動会、修学旅行と大きな行事を無事終えることができました。ご協力していただいた地域の皆様、保護者の皆様、ありがとうございました。どちらも「雨」予報でしたが、雨が降ることもなく実施でき、大変有難く思っています。(運動会、修学旅行の様子は、関中Diaryをご覧ください)

修学旅行最終日の京都駅で、ドクターイエローに遭遇しました。思い出せば、昨年の修学旅行の時、宿で見たニュースで、ドクターイエローが引退することを知り、当時の3年生に「帰りの新幹線で見られるといいね。」という話をしました。黄色の車体の新幹線(通称ドクターイエロー : 架線や線路の点検用車両)は2編成しかなく、一つは今年1月に引退、現在は1編成しか運行がありません。10日に1回程度運行し、運行時間は公表されていません。非常にレアな車両なので、一部では「見ると幸せになる」とも言われています。1年越しの思いが叶い、個人的に嬉しいワンシーンでもありました。

関宿中学校は、「(強運を)持っている」と思います!!

PTAバレーボール

「最初にして最高の勝利は、自分自身に打ち勝つことである。」

昨日夜に、PTAバレーボール(関宿小中合同チーム)の発会式がありました。多くのPTA役員、協力員の皆様、ご参加ありがとうございました。また、卒業生や中学生、小学生、教員も参加して、楽しい練習ができました。

選手の皆さん、「見たことのない頂の景色」を見に行きましょう!

がんばれ!関宿!!

PTAバレーボールチームは随時、選手を募集しています。

「スタートに必要なのは、ちょこっとの好奇心くらいです。」

負けは弱さの証明ですか?

薫風の季節となりました。1年生も中学校生活に慣れ、学習に部活動に励んでいるところです。
早いもので、運動系部活動の市内大会も昨日、初日を迎えました。野球部、バレーボール部、卓球部の個人戦ともに敗退となり、本校は本日の卓球部の団体戦を残すのみとなりました。保護者の皆様、送迎のご協力や心温まるご声援、ありがとうございました。大会の様子は後日、関中Diaryにて紹介いたします。

試合には、「勝ち」「負け」があります。勝って流す涙、負けて流す涙、人知れず流す涙、同じ涙でもそれぞれ理由が異なります。
私が教員を志すきっかけとなった一つに、「スクールウォーズ」という昭和時代のドラマがあります。自分の思いどおりに過ごせない生活に嫌気が差し、荒れすさむ心、その鬱憤を晴らすかのようにラグビーに打ち込む高校生達の姿と、それを指導する教員の物語です。ラグビーの試合に負けて流す悔し涙。その涙を拭っては練習に励み、また負けて、さらに厳しい練習を重ねることを繰り返します。最後は全国大会でライバル校を倒して優勝しますが、その時は全員嬉し涙を流していました。(ドラマなので、部分的に架空のシーンもありますが、弱小校が全国優勝するという内容は実話です)このような熱血指導は、令和の時代、そぐわないものと考えられていますが、目標に向かって皆で力を高め合う姿には、心が打たれます。以前は「根性論」という言葉が多く使われていましたが、本校では、「ペップトーク」を推進しています。先月の保護者会でもお伝えしましたが、前向きな言葉掛けが大切です。

私がよく子ども達に話す題材として、アニメ「ハイキュー」をとりあげることが度々あります。決して興味本位で話しているわけではなく、前向きな言動のもたらす効果が大きいと思うからです。実際に「ハイキュー」の言葉に関する心理学の書籍もあります。「ハイキュー」のあるシーンでは、「負けは弱さの証明ですか?」と部活動顧問が問いかけます。続けて、「君達がそこに這いつくばったままならば、それこそが弱さの証明です。」と語ると、座り込んでいた部員達は、そっと立ち上がり、さらなる高みを臨んで歩みだします。

私も、あらゆる場面で、このような背中を押すことのできる前向きな言葉をもっと使えるよう、学び続けたいと思っています。

何度でも立ち上がれ 誇り高き不死鳥のように

中学校の卒業文集に「大障害とダービーを勝ちたい。」と、将来の夢を書いた少年がいました。

私は若い頃、ある乗馬クラブでアルバイトをしていたことがあります。馬房掃除や馬体を洗ったり、トラクターに乗って馬場をならしたり、今となっては貴重な体験をさせていただきました。当時のその乗馬クラブのオーナーの甥が、冒頭の少年です。小学生の頃から、乗馬クラブで騎乗する姿をよく見ていました。中学生になると、競馬学校を受験するということだったので、少しですが、勉強も教えたことがあります。

その少年は、難関の受験を突破して、競馬学校に入学しました。3年間の厳しい寮生活を経て、中央競馬会所属の騎手、「草野太郎」としてデビューを果たしました。

デビュー後は、落馬負傷が続くなど、厳しい道のりでした。あるレースでは、障害飛越後に馬が転び、草野騎手は地面に叩きつけられるように落馬をしてしまいました。いつもなら、自分で立ち上がることができるのに、このときは、体が動かなかったそうです。病院での診断は、第一、第二頸椎(首の骨)の複雑骨折で、手術後は器具で頭を固定して寝返りも打てない状況だったそうです。当時、結婚したばかりの草野騎手の奥様は、本人の見えないところで泣いていたそうです。それを知った草野騎手は、心配しながらも応援をしてくれる家族、そして自分の夢のため、長い休養と厳しいリハビリを乗り越えて、復帰を果たしました。

そして、4月19日(土)に行われた、「中山グランドジャンプ(J・GI)」という障害競走の最高峰レースに5番人気の馬に騎乗し、見事、優勝しました。私は、映像で見ていましたが、「鳥肌が止まらない、いのちが熱く燃えている」、とはこのことです。家族でもなく、教え子でもありません。ただ少し知っているというだけの間柄ですが、本当に感動しました。「夢を叶えるために、努力することの大切さ」を改めて感じさせてくれたストーリーです。

レース後すぐに、草野騎手のお母様に連絡を入れましたが、「仕事で見に行けなかったの・・・こんなものです。」とのことでした。まあ、「こんなもの」なのでしょうね。

PTA常任委員会

昨日、今年度の第1回PTA常任委員会が開催されました。PTA活動計画や予算案、本部役員等について検討いたしました。

旧役員の方々には、昨年度大変お世話になり、感謝を申し上げます。新役員になられた方々、これからどうぞよろしくお願いいたします。

4月26日(土)のPTA総会にて、正式に役員の交代となりますが、今後も関宿中学校のために、ご協力をよろしくお願いいたします。

昨夜、帰宅途中に見た月がとてもきれいでした。満月ではありませんが、大きく輝いていました。