2025年6月の記事一覧
校長室のひとりごと「葛北大会壮行会」
今日は「葛北大会壮行会」が行われます。葛北大会とは運動部活動の千葉県中学校総合体育大会(夏の県大会)への出場権を懸けた葛北支部(野田市・流山市)の予選となる大会です。この夏の大会を区切りとして3年生は一線を退くため、3年生にとっては最後の大会です。種目によって多少異なりますが、この葛北大会で勝ち残れば「葛北支部代表」として7月末の県大会に出場できます。そしてその県大会でも勝ち残れば「千葉県代表」として8月に行われる関東大会や全国大会に出場することができる、中学校の部活動の大会では全国大会まで続く一番大きな大会です。そんな葛北大会は明日の野球の開会式を皮切りに、しばらく毎週末続きます。今日の壮行会では、各部より葛北大会に向けた決意を発表し、それに対し全校でエールを送る会です。壮行会で私が選手達に贈る言葉として「日本中に中学校は9033校、中学生は314万人。たった1校、または一人を除いて必ずどこかで負ける。だから負けることは恥ずかしいことではない。恥ずかしいことがあるとすれば、途中で諦めてしまうこと。終了のホイッスルが鳴るまで全力で戦ってほしい」というような話をしようと思います。3年生には1試合でも多く川間中のユニホームを着て戦ってほしいと思っています。
校長室のひとりごと「書き表すこと、読みとること」
社会の変化に伴い「学力観」も変化しています。それは入学試験をはじめ様々なテストにも影響しており、例えば単に答えを導くだけではなく「なぜそうなるのか」を文章で説明する問題や「国語でありながらグラフを読み取り文章で説明する」問題など従来より一歩も二歩も先に進んで、自分の考えを文字で表したり、問題そのものの意味を読み解く力が求められています。各教科、授業のまとめをしっかりと時間をとり「自分の言葉」で書かせるようにしているのは、こうした「学力観」に対応するためです。
昨日「弁当の日の振り返り」を全校生徒分を読んだ話をしましたが、唖然としてしまいました。例として掲載したのは「文章を書くことに慣れている」生徒なのでしょう。ごく自然に読むことができましたが、漢字の誤字脱字はもちろん、多くの生徒の振り返りはお世辞にも文章とは言えない状況でした。中には文字自体が解読できない雑なものまでありました。振り返り用紙を校長が読むとは思っていなかったのでしょうけれど、だからと言って見逃すことはできません。どうみても「自分の考えを文字で書く」ことに慣れていないことがうかがえます。自分の考えを書かせる機会を増やすためにも、授業のまとめの時間をしっかりと設け「自分の言葉で」まとめさせるよう、先生方にもう一度話そうと思います。
書けなければ読み取れないですから…
校長室のひとりごと「弁当の日(振り返り)」
先週の土曜日は「教職員ファミリーデー」、先生方のご家族が本校の様子を参観しました。参観された方からは「実際に働いている姿、どんな学校なのかがわかって安心した」と感想をいただきました。また生徒は自分で弁当を作り、その弁当をみんなで食べる「弁当の日」でもありました。弁当箱を開ける時には皆ニコニコと自慢げにワイワイと楽しげに弁当箱を開け食べていました。最後に振り返り用紙を記入し「弁当の日」はめでたく終わりました。全校生徒の振り返りを読みましたが、多くの生徒がこの「弁当の日」のねらいを達成できたと感じる振り返りでした。例えば「大会の日、朝起きたら当たり前のように弁当が準備されてけど、それって当たり前のことじゃなくて、こんな大変なことをお母さんがやっていたんだと気づきました」「こんなに時間がかかってこんなに大変だとは思わなかった、ただただ母に感謝です」「次はもっと彩り良く栄養のバランスを考えたい」「次はキャラ弁も作ってみたい」「最初は眠いし面倒だと思ったけど、弁当箱に詰め終わると達成感があってとても楽しかった。また作りたい」「お母さんに教えてもらいながら作ったので、たくさん話すことができました。手際が悪いと怒られたけど…」などなど、それぞれ生徒一人ひとりに物語があったようです。
校長室のひとりごと「校外学習」
今日は1年生の校外学習です。例年この時期の校外学習は天気が心配です。昨年の1年生(現2年生)は大雨のマザー牧場でした。今日も少し心配ですがなんとか最後まで耐えてほしいものです。電車で上野まで行き上野公園内を班ごとに散策、そして今度は上野から浅草まで徒歩で移動しながらの浅草散策。ゴールのスカイツリーを班ごとに目指し、スカイツリーの高さ450m地点にある天望回廊などを見学する予定です。
今回の校外学習のスローガンは「We can do it! 最高の校外学習にしよう」で、サブタイトルとして「Youは何しにTokyoへ」です。今回の校外学習では、上野公園、浅草と外国人観光客に人気のスポットであり、おそらく浅草寺などは今日も外国人観光客でいっぱいでしょう。そこで今回の校外学習では各班に一つのミッションを与えています。それは「外国人を見つけ英語でインタビューする」ことです。これまでの英語の授業で学んできた英語力を駆使して「自己紹介」「お名前を教えてください」「どこから来たのですか」「なぜここに来たのですか」「上野(浅草)で何を楽しみましたか」「お礼」という一連の流れでインタビューすることになります。みんなしっかりとインタビューできるでしょうか?あとで生徒達に様子を聞くのが楽しみです。
校長室のひとりごと「陽性型の梅雨」
今年の「梅雨」はどうなっているのでしょう。実は「梅雨」といっても、年によって様々な性格や特徴があり、梅雨前線の動きや位置によっては雨が降らない「空梅雨」になることもあります。昔は梅雨の時期には「たまには静かに雨の音を聞きながら読書でもしてみたらどうだ?」なんて生徒達に話していた記憶があります。そんなしっとりの梅雨も地球温暖化による気候変動の影響なのか、最近は特徴も随分と変わってきたように感じます。梅雨には大きく二つのタイプ「陽性型」「陰性型」があるそうです。「陽性型」の梅雨は、雨が降るときには短時間に激しい雨が降り、晴れた日には気温が急上昇するというタイプです。一方「陰性型」の梅雨は、梅雨前線の北側で弱い雨がしとしとと降り続き、さほど気温も上がらない、以前の梅雨のようなタイプです。最近の「梅雨」は、梅雨前半は「陰性型」の特徴を持ち、梅雨明け間近の後半には、集中豪雨をもたらすような「陽性型」の特徴をそれぞれ持ち合わせるパターンが多かったようですが、今年は思い切り「陽性型」で梅雨入りし、大雨と猛暑に悩まされそうです。今なら「熱中症が心配だから窓を閉め切りエアコンを効かせた部屋で読書でもしてみたらどうだ?」なんて話すのかもしれませんね。6月でこんな状態では、今から夏本番が心配になってきてしまいます。
どうやら明日からまた梅雨空が戻ってきそうです。明日は1年生の校外学習、明後日からにしてもらえないでしょうかね…
校長室のひとりごと「ファミリーデー」
以前ご紹介しましたが今日の土曜授業は「弁当の日」です。生徒達(教職員も)は自分で弁当を作り持参して、みんなでそのお弁当を食べる日です。この「弁当の日」には食育はもちろんいくつかの目的があります。一番の目的は弁当づくりをとおして「家族の会話」や「家族への感謝」「家族の絆」などを生徒達に考えさせるためです。理想を言えば、作る弁当の食材の調達から、作り終えた後始末も含め一切家族の手を煩わせないことですが、なかなかそうもいかないと思います。保護者の皆様にはご理解いただければと思っています。
さて、今日はもう一つイベントを企画しています。名付けて「教職員ファミリーデー」。これは本校に勤務する教職員の家族を招き、学校の様子、勤務する様子を参観してもらおうという企画です。小学生ではよくある「家族の職場見学」の教職員版といったところでしょうか。ご家族にとって「自分の娘、息子、またはお父さん、お母さん、夫、妻がどんな環境でどんな仕事をしているのか」は興味があることでしょう。本校だけではなく教員は若返りが進み、若い先生方がたくさんいます。メディアでは「教員はブラック」などと取り上げられ、少なからずご家族は心配していることでしょう。そんな心配を払拭していただくことで、ご家族も教職員も「家族」について考えるきっかけになればと考えています。
つまり今日は生徒にとっても教職員にとっても「ファミリーデー」なのです。
校長室のひとりごと「地産地消」
このホームページ「校長室の・・・」のコーナーは校長の私が担当しておりますが、HP内には他にも、教頭が担当している「学校の様子」、各部活動顧問が担当している「部活動の様子」、養護教諭担当の「保健だより」事務室担当の「事務室より」、栄養士担当の「給食だより」などがあります。そちらもご覧いただけていますでしょうか?はじめにHPを開いたトップ画面に「新着情報」として毎日の給食の画像を更新しています。栄養士が毎日更新してくれています。「6月19日(木)の給食」をご覧になりましたか?6月19日(木)昨日の給食は「のだの恵みを味わう給食」でした。野田産の発芽玄米、枝豆、なすを食材として各校様々なメニューの給食で提供されました。本校のメニューは画像の通り。地元で作られた作物を地元で食べることを「地産地消」といいますが、今、この地産地消が色々な意味で注目されています。収穫した作物の輸送が短距離、短時間で済むため、輸送にかかる消費エネルギーが少なくて済むことや、収穫したての新鮮な食材を提供することができるなど「良いとこ取り」の、まさに恵み豊かな野田市ならではの給食でした。昨日の枝豆に至っては、ここ川間中の学区にある「船形地区」で朝一番で収穫したものを朝早くに納品していただき、調理員さん達が給食の時間に間に合うように美味しく茹でてくださいました。この「暑さ」と「枝豆」とくれば、あとは「ビー◯」があれば完璧です。給食ではやはり無理ですよね。
校長室のひとりごと「進路保護者会」
本日、3年生保護者を対象とした「進路保護者会」が行われます。毎年第1回目の進路保護者会はこの時期に実施しています。3年生は部活動の大会を終える夏休みともなれば、多くの上級(高校等)学校の「学校説明会」や「体験入学」「相談会」などに参加します。自分の肌感覚で行きたい学校選び(受験校選び)をはじめていくわけです。そして脱偏差値時代、「行ける学校選び」から「行きたい学校選び」について、保護者の皆さんにも生徒達同様夏休み前にご理解いただくためです。また、上級学校に進学するには入学試験に合格する必要があるため、行きたい学校に見合った学力を身につけられるよう本格的な受験勉強を始めるのもこの夏の時期で、秋には三者面談で受験校を絞り込み、私立高校では、手続きを進め12月には、実際の出願となっていきます。こうした進路選択、受験に関するスケージュール的なことを説明するのも、今回の進路保護者会の目的の一つであり、この時期に実施するのはそのためです。例年夏には各高校の入試要項が確定するので、秋の第2回進路保護者会で説明する予定です。
昨日から「校長面接」をはじめました。今年は受験生であるという自覚を促すことを目的としています。皆、これまでにない緊張した趣で、校長室のドアをノックしぎこちなく面接を始める姿には初々しさを感じます。
校長室のひとりごと「熱中症」
連日こう暑いと「熱中症」が心配になります。「熱中症」というと「夏」を思い浮かべますが、実は4月から10月までが要注意だそうで特に注意が必要なのが「梅雨」のこの時期だそうです。そもそも熱中症を引き起こす条件には「気温」「湿度」「日差し」が関係しています。ですから曇りや雨の日でも、また屋外だけではなく室内にいても注意が必要だということです。この熱中症を引き起こす三つの条件を割合で考えると「気温が2割」「日差しが1割」、そしてなんと「湿度が7割」だそうです。人間は暑いときには汗をかきます。そしてその汗が蒸発する気化熱により体温を下げてくれるのですが、外気の湿度が高ければ高いほど汗が蒸発しにくくなり結果として体温が上がってしまいます。この湿度が高い梅雨の時期に「熱中症」への注意が特に必要というのもうなずけます。この三つの条件の割合から熱中症の危険度を表す「暑さ指数(WBGT)」を計測するのが「WBGT計」、今年はこれまで以上に「熱中症」のリスクがあると想定し、この「WBGT計」を各部活動に一つ準備し、活動中には常に暑さ指数に注意を払えるようにしています。
ところで「梅雨」はどこに行ってしまったのでしょうか・・・
校長室のひとりごと「親子の会話」
6月10日は「時の記念日」でした。日本書紀によると671年6月10日、日本で最初の時計「漏刻」と呼ばれる水時計が初めて時を刻んだことから、後に「時の記念日」に制定されたそうです。その「時の記念日」に合わせて「シチズン」が小学生の子どもがいる共働き夫婦に家庭での時間の使い方について調査したそうです。それによると親子の会話時間が13年前に比べて減っているということです。その要因としてスマホの普及があげられると担当者は話しています。一昔前は家族で一つのテレビを囲みながら、といういわゆる一家団欒の光景が思い浮かびますが、今では大人も子どもも同じ部屋にいながら、個人個人でスマホを見ているというのも、とりわけ特別ではない時代なのかもしれません。一昔前なら何かわからないことがあると子どもは「ねえねえ…」などと自然と親と会話していたことが、今ではわからないことはスマホを通してAIが教えてくれる時代、会話が減少しているというのもうなずけます。ちなみに平日どのくらい子どもと話すかという調査の結果では、平均で父親が52分、母親が1時間34分だそうです。もちろんその間話し続けるというわけではないですが・・・
校長室のひとりごと「300万件突破!」
昨年度の4月始業式からブログ「校長室のひとりごと」を始めました。足かけ5年にわたるコロナ禍により、地域・社会と学校の間に大きな溝ができてしまい、地域の教育力をお借りしようにも、まず本校のことを少しでも知ってもらうための一つのツールとして「HPを活用しよう」と考え、校長として何かできることはないかと始めたのが「校長室の・・・」というわけです。始めた当初は「毎日続けられると良いな・・・」程度の気持ちでしたが日が経つにつれ、毎日続けることが「自分自身の契約」かのように今日まで続けてきています。始めた当初のHPのカウント数は「1411320」件、うれしいことに口コミで広がったのか徐々にカウントが増え、冬休みには「2000000」件を突破し、2月には始めてから100万件を数えるほどになり、そして目出度く週末に「3000000」件を突破しました。本当に皆さんのおかげだと感謝しています。単にカウント数を増やしたいのであれば、生徒の写真をたくさん掲載すれば良いのかもしれませんが、今は何かと難しい世の中、個人を特定されないように後ろ姿であったり、顔が写っている場合には解像度をわざと下げるなど個人情報の漏洩対策をしたうえで他のコーナーで写真を載せています。そんなこんなで今では、毎日約4~5000件もの方々に閲覧していただいています。これを励みにこれからも続け、400万件、500万件を目指して頑張ろうと決意を新たにしました。
校長室ひとりごと「定期テスト」
今年度最初の定期テストが来週あります。学生の頃は「テストさえなければ学生は最高なんだけど・・・」なんて考えていませんでしたか。今の野田市は前後期の二期制なので「定期テスト」と呼んでいますが、三学期制の頃は「中間テスト」「期末テスト」などと呼んでいました。そもそもなぜ「定期テスト」を行うのでしょう?その答えの前に私なりの持論ですが、学習の効果を上げるためには「学習サイクル」が大切だと考えています。短期的な学習サイクルとしては、授業中の理解を定着させるために復習する。復習の最後に「次時は何を?」と簡単に予習する。予習した内容なら授業での理解が増す。そしてまた復習するという毎日繰り返しのサイクルです。定期テストも中期的な「学習サイクル」一つと考えられます。今回で言えば4月からの約2ヶ月間の内容をテスト勉強という名の復習をする。そして実際にテストを受ける。満点ならともかく間違えた箇所をできるようにする。この一連の短期的、中期的な流れが学力の効果を上げるためには必要だと考えます。また我々教師にとっては、日頃の授業を見直し改善する一つの目安となるのがこの「定期テスト」なのです。
生徒も含め教師以外のほとんどの人は「成績をつけるため」にテストをすると答えるでしょう。確かに成績に左右することはありますが、教師も生徒もこれまでを振り返るための一つの物差しであり、今後改善するための数値的な材料、それが「定期テスト」だと考えています。
校長室のひとりごと「チャンスに変える発想」
今日明日と学校を留守にします。「関東甲信越地区中学校長会研究協議会」に参加するためです。この研究大会は、関東1都6県と新潟、長野、山梨を加えた中学校の校長で組織する校長会の研究大会で、今年で77回目、千葉県がホストとなり千葉市で開催されます。この場でも何度もボヤいていますが、時代の流れや社会の変化に伴い学校教育は大きな転換期を迎え、それぞれの学校が抱える課題も多岐にわたっています。今回の研究大会は、そんな各中学校の現状から「新たな時代を切り拓き、よりより社会を形成していく人間を育てる中学校教育」テーマとし9分科会に分かれ、それぞれの課題について協議します。一日目の今日は、開会行事、全体協議、記念講演が行われます。今回の記念講演は「絶対に諦めない!~地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦~」という演題で、竹本勝紀氏(銚子電鉄代表取締役)にご講演いただきます。全国的にローカル線の廃線が続く中で、銚子電鉄は何度も廃線の危機に直面しながらも、銚子名物「ぬれ煎餅」の生産や販売、「まずい棒」の販売、「お化け屋敷電車」などのイベント企画、映画の制作など、数々のピンチをチャンスに変える発想力で3年連続で黒字という成果を上げている実績があります。竹本氏のご講演から、本校の経営戦略のヒントが得られるのではないかと楽しみです。
校長室のひとりごと「市内陸上大会」
あいにくの天気ですが今日は市内中学校陸上大会が行われます。先月、各運動部活動の市内大会が行われましたが、この市内陸上大会は単に陸上部の市内大会ではなく、各学校とも全校体制で所属部活動に関係なくメンバーを選抜し学校対抗で競い合います。私が教員に成り立ての頃は、この陸上大会だけではなく、水泳大会、体操大会も同様に学校対抗で行われていました。今では水泳も器械体操もクラブチームの活動が主で、中学校の部活動は存続が難しくなくなっているのが現状です。しかし陸上部だけはどこの中学校にも存在し部員もいます。しかし陸上部員だけでは、大会自体が成り立たず、この市内陸上大会だけが今も残っているわけです。
本校でも、全校生徒から陸上部員を中心にメンバーを選抜し、今日の市内陸上大会に向けて練習をしてきました。学校対抗ではありますが、やはり大きな学校や陸上部員の多い学校にはなかなかかないません。今日は勝ち負けや記録だけではなく、これまでの自分を少しでも超えられるよう頑張ってほしいと思っています。
この市内陸上大会は、大会中の合間を縫って各種目の表彰が行われます。各種目優勝した生徒の所属する学校の校長が担当し、賞状とメダルを授与することになっています。今年は何回表彰を担当することができるか今から楽しみです。
校長室のひとりごと「紫陽花」
東海、近畿、中国地方の梅雨入りが発表されました。どうやら平年より3日ほど遅れで今日にも北陸地方と関東地方の梅雨入りが発表される見込みです。本格的な雨の季節がやってきました。雨の季節になると「紫陽花(あじさい)」に目が行きます。梅雨入り前からきれいな花を咲かせていたでしょうが、「梅雨と紫陽花」を関連付けられた思考回路のためでしょうか、やはり梅雨と紫陽花はセットで捉えてしまいます。紫陽花の花と言えば「ピンク」「紫」「青」ですが、植わっている土壌で花の色が決まってくるということがよく知られています。植わっている土が「酸性」を帯びているようなら、花は「青」、土がアルカリ性なら「ピンク」、そして中世の土に植わっているようなら、青とピンクを混ぜた「紫」の花が咲くそうです。
この紫陽花を見ると苦い出来事を思い出します。中学生の頃ですが、理科のテストのことです。酸性、アルカリ性で「リトマス試験紙」はそれぞれどう変化するかという問題です。先に書いたように紫陽花の花の色は土壌で決まることを以前から知っていたため、リトマス試験紙も同じだろうと、酸性は青色に、アルカリ性は赤色に変わると解答しました。しかし、実際にリトマス試験紙は紫陽花とは逆だったという話です。その間違い以来、紫陽花もリトマス試験紙も間違えずに覚えることができました。
雨の季節に紫陽花の花を見ると、そんな昔の出来事を思い出すものです。
校長室のひとりごと「〇ハラ」
今更ですがハラスメントとは「相手に不快感や不利益を与えたり尊厳を傷つける」ことです。近年、聞いたことのないハラスメント「~ハラ」という言葉を聞くようになったと感じています。その中に「〇(まる)ハラ」があります。これは若い世代を中心にSNSのチャット機能で末尾に「。」句点をつけた文に恐怖を感じるというものです。一般の企業でも仕事上の連絡等をLINEを利用していることが多いと聞きます。本校でも緊急連絡などはLINEを使用しますが、例えば部下から上司への報告に対して、上司が文末に「。」をつけたとします。上司はそんな気持ちはなくても「これで終了なの?」「切り捨てられている?」と恐怖を感じる若者が一定数いるというのです。日本語的には新聞の見出し、短歌・俳句、賞状以外は句読点をつけるのが基本なのですが・・・
話は少し飛躍しますが、中高生のSNSによるトラブルには、この「。」あり・なしを含め「?」「!」が関係している場合もあります。例えば「何でくるの?」と送られた側は、手段を「バス」などと返信するでしょうが「何でくるの」となれば「はっ、言っちゃいけないのかよ」とトラブルの原因にもなりかねません。
そんなこんなで、特に仕事で先生方にLINEを利用するときには、細心の注意を払おうと思います。これも時代の流れなのでしょうか。
校長室のひとりごと「修学旅行③」
天気予報を見ると関東も暑そうですね。ここ京都も連日好天に恵まれ今日も暑くなりそうです。予報では30℃越え。昨日は終日貸切タクシーによる班別行動でしたが、皆少し日焼けし充実したであろう元気な笑顔で帰ってきました。観光客の多さから目的地の駐車場が満車だったりと急遽運転手さんが機転を効かせてくれ、見学地の順序を入れ替えたり変更したりと計画通りとはいかなかったものの皆充実し楽しい一日となったようです。
最終日の今日は全員で嵯峨野、嵐山方面にバスで向かい、昼食まで班別行動で嵐山散策を行います。今は気が張っているため実感はないかもしれませんが、この二日間は暑さもあり疲れが蓄積していることと思います。明日から週末、ゆっくり休んで、また月曜日からの学校生活を元気に再開させてほしいものです。
保護者の皆さん、多くの経験を積んで3日ぶりに帰宅します。修学旅行の余韻を大切にさせるためにも、今日は「思い出話し」に付き合ってあげてほしいと思います。
校長室のひとりごと「職場体験学習&修学旅行②」
修学旅行2日目の朝を迎えました。ここ智積院会館は、真言宗智山派の総本山「智積院」の宿坊ですが、いわゆるイメージする宿坊とは違い立派なホテルです。今日は朝から雲ひとつない快晴、終日班別行動です。日本を代表する観光地である京都はインバウンドの影響もあり、多くの外国人も訪れバスなど公共交通機関は連日混雑しています。そんなこともあり今年は一班に一台のタクシーを借り切り事前の計画をもとに班別行動をします。経験豊かなタクシーの運転手さんならではの混雑するルートを避ける技に期待です。
さて、3年生は今修学旅行ですが、2年生は昨日、今日の二日間「職場体験学習」を行っています。キャリア教育の一環で、中学生の体験学習を引き受けてくださる川間地区中心の25箇所の事業所に分かれて(各事業所1~4人)体験しています。簡単に高収入を受け取ることができる職業への憧れを持つ年頃ですが、この職場体験学習を通して、よりよい生き方を求め、正しい勤労観・職業観を学ぶことで自分で将来を切り開くことができるように、その基礎となるのがこの二日間の体験です。自分を見つめ直し、真剣に将来を考えるきっかけにしてほしいと願っています。
校長室のひとりごと「修学旅行①」
3年生は今日から二泊三日の修学旅行です。1日目の今日は、このあと修学旅行専用の新幹線で京都に行き、近鉄線に乗り換え奈良に向かいます。奈良では奈良公園内を班ごとに散策します。奈良の大仏を見学したり、若草山方面、興福寺を見学するなど予め立てた計画をもとに行動し、再び近鉄奈良駅に全員集合します。その後は京都に戻り京都駅から宿泊する智積院(ちしゃくいん)の宿坊「智積院会館」に18:00頃到着する予定です。
ところで奈良の大仏(盧舎那仏像)を実際にご覧になったことはありますか?大仏を守るために建立された大仏殿、そのスケールの大きさにはただただ圧倒されます。クレーンなど重機のない時代に人の力だけで建立したことに改めて驚かされます。中に入れば、今度は大仏が鎮座しています。752年に開眼供養会が行われてから1300年近く前に建立(何度か修復されている)された大きな大仏の姿を下から見上げると、その大きな迫力ある姿には何度見ても圧倒されるものです。大仏殿を支える柱の一本に穴が開けられており、修学旅行生達は皆順番にその穴を楽しそうにくぐります。柱に開けられたその穴は、なんと大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴だと言われています。今年も東大寺大仏殿に行けると思うと今から楽しみです。
校長室のひとりごと「記憶と思い出」
3年生は明日から二泊三日の修学旅行ですが「どんな修学旅行(旅行行事)にしたい?」と生徒に聞けばほとんどが「思い出に残る修学旅行にしたい」と答えます。それは今年に限ったことではなく、修学旅行に限ったことでもありません…そんな時にはすかさず「じゃあどうすれば思い出に残る?」と再び問いかけるようにしています。
「思い出」と似た意味の言葉に「記憶」という言葉があります。この二つの似た言葉を辞書で引くと「記憶」は「過去に経験した事柄を忘れずに覚えていること」とあります。一方「思い出」は「過去の体験や出来事を懐かしんで心に思い浮かべること」とあります。つまり単に覚えているというだけではなく、過去を懐かしむという感情が「思い出」には伴うという点に違いがあります。何年か経って修学旅行で京都奈良に行ったという記憶はみんなに残っていても、それぞれ経験したこと、体験したことが違えば懐かしく思う事柄も違うため「思い出」も違ってくるわけです。良い思い出もあれば苦い思い出もあるのはそのためです。今回の修学旅行では、様々な経験や体験をすることでキラキラ輝くような思い出が残ると良いですね!
ちなみに数十年前の私の修学旅行の思い出と言えば「枕投げ」で騒ぎ過ぎ、みんなで廊下に正座させられたという苦い思い出です。今となってはそれも大切な懐かしい「思い出」の一コマです。
校長室のひとりごと「令和型の運動会」
いよいよ6月、雨の季節になりました。雨の季節を前に全国的に各小学校の運動会が行われました。運動会では徒競走や団体種目、応援合戦など、子ども達の日頃とは違った躍動する姿が見られるものです。皆さんも子供の頃を思い出すと、運動会の花形種目と言えば「学級対抗リレー」「色別対抗リレー」だったのではないでしょうか。中学校の体育祭でも、リレーは花形種目、午前の最後や午後の最終種目に行われ、リレー選手も応援する生徒も、保護者の皆さんも会場全体の注目を集め一番盛り上がる種目、それがリレーです。
5月は春の運動会シーズンでしたが、気になる記事を見つけました。札幌市の小学校100校にあるアンケートを実施したそうです。「運動会でリレーを実施するか?」という内容です。結果は2025年度にリレーを実施すると回答したのは、わずか19校、そのうち13校は選抜ではなく「全員参加リレー」だそうです。つまり従来のような花形種目の選抜リレーは100校中6校だけだったそうです。
この傾向は札幌市だけではなく、全国的にコロナ禍明けに広まっている「令和の運動会」の形だそうです。「いたずらに勝敗を競うことで劣等感を感じる子どもが出るのはいかがなものか」というのがリレーを実施しない主な理由だそうです。
秋に行う本校の体育祭では「学級対抗リレー」「色別対抗リレー」を行います。選ばれない生徒の劣等感ではなく選ばれる選手の自己肯定感を育みたいと思っています。