令和の輝跡
拝啓 オスカー・ワイルド 様
朝、学校へ来ると、雨水のたまったあたりにツバメがいて、
泥を口にふくんで飛んでいきます。
こうして、彼らは「巣」を構築していきます。
これだけの土を運ぶために、校庭と校舎とを何度往復したこと
でしょう。
働き者だなツバメ・・・。
『幸福な王子』のために働く鳥が「ツバメ」だったのは、なんだか
わかるような気がします。
「巣」の下には、「失敗」の数を物語るたくさんの泥が乾いて
そこにあります。
「成功」という分子の下に、数え切れないほどの「失敗」という
分母があることに、改めて気づかされました。
がんばれ! のど赤いツバメたち。