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☆ 7月22日(火)男子バスケ部、諦めない戦い!!~葛北大会~

女子に続いて行われた男子バスケットボールの葛北大会。本校男子バスケ部(白のユニフォーム)は初戦、強豪の常盤松中(緑のユニフォーム)との対戦に挑みました。

▼第1ピリオドが終わって11対10。序盤、パワーあふれ素早い動きの相手と互角の戦いを繰り広げます。しかし、第2ピリオドに入ってから徐々に相手ペースでゲームが進み、点差を広げられます。それでも、懸命な戦いを続ける男子バスケ部。点差が広がった試合終盤、本校男子バスケ部のシュートが次々に決まり、追い上げを図りますが、ここでタイムアップ。残念ながら35対55で涙をのみました。しかし、最後まで全く諦めることなく声を掛け合い、素晴らしい戦いを見せてくれました。

▲男子バスケ部のみんな、今日は悔しかったな。でも本当に、本当によく頑張ったぞ!! みんながコートを縦横無尽に走り回る姿は感動したよ!! 3年生が3人と少ない中、これまで全員でよく頑張ってきたね!! 本当にお疲れ様!! 素晴らしいプレーを見せてくれてありがとう!! 

なお、本日も多くの「チーム南流」の方々(保護者の方々、職員・元職員・生徒のみんな・職員のご家族・お孫さん・赤ちゃん)も応援に駆けつけてくださいました。 子ども達にとって何よりもの力になりました。 ありがとうございました!!

☆ 7月22日(火)女子バスケ部、葛北大会ベスト8進出!!

本日、キッコーマンアリーナにて、男女バスケットボールの葛北大会が行われました。

▼本校女子バスケ部は初戦、おおぐろの森中と対戦。前半から次々とシュートが決まり、リードを広げていきます。途中、見事な連係プレーを見せる相手に追い上げられる場面もありましたが、最後は引き離し、最終的には66対38で見事に初戦をものにしました。

 

▼続く2回戦は、野田市立福田中との対戦となりました。福田中のベンチ入りメンバーは6人。そんな中でもスピード感あふれる動きで、懸命な戦いを繰り広げる素晴らしいチーム。対する本校も序盤からシュートが次々に決まり、相手を突き放していきます。点差が開いた終盤も決して気持ちを緩めることなく最後まで戦い抜き、最終的には88対8で快勝。試合後は、素晴らしいプレーを見せてくれた両チームに、会場からは大きな拍手が送られていました。

▲2試合とも見事な戦いで葛北大会ベスト8に勝ち進んだ南流中女子バスケ部。大会2日目は目標であるベスト4を目指して流山東部中と対戦です。頑張る女子バスケ部へのより一層の応援をよろしくお願いします!!

 

☆ 7月21日(月)プレゼン授業が「ぐるっと流山」で紹介されました!!

今、南流山中で行われているプレゼンへの取り組み。7月4日に第1体育館で行われたプレゼンアドバイザー・竹内明日香先生の全校一斉のプレゼン授業については、すでにご紹介しておりますが(→当日の詳細はこちら)、このほど、流山市のホームページ「ぐるっと流山」にも当日の模様が紹介されました。どうぞご覧ください(→詳細はこちら)

☆ 7月20日(日)サッカー部、見せた「南流中PRIDE」!!

本日午前9時40分から、野田市総合公園陸上競技場にて行われた「葛北サッカー大会」の決勝戦。ここまで勝ち上がってきた本校サッカー部は、スプリングカップでも3位に入る実力を誇る常盤松中・西初石中合同チームとの戦いに挑みました。

▼試合は前半から、本校が相手ゴールに何度も襲いかかるなど、押し気味に進めますがなかなかゴールを奪えません。 

▼猛暑の中での熱中症対策のため、飲水タイムも何度か設けられています。

▼何度もチャンスがあったものの、最後の最後でなかなか点が奪えず、スコアレスのまま、前半が終了。後半に向けて再度チームとしての方向性・意志を確認していきます。

▼後半に入ってからも積極的に攻撃を仕掛ける本校サッカー部。相手ゴールに迫る場面が何度も。

▼0対0のまま、前後半5分筒の延長戦に突入します。

▼ボール支配率、シュート数、コーナーキック数もすべて相手を圧倒しますが、点数には結びつかず、そのままPK戦へと突入しました。

▼残念ながら4対5の紙一重の差で、涙をのむことになりました。

▼しかし、本当によく頑張った南流中サッカー部の子ども達。常盤松・西初石合同チームも懸命の戦いを繰り広げる素晴らしいチーム。両チームに会場からは割れんばかりの拍手が送られていました。

▼出場選手、応援共にこれまで見事な戦いを演じてくれた南流中サッカー部。最後まで懸命に戦い、相手をリスペクトしながらフェアープレーで戦い抜き、「南流中PRIDE」をしっかりと見せてくれました。どうか、この最高に素晴らしい子達に、最高の拍手を送ってあげてください!!

サッカー部のみんな、今日は本当に、本当に悔しかったよな。勝負事だから、どんなに頑張っていても自分の思い通りにならない結果になることもある。でもね、みんながこれまで頑張ってきた過程は絶対に無駄じゃない、むしろ財産だからね!!みんなのこれからに、生きるときが必ず来るからね!! それに、みんなの素晴らしいプレーは見ている人たちの心に、間違いなく感動として残っているからね!! 南流中サッカー部のみんな、お疲れ様!! そして、本当にありがとう!!

☆ 7月19日(土)山井さん・横佐古さん、優良賞!!~流山市小中学校健歯コンクール~

7月14日(月)、校長室において本年度の「流山市小中学校健歯優良児コンクール」の表彰式が行われました。本校からは共に3年生の山井 颯太郞さんと横佐古 糸さんの二人が優良賞に選ばれました。

二人は、①永久歯が全てきれい②歯垢がなくてきれい③歯並びが良い、という3つの条件を全て満たしており、素晴らしい歯の持ち主として表彰されたものです。おめでとうございます!! これからも素晴らしい歯に、より一層の磨きをかけてほしいですね。

▼4×400mリレーで大学チャンピオンに輝いたスプリンターでもある、陸上部顧問かつ教務主任の深尾真澄先生とにっこりと記念写真!!

☆ 7月18日(金)南流中のみんな、1学期よく頑張ったね!!

本日5校時、第1体育館にて行われた1学期の終業式。子ども達は入場の時から実に整然と体育館に集結します。

式に先だって各学年代表・生徒会から1学期の振り返りが発表されます。全校生徒を前に手元に原稿はあるものの、自分の言葉にして発表する生徒達。さすがです!! そして式の中で久々に全校で歌う堂々とした校歌。最後は生徒指導主任の小竹森先生と教頭先生からの自転車通学での注意点のお話で終業式も幕を閉じました。

1学期本当によく頑張った子ども達。この子ども達が充実した44日間の夏休みを過ごし、また9月1日、元気にこの場に戻ってきてくれることを祈るばかりです。

南流中のみんな、先生達はいつでも、ずっとみんなのことを応援しているからね!! 身体には十分気をつけるんだよ!!

☆ 7月18日(金)1学期最後は「チキンみそカツバーガー」!!

今日の給食は【チキンみそカツバーガー、キャベツともやしのサラダ、トマトスープ、牛乳】です。残さず食べましょう。
今日は「チキンみそカツバーガー」について紹介します。みそカツとは、愛知県などの東海地方のご当地グルメとして、有名な料理の一つです。この料理のみそダレは、いわゆるとんかつにかけるソースよりも、甘味とコクがあり濃厚な味をしています笑うキラキラこのタレの特徴は、豆みそというみそを使っていることです。豆みそは、大豆、豆麹、塩、水で作ります。いつも味噌汁などに使っているみそは、米みそといって、米も原料に使われていますが、豆みそは米を使わないのが特徴です。米みそよりも長い時間、熟成させて作られるため、濃い色をしています。豆みそ、というと聞いたことがない人が多いと思いますが、八丁みそ、というみそは、豆みその一種で、愛知県で江戸時代初期から作られています。
今日は、豆みそに砂糖などの調味料、さらに白すりごまを加えて、濃厚なタレにしました。パンに挟んで食べましょう。そして、今日で1学期の給食は終了ですにっこり王冠4月の頃と比べて、苦手なものも少しずつ食べられるようになってきたでしょうか?これからまだまだ暑い日が続きます。夏休みを元気に過ごせるように、毎日の食事をきちんと食べることを心がけましょう晴れ

副校長の食レポ給食・食事

 1学期最後の給食は、手のひらサイズの大きなパンが登場しました。可愛いチキンカツとカラフルな野菜サラダを挟んで、豪快に口へ頬張りました!!チキンカツに塗った豆みそは、パンに見事にマッチしていて、食べるごとに口の中にじゅわーと広がり、とってもおいしかったです。トマトスープは、パスタ入りのトマトが効いた赤いスープで、トマトジュースのようにごくごく飲めるスープでした。今学期も最高の給食をたくさん作っていただいた栄養士さんをはじめ、調理員の皆さん、本当にありがとうございました!!来学期もよろしくお願いします。

☆ 7月18日(金)1学期の見守り、ありがとうございました!!

朝からカラッとした好天に恵まれた今日の南流中。この先1週間も晴れる日が多い見込みで、関東甲信と北陸、東北南部の梅雨明けが発表されました。明日から夏休み。いよいよ夏本番ですね。

▼今朝も南流山駅付近では野村さんとPTAの飯尾さん、工藤さんが子ども達の見守りをしてくださっていました。ありがとうございました!!

▼南流中の西門付近では、1学期の間、一日も休まず、三村さんと稲川さんが子ども達の安全を守ってくださいました。ありがとうございました!!

▼思井福祉会館の交差点では、今日も田中弘美前教育長と梅澤一雄流山市消防団長、PTA会長の目黑さん、それに先日、水難事故防止講習会を行ってくださった川口さん(→当日の様子はこちら)が、がっちりと見守り。皆さん、子ども達のために本当にありがとうございました!!

▼ひまわり学級の子ども達が、見守りのお礼にと手作りのリースを届けにやって来ました。子ども達の感謝の思いが伝わったようで、大変喜んでくださいました。

▼9月からもまた、どうぞよろしくお願いします!!

▼終業式の日ですが、午前中は通常通りの授業が行われました。3年生は落ち着いた雰囲気の中、様々な学習が行われています。3年生のビブリオバトルの発表、実に上手です。

▼3年生英語の授業。グループ対抗でいかに早く文を組み立てるかを競っています。活気に満ちあふれる教室。

▼3年生数学の授業。互いに学び合いながら学習を進めています。

▼3年生英語の授業。双方向でクイズ感覚で学習できるプラットフォーム、カフートを活用して、楽しみながら学習が進められています。リアルタイムで結果が出るため、子ども達も夢中で取り組んでいます。

▼2年生英語の授業。クロスワードパズルが行われています。問題を解くためには英語を読み解く力が必要です。

▼第1美術室で、デッサンに取り組んでいる2年生の子ども達。石原重人先生が短時間で描き上げた子ども達の顔のデッサン。

▼1年生、春日先生の情熱あふれる数学の授業。子ども達も集中して取り組んでいます。

▼C棟2階のホワイトボード。学年主任の渡邉久子先生からの1学期最後のメッセージが書かれています。

☆ 7月19日(土)NEWS 南流 STATION 第2弾!~学年プレゼンコンクール告知!~

こんにちは。 NEWS 南流 STATION、キャスターの鴇田です。(NEWS 南流 STATON 第1弾についてはこちら!)

7月16日(水)、17日(木)、各学級で「NEWS 南流 STATION 第2弾」が放送されました!今回は、各学年主任の川澄さん(1学年)、渡邉さん(2学年)、田中さん(3学年)の三人をゲストコメンテーターとしてお招きし、7月4日(金)に行われた、プレゼンアドバイザー・竹内明日香先生による全校一斉プレゼン特別授業の様子と、2学期に行われる学年プレゼンコンクールについての情報が伝えられました!

川澄さん「大切なことを次から次へとわかりやすく教えてくれて、1年生の子達も、楽しい授業だったと、喜んでいました!」

田中さん「授業の始めに、なぜ話す力が大切なのか、竹内先生の海外でのご経験や具体的なデータを基に説明してくださって、説得力がありました!」

渡邉さん「すごく魅力的な先生でした!何より、『世の中は変えられる、そのためにプレゼンがある』という言葉が本当に素敵で、心に残りました!」

(竹内明日香先生のプレゼン特別授業についてはこちら!)

番組後半には、学年プレゼンコンクールの実施方法や当日までの流れが伝えられました!全校生徒一人ひとりが、夏休み中にテーマに沿ったプレゼンをつくることになります!9月16日(火)には、アルバ・エデュの先生方にプレゼン特別授業・上級編を行っていただき、夏休み中に準備してきたプレゼンに磨きをかけていきます!そして、各学年主任より、学年のプレゼンテーマが発表されました!

最後は、キャスターとゲストコメンテーターが一緒になり、竹内先生から教わったプレゼン作りのコツ、「広げて」「深めて」「選ぶ」をジェスチャーつきで復習!画面を見ながら楽しそうにコツを振り返る子ども達!1年生の教室では、画面の中の4人に合わせてジェスチャーをする姿も!微笑ましい光景です!

そして最後は、竹内先生から教わった大切な合い言葉!「世の中は変えられる!そのためにプレゼンがある!!」キラキラ

以上、NEWS 南流 STATIONの鴇田がお伝えしました。次回の放送をお楽しみに!

☆ 7月18日(金)平和を維持していくためには?~鴇田教頭先生の特別授業2~

7月16日(水)と本日、鴇田拳教頭先生の特別授業「これからの平和を考える~核兵器の学習を通して~」の後編が3年生対象に行われました(→前編の授業はこちら)

▼7月16日の様子(写真は3年5組)

前回の授業の最後、鴇田教頭先生から子ども達に投げかけられた問い「日本は核兵器禁止条約に参加するべきか?」について、子ども達の一次判断結果が示されます。拮抗している子ども達の判断。それだけ難しい判断でもあるという証拠です。

▼スクールライフノートに書かれた子ども達の課題意識から、本時は「なぜ核兵器が大量に作られたのか。なぜなくせないのか。核兵器を持つことにどのような意味があるのか」について考えを深めていきます。

そこで、「核兵器開発競争シミュレーション」と題して、グループごとにアメリカ側とロシア側に分かれ、それぞれの立場で、様々な状況下でどう考えるのかを考えていきます。

鴇田教頭先生から提示される9つの問いに対して考えを深めていく子ども達。

▼ペンケースを「核兵器」に見立て、かけ声と共に「核兵器」を手放す(机の上に置く)かどうかを実際にやってみます。結果、置かない子も続出。自分からは手放すのは厳しいのでしょうか。相手の様子を見ながら、相手が先に手放さないと、自分からは手放せない状態に陥ります。アメリカもロシアもそういった状況であるのが、自分事のようにしてわかります。

▼本日の様子(写真は3年6・7組)

授業の終盤、子ども達はサーロー節子さんのノーベル平和賞授賞式での英語のスピーチ映像を視聴します。

被爆者・反核運動家 サーロー節子さんのノーベル平和賞授賞式スピーチ(2017年)(抜粋)

 今日、私は皆さんに、この会場において、広島と長崎で非業の死を遂げた全ての人々の存在を感じていただきたいと思います。皆さんに、私たちの上に、そして私たちのまわりに、25万人の魂の大きな固まりを感じ取っていただきたいと思います。その一人ひとりには名前がありました。一人ひとりが、誰かに愛されていました。彼らの死を無駄にしてはなりません。 
 
 米国が最初の核兵器を私の暮らす広島の街に落としたとき、私は13歳でした。私はその朝のことを覚えています。8時15分、私は目をくらます青白い閃光(せんこう)を見ました。私は、宙に浮く感じがしたのを覚えています。 
静寂と暗闇の中で意識が戻ったとき、私は、自分が壊れた建物の下で身動きがとれなくなっていることに気がつきました。私は死に直面していることがわかりました。私の同級生たちが「お母さん、助けて。神様、助けてください」と、かすれる声で叫んでいるのが聞こえ始めました。 
 
 そのとき突然、私の左肩を触る手があることに気がつきました。その人は「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 蹴り続けろ! あなたを助けてあげるから。あの隙間から光が入ってくるのが見えるだろう? そこに向かって、なるべく早く、はって行きなさい」と言うのです。私がそこからはい出てみると、崩壊した建物は燃えていました。その建物の中にいた私の同級生のほとんどは、生きたまま焼き殺されていきました。私の周囲全体にはひどい、想像を超えた廃虚がありました。 
 幽霊のような姿の人たちが、足を引きずりながら行列をなして歩いていきました。恐ろしいまでに傷ついた人々は、血を流し、やけどを負い、黒こげになり、膨れあがっていました。体の一部を失った人たち。肉や皮が体から垂れ下がっている人たち。飛び出た眼球を手に持っている人たち。おなかが裂けて開き、腸が飛び出て垂れ下がっている人たち。人体の焼ける悪臭が、そこら中に蔓延(まんえん)していました。 
 このように、一発の爆弾で私が愛した街は完全に破壊されました。住民のほとんどは一般市民でしたが、彼らは燃えて灰と化し、蒸発し、黒こげの炭となりました。その中には、私の家族や、351人の同級生もいました。 
 
 その後、数週間、数カ月、数年にわたり、何千人もの人たちが、放射線の遅発的な影響によって、次々と不可解な形で亡くなっていきました。今日なお、放射線は被爆者たちの命を奪っています。 
 
 広島について思い出すとき、私の頭に最初に浮かぶのは4歳のおい、英治です。彼の小さな体は、何者か判別もできない溶けた肉の塊に変わってしまいました。彼はかすれた声で水を求め続けていましたが、息を引き取り、苦しみから解放されました。 
 私にとって彼は、世界で今まさに核兵器によって脅されているすべての罪のない子どもたちを代表しています。毎日、毎秒、核兵器は、私たちの愛するすべての人を、私たちの親しむすべての物を、危機にさらしています。私たちは、この異常さをこれ以上、許していてはなりません。 
 私たち被爆者は、苦しみと、生き残るための、そして灰の中から生き返るための真の闘いを通じて、この世に終わりをもたらす核兵器について世界に警告しなければならないと確信しました。くり返し、私たちは証言をしてきました。 
 それにもかかわらず、広島と長崎の残虐行為を戦争犯罪と認めない人たちがいます。彼らは、これは「正義の戦争」を終わらせた「よい爆弾」だったというプロパガンダを受け入れています。この神話こそが、今日まで続く悲惨な核軍備競争を導いているのです。 
 
 9カ国は、都市全体を燃やし尽くし、地球上の生命を破壊し、この美しい世界を将来世代が暮らしていけないものにすると脅し続けています。核兵器の開発は、国家の偉大さが高まることを表すものではなく、国家が暗黒のふちへと堕落することを表しています。核兵器は必要悪ではなく、絶対悪です。 
 
 今年7月7日、世界の圧倒的多数の国々が核兵器禁止条約を投票により採択したとき、私は喜びで感極まりました。かつて人類の最悪のときを目の当たりにした私は、この日、人類の最良のときを目の当たりにしました。私たち被爆者は、72年にわたり、核兵器の禁止を待ち望んできました。これを、核兵器の終わりの始まりにしようではありませんか。 
 
 責任ある指導者であるなら、必ずや、この条約に署名するでしょう。そして歴史は、これを拒む者たちを厳しく裁くでしょう。彼らの抽象的な理論は、それが実は大量虐殺に他ならないという現実をもはや隠し通すことができません。「核抑止」なるものは、軍縮を抑止するものでしかないことはもはや明らかです。私たちはもはや、恐怖のキノコ雲の下で生きることはしないのです。 
 
 核武装国の政府の皆さんに、そして、「核の傘」なるものの下で共犯者となっている国々の政府の皆さんに申し上げたい。私たちの証言を聞き、私たちの警告を心に留めなさい。そして、あなたたちの行動こそ重要であることを知りなさい。あなたたちは皆、人類を危機にさらしている暴力システムに欠かせない一部分なのです。私たちは皆、悪の凡庸さに気づかなければなりません。 
 
 世界のすべての国の大統領や首相たちに懇願します。核兵器禁止条約に参加し、核による絶滅の脅威を永遠に除去してください。 
 
 私は13歳の少女だったときに、くすぶるがれきの中に捕らえられながら、前に進み続け、光に向かって動き続けました。そして生き残りました。今、私たちの光は核兵器禁止条約です。この会場にいるすべての皆さんと、これを聞いている世界中のすべての皆さんに対して、広島の廃虚の中で私が聞いた言葉をくり返したいと思います。「あきらめるな! (がれきを)押し続けろ! 動き続けろ! 光が見えるだろう? そこに向かってはって行け」 
 
 今夜、私たちがオスロの街をたいまつをともして行進するにあたり、核の恐怖の闇夜からお互いを救い出しましょう。どのような障害に直面しようとも、私たちは動き続け、前に進み続け、この光を分かち合い続けます。この光は、この一つの尊い世界が生き続けるための私たちの情熱であり、誓いなのです。

▼2回の授業を終え、改めて「日本は核兵器禁止条約に参加するべきか?」が示されます。子ども達は、現段階での最終判断を自分なりに考え、まとめていきます。

▼授業の最後、鴇田教頭先生からこの平和の授業を通しての、子ども達への渾身のメッセージが伝えられます。

核兵器禁止条約に参加するべきかどうか、という、正解のない問いについて考えてもらいました。とても難しい課題だったと思います。大人でも結論が出せない人がたくさんいると思います。授業をしている私も、この問題については何年も考えていますし、この授業をつくるために、核兵器禁止条約について書かれた本を7~8冊ぐらい読みましたが、未だに自信を持ってこれが自分の結論だ、という考えはまとまっていません。

では、なぜ、今回、このような授業をして、どちらがよいか自分の結論を出してもらったのか。それは、こうやって、情報を得て、他者と意見交換をしながら考えて、自分なりの結論を出していくことが、民主主義の社会で求められるからです。今週末に参議院議員選挙がありますが、今回の選挙でも、マニフェストに核兵器禁止条約のことを入れている政党があります。もしかしたら、将来、みんなが有権者として選挙で投票して、核兵器禁止条約に参加するかどうかが決まっていく、という日が来るかもしれません。

私は、今回のように、戦争と平和について正解のない難しい問いについて考える授業を、もう10年以上続けています。その中で、年々、「平和はもちろん大切だけど、願うだけでは平和は実現しないと思う」「平和は大切だからこそ、平和を守るための力、武力が必要だと思う」という意見を持つ人が増えていると感じます。もちろん、そういう意見が正解とか間違いということではありません。ただ、戦争の悲惨さや武力、例えば核兵器のことについて深く知らないまま、『武力が必要だ』と言うのは、不十分だな、と思っています。だから、戦争の悲惨さや理想の平和と、国際社会の現実、両方を知って考える授業をつくるようにしています。みんなには、「理想」と「現実」、どちらにも目を向けた上で、自分なりの判断をできる大人になってほしい、そう思っています。

今、ワークシートに「最終判断」を書いてもらいましたが、それは今回の授業の最終判断なのであって、明日以降、変わっていっていいと思います。核兵器禁止条約に参加するべきか、平和を維持していくためにどんなことが必要か、今回の授業を時々思い出して、これからも考え続けてほしいと思います。

 

▲2回にわたって行われた鴇田教頭先生による、平和について考える特別授業。3年生の子ども達は、ペアやグループで話し合い、意見を交換し、自分の考えをまとめていくという作業に正面から向き合ってくれました。また、これからの平和な世の中を創る、という壮大なテーマから臆することなく、真剣に考え抜いてくれました。社会科教員としての使命感を持って、素晴らしい授業を展開してくださった鴇田教頭先生と共に、頑張って取り組んだ子ども達にも、大きな拍手を送りたい気持ちで一杯になりました。