子ども達を共に育む官民連携教育(学校の特色)
1年生「ALSOKあんしん教室」を実施
5月27日、本校では1年生を対象に、ALSOK(綜合警備保障株式会社)による「ALSOKあんしん教室」を実施しました。子どもたちが安心・安全に毎日を過ごせるよう、身近な危険から自分を守る力を育むことを目的とした授業です。
授業では、防犯の基本である「いか・の・お・す・し」(ついていかない・のらない・大声を出す・すぐ逃げる・知らせる)をキーワードに、知らない人に声をかけられたときの対処法や、危険な場面での行動について、映像やイラスト、寸劇を交えてわかりやすく教えていただきました。
ALSOKの講師の方からは、「こわいときには『たすけて!』と大きな声を出してよい」「名前を知らない人についていかないことが大切」など、子どもたちが日常生活の中で実践できる具体的なアドバイスがありました。児童は、声を出す練習や逃げる動きを実際に体験しながら、防犯意識を高めていきました。
「どんなときに“おかしいな”と感じるか」「どうすれば身を守れるか」といった問いかけに、自分で考えて答える場面もあり、子どもたちが主体的に安全について学ぶ姿が見られました。
本校では今後も、外部機関と連携した安全教育の機会を大切にしながら、児童一人ひとりの安心・安全な学校生活を支えてまいります。ご家庭でも、今日の学びをきっかけに、お子様と一緒に安全について話し合っていただければ幸いです。
5年林間学校 遊びの専門家
5月23日(金)本校5年生の林間学校において、今年度も官民連携の視点から豊かな学びの場が実現しました。
宿泊先である千葉市少年自然の家では、専門的な知見をもつ外部講師をお招きし、児童一人ひとりが主体的に参加できる多様な体験活動を行いました。
キャンプファイヤーの時間には、柏市レクリエーション協会より増田様を講師としてお迎えし、歌やゲーム、身体を使ったレクリエーションを通して、全児童が楽しみながら交流を深めることができました。増田様の明るく温かいご指導のもと、学年の枠を超えて子どもたち同士の結びつきが強まり、協調の大切さを体感するひとときとなりました。
さらに、千葉市少年自然の家 所長・鶴岡様のご指導により、「プロジェクトアドベンチャー」のプログラムにも取り組みました。この活動は、グループごとに課題に挑戦しながら仲間と協力し合う体験型の学習です。互いに支え合いながら課題を乗り越える中で、自然と信頼関係が生まれ、学級全体の一体感が一層高まりました。
本校では、校外における教育活動においても、外部の専門家や地域の機関と連携することを重視しております。多様な価値観や他者との協働を通じて、児童が社会性と主体性を育むことができるよう、今後もこうした機会を積極的に設けてまいります。
このたびご協力いただいた柏市レクリエーション協会の増田様、千葉市少年自然の家 所長・鶴岡様をはじめ、運営に携わってくださった関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
明治大学 石田先生特別授業「模擬裁判をしてみよう」
5月12日(月)6年生は、社会科「政治や裁判のしくみ」の学習の一環として、明治大学法学部教授 石田倫識 先生による模擬裁判授業を体験しました。
石田教授は刑事訴訟法の専門家として、冤罪事件の研究や法教育の普及に長年取り組まれており、これまでにも多数の中学校・高校で模擬裁判を指導してこられました。今回の授業は、小学生を対象とした法教育としても大変意義深いものでした。
授業では、被告人役を本校の教職員が務め、それ以外の裁判官、検察官、弁護人などの役割を児童が担当し、模擬裁判を展開しました。児童は、事前に示された証拠資料や状況設定をもとに、自ら被告人への質問内容を考え、当日はその質問をもとに尋問を行いました。証言の矛盾点を見つけ出そうとする姿や、納得いくまで議論を深めようとする姿から、法の仕組みを理解しようとする意欲がうかがえました。
こうした体験を通じて、児童は「証拠に基づく判断の大切さ」や「公平性」「正義」など、法の基本的な考え方に触れるとともに、教科書で学んだ「三権分立」や「司法の役割」について、より実感をもって理解することができました。
本校では今後も、社会とつながる学びの機会を積極的に取り入れながら、児童が自ら考え、判断し、社会の一員として行動する力を育んでまいります。
JAさんといっしょに「やさいをうえよう!」 〜2年生 野菜の植え方教室を実施しました〜
〜2年生 野菜の植え方教室を実施しました〜
5月9日(金)2年生を対象に、JAとうかつ中央様のご協力のもと「野菜の植え方教室」を実施しました。昨年度に引き続き継続してご支援いただけたことに、改めて深く感謝申し上げます。
この教室では、ピーマンやミニトマト、なすなどの苗の植え方について、土の耕し方、植え穴の掘り方、水やりのコツなどを、JAの方々にとても丁寧に教えていただきました。子どもたちは、「苗の根をやさしく広げて」「まっすぐ立ててあげよう」といったアドバイスに耳を傾けながら、一つひとつの作業に真剣に取り組んでいました。
今年度は、11名の保護者ボランティアの皆様にも活動のサポートをいただきました。苗の準備や作業の見守りなど、温かく見守ってくださるまなざしが子どもたちの安心と意欲を支えてくださいました。ご多用の中ご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
JAの皆様には、野菜を育てることの「楽しさ」だけでなく、「命あるものを大切にする心」や「育てる責任」についても、やさしい言葉で語りかけていただきました。子どもたちは、自らの手で植えた苗が育っていく喜びをこれから感じていくことでしょう。
昨年度に引き続き実施できたこの学びは、継続することでより深まり、子どもたちの心と体にしっかりと根づいていきます。今後は収穫や調理なども通して、食への関心や感謝の気持ち、自然との関わりをさらに広げていく予定です。
JAの皆様、今年度も講師をお引き受けいただいた森永様、そして保護者ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。
6年生「人とAIが共に生きるために必要なこと」を実施しました
4月28日(月)、6年生を対象に、ニューラルグループ株式会社、ニューラルマーケティング株式会社、一般社団法人AILAS(日本音声AI学習データ認証サービス機構)による特別講演「人とAIが共に生きるために必要なこと」を実施しました。今年度最初となる官民連携教育の取組として、児童たちに未来社会に必要な視点を育む貴重な学びの機会となりました。
講師には、ニューラルグループ株式会社 取締役 常務執行役員、ニューラルマーケティング株式会社 代表取締役社長 兼 CEOである山本正晃氏をお迎えしました。講演では、「AIとは何か」という基本から、機械学習や深層学習、そして近年急速に発展している生成AIの特徴について、児童にもわかりやすくご説明いただきました。また、音声AI技術がもたらす新たな課題として、声優やナレーターの声の無断使用と、それに対応する権利保護の取り組みについても具体的な事例を交えてお話しいただきました。
児童たちは、AIの利便性だけでなく、その利用に伴う社会的課題についても真剣に考え、これからの社会では「技術を正しく理解し、責任を持って活用すること」の大切さを学びました。
この学びは、SDGs(持続可能な開発目標)目標4「質の高い教育をみんなに」、目標16「平和と公正をすべての人に」にもつながるものであり、未来を担う子どもたちにとって大きな意味を持つものとなりました。
山本正晃氏をはじめ、講演にご尽力いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。今年度も、企業・団体と連携した多様な学びを通じて、児童たちが主体的に考え行動できる力を育んでまいります。
今年度もよろしくお願いします!!
市野谷小学校では、学校の特色として「官民連携教育」を推進しています。
令和7年度も官民連携コーディネーターは主幹教諭の安蒜が務めます。よろしくお願いします。
学校と社会を繋げて、教科書だけでは学べない市野谷小ならではの学びを推進していきます。
アウトリーチ先の教育機関を探している官公庁、NPOの皆様、CSR活動先を探している企業様も是非本校をご検討ください。
カリキュラムの中に組み込めるかどうか検討させていただきます。
今年度の実現に向け、昨年度から準備していた教育活動もあり、どれも楽しみです。
令和7年度も本校の教育活動へのご協力よろしくお願いします。
【連携パターン例】
〇講義型(出前授業、ワークショップ)
〇教材提供型(道具の貸し出し、オンライン学習)
〇校外学習型(企業見学、職場体験)
〇イベント型(コンテスト参加、イベント招待)
〇共同プロジェクト型(学習教材開発テスト、新規企画に教育現場の声を反映)
【お問い合わせ先】
流山市立市野谷小学校 主幹教諭 安蒜(あんびる)
Tel:04-7158-2770
令和6年度 教育活動へのご協力感謝申し上げます。
本校の特色ある教育活動へのご理解とご協力に、心より御礼申し上げます。
官民連携コーディネーターを務めました主幹教諭の安蒜です。
開校初年度となる今年度は、各種出前授業のうち、全国どの学校からでも申し込むことができる官民連携プログラムを中心に取組みを進めました。
目標は、「各学年:年間3回(学期に1回の活用)」「全校として18回」と設定しておりましたが、多くの皆様のご協力、保護者の方々からの情報提供、担任による工夫により、目標を大きく上回る成果を挙げることができました。
官民連携教育コーディネーターとしては、学校独自の取組みにも挑戦しました。
まず1点目は、『おしごと年鑑』というキャリア教育に活用できる書籍を通じて、株式会社談広告様との連携を図ったことです。この取り組みにより、NEXCO東日本様、日本レジストリサービス様、パルシステム千葉様・北海道ぎょれん様、キユーピー株式会社様といった企業・団体の皆様から、一般の出前授業の募集とは異なるアプローチで教育活動へのご協力をいただくことができました。
2点目は、地域の皆様の力を生かすため、市内エルズ内の流山市民活動推進センターを訪問し、センター長の橋爪様のご協力を得ることができたことです。その結果、1年生対象のお掃除教室や、4年生対象のフードロスを減らす環境教育など、地域資源を生かした教育活動を実現することができました。来年度は、クラブ活動においても、地域の方々にご協力をいただく予定です。
今年度の経験を生かし、来年度はさらに多様な学びの機会を児童たちに提供できるよう、学校全体で連携を深めてまいります。これからも、子どもたちの未来を見据え、官民が協力し合う新しい学びの形を広げていきたいと考えております。引き続き、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
来年度の新たな出会いが楽しみです
ソフニー キエーロの使い方講習
本校では、NPOソフニーさんをお招きし、「キエーロ」というコンポストの使い方を学ぶ授業を実施しました。さらに、ソフニー様よりキエーロを寄贈していただき、食品ロス削減と環境保全に向けた新たな取り組みが始まりました。
授業では、コンポストの仕組みや、キエーロを活用して生ごみを分解する方法について詳しく教えていただきました。キエーロは、土に埋めることで微生物の働きを活用し、生ごみを分解するシンプルな仕組みですが、適切な使い方を学ぶことで、より効果的に活用できることを知りました。
また、生ごみを減らすことが環境にどのような良い影響を与えるのかについても説明がありました。食品廃棄物の削減は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」や目標13「気候変動に具体的な対策を」にも関連しており、児童たちは自分たちの生活と地球環境のつながりについて改めて考える機会を得ました。
ソフニー様には、貴重な学びの場とキエーロをご提供いただき、心より感謝申し上げます。今後は、学校全体でキエーロを活用し、日常生活の中で食品ロス削減を実践していきます。児童たちが主体的に環境保全に取り組めるよう、これからも学びの機会を大切にしてまいります。
4年生 Zoff「目の健康教室」
2月21日、本校ではインターメスティック株式会社様をお招きし、目の健康に関する特別授業を実施しました。児童たちが視力を守るための正しい習慣について学ぶ貴重な機会となりました。
授業では、目の仕組みや健康を保つための生活習慣について分かりやすく説明していただきました。特に、長時間のデジタル機器使用による目への負担や、ブルーライトの影響についての解説があり、日常生活の中でできる対策として、適度な休憩や遠くを見る習慣の大切さを学びました。また、栄養バランスの取れた食事が視力維持に役立つことも紹介され、健康的な生活習慣の重要性について考えるきっかけになりました。
今回の授業は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標3「すべての人に健康と福祉を」にも関連しています。目の健康を守ることは、長期的な学習や生活の質の向上につながる重要なテーマです。インターメスティック株式会社様の取り組みを通じて、児童たちは自身の健康を意識するだけでなく、持続可能な社会づくりへの理解も深めることができました。
この度は、貴重な学びの機会をご提供いただき、心より感謝申し上げます。本校では、今後も企業との連携を通じて、児童たちの健康や生活習慣について考える機会を大切にしてまいります。
Zoff アイケア体操
2年生 カッターの使い方(切り絵)教室
2月19日(水)図工の学習で「カッターの使い方教室」を行いました。講師として小林先生をお招きし、カッターの安全な使い方と切り絵の技法を学びました。
授業の冒頭では、小林先生の精巧な切り絵と水彩画の作品を紹介していただきました。繊細で美しい作品を目にした児童たちは、その技術に驚きと感動の声を上げていました。続いて、実際にカッターを使った切り絵の実演が行われ、切り方のコツや仕上がりをきれいにするポイントを教えていただきました。
その後、児童たちはカッターの安全な使い方を学びました。刃の持ち方、力の入れ具合、紙を押さえる手の位置などを確認しながら、慎重に練習に取り組みました。安全に使う意識を高めた後は、学んだ技法を活かして「餅つき」をテーマにした切り絵制作に挑戦しました。
児童たちは曲線部分に苦戦しながらも、カッターを使いこなせるよう頑張りました。完成した作品には、それぞれの工夫が凝らされ、味わいがある切り絵ができました。
今回の学習を通じて、児童たちは道具を正しく使う大切さと、丁寧に作業を進めることの大切さを実感しました。小林先生には、貴重なご指導をいただき、心より感謝申し上げます。今後も、児童たちの創造力を引き出す学びを充実させてまいります。