子ども達を共に育む官民連携教育(学校の特色)
幼保小連携の日
6月9日(月)、市野谷小学校では、近隣の保育園との「幼保小連携の日」を実施しました。
本校では、入学当初の1年生が安心して学校生活をスタートできるよう、今年度よりカリキュラムを見直し、「のんびりタイム」や「にこにこタイム」といった時間を設けて、人間関係づくりや学校生活への適応を支援しています。今回の連携では、こうした本校の取り組みを園の先生方に共有するとともに、今後さらに充実した教育活動を展開するための意見交換を行いました。
校長から育てたい力についての説明、学年主任からスタートカリキュラムの具体的な内容と児童の様子をお伝えしました。その後のグループ協議では、保育園での遊びの工夫や、子どもたちの安心感を育むための環境づくりの工夫などについて活発な意見交換が行われました。
また、協議終了後には希望者に向けて校内見学を実施し、本校の教育環境を実際にご覧いただきました。
今後も本校では、園と学校のつながりを大切にしながら、子どもたちがスムーズに小学校生活へ移行できるよう取り組んでまいります。
次回、幼保小の連携プロジェクトとして、幼稚園・保育園の先生方に1年生の授業の様子を参観いただく「小学校見学会」を実施します。
▼市野谷小学校 幼保小連携見学会
7月3日(木)13:25~14:40
今年度の参加園につきましては、既に決まっておりますが
新規追加で参観をご希望される場合は、流山市幼児教育支援センターか市野谷小学校主幹安蒜までお問い合わせください。
3年生 市内めぐり 白みりんミュージアム
5月28日(水)3年生が社会科「市の様子を調べよう」の学習の一環として、市内めぐりを実施しました。その中で、流山市を代表する特産品である“白みりん”の歴史や製造について学ぶため、「白みりんミュージアム」を訪問しました。
当日は、川浦館長をはじめとするスタッフの皆様に温かく迎えていただき、白みりんの伝統や製造工程、地域とのかかわりについて分かりやすく解説していただきました。子どもたちは、見学用の道具や展示パネルを熱心に見ながら、白みりんの香りや色の変化、道具の工夫などに驚きと興味をもって取り組んでいました。
見学の中では、「昔の人はどうやって甘みを出していたのか」「みりんはどのように使われているのか」といった質問が飛び交い、児童たちは地域の産業と暮らしのつながりを実感している様子でした。
本校では、こうした社会科の学習に官民連携の視点を取り入れ、地域資源を活かした体験的な学びを大切にしています。今回の見学を通して、子どもたちは地域への理解を深めるとともに、郷土への誇りを育む貴重な機会となりました。
ご協力いただいた白みりんミュージアムの皆様に、心より感謝申し上げます。
▼流山市白みりんミュージアム(https://shiro-mirin.com/museum/)
▼流山市白みりんミュージアム【公式】Instagram(http://www.instagram.com/p/DKQJV0cz7a-/)
1年生「ALSOKあんしん教室」を実施
5月27日、本校では1年生を対象に、ALSOK(綜合警備保障株式会社)による「ALSOKあんしん教室」を実施しました。子どもたちが安心・安全に毎日を過ごせるよう、身近な危険から自分を守る力を育むことを目的とした授業です。
授業では、防犯の基本である「いか・の・お・す・し」(ついていかない・のらない・大声を出す・すぐ逃げる・知らせる)をキーワードに、知らない人に声をかけられたときの対処法や、危険な場面での行動について、映像やイラスト、寸劇を交えてわかりやすく教えていただきました。
ALSOKの講師の方からは、「こわいときには『たすけて!』と大きな声を出してよい」「名前を知らない人についていかないことが大切」など、子どもたちが日常生活の中で実践できる具体的なアドバイスがありました。児童は、声を出す練習や逃げる動きを実際に体験しながら、防犯意識を高めていきました。
「どんなときに“おかしいな”と感じるか」「どうすれば身を守れるか」といった問いかけに、自分で考えて答える場面もあり、子どもたちが主体的に安全について学ぶ姿が見られました。
本校では今後も、外部機関と連携した安全教育の機会を大切にしながら、児童一人ひとりの安心・安全な学校生活を支えてまいります。ご家庭でも、今日の学びをきっかけに、お子様と一緒に安全について話し合っていただければ幸いです。
5年林間学校 遊びの専門家
5月23日(金)本校5年生の林間学校において、今年度も官民連携の視点から豊かな学びの場が実現しました。
宿泊先である千葉市少年自然の家では、専門的な知見をもつ外部講師をお招きし、児童一人ひとりが主体的に参加できる多様な体験活動を行いました。
キャンプファイヤーの時間には、柏市レクリエーション協会より増田様を講師としてお迎えし、歌やゲーム、身体を使ったレクリエーションを通して、全児童が楽しみながら交流を深めることができました。増田様の明るく温かいご指導のもと、学年の枠を超えて子どもたち同士の結びつきが強まり、協調の大切さを体感するひとときとなりました。
さらに、千葉市少年自然の家 所長・鶴岡様のご指導により、「プロジェクトアドベンチャー」のプログラムにも取り組みました。この活動は、グループごとに課題に挑戦しながら仲間と協力し合う体験型の学習です。互いに支え合いながら課題を乗り越える中で、自然と信頼関係が生まれ、学級全体の一体感が一層高まりました。
本校では、校外における教育活動においても、外部の専門家や地域の機関と連携することを重視しております。多様な価値観や他者との協働を通じて、児童が社会性と主体性を育むことができるよう、今後もこうした機会を積極的に設けてまいります。
このたびご協力いただいた柏市レクリエーション協会の増田様、千葉市少年自然の家 所長・鶴岡様をはじめ、運営に携わってくださった関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
明治大学 石田先生特別授業「模擬裁判をしてみよう」
5月12日(月)6年生は、社会科「政治や裁判のしくみ」の学習の一環として、明治大学法学部教授 石田倫識 先生による模擬裁判授業を体験しました。
石田教授は刑事訴訟法の専門家として、冤罪事件の研究や法教育の普及に長年取り組まれており、これまでにも多数の中学校・高校で模擬裁判を指導してこられました。今回の授業は、小学生を対象とした法教育としても大変意義深いものでした。
授業では、被告人役を本校の教職員が務め、それ以外の裁判官、検察官、弁護人などの役割を児童が担当し、模擬裁判を展開しました。児童は、事前に示された証拠資料や状況設定をもとに、自ら被告人への質問内容を考え、当日はその質問をもとに尋問を行いました。証言の矛盾点を見つけ出そうとする姿や、納得いくまで議論を深めようとする姿から、法の仕組みを理解しようとする意欲がうかがえました。
こうした体験を通じて、児童は「証拠に基づく判断の大切さ」や「公平性」「正義」など、法の基本的な考え方に触れるとともに、教科書で学んだ「三権分立」や「司法の役割」について、より実感をもって理解することができました。
本校では今後も、社会とつながる学びの機会を積極的に取り入れながら、児童が自ら考え、判断し、社会の一員として行動する力を育んでまいります。