ほごログ(文化財課ブログ)

タグ:博物館実習

博物館実習4日目

実習4日目に入りました。今日は、埼玉りそな銀行春日部支店にて、「双六からむかしの粕壁を考えてみよう!」という講座を行いました。私たち実習生は、進行役として実際の運営を任されました。

まず、午前中は本番に備えてリハーサルを行い、そこで感じた問題点を話し合っていきました。

また、参加する子どもたちがよりゲームを楽しめるよう、景品も作成しました。

写真:景品づくり
 

午後3時から講座が始まりました!

写真:当日の様子 

使ったものは昔の地図と双六シートです。双六のマスをよく見ると当時存在した店の名前が書かれているので、地図からそれらを探していきました。店が見つからず苦戦している子もいましたが、皆さん真剣に取り組んでいました。

写真:実際の地図と双六シート

後半は実際に双六に挑戦してみました。このときが一番盛り上がりました!

写真:双六をのぞき込む子どもたち
どの目を出せばゴールにたどり着くかな

この活動を通じて、教育普及にあたっての心構えを学ぶことができました。

なにより、子どもたちの多くが講座に夢中になってくれて嬉しかったです。
(令和元年 博物館実習生)

博物館実習3日目

今日は7月27日(土)に行なう、夏休み体験講座「わらじを編んで江戸の旅に出よう」の準備を行いました。

まず午前中は縄ない(縄をより合わせる)をするために、わらの芯の部分を取り出す作業(わらすぐり)をしました。この作業は時間がかかる作業で、手間のかかる工程でした。

千歯こきを使っている様子

千歯こきを使っている様子

 

作業中、通りかかった方が声をかけて下さり、話をしたりしましたが、市民の方とこの何気ない会話で、資料館を訪れてもらうひとつのきっかけになっているのかなと感じました。

 

芯を取り出しています
芯を取り出しています!

午後は、まず取り出した芯を「わら打ち」して、わらが柔らかくしなるようにしました。

砧という道具を使ってたたきます
砧(きぬた)という道具を使ってたたきます!


ここでやっと、縄ないとわらじ作りの作業に取りかかれます。
編み方を習得すると簡単に作れます
編み方を習得すると、簡単に作れます!

実習生みんな何とか形になりました

実習生みんな、なんとか形になりました(^^)


7月27日(土)体験講座では、わらじ作りのほかに、紙芝居や、江戸を体験できる記念撮影コーナーも用意しています!

ぜひお楽しみに!


(令和元年 博物館実習生)

博物館実習2日目

実習期間二日目の今日はミュージアムトーク見学から始まりました。まず見学をするにあたっての事前学習を行いました。

ミュージアムトークは「元祖!成金鈴木久五郎-鈴久を生んだ商いのまち春日部-」の展示についてのものです。私は春日部市民ですが、元祖成金が春日部から生まれていたことに驚きました。鈴木久五郎さんについて展示として見るだけではわからないような興味深いお話を聞くことができました。

ミュージアムトーク解説の様子
ミュージアムトーク解説の様子

「元祖!成金 鈴木久五郎」は9月8日(日)までの開催です。この後のミュージアムトークは、8月10日(土)と9月1日(日)に行われます。ぜひご来館ください。

実習生と職員による記念撮影
↑記念写真の撮影もできます!!


午後からは土器・石器の洗浄と拓本をやりました。
土器・石器の洗浄では大きな欠片から小さいものまで、実習生全員で一つずつ丁寧に水で汚れを落としていきました。
洗浄中の石器
洗浄中の板碑

拓本作業では、土器の欠片を拓本にしました。初体験の人が多く、一つ一つの作業を手探りながらも無事に作業を終えることができました。
拓本作業中の実習生
拓本作業中の実習生

拓本完成資料
拓本完成資料

二日目は実習生同士で会話をすることも増えてきました。明日からも、より一層学芸員の知識と仲間との関係を深められるようにしていきたいです。
(令和元年 博物館実習生)

博物館実習1日目

本日から博物館実習が始まりました。初日ですので、午前は館長からご挨拶を頂き、学芸員の鬼塚さんから施設の説明を聞きました。

その後、施設内を案内して頂きました。燻蒸室や収蔵庫を見せて頂きました。私は収蔵庫や燻蒸室を実際に見たのは初めてだったため、資料の保存の仕方などがよくわかりました。最後に展示室の案内をして頂き、展示物の解説をしてくださりました。

写真:展示室の見学

午後からは、最初にディスカッションを行いました。内容は「資料館について」「学芸員資格を取った理由」などです。実習生一人一人意見が出てきたのでお互いの考えがよくわかりました。
次に、資料館が実際に所有している資料を使って、その取扱いを学びました。取り扱った資料は、壺形の土器と巻子、掛け軸です。巻子と掛け軸は学校の授業で取扱いの仕方は教わっていたのでそれなりに扱えていたのではないかと思います。しかし、土器は初めて扱ったので少々苦戦してしまいました。今後のためにもよく復習しておきたいと思います。
 写真:弥生土器の梱包

写真:掛け軸の取り扱い

(令和元年度 博物館実習生)

資料整理とギャラリートーク

本日は西金野井の文書の資料整理と「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」展のギャラリートークを行いました。資料整理では葉書形式の文書に書かれた宛名や送り主、その内容など一つずつ確認し、調書をとりました。旧字やくずし字などで書かれていたため読むのは大変でしたが、年賀状や木材の送付願いなど様々なものがあり、同じ送り主からの送付願いが複数あるなど、たびたび注文を受けていた様子が伝わってきました。
写真:資料整理の様子

ギャラリートークは、10時半からのギャラリートークを見学させていただき、教えていただいたことをもとに、一部のコーナーを実習生が担当させていただきました。見学の際、神明貝塚がどのように貴重なのか、どのような生活をしていたのかなどを面白くも分かりやすく教えていただきました。午後からは実際に自分の担当する場所を決め、展示担当の方に見ていただきながらリハーサルを行い、改善点やアドバイスをいただいて、本番に備えました。
写真:ギャラリートークのリハーサル風景

本番ではリハーサルでのアドバイスをもとに、教えていただいた事や調べたことを使いギャラリートークを行いました。うまく伝えることが出来るかとても緊張しましたが、リハーサルよりも落ち着いて伝えることが出来ました。また地域の大切な遺跡についてより知ってもらうため、ギャラリートークでは展示だけでは分からないことをたくさんお話しすることが大切だと分かりました。
写真:実習生によるギャラリートーク

文書の整理やギャラリートークなど、専門知識の必要性を改めて感じました。
お客様の前でお話しするのはとても緊張しましたが、実習生にとって貴重な体験になりました。ギャラリートークにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
(平成30年度博物館実習生)