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ほごログ

【令和5年夏季展示_あなのあいた壺】浅間下遺跡の墓に使われた土器

今回の展示では、主役は権現山遺跡の古墳時代前期の底部穿孔土器ですが、「墓に使われた土器」として浅間下遺跡の縄文時代中期の深鉢を展示しています。

浅間下遺跡航空写真(埼玉県立さきたま史跡の博物館所提供)

浅間下遺跡航空写真(中央やや下の水色シートが写っている部分が浅間下遺跡、右側は江戸川、左上は神明貝塚、(埼玉県立さきたま史跡の博物館提供))

浅間下遺跡は、春日部市の北東部、西親野井の江戸川堤防沿いに位置します。千葉県からのびる宝珠花台地に立地します。遺跡の東側を流れる江戸川は近世に開削された河川で、もとは野田市側からの台地が続いていましたが、台地部分を掘削し、谷が接続されて一つの河川となりました。浅間下遺跡は、現在の堤防の下や、河川敷まで広がっている可能性があります。遺跡の標高は約10mです。西には、谷をはさんで縄文時代後期の国指定史跡、神明貝塚が立地しています。

浅間下遺跡では、これまで4回の発掘調査が行われています。縄文時代中期(約4500年前)の竪穴建物跡や小竪穴状遺構、縄文時代後期の竪穴建物跡、平安時代の竪穴建物跡、中世から近世の溝などが発見されています。

 

 浅間下遺跡の土器の破片をしきつめた墓(埼玉県立さきたま史跡の博物館提供)

浅間下遺跡の土器の破片をしきつめた墓(埼玉県立さきたま史跡の博物館提供)

浅間下遺跡では、地面に穴をほり、床面に土器の破片をしきつめた縄文時代中期の墓が発見されています。しきつめられてた土器は、復元すると底部を欠いた2個体の土器になりました。2つの土器の破片はモザイク状にしかれています。この遺構は小竪穴状遺構を墓に転用したものと推定されています。浅間下遺跡の第4次発掘調査では小竪穴状遺構37基が確認されています。小竪穴状遺構は、下総台地で多く発見されており、一般的に竪穴建物が円状に分布する環状集落では、竪穴建物の円よりも内側に作られます。食料を保管する貯蔵穴として利用されたものが多いようです。

 

 

 浅間下遺跡出土大木9式(埼玉県立さきたま史跡の博物館所蔵・提供)

土器をしきつめた墓から発見された大木9式土器(埼玉県立さきたま史跡の博物館所蔵・提供)

浅間下遺跡出土土器1展開写真(埼玉県立さきたま史跡の博物館提供)

大木9式土器の展開写真(埼玉県立さきたま史跡の博物館提供)

 

浅間下遺跡出土加曽利E式土器(埼玉県立さきたま史跡の博物館所蔵・提供)

土器をしきつめた墓から発見された加曽利E式土器(埼玉県立さきたま史跡の博物館所蔵・提供)

浅間下遺跡出土土器2展開写真(埼玉県立さきたま史跡の博物館提供)

加曽利E式土器の展開写真(埼玉県立さきたま史跡の博物館提供)

 

浅間下遺跡で発見された墓の跡にしかれていた土器は、東北地方の大木9式と関東地方の加曽利E式の土器で、東北地方と関東地方の土器型式の同時性を示しています。大木式は、大木囲貝塚(宮城県七ヶ浜町)で出土した土器をもとに設定されました。大木7a~10式が縄文時代中期に位置付けられています。加曽利E式は、加曽利貝塚(千葉県千葉市)のE地点で出土した土器をもとに設定された、関東一円の代表的な縄文時代中期の土器型式です。なお、2点とも底部の破片は確認できませんでした。

 

●春日部市郷土資料館 第68回企画展示

権現山遺跡発掘調査60周年記念「あなのあいた壺」権現山遺跡の底部穿孔壺と墓でつかわれた土器

会期:令和5年7月22日(土)~9月3日(日)

開館時間:午前9時から午後4時45分

休館日:毎週月曜日・祝日・8月5日(土)午後・8月6日(日)

会場:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15・048-763-2455)

 

(関連イベント)

<募集中>記念講演会「権現山遺跡の底部穿孔土器と葬送祭祀」

権現山遺跡出土底部穿孔土器について、古墳時代に見られる葬送祭祀がご専門の古屋氏をお招きし、ご講演いただきます。

講師:古屋紀之氏(横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター所長)

日時:9月2日(土)14:00~16:00

場所:教育センター視聴覚ホール

対象:定員100人(申込順)

費用:無料

申し込み:受付中です!電話(048-763-2455)、直接、電子申請のいずれか

 

<参加自由>ミュージアムトーク

企画展示会場で郷土資料館学芸員が展示解説を行います。

日時:9月3日(日)各日10:30~、15:00~(30分程度)

場所:郷土資料館企画展示室

費用:無料

申し込み:不要です!時間までに、企画展示室へお越しください。

はじめてのおしごと~学芸員編~を開催しました

 夏休みも終盤を迎えた8月20日(日)には南一丁目にありますララガーデン春日部で、昨年に引き続き「はじめてのおしごと」で小学生の皆さんに『学芸員はどこで、どのような仕事をしているのか?』を紹介しました。この夏休み期間中には全13種の職業体験の講座が用意いただき、そのひとこまで日頃の学芸員の役割を案内しました。

事業案内

学芸員紹介

 当日は変わらずの酷暑の中、小学生1年生から5年生、23人が参加いただき、導入では学芸員はどこで何をしているのか、そして、歴史だけでなく、その領域は動植物や科学、運輸鉄道、宇宙と幅広く、資料の収集・保存・公開・普及啓発に取組んでいることを講義、その後は土器作りにチャレンジ。冒頭では4,800年前の実物の土器にも触れてもらい、はじめての経験で歓声があがりました。

学芸員のおしごと紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 土器作りでは高さ8~10㎝ほどの思い思いの形を制作。縄目や貝殻などで模様も入れて完成。自宅に持ち帰って乾燥と家庭用オーブンによる焼成を行っていただきます。

 帰り際には、「縄文土器づくりが難しかったけど楽しかった!」、「縄文人ってすごい知恵をもっているんだね!」、「資料館で本物の土器を観察してみるよ!」と、うれしい感想をいただきました。

 

 郷土春日部の昔むかしに少しでも興味をもっていただければと、引き続き、様々な事業に取組んでまいります。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

令和5年8月20日(日)の午前と午後各1回ずつ、郷土資料館体験ワークショップ「ストロー弓矢を作ろう」を開催しました。

体験ワークショップは、①蓄音機の上演、②春日部に伝わる伝説の紙芝居の上演、③おもちゃ作りの3本立てです!

作るおもちゃの種類によって、所要時間は40分から1時間程度となっています。

 

蓄音機の上演(午前)

蓄音機の上演(午後)

今日のワークショップは夏休みということもあってか、通常よりもたくさんの子どもたちが集まってくれました!

ワークショップで使用している蓄音機は100年ほど前に使われていたもので、今や貴重な一品。みなさん耳を傾けて、懐かしく珍しい音色を楽しんでいました!

 

紙芝居朗読

本日の紙芝居は西金野井に伝わる伝説「江戸川を流れてきた獅子」です。みんな静かにしっかりと聞いてくれましたね♪

 

おもちゃ制作風景(午前)

おもちゃ制作風景(午後)

おもちゃは「ストロー弓矢」を作りました。ストロー弓矢は今年の新作おもちゃです!

ご家庭にある材料で簡単に作れます!今回は頑丈に作るために、弓の部分に分厚いラップの芯を使いましたが、ご家庭ではキッチンペーパーやトイレットペーパーの芯で代用可能です。

郷土資料館の企画展示室で土器をたくさん並べているので、ちょっと縄文時代や弥生時代を意識して“狩り体験”♪

おもちゃ遊び風景

よーく狙って・・・ドヒュンッ!

かなり勢いよく飛びます!

 

缶バッジづくり

最後におまけの缶バッジづくり体験!

これが結構人気です♪毎回異なる絵柄をしているのでリピーターの子も喜んでくれます。

 

本日も暑い中お越しくださりありがとうございました!

次回の体験ワークショップは10月に開催予定です。詳しくは広報誌等でご覧ください。

お待ちしています!

 

体験講座みて!さわって!dokidoki音楽づくりを開催しました

8月12日(土)、春日部市郷土資料館恒例の体験講座「みて!さわって!dokidoki音楽づくり」を開催しました。

 

この講座は、国立歴史民俗博物館の中村耕作先生と國學院大學栃木短期大学の早川冨美子先生のご協力により、毎年夏休みに、郷土資料館で開催しており、今年で3回目になります。

縄文土器を観察し、文様のパターンやイメージなどをみたりさわったりしながら、縄文時代にも存在した自然素材を使って音で表し、グループで音楽を作る講座です。

中村先生と土器

縄文土器と中村先生

 

当日は、縄文時代の衣装を着て講座にのぞみました。

縄文時代の衣装

縄文時代の衣装

 

はじめに、時代の長さを紙の長さで表した年表で、縄文時代がいかに長い時代かをみんなで確認しました。

年表を見ている様子

時代の長さを表した年表

 

その後、資料館の展示室で、竪穴住居模型や春日部の貝塚、縄文土器の展示を見学し、縄文時代について学びました。

展示室見学

展示室見学

 

講座会場に戻り、音楽づくりに使う自然素材を選びました。

縄文時代にもあった自然素材1

縄文時代にあった自然素材2 

用意された自然素材

 

早川先生に音の出し方や音楽の作り方をおしえてもらいました。

早川先生に音楽を教えてもらっている様子

音楽の作り方を教えてもらっている様子

 

また実際の縄文土器をみて、文様の付け方を観察し、縄文を実際に粘土につけてみました。

もようの付け方をまねしている様子

縄文を粘土につけいている様子

 

最後にグループで2回音楽を作り、発表しました。

みんなの前で発表

音楽を発表している様子

 

縄文土器をみながら、縄文時代にもあった自然素材を使って音を出してみるという、一風変わった講座でしたが、いかがだったでしょうか?

参加していただいたみなさん、ありがとうございました。

昨年度のものですが、講座の様子は下の動画でもみられますのでご覧ください。

 

「オンライン土器作り教室」ただいま土器乾燥中です 

今年度も多くの皆様にご参加をいただいている「オンライン土器作り教室」の途中経過をお知らせします。

今年も参加者皆様の思い思いの個性あふれた作品が集まりました。

まず、お預かりした土器は屋内でゆっくりと乾燥させます。その後、屋外にて陰干し、天日干しになりますが、台風や急な雷雨など天候不順が続き、本日よりやっと陰干しをスタートしています。

 土器を乾燥させている様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土器が乾燥すると一回り小さくなり、粘土も濃い茶色から白っぽい黄土色に変化していきます。

焼き上がりは現在の様子とは違った風合いになります。

どんな土器に焼き上がるのでしょうか、楽しみにお待ちください。

 

 

【令和5年夏季展示_あなのあいた壺】杉戸町豊明神社古墳の底部穿孔壺

今回の「あなのあいた壺」では、周辺の底部穿孔壺形土器として、杉戸町豊明神社古墳で発見された底部穿孔壺形土器をお借りしています。

杉戸町大塚の豊明神社では、平成6年(1994)、擁壁(ようへき)工事などの際に古墳時代前期の底部穿孔土器が採集されたことにより、神社の敷地が古墳時代前期の方形周溝墓のような墳丘墓、あるいは古墳であると指摘され、「豊明神社古墳」と呼ばれるようになりました。

豊明神社古墳の底部穿孔壺(杉戸町教育委員会提供)

豊明神社古墳出土底部穿孔土器(杉戸町教育委員会所蔵・提供)

豊明神社古墳底部穿孔壺の穴(杉戸町教育委員会所蔵)

豊明神社古墳出土底部穿孔土器の穴(杉戸町教育委員会所蔵・提供)

はじめに採集された穿孔土器は、高さ28cm、底径6.6cmの首から上を失った壺で、底面に焼成前穿孔されています。

杉戸町豊明神社古墳底部穿孔壺破片1(杉戸町教育委員会所蔵)

豊明神社古墳出土底部穿孔土器片1(杉戸町教育委員会所蔵)

杉戸町豊明神社古墳底部穿孔壺破片2(杉戸町教育委員会所蔵)

豊明神社古墳出土底部穿孔土器片2(杉戸町教育委員会所蔵)

杉戸町豊明神社古墳底部穿孔壺破片3(杉戸町教育委員会所蔵)

豊明神社古墳出土底部穿孔土器片3(杉戸町教育委員会所蔵)

杉戸町豊明神社古墳底部穿孔壺破片4(杉戸町教育委員会所蔵)

豊明神社古墳出土底部穿孔土器片4(杉戸町教育委員会所蔵)

豊明神社古墳では、ほかに4点の焼成前底部穿孔がみられる底部の土器片が採集されています。権現山遺跡と同じように複数の底部穿孔土器が存在していることがわかります。

 

杉戸町豊明神社古墳遠景(杉戸町教育委員会提供)

 杉戸町豊明神社古墳(杉戸町教育委員会提供)

 豊明神社古墳は、権現山遺跡からは直線距離で北西に約6km、中川低地の自然堤防上に立地します。この自然堤防は北東から南西にのびており、古墳時代当時、現在の渡良瀬川にあたる河川が、古利根川の方向へ流れていたことにより形成された自然堤防と推定できます。

この自然堤防の上流方面には、弥生時代の須釜(すがま)遺跡(春日部市倉常)、下流方面には古墳時代前期の東上(ひがしかみ)遺跡(杉戸町本郷)があり、遅くとも古墳時代前期には自然堤防上で人々が生活していたことがわかります。

 

 

●春日部市郷土資料館 第68回企画展示

権現山遺跡発掘調査60周年記念「あなのあいた壺」権現山遺跡の底部穿孔壺と墓でつかわれた土器

会期:令和5年7月22日(土)~9月3日(日)

開館時間:午前9時から午後4時45分

休館日:毎週月曜日・祝日・8月5日(土)午後・8月6日(日)

会場:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15・048-763-2455)

 

(関連イベント)

<募集中>記念講演会「権現山遺跡の底部穿孔土器と葬送祭祀」

権現山遺跡出土底部穿孔土器について、古墳時代に見られる葬送祭祀がご専門の古屋氏をお招きし、ご講演いただきます。

講師:古屋紀之氏(横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター所長)

日時:9月2日(土)14:00~16:00

場所:教育センター視聴覚ホール

対象:定員100人(申込順)

費用:無料

申し込み:受付中です!電話(048-763-2455)、直接、電子申請のいずれか

 

<参加自由>ミュージアムトーク

企画展示会場で郷土資料館学芸員が展示解説を行います。

日時:8月19日(土)、9月3日(日)各日10:30~、15:00~(30分程度)

場所:郷土資料館企画展示室

費用:無料

申し込み:不要です!時間までに、企画展示室へお越しください。

【体験ワークショップ】ストロー弓矢を作ろう!

8月20日(日)に体験ワークショップを開催します。

体験ワークショップでは、蓄音機の上演、紙芝居、昔のおもちゃづくりをします。

今回作る昔のおもちゃは「ストロー弓矢」です。

ストロー弓矢

ストロー弓矢は今年の新作おもちゃです!

 

今夏、郷土資料館では土器をたくさんならべた企画展示を開催しています。縄文時代や弥生時代には、イノシシやシカなどの動物を狩っていました。そこで、ワークショップでもちょっとした“狩り体験”ということで今回のおもちゃを作成してみました!

ストロー弓矢で的あて!

楽しく遊べるように的も用意してあります!

みんなうまく当てられるでしょうか♪

 

ワークショップは申し込み不要、おもちゃの材料は資料館で用意しています。

当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!

 

【体験ワークショップ】

日時:令和5年8月20日(日)午前10時30分~・午後2時~

場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)

内容:蓄音機と紙芝居の上演

   おもちゃづくり(ストロー弓矢)

費用:無料

申込:不要(開催時間までに郷土資料館にお越しください)

【令和5年夏季展示_あなのあいた壺】野田市宮前遺跡の底部穿孔壺

野田市宮前遺跡の方形周溝墓(野田市教育委員会提供)

宮前遺跡第1号方形周溝墓(野田市教育委員会提供)

今回の展示では、おとなりの野田市より、宮前遺跡で発見された底部穿孔壺形土器をお借りし展示しています。

宮前遺跡は、権現山遺跡からは、直線距離で南東に約10㎞、下総台地上に立地します。古墳時代前期の7基の方形周溝墓が確認され、このうち第1号方形周溝墓から2点の焼成後穿孔された底部穿孔壺形土器が出土しています。

いずれも口縁部は、粘土を帯状に用いて段をつくり出す複合口縁で、高さは約34㎝と約40㎝、土器の表面が赤彩されています。穿孔は、外側から打ち欠くようにあけられています。底面ではなく、胴部の最下方にあけているようです。周辺地域での同様なあなのあけ方として千葉県松戸市の富山遺跡で発見された底部穿孔壺形土器が挙げられます。(松戸市立博物館2021『古墳時代のマジカルワールド』)

 

宮前遺跡の底部穿孔壺1(野田市教育委員会所蔵)

宮前遺跡1号方形周溝墓の底部穿孔壺1(野田市教育委員会所蔵)

宮前遺跡の底部穿孔壺1のあな(野田市教育委員会所蔵)

宮前遺跡1号方形周溝墓の底部穿孔壺1のあな

宮前遺跡の底部穿孔壺2(野田市教育委員会所蔵)

宮前遺跡1号方形周溝墓の底部穿孔壺2(野田市教育委員会所蔵)

宮前遺跡の底部穿孔壺2のあな(野田市教育委員会所蔵)

 宮前遺跡1号方形周溝墓の底部穿孔壺2のあな

 野田市域では、この宮前遺跡のほかにも、堤台松山(つつみだいまつやま)遺跡、桜台高崎家前(さくらだいたかさきけまえ)遺跡で古墳時代前期の底部穿孔壺形土器が発見されています。特に堤台松山遺跡は、権現山遺跡から直線距離で南東に約3㎞の位置に所在し、2基の方形周溝墓が発見されています。権現山遺跡と同じく、「方形周溝墓」という用語が誕生する前に調査された遺跡です。

 

●春日部市郷土資料館 第68回企画展示

権現山遺跡発掘調査60周年記念「あなのあいた壺」権現山遺跡の底部穿孔壺と墓でつかわれた土器

会期:令和5年7月22日(土)~9月3日(日)

開館時間:午前9時から午後4時45分

休館日:毎週月曜日・祝日・8月5日(土)午後・8月6日(日)

会場:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15・048-763-2455)

 

(関連イベント)

<募集中>記念講演会「権現山遺跡の底部穿孔土器と葬送祭祀」

権現山遺跡出土底部穿孔土器について、古墳時代に見られる葬送祭祀がご専門の古屋氏をお招きし、ご講演いただきます。

講師:古屋紀之氏(横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター所長)

日時:9月2日(土)14:00~16:00

場所:教育センター視聴覚ホール

対象:定員100人(申込順)

費用:無料

申し込み:受付中です!電話(048-763-2455)、直接、電子申請のいずれか

 

<参加自由>ミュージアムトーク

企画展示会場で郷土資料館学芸員が展示解説を行います。

日時:8月19日(土)、9月3日(日)各日10:30~、15:00~(30分程度)

場所:郷土資料館企画展示室

費用:無料

申し込み:不要です!時間までに、企画展示室へお越しください。

博物館実習6日目資料調書・ディスカッション

本日は資料調書・整理と実習を振り返ったディスカッションを行いました。

午前は資料調書・整理をしました。

まず初めに資料整理と簡単な情報を書き出す作業をしました。紙が脆くなっているものや、結んである紐を解くと元に戻せなさそうな資料が多くあったので慎重に作業しました。

写真:箱を見ている

次に調書の封筒を筆記する作業をしました。

資料の絵や写真をよく見て情報を細かく記入します。資料と向き合う時間が楽しく、集中を欠かずに作業出来ました。

写真:封筒を書いているところ

 

最後に実習を振り返ったディスカッションを行いました。

写真:みんなが座っている

1日ずつ実習を振り返りました。また、5日間を振り返って春日部市郷土資料館をよりよくするにはどうすればいいのかを討論しました。初日も同じ内容で討論しましたが、今日の方が学芸員視点的に成長したと感じた討論でした。5日間で様々な学芸員が日々行っている業務を体験させてもらいました。とても良い学習であったとともに、この経験を忘れず邁進して行きたいです。

今年度の実習生による「ほごログ」はこれで最後ですが、8月12日体験講座と9月2日の第68回企画展示記念講演会にも参加します。残り僅かになりましたが、最後まで気を抜かずに頑張りたいです。

(令和5年度実習生)

博物館実習5日目・資料整理、教材研究

本日は市内の資料保管施設での資料整理、権現山遺跡の見学、教材研究を行いました。

午前は資料が収蔵されている施設に行き、今後展示に使われる予定の資料を運びました。昔の消火器から水車(みずぐるま)まで様々な資料が収蔵されていました。見たことのない資料がいくつもあり、どんな使われ方をしていたのかと思わず考えてしまいました。

写真:資料を運ぶ様子

その後、権現山遺跡に行きました。今は涼しげで気持ちのいい公園になっていました。ここから出土した穿孔(せんこう)土器は資料館に展示されているので、ぜひじっくりとみてみたいと思います。

写真:鬼塚さん説明風景

 

午後は教材研究を行いました。

様々な教科の教科書から、資料を活用できそうな単元を探して活用法を考えました。理科や数学など、一見歴史資料と遠い関係にありそうな教科も、みんなで頭を捻って案を出していました。今日考えたものが、実際に使われる機会があればうれしく思います。

 写真:教材研究、作業風景

 

実習も後半に差し掛かってきました。残りの日も気を引き締めてしっかりと学んでいきたいと思います。

(令和5年度実習生)

博物館実習4日目・他館見学

本日は、他館見学として、草加市立歴史民俗資料館と八潮市立資料館の見学を行いました。

 

午前は草加市立歴史民俗資料館を見学しました。

非常に丁寧に解説をして頂き、小学生の利用者が多く、実際に触れて体験することが出来る展示方法を行っていることや、パネルの制作にも力を入れていることが分かりました。

写真:草加市立歴史民俗資料館で展示の解説を受けている様子

 

午後に見学した八潮市立資料館では、古民家やマイクロフィルムの資料等、あまり触れたことがない資料についても詳しくお話を伺いました。また、水害や藍染に関する展示スペースからは、地域の特色を強く感じました。

皆、積極的に質問をしており、有意義で学びの多い時間を過ごすことが出来ました。

 写真:八潮市立資料館で展示の解説を受けている様子

二つの資料館を見学したことで、地域について伝えるために意識していることや展示方法ついて学ぶことが出来ました。

 

実習もほぼ折り返しとなりました。残りの実習も一生懸命取り組んでいきたいと思います。

 

(令和5年度博物館実習生)

博物館実習3日目・資料取扱い実習

本日は資料の取扱いについて学びました。

午前は掛軸と巻物。学校の授業で実際に触ったことがある人も多かったようですが、持ち方や注意する点などはその時々によるため、慎重に扱わなければなりません。

実際に扱ってみると、しまい方の手順を飛ばしてしまったり、うまく巻けなかったりとなかなか難しく、皆真剣に手元を観察していました。

写真:掛軸取扱い実習の様子

午後は考古資料、今回は資料を外に持ち出す想定で土器の梱包を行いました。

まずは梱包に必要な綿布団を用意します。そして、それを使って土器を包んでいくのですが、土器の形はものによってさまざま。大きいものもあれば、小さいものもあります。それらに合わせて適切な梱包方法を考え、丁寧に包んでいきます。

梱包・運送の際、どんな状態だと資料を傷つけてしまうのか、想像力の必要な作業であると思いました。

写真:土器梱包の様子

実習はまだまだ続きます。楽しみながらしっかり学んでいきたいと思います。

(令和5年度実習生)

実習2日目はワークショップと教材研究を行いました!

実習2日目は、お子様向けワークショップの補助と見学、そして小学校の教科書を用いた教材研究を行いました。

 

ワークショップでは、紙芝居「牛島の藤の伝説」の上演を3人ずつに分かれて行いました。紙芝居の読み聞かせは初めての経験でしたが、子どもたちは興味津々な様子で聞いてくれて、やりがいを感じました。おもちゃ作りにも楽しく参加していただき、無事にワークショップを終えることが出来ました。

また、蓄音機の上演を見学させていただきました。私自身、レコードから流れる音楽を生で聞く初めての経験だったので非常に印象に残りました。

 写真:紙芝居の様子

写真:おもちゃ作り体験の様子

教材研究では、小学校の全科目の教科書をじっくりと読み、博物館所蔵の資料と関連付ける方法を個人で考えまとめました。中には、アイディアの出づらい科目もあり、苦戦する場面もありました。博物館が学校と連携することにより、学びの幅を広げる博学連携の難しさを実感しました。

 

(令和5年度博物館実習生)

【臨時休館のお知らせ】8月5日(土)午後、6日(日)

令和5年8月6日(日)は、教育センターが埼玉県知事選挙の投票所として利用されます。そのため、準備を含め下記の日程で郷土資料館は休館となります。ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

〈臨時休館日〉

令和5年8月5日(土)午後

令和5年8月6日(日)終日

※令和5年8月7日(月)は通常の休館日となります。

実習1日目「オリエンテーション」

令和5年度の博物館実習が始まりました。今年度は6人の実習生が参加しています。

 

初日の今日は、オリエンテーションを行いました。

午前中は、館内や収蔵庫の見学を行い、展示の仕方や展示内容、収蔵庫での保管法の工夫等を説明していただきました。常設展示では、春日部市のあゆみを知ることができ、来館者の方々に人気がある竪穴式住居や宿場町の模型も見ることができました。

また、初めて入った収蔵庫では、ドアの内側に網戸があること、書物の保管には中性紙の封筒が使われていることを学びました。スペースいっぱいに資料が置かれている光景は驚きでした。

写真:収蔵庫

 

午後は、まず明日行われる子ども向けのワークショップの準備を行いました。紙芝居の練習やペーパーローリングの作り方の確認をしました。明日は子どもたちが喜んでくれるように頑張りたいです。

写真:おもちゃの製作

写真:紙芝居の練習

その後は、博物館についてのディスカッションとして、理想の博物館や春日部市郷土資料館のメリット・デメリットについて意見を交わしました。理想の博物館としては、「学芸員が研究できる環境が整った館」や「自分の地域を知ることができる館」という意見が出ました。春日部市郷土資料館のメリットは「竪穴式住居が子どもにも印象深い」、「狭いスペースをうまく利用して展示している」という意見があり、デメリットとしては「パネルと展示物の順路に少しばらつきがある」、「パネルによって文字が読みづらいところがあった」という意見がありました。様々な意見が出て、とても有意義な時間になりました。

 

実習は計8日間あるので、体調には気をつけながら、たくさんの学びを得ていきたいと思います。

(令和5年度実習生)

【令和5年夏季展示_あなのあいた壺】展示解説講座をおこないました

展示解説講座

本日は展示解説講座を開催し、30名の方にご来館いただきました。誠にありがとうございました。

展示解説講座では、一口に底にあなが開いているといっても、土器として焼かれる前にあなをあける焼成前穿孔(しょうせいぜんせんこう)と焼成後穿孔(しょうせいごせんこう)があることや、権現山遺跡の底部穿孔壺は、土器を横から見た時の形が2種類ある話などをしました。また「底にあなをあける」行為は、考古学では「非実用的なものとするため」といった説明がされますが、だれもが納得するような理由はまだ解明されていないことなどをお話ししました。展示後は、展示室で実物をみながら、解説をさせていただきました。

いただいた感想では、昔の人にも死者に対する深い思いがあったのではないか、穿孔壺のあなは壺にたましいが残らないようにあけたのではないか、などのご意見をいただきました。なぜ、あなをあけたのかについては、ぜひ皆さんも悩んでいただければと思います。

 

さて、展示の関連イベントは、このあとミュージアムトークと記念講演会が予定されています。どうぞご参加ください。

(関連イベント)

<募集中>記念講演会「権現山遺跡の底部穿孔土器と葬送祭祀」

権現山遺跡出土底部穿孔土器について、古墳時代に見られる葬送祭祀がご専門の古屋氏をお招きし、ご講演いただきます。

講師:古屋紀之氏(横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター所長)

日時:9月2日(土)14:00~16:00

場所:教育センター視聴覚ホール

対象:定員100人(申込順)

費用:無料

申し込み:受付中です!電話(048-763-2455)、直接、電子申請のいずれか

 

<参加自由>ミュージアムトーク

企画展示会場で郷土資料館学芸員が展示解説を行います。

日時:8月19日(土)、9月3日(日)各日10:30~、15:00~(30分程度)

場所:郷土資料館企画展示室

費用:無料

申し込み:不要です!時間までに、企画展示室へお越しください。

【令和5年夏季展示_あなのあいた壺】昭和38年4月5日埼玉新聞の記事

権現山遺跡の第1次調査は、昭和38年4月2日から4日に行われました。埼玉新聞の取材を受け、翌4月5日には、旧大滝村(現・秩父市)三十場(みそば)で調査された遺跡と合わせ、紙面に大きく掲載されました。

記事では「底にあながあけられている」ことは明記されていませんが、「ハニワ(埴輪)ツボ」と表現され、実用のものではなく、埴輪のように祭祀に使われたものだと書かれています。

また、米島や西親野井、松伏町の築比地(ついひじ・記事中の「ついへじ」は誤り)、杉戸町豊岡でも遺跡が発見されていることが書かれており、これは米島は米島貝塚、西親野井は神明貝塚、杉戸町豊岡は目沼浅間塚古墳(めぬませんげんづか古墳)の調査を示しています。松伏町築比地の「昨年石オノ」との記述はどの遺跡かわかりませんが、築比地地区では、昭和29年(1954)に、栄光院貝塚の調査が行われています。

昭和38年4月5日埼玉新聞

昭和38年4月5日埼玉新聞

 

(記事全文)

考古資料各地からぞくぞく 庄和村から発掘 土器など原型のままで

 北葛庄和村で古墳時代の土器多数がほとんど原型のまま発掘され、考古学研究に貴重な資料がそろったと関係者を喜ばせている。出土したのは同村中野通称”権現山台地”で、同所農業、横川四郎さん(五五)ら六人の所有地六千平方メートルを畑にするため、さる三月末からブルドーザーでけずりとっていたところ、地表下一メートル前後のところから土器数個が出てきたので工事関係者が同村葛飾中、横川好富教諭(二五)=国学院大日本史学専攻=に連絡、国学院大の学生と同中学生数人の協力を得て、三日から現場の下調べをかねて出土品をとり集めた。

 この結果四日までに土器と什(じゅう)器など二十余点がみつかったが、土器、什器とも素焼きのウツワで、大きいのは直径一〇センチ、平均七、八センチあり、ほとんど原型のまま出土した。同教諭はこれを県文化財保護委の柳田敏司係長にみせたが、土器は三、四世紀の古墳時代(今から千五、六百年前)のもので、土器のうちハニワ(埴輪)ツボは当時の住民が祭し(祀)用に使ったものと推定され、県下では松山についで二度目の出土器だという。

 この近くの同村米島と西親野井では、さきに縄文(じょうもん)土器、松伏村築比地(ついへじ)では昨年石オノ、杉戸町豊岡では数年前に前方後円墳が発掘されており、住民がいたので、このほかにも考古学の資料が出土するのではないかと期待されている。

(昭和38年4月5日埼玉新聞)

 

<開催中>春日部市郷土資料館 第68回企画展示

権現山遺跡発掘調査60周年記念「あなのあいた壺」権現山遺跡の底部穿孔壺と墓でつかわれた土器

会期:令和5年7月22日(土)~9月3日(日)

開館時間:午前9時から午後4時45分

休館日:毎週月曜日・祝日・8月5日(土)午後・8月6日(日)

会場:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15・048-763-2455)

 

(関連イベント)

<募集中>記念講演会「権現山遺跡の底部穿孔土器と葬送祭祀」

権現山遺跡出土底部穿孔土器について、古墳時代に見られる葬送祭祀がご専門の古屋氏をお招きし、ご講演いただきます。

講師:古屋紀之氏(横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター所長)

日時:9月2日(土)14:00~16:00

場所:教育センター視聴覚ホール

対象:定員100人(申込順)

費用:無料

申し込み:受付中です!電話(048-763-2455)、直接、電子申請のいずれか

 

<参加自由>ミュージアムトーク

企画展示会場で郷土資料館学芸員が展示解説を行います。

日時:8月19日(土)、9月3日(日)各日10:30~、15:00~(30分程度)

場所:郷土資料館企画展示室

費用:無料

申し込み:不要です!時間までに、企画展示室へお越しください。

 

【体験ワークショップ】ペーパーローリングを作ろう!

7月30日(日)に体験ワークショップを開催します。

体験ワークショップでは、蓄音機の上演、紙芝居、昔のおもちゃづくりをします。

今回作る昔のおもちゃは「ペーパーローリング」です。

 

ペーパーローリング

昨年度の最後(令和5年1月)のワークショップで作ったおもちゃもペーパーローリングだったのですが、今年度は初回で作ることにしました。

というのも、ペーパーローリングは1980年代頃にお祭りや縁日で販売され大流行した商品とのことで、“お祭り”といえば“夏”という安直な発想から、この時期に作ってみようと思いました!

ペーパーローリング遊び方

私も子供のころ、「不思議なおもちゃだなぁ~」と思いながらよく遊びました。

部屋の照明から垂れ下がっている紐を狙って“シュッ”っと。この感覚、今の子どもたち果たして伝わるでしょうか(笑)

 

簡単な作りなのに、ついついハマって遊んでしまうペーパーローリング!

一緒に作って遊んでみましょう♪

 

申し込み不要、おもちゃの材料は資料館で用意しています。

当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!

 

【体験ワークショップ】

日時:令和5年7月30日(日)午前10時30分~・午後2時~

場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)

内容:蓄音機と紙芝居の上演

   昔のおもちゃづくり(ペーパーローリング)

費用:無料

申込:不要(開催時間までに郷土資料館にお越しください)

【令和5年夏季展示】あなのあいた壺はじまりました

7月22日(土)より、権現山遺跡発掘調査60周年記念「あなのあいた壺」展が始まりました。

第68回企画展示チラシ

 

開催初日の本日は、午前、午後とミュージアムトークを行いました。ご参加いただいた方、ありがとうございました。

ポスターやチラシに載せている赤い壺は、権現山遺跡の底部穿孔の壺で、高さは13.7㎝です。ポスターやチラシでは、一見、大きそうに見えてしまうこともあり、実際、会場で実物をご覧いただいた方からは「かわいい壺」との感想を頂きました。ミュージアムトークはこのあと、8月19日(土)と9月3日(日)に予定しています。

ミュージアムトーク

 

また、「小さな壺に色を塗って大きな壺にはろう」というコーナーを設けています。実際の権現山遺跡の底部穿孔壺の実測図のコピーに、好きな色を塗って、同じ壺の大きな実測図に貼っていただくものです。

初日だけで、カラフルな壺がたくさん貼られました。

小さな壺に色を塗って大きな壺に貼ろう作業

小さな壺に色を塗って大きな壺に貼ろう

「あなのあいた壺」展は、9月3日(日)までです。関連イベントも実施します。 ぜひご来館いただき、あなのあいた壺の実物をご覧ください。

 

●春日部市郷土資料館 第68回企画展示

権現山遺跡発掘調査60周年記念「あなのあいた壺」権現山遺跡の底部穿孔壺と墓でつかわれた土器

会期:令和5年7月22日(土)~9月3日(日)

開館時間:午前9時から午後4時45分

休館日:毎週月曜日・祝日・8月5日(土)午後・8月6日(日)

会場:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15・048-763-2455)

(関連イベント)

●記念講演会「権現山遺跡の底部穿孔土器と葬送祭祀」

権現山遺跡出土底部穿孔土器について、古墳時代に見られる葬送祭祀がご専門の古屋氏をお招きし、ご講演いただきます。

講師:古屋紀之氏(横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター所長)

日時:9月2日(土)14:00~16:00

場所:教育センター視聴覚ホール

対象:定員100人(申込順)

費用:無料

申し込み:受付中です!電話(048-763-2455)、直接、電子申請のいずれか

 

●展示解説講座

古墳時代の権現山遺跡出土底部穿孔土器を中心に、弥生時代の須釜遺跡の資料などについて、郷土資料館学芸員が解説します。

講師:郷土資料館学芸員

日時:7月29日(土)10:00~12:00

場所:教育センター視聴覚ホール

対象:定員50人(申込順)

費用:無料

申し込み:受付中です!電話(048-763-2455)、直接、電子申請のいずれか

 

●ミュージアムトーク

企画展示会場で郷土資料館学芸員が展示解説を行います。

日時:7月22日(土)、8月19日(土)、9月3日(日)各日10:30~、15:00~(30分程度)

場所:郷土資料館企画展示室

費用:無料

申し込み:不要

不動院野の神楽~鷲香取神社夏まつりでの公開~

  夏休みまであとわずか・・・・小学生や中学生の浴衣姿が多数みられた内牧地区の鷲香取神社で夏まつりが7月18日に開催されました。例年、春日部夏まつりの後、そして夏休み直前という日程ですが、かき氷、金魚すくいなど、なじみの出店と提灯が境内に並び、懐かしい雰囲気を醸し出していました。

 

 その中で、境内南側にある神楽殿で市指定の伝統芸能、不動院野の神楽が公開され、祭り囃子をはじめ、おかめひょっとこ、大黒様、獅子舞などの演目が演じられ拍手喝采をいただいていました。

 

 

 

 

 

 

 特に縁起物の獅子に頭をかじられると無病息災になると伝えられているため、新生児をはじめ小学生が列をなし、代わる代わる、また中にはこわごわと頭を出す児童もみられました。

民俗芸能を継承する団体は地元のお祭りに限らず、他地域のお祭りにも出演し活躍しております。

暑い中、ありがとうございました。