【休館中だからこそ打って出る】でばりぃ資料館はじめました
感染症拡大防止のため市の各施設では「休館」「中止」「延期」の文字が踊る昨今。郷土資料館も、2月7日(日)まで臨時休館、この期間の様々なイベントも中止となりました。仕方がないことですが、教育委員会のブログにも「休館」「中止」「延期」の言葉が並び、ちょっと暗い雰囲気。
例年1・2月は、市内の小学3年生が連日、郷土資料館に団体見学で訪れるのですが、受け入れもままなりません。
そこで、郷土資料館では「でばりぃ資料館」と称し、小学校に館内展示資料と学芸員を出張させ、新型コロナ感染防止対策を十分に行ったうえで、子どもたちに館内見学を疑似体験してもらう試みを新たに企画してみました。
「でばりぃ資料館」の「でばりぃ」とは、和語の「出張(でばり)と英語の「delivery(デリバリー)」を掛け合わせた造語です。学芸員が学校に出張り、資料と資料館での体験をお届けすることを意味しています。子どもたちに親しみやすいように名づけました。「出張(でばり)」とは現在では「しゅっちょう」の読み方が一般化し、あまり読み慣れませんが、「戦いのために他の地域、場所へ出向くこと」の意もあります。コロナ禍で不透明な情勢が続いておりますが、郷土資料館は児童が地域の歴史や昔のくらしを学ぶ機会を確保するため、コロナ禍であっても攻めていきたい、との願いを込め命名したものです。
肝心の中身ですが、実は至って普通の出張授業です。ですが、授業に学芸員が出張するのでなく、あくもでも、資料と資料館での体験をお届けすることを主眼とし、郷土資料館を知ってもらうことをねらいとしています。児童のみなさんには楽しみながら学んでいただき、郷土に関心を持つきっかけになればと考えています。
「でばりぃ資料館」では、あんな資料やこんな資料を持ってきてほしい、こんな体験をやってみたい、など、ご要望にできる限り応えます。以前の出張授業はこんな感じでした。
持参する資料としては、こんなものを考えています。
もちろん、感染症対策は徹底しますので、ご安心ください。
ぜひとも、学校の先生方には、資料と資料館をご活用いただけますよう、ご相談いただけると幸いです。