ほごログ(文化財課ブログ)

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千葉大学の博物館実習を受け入れました。

8月8日(土)博物館実習の授業の一環で、千葉大学の学生たち5名が春日部市郷土資料館に来ました。

午前は、館の概要・特徴、館内を案内しました。現在開催中の「1960年代の春日部」展のほか、バックヤード、収蔵庫の現況を見ていただきました。

午後は、館蔵の資料整理にご協力いただきました。未整理の文書箱を開梱して、資料の概要調査の調書を作成してもらいました。

写真:常設展示の見学

写真:常設展示の見学

 

千葉大の皆さん(先輩)には、昨年度も同様の作業をしていただきましたが、整理した資料は、市内の商家からいただいた明治時代から平成初頭までの史料群です。これは新発見!こんな便利な資料があったのか!と、われわれ職員がコーフンする資料がザクザク出てきました。春日部の近現代史は、まだまだ深められそうです。みなさんも各自の関心で興味深く資料を拝見されていたので、何よりでした。なかには、虫損(ちゅうそん。紙を食べる虫による破損)の古文書をはじめて手にとって、感動した、話してくれた学生もいました。やっぱり、資料の原物をみるっていいですね。

引率された先生をはじめ、学生のみなさん、お疲れさまでした。

写真:資料調査の風景

写真:資料整理の状況

 

企画展示「1960年代の春日部」を開催します

8月4日(火)から「1960年代の春日部」展を開催します。

今から60年ほど前の1960年代には、東京オリンピックや埼玉国体が開催されました。市内では高度経済成長の波に乗って、武里団地の建設や春日部駅西口の開発が進められるなど、春日部の礎となる大きな事業や各種施設の建設が進められました。

今回の展示では、皆様からご寄贈、ご寄託をいただいた郷土資料館所蔵の1960年代の資料や写真を中心に、まちのうつりかわりを紹介します。

皆様お誘いあわせの上、ぜひご来館ください。

 

展示名:市施行15周年記念 郷土資料館開館30周年記念

 夏季展示(第62回) かすかべの宝もの17(収蔵品展17) 

 1960年代の春日部 ~1963武里団地 1964東京オリンピック 1967埼玉国体

日時:令和2年8月4日(火)~9月13日(日)9時から16時45分

*休館日:月曜日、祝日、祝日の翌日(期間中の休館日:8月10日、11日、17日、24日、31日、9月7日)

>1969年8月15日撮影の春日部駅西口

1969年8月15日撮影の春日部駅西口

ほるたま展inララガーデン春日部 開催しています!

7月22日(水)から、埼玉県埋蔵文化財調査事業団との共催で市内遺跡から発掘された土器などの展示をララガーデン春日部の1階フロアーをお借りして開催しています。

 昨日の水曜日は630名、本日も800名を超える多くの皆様が買い物に楽しむ中、国史跡「神明貝塚」、そして市内でも貝塚文化の代表である「花積貝塚」、さらには春日部高校地内の「八木崎遺跡」の土器に眼をとめていただきました。

展示全体

 展示は新型コロナウイルスのまん延防止のため小規模。

もちろん職員による展示解説も控えさせていただいております・・・。関連資料としてパンフレットは配布しています。

神明貝塚

神明貝塚の展示では土器に加え、縄文人が食した貝殻、狩猟具や漁労具、さらには土器についた種実と、食をテーマに取り

上げています。

花積貝塚

 

 

 

 

 

 

 

普段は県で管理保存されている昭和43年に発掘された花積貝塚の縄文土器は、久しぶりの里帰りです。

この展示は土曜日25日まで開催しております。ショッピングの合間にぜひ、お立ち寄りください!

 

 

武里小学校で出張授業を行いました

 7月20日(月)に武里小学校にて、縄文体験教室の出張授業を行いました。本年度の実施は5校目となりました。この出張授業では春日部市の遺跡や国史跡に指定された神明貝塚について学び、縄文時代の遺跡が児童の身近にもあることや実体験をとおして縄文人の生活を学習することが狙いです。

▲授業導入では神明貝塚の紹介動画を見たり、春日部市の歴史や昔の生活についての説明を聞いたりします。市の歴史に焦点をあてた学習をする機会はなかなかないため、児童たちは興味津々です。春日部市の土地深くに12万年前にさかのぼる貝の化石が見つかっていること、外郭放水路龍Q館の工事では2度にわたる海の時代を知る手がかりがあることの解説では感嘆の声もあがりました。

 

 体験のコーナーでは、市内の遺跡から発掘された土器や石器、神明貝塚で発掘された貝がらに触れたり、担当者が加工した黒曜石の石器を使って段ボールを切る体験をしました。教科書の写真や記述だけではなく、体験をとおして縄文人の生活をより一層、理解してもらえたのではないでしょうか。

  

▲貝殻を種類別に分けたり、石器を実際に触ったり、楽しく発見の多い時間です。児童みずから意見交換や質問をしたり、積極的な姿勢をみせてくれました。

 

本物の縄文土器や貝や骨、石器を触っての体験は教科書では味わえないもので、子どもたちにとっても貴重な体験になったと先生方からのお声もいただいています。

この出張授業は学校の依頼に応じて2学期初めまで取り組みます!

桜川小学校で出張授業を行いました

7月17日(金)に桜川小学校にて、縄文体験教室の出張授業を行いました。本年度の実施は4校目となりました。

桜川小学校の周辺には大衾(おおぶすま)、西金野井(にしかなのい)、米島(こめじま)といった地名(大字)があり、市内でも遺跡が多く所在する地区です。子どもたちは自分たちの身近な地域に遺跡があることを知り、驚いた様子をしていました。

授業風景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲春日部市に海が広がっていたこと、また小学校の付近まで海がきていたことを知り、さらに驚いた様子をしていました。

動物の骨を触る様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲さて、この動物なんでしょう?毎回、男子からは歓声が、女子からは悲鳴?が聞こえてきます。

 

本物の縄文土器や貝や骨、石器を触っての体験は教科書では味わえないもので、子どもたちにとっても貴重な体験になったと先生方からのお声もいただいています。

 

この出張授業は学校の依頼に応じて2学期初めまで取り組みます!