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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「雨水(うすい)」

 今日は二十四節気の「雨水」。雪が溶け水になり流れ始め、雪が雨にかわる頃という意味だそうですが、昨晩からの北風、今朝の冷え込みなど「最強寒波の再来」と報じられている通り、本格的な春はもう少しお預けのようです。「春」といえば「桜」、「桜」といえば「桜咲く」、「桜咲く」といえば「受験の合格」。今日は千葉県公立高校の学力検査(入試)の1日目です。1日目の今日は、国語・数学・英語の筆記テストが、2日目の明日は、理科・社会の筆記テストが行われ、いずれかの日に面接や作文、表現(実技など)など受験校ごとに設定されている検査が行われます。昨日も3年生は、先生方と面接の練習を重ねるなど最後の確認をしていました。コロナやインフルエンザ等も本校では流行していません。確かに寒いことには変わりありませんが、天候にも恵まれた学力検査の1日目、受験生一人一人実力を発揮し頑張ってほしいと思います。

 合格発表は3月4日、その頃にはもう少し春の気配が感じられるようになっているでしょう。そして受験生みんなに「桜咲く」ことを心から祈っています。

校長室のひとりごと「表彰」

 昔と違い今は実に様々なコンクールや作品募集の案内が学校に届きます。部活動でも大会数が増えてきています。それだけ生徒の活躍の場が増え、認めてもらえる場面が増えていると言えます。本校では、そんなコンクール、大会などの入賞者を全校集会の場で表彰しています。毎回、実に多くの生徒が様々な分野で表彰を受け、全校生徒から拍手をもらっています。表彰はまず、該当する顧問や担当の教員が全校生徒にその大会やコンクールの概要を紹介し、受賞した生徒を呼名します。受賞者は「はい!」と返事をして賞状を授与する私の前に移動します。顧問や担当教員が賞状を代読し私から賞状やメダルを授与します。授与後生徒は全校生徒に向きを変え一礼、それに合わせて全校が拍手で受賞を讃えるという一連の流れです。そんな毎回の表彰、実は以前から気になっていることがあります。それは呼名の返事「はい!」です。皆一様に返事が小さくなんとも自信なさげです。中には全く聞こえず「欠席か?」と思ってしまうような生徒もいます。中学生といえば感受性の強い思春期、全校の前で名前を呼ばれること自体が恥ずかしいことなのもわからないでもありませんが、表彰は誇らしいことで恥ずかしいことではないはずです。なんとか「表彰=認められる場→堂々と返事」という流れを作っていきたいものです。

校長室のひとりごと「音楽交流会を終えて」

 この場でも紹介しましたが、先月市内南部中学校との音楽交流会を行いました。当日は南部中学校の吹奏楽部が本校まで来てくれて、全国レベルの演奏を本校全校生徒が聴いたり、その吹奏楽の演奏に合わせて踊ったり歌ったりと音楽づくしの楽しい交流会となりました。

 さて、交流会を終えて全校生徒に感想を書いてもらい私も一通り読みました。一様に「南部中の演奏は迫力があって凄かった」「演奏していない人も旗などを持って笑顔で踊っていて楽しそうだった」「機会があればまた演奏を聴きたい」などの感想が綴られていました。また「楽器をスイングさせる動きが揃っていたり、踊っている人がずっと笑顔だったり、相当練習をしているんだなと思った」「今まで思ったことはないけど音楽って楽しいんものなんだと気づいた」「同じ中学生であそこまでできるのが凄いと思った、私ももっともっと色々なことに真剣に取り組もうと思った」「今回は南部中と音楽を通しての交流だったけど、他の中学校とも交流してみたい」などの感想も書かれていました。

 南部中学校の吹奏楽部の保護者の皆さんの送迎で実現できた交流会、本校生徒にとって音楽的にも、それ以外にも良い刺激となった大きな意味を持った交流会でした。

校長室のひとりごと「大阪関西万博」

 子供の頃に広告の裏に、色とりどりの空飛ぶ車が行き交い、リニアモーターカーが超高速で移動し、ロボットが普通に活躍しているような「未来」を想像し描いていたものでした。

4月13日に開幕する「大阪関西万博」まで2ヶ月となりました。私と同年代の皆さんは万博といえば1970年の大阪万博「太陽の塔」などを思い浮かべるのではないでしょうか。「人類の進歩と調和」をテーマに77カ国が参加した1970年の万博では「動く歩道」「モノレール」「リニアモーターカー」「電気自動車」「テレビ電話」「携帯電話」「缶コーヒー」などが初めて登場し、子どもながらに「へ〜っ未来ってすごいなぁ」と漠然と憧れていたものです。そんな子ども心もいつしか忘れていましたが、改めて世の中を見れば、全て現実の物として活用しているものばかりです。子どもながらに憧れていた「未来は今」だったんですね。

 さて、4月に開幕する大阪関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、160以上の国と地域、民間企業などが参加し最新技術や独自の文化が紹介されます。日本館では「火星の石」の展示や「空飛ぶ自動車」も活躍するそうです。

 近い将来、万博を「月や火星」で開催する時が来るのでしょうか。

校長室のひとりごと「あと1ヶ月で」

 建国記念の日も過ぎ2月も中旬、いよいよ令和6年度のまとめの時期、年度末が見えてきました。来月の11日は卒業式、3年生は残すところわずか19回の登校で中学校を卒業します。中学校の卒業式には「中学校3ヶ年の課程を修了した」という意味と同時に「義務教育9ヵ年の過程を全て修了した」という意味があり、人生において大きな節目、祝福すべき特別な日です。立派な姿で卒業してほしいと思います。

 今から14年前の3月11日、その日も当時の中学3年生にとっては祝福すべき特別な日でした。卒業式を終えた午後2時46分、あの「東日本大震災」が発生しました。震源から離れたここ野田市でもプールの水があふれるほど大きく揺れ、体育館の天井の一部が落下したり屋根の瓦が落ちたり、地震が原因で火災が発生したりと、被災地ほどではないとはいえ、卒業生への祝福の日が別の意味で特別な日になってしまったことが記憶に残っています。以来この時期になると、災害について考えさせら、いつ起こるかわからない自然災害だからこそ、教師も生徒も防災意識を高め、防災体制を再確認しておこうと思います。

全国の中学3年生にとって門出を祝うにふさわしい日になってほしいと願っています。

 

校長室のひとりごと「Web出願」

 先週、千葉県公立高校入学者選抜の出願があり、本校からも多くの3年生が出願しました。出願といえば、受験生本人が受験する高校に出向いて手続きをし、受験番号の記された受験票をもらう。そして家の神棚など一番大切な場所に保管する…なんていう流れがこれまで一般的でしたが、私立はもちろん県立高校も今は「web 出願」を採用しており、インターネット上で行なっています。ですから、出願時に中学校が作成する調査書(内申書)等は、直接受験校に中学校から送付するという流れです。受験生本人はどっちみち出願も初めてなので戸惑いも少ないのですが、保護者の皆さんの方が戸惑いが隠せないようです。これも時代の流れですかね。

ところで、先週の出願を受けて各校の「志願者倍率」が発表されました。全日制の過程が1.14倍、定時制の課程が0.57倍です。受験生達は出願した高校の倍率を見て一喜一憂していましたが、大切なのはこれからです。入試本番の「学力検査」は2月18、19日に、そして合否の発表は3月4日、受験生本人が従来のように高校に掲示される発表を見に行きます。

倍率に惑わされず自分の実力を発揮し、みんなに桜咲くことを祈ります。

校長室のひとりごと「灯台下暗し」

 スキー林間も終えまた今日から日常に戻りました。菅平が寒すぎたため野田の朝が心地よく感じます。

 さて、この場で野生動植物が絶滅の危機に瀕しているという話題に触れてきました。「スズメ」が近年の開発や環境の変化により激減し絶滅危惧種II種に指定されたという話です。「そういえば最近スズメを見かけないなぁ」。それ以来ずっと気になっていました。「もしかするとこのまま本当に見ないまま絶滅してしまうのでは」とも思い、切ない気持ちでいました。このブログを読んでいる方からも先生たちからも「そういえばスズメ見ないですね」と言われたりもしてきました。

 我が家の庭には、よく鳥がやってきます。この時期は小さな緑色した「メジロ」がチュンチュンと戯れていますが、やはりスズメは見かけません。先週末洗車したての車の屋根に「鳥フン」が落とされていました。拭き取ってもまた落とされます。一体誰の仕業かと物陰から見張っていると、なんと「スズメ」です。それも1羽ではなく4、5羽が車庫の屋根の骨組みに停まっているではないでしょうか。私の気配を察したのかすぐに車庫の外に飛んでいってしまいましたが、見ると以前はよく見かけたように電線にたくさんのスズメが連なっています。

なんだか「鳥フン」ですら愛おしく思えた週末でした。

校長室のひとりごと「スキー林間最終日」

 いよいよスキー最終日、昨日は前も見えないくらいの「豪雪」にも負けず、スキーの腕前はみんな想像を遥かに超えるほど上達しました。レッスン後にはみんな良い顔でホテルに戻ってきました。さすがに疲れはあるものの「インフルエンザ」などの体調不良もなく無事に最終日を迎えました。

 今回のスキー林間では、雪山という非日常の環境で級友と寝食を共にすることで多くの経験を積むことができたようです。中学2年生といえば、多感で一番難しい年頃です。日頃の学校生活ではなかなかできないこと、例えば誰に頼まれたでもないのに、食事後、食堂のイスを整えたり、みんなが脱いだスリッパを並べ直したり、レッスン中に転んだ仲間に手を差し伸べたりと、目立たないところで仲間を支えている生徒たちの姿をたくさん見かけました。おそらく私が知らないだけで、本当はもっとたくさんの心温まる生徒たちの行動があったのだと思います。明日から日常に戻っても、このような気持ちを大切に、そして互いにそんな気持ち、行動を認め合える学年になってほしいと願うばかりです。

さあ、あと半日。今日も滑るぞ!

校長室のひとりごと「スキー林間2日目」

2年生のスキー林間二日目の朝を迎えました。昨日は、ホテルでの昼食後、開校式を行い、午後2時間のレッスンを行いました。雪混じりの天気でしたが、経験者も全くの初心者も皆リフトに乗りなんとか降りてくることができたようです。二日目の今日は一日レッスンがあるので、レッスンが終わる頃には自在に滑ることができるようになるでしょう。

数年に一度という今シーズン最強寒波が関東地方にやってきています。野田もさぞ冷たい朝を迎えていることでしょう。

この画像は、菅平高原のホテルの温度計です。寒さに負けず頑張ります。

校長室のひとりごと「スキー林間」

 今日から3日間学校を留守にします。2年生の校外学習スキー林間に同行するためです。本校では2年生の校外学習「林間学校」はこの時期にスキー実習を行なっています。行き先は長野県菅平高原。年によっては雪不足が心配ですが、今年はどうやらその心配も必要なさそうです。私が若い頃はバブル時期、週末ともなれば若者達はスキーに行っていたものですが、近年はスキー人口も減少し、ほとんどが外国人スキーヤーというスキー場もあるようです。ほとんどの生徒は今回がスキー初体験です。それでも例年、3日目ともなると「シューッ」と滑れるようになるものです。

 今回のスキー林間は、スキー技術の上達ももちろんですが、それよりも日頃ここ野田では味わえない一面の銀世界、そして白い雪山と青空とのコントラスト、−10℃も下回るようなツーンと透き通る空気感などの大自然を肌で感じ取ってほしいと思っています。そして仲間と寝食を共にすることで、互いを思いやり、絆を深めてほしいと願っています。

 学校生活の延長と言いつつも、この非日常の3日間だからこそ「五感」を研ぎ澄ませ、様々なことを感じとれる三日間にしてほしいと願っています。

この三日間は、随時画像もアップしようと思っています。お楽しみに…