トピックス
2年生 生活「町探検の発表原稿づくり」
2年生は、生活科の学習で「町探検の発表原稿づくり」に取り組んでいました。
子供たちは、先日行われた町探検で訪れたお店や事業所を思い出しながら、それぞれが見つけた「〇〇のひみつ」をクイズにしてまとめていました。
子供たちは、実際に探検して気づいたことや興味・関心をもったことを整理し、伝えたい内容を自分の言葉で表現していました。クイズの答えを考えながら、「これはきっと友だちも驚くぞ!」「もっと分かりやすく書こう」と意欲的に取り組む姿が見られました。
町探検で得た学びを「伝える」活動につなげることで、地域のよさを再発見したり、地域の人への感謝の気持ちをもつきっかけにもなっています。子どもたちがどんな“ひみつ”を見つけ、どんな発表に仕上げていくのか、とても楽しみです。
あおぞら学級 「遊ぶように学ぶ!九九が楽しくなる瞬間」
あおぞら学級で、素敵な場面に出会いました。
九九の学習を頑張っている2年生。私は「九九を覚えたら聞かせてね」とだけ伝えました。
自然に生まれた学び合い
しばらくして2人に目をやると、お互いに問題を出し合っていました。
教えたわけでもないのに、2人で楽しそうにゲームのように遊んでいたのです。
「4×7は?」「28!じゃあ次は5×9!」そんな声が聞こえてきました。
遊ぶように学ぶことの価値
遊ぶように学ぶというのは、学びの理想の形です。なぜなら、次のような効果があるからです。
・学習者自身が楽しく取り組める
・意欲的に続けられる
・自然と何度も繰り返し練習できる
・友達と関わりながら学べる
無理やり覚えさせられるのではなく、「もっとやりたい!」という気持ちで学べる。これが一番効果的な学び方なのです。
遊びの中に学びがある
遊ぶ中で学ぶということは、とても教育的価値が高い活動です。
子どもたちは遊びながら、自然と九九を口にします。間違えても笑い合える。正解すれば喜び合える。
そんな温かい雰囲気の中で、確実に力がついていきます。
これからも大切にしたいこと
遊べるように学ぶ、遊ぶ中で学ぶ。こういう活動を増やしていければと思っています。
勉強と遊びを分けるのではなく、楽しみながら自然と力がつく。そんな学びの場を、これからも作っていきます。
あおぞら学級 子どもだけでつくった“本気のお化け屋敷”
今日は、先日の「お化け屋敷プロジェクト」が生み出した大きな教育的効果についてご紹介します。
今回の取り組みは、子ども主体で最後までやり切った特別な経験となりました。
(1) 教師がやったことは“最小限”
担任がしたのは次の2つだけです。
窓に段ボールを貼って部屋を暗くする(高所作業のため安全上の対応)
順路をつくるための椅子並べを提案
中身の仕掛け・流れ・役割分担はすべて子どもたち。担任は一切口を出していません。
これが今回の成功の大きな鍵でした。
(2) 子どもが“夢中で続けた”奇跡の時間
いつもなら…
5分で揉める
途中で飽きて別の遊びに流れる
役割がぶつかりゲーム終了
…ということがよくあります。
しかし今回――
トラブルゼロで最後まで継続!
理由は明確です。
お客さんが来る → 途中でやめられない状況→誰かのために頑張るという“社会的な役割”が発生
それが子どもたちのやる気を継続させました。
“自分の気持ちと折り合いをつけて続ける力”が自然と育ちました。
(3) 受付チームの成長がすごかった!
受付を担当した 児童。
最初の1〜2人目のお客さんには緊張して声が出ませんでした。手伝おうか迷うほど、もじもじ…。
しかし見守っていると――3人目、4人目から急にスイッチオン!
チケットを受け取り
ペンで印をつけ、流れるように接客!
子どもは「経験を重ねると急にできるようになる」。その瞬間を見ることができました。
(4)中の“お化け役”も大活躍!
担任は廊下でお客さん整理をしていたため、中の様子は見られませんでしたが…
出てきた子どもたちの「こわかった〜!」「もう一回行きたい!」
という声で大成功がわかりました。
BGM担当の児童(怖い音を探し、キーボードで演奏)
お化け役の児童たち
集客係の児童(自分のクラスへ行き、お客さんを呼び込み)
全員が自分の役割を果たしながら、本気で楽しんでいました。
(5) “大人が仕上げない”ことに価値がある
大人が手を入れると、一時的にクオリティは上がります。でも今回はあえて
「こうした方が怖いよ」
「ここを直したほうがいいよ」などの指導は一切しませんでした。
理由はひとつ。自分たちでつくったからこそ価値が生まれるから。
自分たちで考える
試す
修正する
役割を全うする
協力して最後まで続ける
これこそが“生きる力”につながります。
おわりに
子どもたちにとって、今回のお化け屋敷は
“自分たちでつくる面白さ”と
“誰かのために頑張る喜び”
を心から味わえた時間でした。
4年生 道徳「ぼくらだってオーケストラ」
4年生では、道徳科で「ぼくらだってオーケストラ」の学習を行っていました。
授業では、主人公の心の揺れを丁寧に追いながら、「どうして気持ちが変わったのだろう」「友達のよさに気づくと、どんな関係が生まれるのだろう」と意見を交わしました。
また、自分自身の友達との関わりを振り返り、学校生活などの経験から「助けてもらってうれしかったこと」「一緒に頑張れたから成しとげられたこと」を語り合いました。友達と支え合うことの大切さを実感する、温かい時間となりました。
道徳科では、価値観を押しつけるのではなく、自分の生活や経験と結びつけながら“友達っていいな”という気持ちを育てることを大切にしています。今回の学習を通して、4年生の子どもたちは、相手のよさを認め合うことで生まれる友情の深まりに気づき、これからの学校生活をよりよくしていこうという前向きな思いを持つことができたことと思います。
あおぞら学級 「『待つこと』がつくる学びの時間」
― タブレット作文で見えた子どもの成長 ―
国語の時間、作文に取り組んでいました。ある子は「紙に書くより、タブレットで文字を打つ方が書きやすい」と話し、自分に合った方法で作文を進めていました。
ところが途中で飽きてしまい、同じ文字を連続で打っては消し、また打っては消すという“ふざけ”が始まりました。
教師としては『そんなふざけるならもうやらなくていいよ』『紙と鉛筆に戻すよ』と言いたくなる場面です。
しかしその日は、あえてすぐに注意をせず、ほんの少しだけ“待つ”ことを選びました。
ふざけている間も、「こういう言い方はどう?」「この続きはどうなるかな?」と、作文の内容について声をかけ続けました。
すると——
しばらくして、タブレットに向かう姿勢がスッと整い、目つきが変わったのです。のぞいてみると、画面には、自分の言葉で一生懸命に綴られた文章が並んでいました。
“ああ、待ってよかった。”そう思った瞬間でした。
もちろん、いつも同じように待てるわけではありません。けれど、子どもがやる気になる瞬間を信じて待つことは、学びを支えるうえでとても大切なのだと改めて感じました。
長崎小学校では、子どもたち一人ひとりのペースを大切にしながら、学びへの前向きな気持ちを育てていきます。