学校長の窓

学校長からのお話を掲載しています

秋季大運動会が大成功!!


   『おこせ 新風  今駆け抜けろ 聖が丘の頂へ』のスローガンの下、9月10日(土)に、秋季大運動会が行われました。
  今年度は、生徒会のキーワードが『新風』です。
  3年4組の大山恭佳さん考案の運動会スローガンにも盛り込まれています。この新風を受けて、全校生徒による『益中ソーラン』の踊りを初めて行いました。魂を込めた元気良いかけ声とキレの良い踊りに、会場は盛り上がりました。アンコールの声に応えて、生徒は張り切って2回目も踊りました。
  また入退場のきびきびした動きや全力を尽くす姿、さらに真剣に係り活動を行う姿は、運動会を大いに盛り上げて、引き締めてくれました。
 当日は、早朝よりご来賓の皆様、保護者の皆様、地域の皆様にお越しいただき、生徒の競技や演技に声援を送っていただきました。誠にありがとうございました。
 これからも益子中学校は、地域の皆様に見守られ、地域の皆様にご指導をいただきながら、共に発展していきます。そして、益子中発展の主役は子どもたちです。345名の生徒たちは地域の宝です。将来の益子を背負い、将来の日本社会を担う宝です。
 

 折しも、10月9日(日)には、益子町中部地区ぐるみ体育祭が中央公民館グランドで行われます  益子中学校の生徒も地域の一員として、各自治会の選手団の一員として参加します。また、開会式では、ラジオ体操の指揮や入場行進の音楽を吹奏楽部が担当します。様々な場面で中学生の活躍する場面を作っていただいています。地域に少しでも貢献できる中学生であるよう育ってくれるものと確信しています。
 
  改めまして、地域の皆様に感謝をいたします。今後とも、よろしくお願いいたします。
   



  
  

平成28年3月 朝会

 平成28年3月朝会               「校歌を歌うこと」

 校歌を皆さんは、どんな気持ちで歌ったているでしょうか。3学期の始業式の時を覚えているでしょうか。私は、もっと元気な歌声が響くと思っていました。しかし、朝早くで、しかも寒い体育館での始業式だったので、皆さんの声は、この体育館に響いていませんでした。とても残念に思いました。
 式典で歌う校歌には、それぞれ意味があります。例えば、入学式で歌う歌は「決意」の現れであり、卒業式で歌う校歌は「感謝」の心です。始業式で歌う校歌は学期始めの「誓い」であり、終業式で歌う校歌は学期の「まとめ」という意味で歌います。
 益子中学校の校歌は、昭和25年に作られました。それから65年が経ち、益子中学校の卒業生は現在13,600人います。その先輩の方々はどんな思いでこの校歌を歌ってきたのでしょうか。おそらく、益子中の歴史・伝統・思い出・友情・感謝・汗・涙など、中学生活で経験したことや学んだことなど、一人一人が一人一人の思いを込めて歌ってきたのだと思います。おそらく益子中の先輩方は皆さんに、「すばらしい歴史と伝統を受け継いでほしい」「地域からも誰からも愛される、応援される学校であってほしい」ということを願っているはずです。その期待に応えるべく、今までの先輩方と同じように、気持ちを込めて大きな声で校歌を歌ってほしいと思います。
 私は今までに、他の学校の校歌を聞いて、感動したことが2回あります。一つは4,5年前に、千葉県の木更津総合高校が甲子園で勝利したときに歌った校歌です。野球部員全員が海老ぞりになり、応援団と同じような姿勢で校歌を歌っていました。全力校歌として話題になったので、皆さんも覚えている人がいるのではないかと思います。何でも全力で行う姿勢は、私たちに感動と元気を与えてくれます。もう一つは、4年前の益子芳星高校の卒業式の校歌です。益子芳星高校は益子高校と芳賀高校が一緒になり新しくなった高校です。校歌も新しく生まれ変わり、この近辺の学校にはない新しい感覚のメロディーで、歌うのがとても難しい校歌です。それでも一人一人が、校歌を歌うことに自信と誇りを持って歌っていました。特に男子の声がすばらしかったのを覚えています。
 益子中学校の野球部は試合の前に、必ず校歌を歌います。円陣を組んで心を一つにして、集中力をもって戦う気力を高めます。リズムはありますが、音程はありません。それでも一生懸命歌う姿勢は、かっこいいと思います。バレー部も歌っているのを見たことがあります。他の部活動でもやってみるとよいと思います。
 私は、音楽の教師です。式典で歌う歌も音楽の授業だと考えています。柴山先生もそう思っているはずです。それぞれの式典で歌う「国歌」も「式歌」も「校歌」も皆さん一人一人が、皆さん一人一人の想いを込めて、一生懸命歌ってほしいのです。3月10日は「卒業式」です。皆さんの歌で、来賓の方々や保護者の方々に大きな感動を与えましょう。特に校歌については、皆さんの歌声で、益子中学校の校歌は日本一であることを証明してほしいと思います。
 最後に、卒業式で歌う「いつまでも」という合唱曲は、今から17年前私が、作詞・作曲した曲です。当時の益子中の生徒に、このような生徒に、このようなクラスに、このような学校になってほしいという願いを込めて作った曲です。今も歌い継がれていることを本当にうれしく思います。益子中で聴くのが最後となるので、この曲も気持ちを込めて歌ってください。

平成28年2月 立志を祝う会

  「何事も1000時間」   H28.2.4  立志を祝う会
 
 本日、立春の良き日に「立志」を迎えられた2年生の皆さん、おめでとうございます。14歳、子どもから大人へと向かうこの時期は、思春期といって、いろいろと悩みが多くなる時期です。でも、社会の一員と生活する上で、自分を見つめ、自分の向上のために、将来の目標を持って努力することが期待されます。この後、皆さんの立志を迎えた誓いの言葉の発表があります。自分の将来に向けた誓いの言葉を、このステージで堂々と発表してほしいと思います。
  今日は、「継続は力なり」という話をしましょう。皆さんもよく耳にする言葉だと思います。何事も継続していれば、必ずものになる、あきらめたり、投げやりになったりしないで頑張れば、必ずよい結果を生み出すことができるという意味です。
  さて、この「継続は力なり」の継続はどのくらい続けたらよいのでしょうか。「何事も1000時間」と言われています。勉強でも、スポーツでも習い事でも、どんなことでも1000時間続ければ、それなりの力が身に付きます。1000時間というとかなりの時間と感じるでしょうが、毎日1時間で3年、毎日3時間で1年の合計時間です。何となくできそうな時間ではありませんか。但し、この時間は、いい加減に取り組んだ時間ではなく、本気で一生懸命取り組んだ時間の合計です。
 私にも経験があります。私は、無謀にも高校を卒業してから、ホルンという楽器で音楽大学を目指そうと思いました。ホルンと言えば吹奏楽部の矢野君や伊藤さんがやっている楽器です。私の周りは誰もが音楽大学の受験に反対しました。なぜなら、音楽大学の受験科目にはピアノの演奏があるからです。それまで私は、ピアノを弾いたことがありませんでした。でも何とか周りを説得して浪人して音大を目指しました。毎日6時間ピアノの練習をしました。課題曲は、バッハ作曲の2声のインベンションでした。ピアノを習った人なら分かるとは思いますが、初心者にはなかなか弾けない曲です。ランクで言えば中級ぐらいの人が弾く曲ですので、ピアノを習い始めて3年から5年ぐらいの人が弾く曲です。
 その年の8月に音大受験のための夏季講習会があったので、私は必死になって練習しました。そしてピアノを始めてから6か月足らずでバッハを弾き、講習会を受けました。時間を計算てみると、やはり1000時間かかりました。
 皆さんも一つのことに取り組むときは、絶対にあきらめないで、三日坊主にならないで、継続して地道にやり続けてほしいと思います。部活や趣味、そして学習など、取り組んだ時間が、合計1000時間になるまで、また、それ以上になるまで頑張り続けてほしいと思います。一流になるのには、10000時間と言われます。その十倍の時間が必要となります。まずは、1000時間頑張りましょう。そうすれば皆さんの夢や目標は、実現されるはずです。立志を迎えた皆さんの夢や目標が実現することを期待して、「立志生に贈る言葉」といたします。

平成27年12月 朝会


平成27年12月朝会          「一秒の言葉」 
                                 
「はじめまして」                                      
   この一秒ほどの短い言葉に 一生のときめきを感じることがある              
「ありがとう」                                        
   この一秒ほどの短い言葉に 人の優しさを知ることがある                    
「がんばって」                                        
   この一秒ほどの短い言葉で 勇気がよみがえってくることがある              
「おめでとう」                                        
   この一秒ほどの短い言葉で しあわせにあふれることがある                  
「ごめんなさい」                                      
   この一秒ほどの短い言葉に 人の弱さを見ることがある                       
「さようなら」                                        
   この一秒ほどの短い言葉が 一生の別れになることがある                    
    一秒に喜び   一秒に泣く    一生懸命一秒                                     
これは童話作家、小泉吉宏(こいずみよしひろ)さんの「一秒の言葉」という詩です。
私たちは一秒の一つの言葉で、どれだけのことを伝えることができるでしょうか。一秒に込められた気持ちが伝わってくるとても素敵で優しく、私の大好きな詩の一つです。
 いつも使うこれらの日本語こそ、私たちがが忘れてしまった美しい日本語のような気がします。言葉は、自分と人とをつなぐ大切なものです。人からどんな言葉をかけられたら温かくうれしい気持ちになるかをよく考えて、会話したいものです。「ありがとう」これほど美しい日本語はないと思います。「さようなら」これほど心に響く日本語はないと思いま
す。その他「大丈夫」「一緒にいよう」「すばらしい」「素敵だよ」「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」など。これらの美しく優しく温かい言葉で会話をしていれば、日常生活で喧嘩をすることや、お互いの心を傷つけることもないと思います。真心のこもった言葉は、人を幸せにします。
 同じ「一秒の言葉」でも皆さんは、「うざい」「きもい」「死ね」などの言葉を使ってはいないでしょうか。これは相手を傷つけるナイフの様な言葉です。自分と相手の関係を断ち切る言葉です。どんなことがあっても、間違ってでも絶対に使ってはいけない言葉です。
これらの言葉が、最近使われていたという話を聞いて、本当に悲しくなりました。
 でも今日からは、美しく優しく温かい言葉で会話をしましょう。言葉は、人を幸せにしたり不幸にしたりします。人を幸せにする言葉をたくさん使いましょう。

平成27年11月 朝会

平成27年11月朝会          「勉強すること・学ぶこと」


 10月24日の聖が丘祭は、皆さん一人一人が輝いていた本当にすばらしい学校祭でした。特に合唱コンクールは、どのクラスも練習の成果を十分に発揮して完成度の高い合唱を発表し、感動の連続でした。まさに「学びに向かう集団として学級力を高めていく」という益子中の姿を、保護者の方や地域の皆さんに、みせてくれました。学級力が高まれば高まるほど、学習にも、生活にもやりがいを感じ、自分のよさを更に発揮しようとします。一人一人が学級の主役ですから、さらに学級力を高め、居心地感のよいクラスを築いてほしいと思います。
 さて、11月に入りました。3年生にとっては進路を決定する、大切な時期となりました。早く進路を決定し、その実現のために全力を尽くしてほしいと思います。合唱をあれだけ頑張れた皆さんですから、つらい受験勉強もクラスみんなで協力し合えば、つらくなくなることと思います。
  今日は、皆さんに、「勉強すること、学ぶこと」ということについて考えてほしいと思います。少し時間をあげますので、心の中で考えてください。
「なぜ、勉強するのか・なぜ学ぶのでしょうか?」
   おそらく皆さんは、高校に入るため、大学に入るため、自分の目標としている仕事に就くためなど答えを出したと思います。もちろん、高校に入るためというのは、一番近い目標になるはずです。でも、試験に合格すればそれで良いのでしょうか。
 学校で習っている数学の一次関数や二次関数を直接、生活の中使うことはほとんどないと思います。勉強の内容が難しくなるにつれ、問題を解くためにより深く考え、今までの自分になかった発想をしなくてはなりません。そこで頑張れば、あきらめずに何度も挑戦する強さや忍耐力が生まれます。何度も何度もそれを繰り返し、自分を成長させ、自分を鍛えていくのです。社会に出てからも同じように成長し続けなければなりません。学習内容を理解することだけが勉強するということではなく、学習内容を理解しながら、様々な生きる力を身につけることが、勉強なのだと思います。社会に出たら嫌いだから、やりたくないからというのは通用しません。人は勉強することで、人として成長し続けるのです。
 私が思うには、今、勉強していることや学んでいることは、高校に合格するためでもありますが、それは、「社会の中で役立つチャンスを自分にあたえること」だと思います。

平成27年10月朝会


平成27年10月朝会          「よい合唱をするために」


 聖が丘祭の合唱コンクールを前に、皆さんの練習している歌声が校長室にも響いてきます。私は、音楽の先生なので、今日はよい合唱をするためのポイントを話したいと思います。まずは、私の歌声を聴いてください。3年生の教科書に載っているイタリア歌曲「帰れソレントへ」です。イタリア語で2番まで歌います。伴奏は柴山孝子先生です。
   歌唱「帰れソレントへ」
拍手をありがとうございます。
   よい合唱をするためには、一人一人いい声を作りましょう。
   1 リラックスした姿勢
      ・足を肩幅くらいに広げ、両足に体重を均等にかけて立つ。
      ・胸を広げて、脇の力を抜く。
   2 腹式呼吸
      ・横隔膜を下げる。
      ・お腹を柔らかくふくらませる呼吸をする。
   3  のどを開ける
      ・あくびの感じで歌う。
      ・目を大きく開いて歌う。
   4 発声
      ・イヌの遠吠えをまねて歌う。
      ・ミッキーマウスの物まねでしゃべる。
      ・息に声を乗せて遠くへ飛ばす感じで歌う。
      ・子音をはっきりと発音する。(サ行、タ行、ハ行など)
   5 声の響かせ方
      ・高い声は頭に響かせる。
      ・低い声は胸に響かせる。
これらに注意して、「校歌」を皆さんで歌いましょう。
  今までで一番の校歌を聴くことができました。合唱はクラスのみんなが協力して、心を一つにして作り上げていくものですが、基本は一人一人のいい声が集まらないとよい合唱になりません。聖が丘祭ので感動的な合唱を期待しています。

平成27年6月  朝会


「声楽家 新垣 勉さんの生き方に学ぶ」    H27.6.3    朝会

 今日は、新垣さんの話をしたいと思います。新垣さんと言えば、皆さんは、モデルで女優の新垣結衣さん(写真)を思い浮かべると思います。新垣結衣さんはすてきですよね。先生も新垣結衣さんが大好きですが、もっと好きで尊敬している新垣さんがいます。それは、この人、新垣 勉(写真)さんです。

 それでは、新垣 勉さんはどんな人か、CDを聴いてください。(芭蕉布を聴く)

 これはテノール歌手の新垣 勉さんが歌っている沖縄の曲「芭蕉布」という曲です。新垣さんは、1953年沖縄読谷村に生まれました。現在62歳です。お父さんは、アメリカ兵、お母さんが日本人のハーフとして生まれました。当時の沖縄では、アメリカ軍人と日本人との結婚は珍しくはなかったそうです。ただ、新垣さんが他の人と違っていたことは、生まれた時に助産師さんが、目薬と間違って劇薬を両目にさしてしまい、失明してしまったことです。
 新垣さんの不幸は、このときから始まりました。新垣さんが生まれると同時に、お父さんはアメリカに帰国し、お母さんは再婚して家を出てしまいました。新垣さんはおばあちゃんに育てられました。目が見えない、そしてハーフということで、すごくいじめられたそうです。自分のような不幸な人間は、世の中にいなくてもいいと自殺まで考えたそうです。お父さん、お母さん、助産師さんを見つけて出して、気の済むまでなぐってやりたい、一生許さないと思ったそうです。でも、目の見えない新垣さんは、何もできませんでした。
  中学時代におばあちゃんがなくなり、一人になってしまった新垣さんは、城間さんという牧師さんの家に引き取られ、家族の一員として育てられました。
  憎むべきお父さんやお母さん、助産師さんに対する気持ちが変わったのは、大学受験のために歌の勉強をしていたときのことでした。声楽の先生に、「君の声は、日本人離れた明るくすばらしい声をしているね。」と言われ、自分の生い立ちを話したそうです。すると声楽の先生は、「それは、お父さんに感謝しなければならない。この声は、いくら努力しても手に入るものではない。君の宝だよ。」と、おっしゃったそうです。この言葉を聞いた新垣さんは、それまではお父さんが大嫌いで、「ハーフ」と言う自分も大嫌いでした。しかし、声楽の先生の言葉で「お父さんのおかげでこの声がある。お父さんからいたからこそ、良い声が出るこの体を授けてもらい、今の自分がいるのだ。」と、自分の気持ちがマイナスからプラス思考に変わりました。さらに先生から「この声は、神様から与えられたあなただけの楽器です。だからしっかり磨いていきなさい。」と言われ、一生懸命声楽の勉強をしたそうです。そして今、日本各地で演奏会や講演会を開いています。
  皆さんは、物事がうまくいかないことがあったときは、人のせいにしてはいないでしょうか。例えば、テストの点数が悪かった、部活動でよい成績が残せなかった、顔のこと、体のこと、性格のことなど、それは、親が悪いから、先生が悪いから、後輩が悪いから、友達が悪いからなどと、人のせいにしてはいないでしょうか。新垣さんは言っています。「自分ができないことやだめなことを人のせいにしては、何もいいことは生まれません。自分の力でマイナス面をプラス面に変えると、全く違う世界が生まれます。」さらに、「私にしかできない自分に与えられた声という楽器を使って、自分でしか生きることができない人生を、これからも歌い続けたい。」と言っています。
 皆さんも新垣さんのように、今与えられた環境の中で、たとえそれが悪くてもだめであっても、それを人のせいにしないで、自分の力でマイナスをプラスに変え、今、自分にできる最大の努力をしてほしいと思います。
 今日は、私が大好きで尊敬する、声楽家の新垣 勉さんの生き方についてお話をしました。

平成27年 2月  立志を祝う会

   「三つのC」       H27.2.4          立志を祝う会

 立春を迎えた今日の良き日に、はれて立志を迎える百六名の二年生の皆さん、そして保護者の皆様、誠におめでとうございます。
  立志生の皆さん、この立志は「志を立てる」そして「自分を見つめ、自分の将来について考え、大人になるための決意を新たにする」さらに「自分の成長に関わってくれたすべての方々に感謝する」というとても大切な機会です。今日この日を境として、幼い自分に別れを告げ、節度と自覚のある生活を送ってほしいと思います。これから立志生一人ひとりが、将来についての考えを力強く宣言いたします。どうぞ、その宣言のとおり、夢や決意の実現に向けて、一生懸命努力できる人になることを期待します。
  今日は、皆さんが大きく成長するために、三つの「C」の話をしたいと思います。
 始めの「C」は「Chance」(チャンス)です。中学校生活には、学習や学校行事、部活動などで、皆さんが活躍できるいろいろな場面が用意されています。それを「チャンス」物事をするのによい機会ととらえ、自分を最大に生かす努力をしましょう。
 二つ目の「C」は「Challenge」(チャレンジ)の「C」です。挑戦するという意味です。臆病にならず、自分から進んで、どんなことにも挑戦してみましょう。たとえ失敗したとしても、挑戦するところに自分の成長があるはずです。
 三つ目の「C」は「Change」(チェンジ)の「C」です。変化や変身、変えるという意味です。先ほども言ったとおり、幼い自分に別れを告げ、何事にも本気で取り組むことで、自分をよりよく変えていきましょう。
 この立志を祝う会をよいチャンスととらえ、積極的にチャレンジして、よりよい自分にチェンジしく。
 皆さんは、限りない可能性を持っています。強い信念と努力、家族や友だち、周りの人を大切する心があれは、今日の誓いは、必ず実現されると思います。
 「Chance」(チャンス)
 「Challenge」(チャレンジ)
 「Change」(チェンジ)
皆さんが社会のために役立つ立派な社会人に成長することを期待して、あいさつといたします。

平成26年 11月   朝会

「心に残る生徒に」      H.26.11.5  朝会

 聖が丘祭では、合唱コンクールを始め、各部門、ステージ発表と誰もが頑張り、一人一人が輝いていました。節度のある中でたいへんに盛り上がったすばらしい聖が丘祭で、たくさんの感動をもらいました。益子中学校の生徒は、私にとって自慢の
生徒です。 
 皆さんもすばらしい生徒ですが、今日は、私の教え子で特に心に残っている生徒の話をしたいと思います。私の教え子の中には、プロの演奏家や、医者、議員などがいますが、そういう特別に成績が優秀だったり、すばらしい才能を持っているという生徒の話ではありません。普通の生徒の話をしたいと思います。
 一人目はOさん、私が一番最初に担任した生徒です。Oさんは、大変まじめな生徒でした。部活動が終わって家に帰ると、すぐ学習に取り組みました。夕飯、お風呂、トイレ以外は、勉強です。30年も前のことですから、携帯やパソコン、テレビゲームなど無かった時代です。テレビを見ることやラジカセで音楽を聞くことぐらいしかなかった時代です。でも、それもしないで、毎日5時間以上学習し、家庭学習のノートを10ページ以上やって毎日提出していました。どうしてそんなに勉強するのかと尋ねると、「私は人より覚えるのに時間がかかるから、人の何倍も勉強するのです」との答えでした。確かに学年でも、成績は下の方でした。早々と推薦入学で宇都宮にある今の文星女子校に進学が決まったOさんに、私が「学習はもういいから、これからは本を読んだり、家事の手伝いをしたりしなさい。」と進めたのですが、「両方頑張ります」と、卒業式の朝まで、毎日学習ノートを出し続けました。今Oさんは、歯科衛生士となって、歯医者さんの手伝いをいています。
  二人目は、T君です。何でも一生懸命にやる生徒でした。野球部のキャプテンとして、部員を引っ張っていました。清掃も一生懸命おこなう生徒でした。職員男子トイレ掃除を一人で担当していて、便器を輝くくらいよく磨きました。T君のお父さんが癌の末期ということで、寝たきりだったのが気がかりでした。本人の覚悟はできていたようですが、ある日、家からお父さんが、今亡くなったという連絡を受け、すぐ家に帰るよう本人に伝えました。でも家に帰らずに、掃除時間が終わったら帰ると、すぐに帰ろうとしませんでした。「僕がこのトイレを掃除しなかったら、誰がこのトイレをきれいにするのですか。僕が早く家に帰っても、お父さんは戻ってきません。自分の責任を果たした方が、お父さんは、喜んでくれると思います。」そう言ってT君は、泣きながら最後までトイレ掃除をして帰りました。T君は今、東京の有名なホテルでコックをしています。
 皆さんも、先生方の心に残るような生徒になってほしいと思います。

平成26年10月 朝会

「人を感動させるのには」   H.26.10.1  朝会

 今日は「人を感動させるのには」という話をしたいと思います。その前に私は、音楽の教師なので、皆さんに歌を披露したいと思います。「赤とんぼ」「オー・ソレ・ミオ」を聴いてください。

 歌唱「赤とんぼ」「オー・ソレ・ミオ」


 伴奏してくれた3年生の宮下萌音さん、ありがとうございました。2回しか練習をしませんでしたが、すばらしい伴奏でとても歌いやすかったです。宮下さんに拍手をお願いします。


 さて、元全日本サッカー代表の中田英寿さんは、人を感動させるのには、わざわざ感動させることをしたり、サプライズをしたりするのではなく、「自分の人生を本気で生きることだ」と言っています。「自分の人生はこれでいいのかと迷いながらも目の前にあるやるべきことに、全力投球することだ」と言っています。中田さんの生き方は、一生懸命ではなく常に「一所懸命」だっ 皆さんも「聖が丘祭」に向けて、合唱練習に一所懸命取り組んでいることと思います。校長室まで皆さんの美しいハーモニーが届いてきます。その「一所懸命」の姿を保護者の方や地域の皆様に見ていただきましょう。そして多くの人に、感動を与えましょう。「聖が丘祭」での皆さん一人一人が、輝いていることを期待しています。