ほごログ(文化財課ブログ)

タグ:手回し洗濯機

【出張授業】でばりぃ資料館in南桜井小学校

令和6年3月5日(火)に南桜井小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。
この日は生活科室と図工室を使用して「昔のまちの様子・昔の学校」ブースと「昔の家庭の道具」ブースを設けました。2クラスが各教室で1時間ずつという時間割なので、たっぷりと時間をかけてのお勉強です!

 

生活科室での解説風景

存分に楽しむ児童たち

この写真は生活科室の様子。児童は“社会科ワークシート”というメモ用のプリントを持参し、職員の解説から気になった部分をメモします!
自由時間には黒電話や手回し洗濯機が人気で、体験してみたい子たちが行列をなしていました!道具を触って体験しているときの笑顔が弾けんばかり!子どもは楽しむ天才ですね♪

 

図工室での解説風景

始めてみる道具に興味津々

こちらは図工室の様子です。郷土資料館オリジナルの“探検シート”を利用して、昔の学校の道具の名前や、使用方法などを学びました。
ランドセルなどは形状こそ見慣れた形をしているものの、大きさや色が違います。昔は基本的には黒と赤しかありませんでした。しかし時代は変わり、現在は様々な色が選べるようになりました。こういった出来事がまた、何十年、何百年後に、歴史となって誰かが学ぶことになるのでしょう。

 

今回は、自由見学の時間も十分取れたので、持ち込んだ資料はしっかりと見てもらえたかと思います。
郷土資料館にはもっとたくさんの資料があるので、ぜひ一度足を運んでみてください!

【出張授業】でばりぃ資料館in上沖小学校~延長戦~

令和6年2月22日(木)に上沖小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。

生活科室展示風景①

生活科室展示風景②

つい先日8日にも上沖小にはお邪魔したのですが、実はその時1クラス学級閉鎖になっていたため、でばりぃ資料館を体験することができなかったのです。

そこで今回は、前回体験できなかった1クラスのために出張って来ました!せっかくの特別授業ですから、ぜひ楽しんでいってください!

 

今回は生活科室を利用して、内容は前回と同じく「昔の学校の道具・60年前の春日部」「昔の家の道具」になります。

昔の学校で使われていた道具解説風景

モノクロ写真の給食風景をみながら説明を受けます

「昔の学校の道具・60年前の春日部」のコーナーでは、空中写真から昔の上沖小の周辺の様子を探ったり、昔の学校で使われていた道具に触れる体験をしました。

 

「昔の家の道具」のコーナーでは、黒電話や手回し洗濯機などの道具の説明や、今と昔との違いについて解説を行いました。

昔の家庭の道具の解説風景

テレビにも映った手回し洗濯機を体験!

炭火アイロンの説明の時にはこんなやりとりが、

職員「どうして炭を使ってアイロンを温めたのかな?」

児童「電気がなかったから!」

職員「そうですね、電気がまったくなかったわけじゃないけど、あんまり普及してなかったということです。今は、電気のアイロンとかね、アイロンじゃないのもあると思うけど・・・」

児童「ファブ〇ーズ!!」

確かに、シワ取り効果を謳っているものもあるようで、意外かつ現代的な回答でした(笑)

 

自由時間には見学、体験、そして疑問に思ったことを質問してきてくれました。

話を聞くときはしっかりと聞き、楽しむときは思いっきり楽しむ3年1組でした!

 

これにて上沖小3年生、4クラスすべてがでばりぃ資料館受講完了です!

先生としては1クラスのためにまた来てもらうのが申し訳ないようでしたが、そんなことはございません!日程の都合等は要相談ではありますが、子どもたちの学習のために、今後もぜひ郷土資料館をお役立てください♪

【出張授業】でばりぃ資料館in幸松小学校

令和6年2月7日(水)に幸松小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。

 

3クラスが「昔の家の道具」「昔の農業」「昔の学校の道具・60年前の春日部」の各テーマに分かれた教室に代わる代わる訪れ、見学や体験を行いました。

今回は図書室・理科室・郷土資料室を使用しましたが、図書室・理科室はいつもと違う風景に、また郷土資料室はめったに入ることのない教室なので、子どもたちは新鮮な気持ちだったのではないでしょうか!

 

図書室での解説風景

カタカナから始まる教科書を見学

「昔の学校の道具・60年前の春日部」の解説をする図書室では、昔の学校の教科書やランドセル、給食の道具などを観察し、直接手で触れてみることで現在との違いを感じてもらいました。

 教科書の大きさが違うことや、昔はひらがなより先にカタカナを学んでいたことなど、知らないことがいっぱいです!

 

郷土資料室での解説風景

人気の手回し洗濯機

「昔の家の道具」を紹介する郷土資料室では、見たこともない道具がズラリ!

手回し洗濯機や羽釜、電気釜など持参していったものを中心に解説をしましたが、郷土資料室にはでばりぃ資料館で使用する車には乗りきらないような大きな民具や資料もあり、部屋全体が展示室の状態です♪

本来なら昨年12月の“幸松っ子くらぶ”で郷土資料室を利用し、「郷土カルタすごろく」をする予定でしたが、残念ながら中止となってしまいました。

やってみると意外と盛り上がる「郷土カルタすごろく」!令和6年度の幸松っ子くらぶで遊べるかもしれないので、そのときはぜひ参加してみてくださいね♪

 

理科室での解説風景

簡易版籾摺り体験

「昔の農業」を紹介する理科室では、主に昔の米作りと体験を。

昔はどのようにして稲の状態からみんなが食べる白米にしていたのか、その過程を体験を通して学びました。

3年生ともなると体を動かすことが大好き!理科室に入るや否や「あれやりたい!」という元気な声が聞こえてきます♪

千歯扱き(せんばこき)を使った脱穀体験や、自由時間には簡易的な籾摺り(もみすり)・米つきなども行い、様々な体験ができたことで満足してくれた様子です。

 

幸松小学校からは毎年のようにでばりぃ資料館のご依頼をいただきます。次年度の3年生の先生に引き継いでもらえている様子。ありがたい限りです!

3年生だけでなく、他の学年でもご相談いただければ随時出張いたしますので是非ご連絡

ください!

【出張授業】でばりぃ資料館in備後小学校

令和6年1月25日(木)に備後小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。

今日は多目的室を2つに仕切り、2クラスが入れ替わる形式で開催しました!

昔の学校の道具・60年前の春日部ブース

昔の家の道具・千歯扱き体験ブース

 

1つは昔の学校の道具と、60年前の春日部の様子を紹介するブースです。

備後小が何年前に開校したか、計算してみよう!

空中写真で学校の周辺の様子を探る子供たち 

備後小学校が開校したのは52年前の1972年(昭和47年)です。なので今回持って行った約60年前の空中写真には、備後小はまだ存在しません。

子どもたちは空中写真に身を乗り出しながら、かつては春日部には田んぼが多かったことなど、楽しく昔の備後小周辺の様子を学びました。

 

もう一方のコーナーでは、昔の家で使われていた道具と、千歯扱きを使った脱穀体験をしました。

昔の道具を触ってみよう!

千歯扱きで脱穀体験

初めて見る道具にワクワクしている様子♪

実際に道具を触って、重さや使い方などを確かめながら学びを深めました。

 

各コーナー20分ずつという短い時間でしたが、その分集中が途切れることなく学んでくれたようです!

職員の説明に対する反応が良く、静かにしっかり聞く姿勢も持ち合わせている備後小3年生!資料館に来た子がない子も多いようなので、ぜひ今度来てみてくださいね♪

 

子どもたちからも先生方からも好評をいただいている「でばりぃ資料館」!

来週は桜川小に伺います!お楽しみに♪

【出張授業】でばりぃ資料館in豊春小学校

令和6年1月23日(火)に豊春小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。

1月18日に開催した牛島小学校と同じく体育館を使用し、3つのブースを1~3組の各クラスが順番に回っていく形式での開催です!

全体風景

 

まずは、昔の学校の道具・約60年前の春日部の様子を紹介するブースの様子から。

60年前の春日部ブース風景

実物を触って学びを深めます

昔の春日部駅周辺の風景や、学校の周りはどうなっていたのかなど、現在の様子と比較してみてもらいました。

また、昔の学校の道具コーナーに展示した石盤(せきばん)など、今は毎日当たり前のように使っているノートが、70~100年くらい前は全然形の違うものだったことに驚いたみたいです。

 

昔の農業ブースでは、昔ながらの方法で稲から白米にするための過程をまなびました。

昔の農業ブース風景

籾摺り体験!

千歯扱き(せんばこき)を使った脱穀の体験や、唐臼(からうす)を使用する籾摺り(もみすり)の工程を簡易バージョンで体験しました。

籾の殻は固いので、手で剥くのではなく、唐臼のように2つのもの(唐臼の場合は木)で籾を挟んでこすることでもみ殻を外します。今回はすり鉢とボールを使っての疑似体験です。“プチッ!カリッ!”と音を立て殻が外れていくのが楽しいみたいです♪

 

そして昔の家の道具ブースでは、現在郷土資料館で展示中の資料をいつくかチョイスして、出張展示をしました。

昔の家の道具ブース風景

昔のアイロン替わりの“火のし”

手回し洗濯機などは特に人気で、子どもたちも興味津々!その他にも、昔のアイロンなどを手にもって体感してもらいました。

お話しを聞きながら頑張ってメモを取る様子も印象的でした!どうやらこの後、新聞を作るのだとか。

今日学んだことを生かして素敵な新聞に仕上げてくださいね♪

 

職員の言ったことをしっかりと聞いて、ルールを守って行動できる豊春小3年生でした!

 

今週は明後日25日にも備後小に出張ってきます!

3年生に限らず、他の学年の授業でも随時出張いたしますので、お気軽にご相談ください!

【出張授業】でばりぃ資料館in牛島小学校

令和6年1月18日(木)に牛島小学校に出向き、第3学年の児童に向けて「でばりぃ資料館」を開催しました。

今回は体育館を使用し、1組、2組合同でのでばりぃ資料館です。

でばりぃ資料館全体写真

3つのブースに分かれ、①昔の家の道具 ②昔の農業・60年前の春日部の様子 ③昔の学校の道具・昔のおもちゃ の展示や紹介をしました。

 

昔の家の道具ブースでは、郷土資料館から「電気釜」「手回し洗濯機」を持参し、牛島小の郷土資料室から「ダイヤル式電話」「おひつ」「羽釜」「炭火アイロン」「火のし・こて」「七輪」を体育館に運んで展示をしました。運ぶお手伝いをしてくれた子たち、ありがとう♪

ちなみに牛島小の郷土資料室にある民具は牛島地区の方から提供されたもので、まさに郷土学習にはうってつけの資料たちです!

昔の道具ブースの様子

でばりぃ資料館は車で現地に向かう都合上、どうしても持っていく資料の数が限られてしまうため、こんなときは郷土資料室に活躍してもらいます!おかげで充実した展示ができました。

 

昔の農業・60年前の春日部ブースでは、稲から白米にするための昔ながらの精米方法を、体験を通して学び、また、約60年前の春日部を写した空中写真を床に広げ、当時の様子を観察してもらいました。

昔の農業・60年前の春日部ブースの様子

 

昔の学校の道具・昔のおもちゃブースでは、約90年前の教科書や、ノートの代わりに使用した石盤(せきばん)、給食で使用したアルマイト製の食器などを展示・解説しました。

昔の学校の道具・昔のおもちゃブースの様子

昔のおもちゃはでばりぃ資料館での出張の機会は少なめです。しかしながら、子どもと遊びは切っても切り離せない関係があり、実は時代の変化をもっとも身近に感じるこのとができる良い資料だと思います!

 

今回は授業時間も十分あり、各ブースで学びを深めてもらえたのではないでしょうか。今日見た資料以外にも、郷土資料館にはたくさんのものが展示してあるので、ぜひ遊びに来てくださいね!

 

おかげさまで、1月、2月はでばりぃ資料館のご依頼をたくさんいただいております!

でばりぃ資料館以外にも、郷土資料館の団体見学など随時受け付けておりますので、日程等ぜひご相談ください!お待ちしています!

#民具 出張しました。

郷土資料館所蔵の民具。先人たちが、生活を営むために造った「身辺卑近」(身近でありふれているの意)の道具です。

本日、そうした民具のなかから、とある一つの民具にスポットがあたり、テレビ出演のために東京へ旅立っていきました。

画像:手回し洗濯機

手回し洗濯機です。今から60年ほど前に発売されました。

手回し洗濯機は、電気で動く洗濯機が販売される以前の洗濯機で、なかにお湯や水と洗剤(洗濯石鹸)を入れて、ふたをしてぐるぐる回すと、密閉して圧力がかかるので、洗濯物がきれいになるそう。

でも、洗濯をする人はちょっと大変です。なぜなら、ずーっと回さなければならないから。

そういうわけで、目新しく、それなりに効果もあったようですが、あまり普及しなかった(または利用されずに箱にしまい、とっておかれた)そうです。 詳しい解説は以前の記事を参照のこと。

 当館所蔵の手回し洗濯機は、使用された形跡もあり、ふたが少し錆びています。現在は地域学習展に展示中。小学校の出張授業「でばりぃ資料館」にも出張する人気の道具です。

 

さて、当館の手回し洗濯機が、どういうわけか、東京のテレビ制作会社の方の目に留まり、本日、東京のテレビ局へと運ばれて行きました。学校の先生向けの資料活用ページがお目に留まったのでしょうか。地道に情報発信をしていてよかったと思える瞬間です。

手回し洗濯機は工業製品で、どこにでもある道具です。ですから、当館だけではなく、他の資料館・博物館でも所蔵されていることも少なくありません。しかし、本日お越しになった制作会社の方は、手回し洗濯機を見るなり、「やっと出会えた!」と感激されていました。貸出を許す博物館がなく困っていたそうなのです。

館蔵の民具の数は、リスト上だと3400件ありますが、実はまだ未整理のものも多くあり、その正確な数はわかりません。古いものでは江戸時代の道具、新しいものは最近のものまで、大きさ、形、重さ、素材、材質もさまざまで、一見、見栄えしませんが、文字・記録ではわからない郷土の人々の生活とその変遷を伝え、考える資料として、現代に生きる私たちにとって、大変重要なものです。

手回し洗濯機は、工業製品なので、厳密にいえば「民具」の定義から外れるかもしれませんが、テレビ出演によって、有名になって地元に帰ってきて、なかなか日の目をみることがない、民具への関心が高まることになれば、うれしいなぁと思っています。

テレビの番組名や放送予定日などは、告知が可能になり次第お知らせしたいと思います。

【出張授業】「でばりぃ資料館」in八木崎小学校

令和5年3月15日(水)に八木崎小学校へ出向き、第3学年の児童に向けた、『でばりぃ資料館』を開催しました。

『でばりぃ資料館』は、郷土資料館での展示や体験をお届けする出張授業です。令和2年から始動して、今年で3年目。だんだんと学校の先生方にも浸透してきたでしょうか。

 

今回のでばりぃ資料館は、児童会室で「昔の家の道具」、多目的室で「昔の学校の様子」「60年前の春日部の様子」と3つのテーマを分け、3クラスが25分ずつ巡回する形式で開催しました。

 

昔の家庭の道具コーナー

昔の家の道具コーナーでは、昔の家庭で使われていた民具を展示し、さらに手作業での精米の方法にも触れました。

手回し洗濯機などの珍しいものに興味津々!どの児童も、気になったことや、わかったことをしっかりとプリントに書き記していて素晴らしかったです!

 

昔の学校の様子コーナー

昔の学校の様子コーナーでは、昭和30年代の給食の献立表に驚いたようです。それもそのはず、献立にはご飯があまりなく、パンがほとんどだったからです!今当たり前に食べている白いご飯が、昔は貴重なものだったんですね!

自由時間には昔の子供と背比べができるパネルなども人気がある様子でした♪

 

昔の春日部の様子コーナー(千歯扱き体験)

60年前の春日部の様子コーナーでは、八木崎周辺には当時何があったのかなどを学びました。

八木崎小学校が開校したのは1972年の約51年前ことです。今回は約60年前の空中写真を用意したので、八木崎小学校はまだ存在せず、周辺の多くは田んぼでした。

田んぼと関連して、稲の脱穀体験も今回はこちらのコーナーで行いました!

 

今回は各コーナー25分の時間があったため、説明だけでなく、自由見学の時間もしっかり確保でき、児童も満足度も高かったように思います♪

 

郷土資料館は八木崎小学校からさほど遠くないのですが、聞いてみると意外と資料館に来たことがある児童は少ない様子。今日のでばりぃ資料館で興味をもってもらえたでしょうか!土日も開館しているので、ぜひ遊びに来てくださいね♪