ほごログ(文化財課ブログ)

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#大人も子どもも 「明治天皇と春日部」展

9月4日(日)まで絶賛開催中の「明治天皇と春日部」展。内容は大人向け(歴史好きな人向け?)かもしれませんが、子どもでも楽しめる仕掛けを用意しています。今日はそんな一面をご紹介。 #かすかべプラスワン

まずは、以前にも紹介した「まとめすごろく」。白黒印刷の双六を配布していましたが、わりと好評で、カラー刷りの要望も出てくるほど。学校の先生方に教材としても利用していただきたいくらいです。現在は、ちょっぴり無理をして、カラー刷りですごろくを配っています。

さて、すごろくだから、サイコロがほしい、というご要望もあったので、サイコロを用意してみました。担当者としては正直どうかな~と思っていましたが、早速、小学校のご兄弟が夢中になって遊んでくれていました。嬉しいので、写真を撮らせていただきました。

 写真:まとめすごろくで遊ぶ兄弟

結構、白熱していました。「まとめすごろく」は、すごろくで展示の内容を総ざらいできる忙しい人向けの仕掛けです。お子様も「近代の皇室と地域の歴史」がわかるかも・・・しれません。

 

話題はもう一つ。当館の人気コーナーの一つ、体験コーナー。体験コーナーでは、昔のおもちゃで遊んだり、昔の道具を体験できます(もちろん感染症対策は万全です)。実は「明治天皇と春日部」展にあわせて、新たなおもちゃを用意しています。その名も「クロックノール」。

宮内庁が編さんした『昭和天皇実録』の中に、昭和天皇が幼少時代に「クロックノール」という遊びをされていたことが記されているそうですが、詳しいことは不明とのこと。巷では「クロックノール」は謎の遊びといわれています。

このたび春日部市郷土資料館では、「明治天皇と春日部」展に合わせて、「クロックノール」という遊びを再現してみました。色々な説はあるようですが、一説には「クロキノール」と呼ばれる、おはじきとカーリングを合わせた対戦型ボードゲームと解釈されています。そこで、明治36年の文献「クロック術」をもとに、これを作ってみました。すべて職員の手作りです。

これも「遊ぶ子はいるかな~」と思っていましたが、先日、兄妹で仲良く「クロックノール」してくれていました。「わいわい」「きゃーきゃー」言いながら楽しそうでした。おはじきのような遊びは今の世代の子どもたちにとって、かえって新鮮なのかもしれません。

写真:クロックノールで遊ぶ兄妹

昭和天皇も遊ばれた「クロックノール」(かもしれないおもちゃ)で、遊んでみてはいかがでしょうか。

企画展示「明治天皇と春日部」は9月4日(日)までです。

#忙しい人向け 明治天皇と春日部 #まとめ #すごろく

宮内庁との共催展「明治天皇と春日部」展では、 #忙しい人のため #急いでいる人のために まとめすごろくを制作し、展示しています。 #双六 #かすかべプラスワン

画像:まとめすごろく

このオリジナルすごろくは、「明治天皇と春日部」のエッセンスを明治天皇の巡幸の行程になぞらえて通覧するもので、展示主要テーマの巡幸、御猟場、献上品について、近代の皇室と春日部市域・埼玉県東部地域の関係を紹介するために作りました。また、宮内庁の方との展示の調査・準備の過程の思い出や裏話も双六のマスに込めています。

展示をご覧いただいて、「小難しくてわかんないよ」「文書ばかりで難しい」と感じた方にも、展示の主要テーマをわかりやすく、そして楽しくお伝えしたく、頑張ってつくってみました。もちろん、すごろくとしても楽しく遊んでいただけます。

ミュージアムトークの時に、展示の骨子を説明するために配布しようと考えていますが、ご興味のあるかたはこちらからダウンロードできます。共催展まとめすごろく.pdf

先日、小学生の女の子が早速、遊んでくれていました。

写真:すごろくで遊ぶ女の子

マスの文字を読みながら遊んでくれていたので、制作者として嬉しかったので、写真を撮らせてもらいました。

サイコロは今のところ用意していませんが、展示の裏側もわかる、すごろく。忙しい人におすすめです。