ほごログ(文化財課ブログ)

カテゴリ:郷土資料館

八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月30日に八木崎小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、少し前に使われていた学用品や農具等の説明を聞き、千歯こきの体験をしました。

見学の様子

今と比べると小さい昔のランドセルを実際に背負ったりして、自分のランドセルとの違いを実感していました。

見学の様子

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月26日に幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
明治から昭和期の民具・農具を見たり、脱穀の時に使用した「千歯こき」の使い方などの説明を聞きました。

千歯こき説明

その後、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験!
今は機械で行う作業が、少し前は、手作業で労力と時間をかけて行っていたことに、児童たちは、びっくりしていました。

千歯こき体験

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成30年1月20日(土)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ」が開催されました。
まず、春日部の伝説をもとにした紙芝居や、電気を使わない蓄音機によるレコード鑑賞を楽しみました。

蓄音機鑑賞

そのあと、昔のおもちゃ「パタパタ(板がえし)」を作り、一番上の板をひっくり返すと、”パタパタ”と音をたてながら下の板もひっくり返るのを、何度も楽しんでいました。

ワークショップ風景


ワークショップの様子

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
次回ワークショップは、平成30年2月17日(土)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています。

小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月18日に小渕小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、展示してある昔の道具を見ながら一生懸命メモを取ったりしていました。

小渕小見学の様子

昔の小さくて中に物が少ししか入らない電気冷蔵庫のドアを実際に開閉し、ドアの重さと冷蔵庫の小ささに、自分の家の冷蔵庫との違いに驚いていました。

電気冷蔵庫の見学

上の電気冷蔵庫より前に使われていた木製の冷蔵庫も触り、電気で冷やすのではなく、氷を使って冷やすことに驚いていました。

木製冷蔵庫の見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成30年1月17日に宮川小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、昭和期の民具・農具を見たり、実際に千歯こきを使い脱穀し、少し前の農家の仕事を体験しました。

宮川小千歯こき体験

また縄文時代の竪穴式住居や江戸時代の宿場町粕壁宿の模型を目の前で見て、昔の春日部を身近に感じてもらえたかもしれません。

宮川小ジオラマ見学

郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

「古文書解読勉強会」の成果(その1)

郷土資料館の収蔵庫には、未解読の古文書が膨大に眠っています。当館としては、これらを市民のみなさんにもご利用・ご活用いただきたく、また、開講から20数年経った古文書講座受講者のみなさんに、主体的に古文書解読の学習をすすめていただきたいと、長年思案していたところです。
「古文書解読勉強会」は、昨年11月より、古文書講座受講者の有志が集まって、古文書の解読をすすめるサークルとして月1回のペースで活動しています。
史料目録(リスト)からみなさんが興味をもった古文書を選んで、解読の担当者を決めて、くずし字の解読、口語訳をしています。テキストは、もちろん郷土資料館所蔵の古文書群。現在、講読しているのは市内の神間地区伝来の古文書群、神間村文書です。
講師がテキストを選定する古文書講座とは進め方が違いますので、読みづらい古文書にも出逢いますが、その分新たな発見も多いです。
ここでみなさんで解読した成果の一部をお披露目したいとおもいます。
横書きで読みにくいですが、ご了承ください。
ご興味のある方はぜひご参加ください。今後も当ブログで成果をご披露していきますので、お楽しみに。

【史料番号1】
写真:神間村文書1
(釈文)

   下知書之事

一金百八両弐朱也

 右は年来過納之分上納ニ有之候儀相違無之候、

 然ル処当年暮方仕法も相立兼候ニ付、

 右金子当寅年より無利足永年賦ニ取極置、

 下ケ金之儀は来ル辰年より年々収納之内ニ而

 引取勘定可被申候様、右之段頼入候、左候得は

 此上過納之義決而申入間敷候、為後日仍如件

 

            能勢十次郎内

  嘉永七寅年二月       渡邊宗輔

右は前書之通相違無之、依之奥印致候

 能勢助左衛門

 能勢十次郎

 

【史料番号4】
写真:神間村文書4
(釈文)

   申渡

一名字帯刀        山崎源兵衛

   当時

    弐人扶持

   帰国之後

    三人扶持

其方義数年来之間、
自分身上之儀ニ付彼是数度心配掛、

其上勤向一通り不成骨折有之候ニ付、兼而

是迄度々申聞置候、右之通り当年より差遣シ申候、

尤勤役中は勿論首尾能帰国之後迄も永々

前書之通り差遣シ置申候、依而下知書相渡置候所

相違無之候
                     山崎源兵衛江

   文政七申年

    二月廿二日

   能吉三㊞

武里図書館で作家三上於菟吉のパネル展を開催中です


昭和7年(1932) 将棋を指す三上於菟吉と長谷川時雨

武里図書館の一角で、郷土出身の大衆作家三上於菟吉のパネル展示を開催しております。昨年開催いたしました、「直木賞初代選考委員 三上於菟吉を知っていますか」展のダイジェスト版です。

展示風景(1)

於菟吉の生涯、「雪之丞変化」や「百万両秘聞」などの代表作、夫人の長谷川時雨などにつきまして、写真を交えて紹介しています。代表的な著書をお手に取ってご覧いただけるコーナーもございますので、武里図書館へお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

展示風景(2)

【歴史文化講演会】人間と昆虫の文化を考えてみませんか?

みなさんは昆虫に対してどんな印象をおもちですか?

農村に伝来した古い資料をひもとくと、しばしば「畜昆虫除守護」「昆虫災之御祓」などと印字された、虫除けの護符を目にすることがあります。郷土資料館にも、市内の旧家に伝来した「虫除」の護符を収蔵しています。
写真:護符
「御嶽権現 深秘禁厭 苗稼等之鳥獣波府虫災異撥止守護攸」と印字されています。
「御嶽権現」の神社は特定できませんが、「波府虫」(はふむし)とは昆虫のことで、このお札は農業の害鳥・害獣・害虫を払い除けることを祈念したもののようです。

市内の下大増では、平成初めごろまで、悪霊と一緒に害虫を追い払う「虫追い」という年中行事が行われていました。
下大増の虫追い
前近代の人々にとって、昆虫は愛玩する対象になることもありましたが、農業を生業とする人々にとっては、養蚕や養蜂など生産活動を支えた生き物であるとともに、農作物に被害をもたらす害虫でもありました。害虫を退けるために、上に示したような呪術やまじないに頼ったり、年中行事が営まれたりしたのでしょう。

さて、今回の歴史文化講演会では、「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」と題して、昆虫芸術研究家の柏田雄三先生をお招きします。柏田先生は、全国各地の昆虫を慰霊した供養碑・記念碑・虫塚(むしづか)を巡り、考察され、『虫塚紀行』(創森社、2016年)を著されております。
虫塚は人のために働き、あるいは駆除された昆虫に対する先人の思いを伝える興味深い資料です。今のところ、市内には虫塚の所在は確認できないそうですが、全国各地の事例から、人間と昆虫がはぐくんだ文化について考える機会となることは間違いありません。
ご興味のある方は、ぜひ、講演会にご参加ください。
画像:チラシ
歴史文化講演会「供養碑・虫塚を巡る楽しみ~人と昆虫のかかわりを考える~」
日時:平成30年2月24日(土)14時~16時
会場:春日部市教育センター 2F 視聴覚ホール
費用:無料 定員:100名(申込順)
お申込みは郷土資料館まで(℡048-763-2455)

手作り季節展示を展示してます

もういくつねるとお正月~♪
資料館も小さな手作り門松をかざり、新年を迎える準備をしました。
ぜひ、見にきてください。
資料館は、12月29日(金)から1月3日(水)まで休館させていただきます。
門松

体験講座しめ縄づくりを開催しました

「よいお年を!」という挨拶が飛び交う季節になりましたね。
先週に引き続き、平成29年12月16日(土)、郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」を開催しました。
はじめに、半紙をつかって紙垂(しで)をつくった後、稲わらから縄をつくる縄ない。実は、この作業が今日一番の難しいところ。しかし、大人も子どもも、参加された皆さん、縄がなえました。
写真:縄ない
お子さんの縄ないをお母さんがパチリ。「はじめての縄ない」記念になりますよね。

そして最後に稲束を三つ編みにする「ごぼうじめ」(しめ縄)をつくりました。写真:しめなわづくり
ご家族や隣の方と皆さん、力を合わせて、立派なしめ縄をつくっていただけたようです。
写真:しめ縄をもって記念撮影
参加者からは、「よい年が迎えられそう」「すべて手作りで感激しました」と感想をいただきました。
郷土資料館主催の年内行事も今日で最後。よいお年を。
・・・でもブログは更新しますよ。

豊春駅前で市内の古写真展

昨日、豊春駅に併置している東武ストア豊春店さんにうかがいました。
東武ストア豊春店さんで、開店30周年を記念として「いにしへ写真館」という催しものを開催しています。
写真:いにしへ写真館のチラシ
この「写真展」には、郷土資料館で所蔵する市内の古写真を展示していただいています。
写真:古写真の展示
古写真を展示するだけでなく、「30年後の東武ストア」として宮川小学校の児童の皆さんが予想して描いた未来の「東武ストア」も展示されていました。
写真:宮川小学校の皆さんの描いた絵
夕食前でお忙しい時間帯でしたが、この催しものを企画された店長さんにお話をうかがったところ、お客様の反響がよく、大変好評とのことでした。
この「いにしへ写真館」は年内いっぱいは開催するそうです。
東武ストア豊春店さんは、豊春駅構内改札口を出てすぐです。
お近くの方はお立ち寄りいただければと思います。

収蔵資料の紹介更新しました

郷土資料館の収蔵資料の紹介ページを更新しました。
今回は追加したのは、
北条氏政の感状三峰神社の眷属箱西金野井回漕店の板木、の3点です。

北条氏政の感状は、春日部市の指定有形文化財の中世文書です。
わかっている限りでは、市内に現在ある中世文書としては唯一のものです。
昨年度、市内個人の方から郷土資料館にご寄贈いただきました。

三峰神社の眷属箱は、以前このブログでも少し紹介したものです。
三木一彦先生の講演会をうけて、いろいろわかったことを解説に書き加えさせていただきました。

西金野井回漕店の板木は、出前講座の準備で、当館で所蔵している資料群を見直していたときに発見した、収蔵庫の掘り出し物です。
西金野井は江戸川の河岸場としてにぎわいましたが、残念ながら史資料があまり残っておらず、詳しいことがよくわかっておりません。
この板木は回漕業の一端を伝えるものとして貴重な資料です。

詳しい解説は各ページをご覧ください。

郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」を開催しました

平成29年12月10日(日)、郷土資料館体験講座「しめ縄を作って新年を迎えよう」が開催されました。
    最初に、半紙を使い紙垂を作成した後、しめ縄本体の作成をしました。2人が両端を持ち、ねじって作成したしめ縄は、新年を迎えるのにふさわしい立派な物が完成しました。
    参加者からは、「手作りのしめ縄は、感激です」「難しかったけど楽しかった」と感想をいただきました。2回目のしめ縄作りは、12月16日(土)に行います(事前申込必)。
講座の様子
全体

武里小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成29年12月6日(水)午後に武里小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
児童たちは、カタカナで書かれた小学校の教科書を見て、ひらがなで書かれた今の教科書との違いを発見したり、少し前まで実際に使われていた冷蔵庫や洗濯機など身近な道具を見て、昔との生活の違いに驚いていました。
見学の様子
見学の様子

ちょうど武里小学校が見学している時に、ご年配の方が郷土資料館に来館してくださり、児童たちと一緒に展示を見学して、楽しそうにお話しをされていました。


郷土資料館では、3月18日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

庄和図書館で作家三上於菟吉展開催中

 庄和図書館のふれあいギャラリーにて、郷土資料館の出張展示を行っております。
 夏季展示「初代直木賞選考委員 三上於菟吉を知っていますか?」展のダイジェスト版です。

展示風景(1)

 展示では、三上於菟吉と夫人長谷川時雨の写真や、於菟吉の代表的な著作など69点を紹介しております。写真は今回初めて紹介させていただくものもあります。また、著作は、一部お手に取ってご覧いただけるものもございます。

展示風景(2)

 小さなスペースではありますが、大正から昭和前期にかけて文壇で活躍した、郷土ゆかりのベストセラー作家である三上於菟吉について、ぜひご観覧ください。
 
 
 会期は12月25日(月)までとなっております。文学ファンの方は、お見逃しなく。

歴史文化講演会「三峰信仰と関東平野」

本日、三木一彦先生をお招きして、歴史文化講演会を開催しました。
講演のテーマは「三峰信仰と関東平野」です。
講演では、江戸時代に流行した代参講の三峰講の実相、三峰山の眷属数(配札数)の歴史的な変遷、関東地方や埼玉県東部における三峰信仰の分布などを示され、江戸時代には、関東地方のみならず、埼玉東部、そして春日部の人々も、火防や盗難除けなど現世利益の神様として広く信仰していたことを、わかりやすくお話しいただきました。
写真:講演される三木先生
当館所蔵の江戸時代の三峰山のお札や、お札を入れる木箱について、受講者の皆さんに示しながら、お話しいただきました。資料館の所蔵資料について、より深く理解することができました。
写真:お札を紹介する三木先生
個人的にも、お札を入れる木箱が「眷属箱」と呼ばれていたこと、ご著書『三峰信仰の展開と地域的基盤』を拝読させていただき、初めて知りました。

ちなみに、講演にも登場した、元治元年(1864)三峰山の表参道の丁目石を寄進した粕壁宿の国田屋七右衛門は、三枚橋に所在した旅籠屋です。三枚橋というのは、今の市民文化会館あたりになります。今回のお話が、意外に身近なところにリンクしていているんですね。

受講された皆さまからも、とてもわかりやすかったとのご感想を多くいただき、大変有意義な講演会となりました。

中学生社会体験事業3日目

本日は社会体験事業の最終日でした。
一日かけて、体験講座「しめ縄づくり」の準備をしてもらいました。
社会体験事業では、準備だけでなく、実際に「しめ縄」を作るまで体験してもらいました。
まずは、稲わらをわらすぐり。
わら細工に不要な葉やわらくずを取り除いていきます。
世間話をしながらの作業で、今時の中学生の流行りがわかって楽しかったです。
もちろん、手は動かしながら。皆さん、真剣に取り組んでいました。
写真:わらすぐり

午前中に松戸市から団体見学がみえたので、昨日と同様に古写真やパネルを説明してもらいました。
写真:団体見学の説明をする中学生
午後は、いよいよ「しめ縄」づくりです。
わら打ちをして、わらを柔らかくしてから、まずは縄ないの練習。
それから、しめ縄を編み込んでいきます。半紙でつくった「紙垂」(しで)をつけて完成。そのあと、輪飾りもつくりました。
写真:しめ縄づくり
みなさんの作った「しめ縄」は大変出来栄えがよかったので、市のHPの体験講座しめ縄づくりのページの写真に使わせていただく予定です。最後は並べて写真にとってもらいました(展示業務の体験ということで)。
写真:中学生の作ったしめ縄と輪飾り
あわただしい3日間、いろいろなことを体験して、大変だったかもしれませんが、最後に楽しかったとの感想を話してくれました。
少しでも、春日部の歴史や文化に少しでも興味をもってもらえたのならば、喜ばしい限りです。3日間、お疲れさまでした。

中学生社会体験事業2日目

昨日に引き続き、中学生社会体験事業です。

本日は、団体見学のお客様向けの展示解説の補助をしてもらいました。
日光道中粕壁宿の解説の補助資料として、それぞれが粕壁の町の古写真を説明しました。
お客様が帰られた後、「本番は緊張した」と感想をもらしていましたが、
みなさんしっかりと自分の役割を果たしていました。お客様も大変満足されようです。
写真:古写真を説明する中学生
本日のメインは、市内の旧家からいただいた資料の整理です。
古書のほこりをはらって、1つ1つ封筒に収めます。
そののち、資料を解読しながら、資料調書をとってもらいました。
当時の人たちが、版木で出版された本を読んでいたことや、筆で本を書き写していたことに大変驚いていました。「伊蘇保物語」(イソップ物語)や葛飾北斎の画集「北斎漫画」なども取り扱い、古い本からも親しみを感じ取ってくれたようです。
写真:資料整理をする中学生
最後に、
粕壁の町の商家の双六(すごろく)について、調査してもらいました。
この双六は昭和初期に印刷されたもので、商店の広告がマスに見立てられています。
中学生のみなさんには、双六の商店がどの位置にあったのか、様々な文献資料を比較しながら、現在の地図上に落とし込んでもらいました。
なくなってしまった商店も多く、探すのに苦労していましたが、「ウォーリーをさがせ」ならぬ、春日部の「商店をさがせ」のようで、楽しみながら作業をしてくれました。
みなさんの調査の成果は、ゆくゆくは展示に反映する予定です。
写真:資料調査をする中学生
今日は盛りだくさんでした。明日の最終日は、しめ縄づくりの準備・練習です。

庄和高齢者憩いの家の歴史講座に出張しました

平成29年11月14日(火)、高齢者支援課の主催で庄和高齢者憩いの家で歴史講座を行いました。
演題は「庄和高齢者憩いの家周辺の歴史」で、同施設の南側には西金野井の香取神社が所在しますので、香取神社と西金野井の歴史についてお話ししました。庄和高齢者憩いの家が完成した昭和49年(1973)ころの話、江戸川が開削される前は西金野井と東金野井(現野田市)が一体だったこと、西金野井は河岸場のある集落として大変栄えていたこと、などなど。

講演の途中、地元のご高齢の方より、昔は船が通っていたことや、古くからの屋敷があったことなどをご教示いただきました。本当は講座の話をやめて、お話をじっくり伺いたかったのですが、時間がなく残念でした。
地元のみなさんのお話を伺える意味でも、出前講座は大変貴重な機会です。
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。

写真:庄和憩いの家での講座風景

中学生社会体験事業1日目

本日から3日間、市内中学生が郷土資料館の業務の「社会体験」にきています。
初日の本日は、郷土資料館の収蔵庫の整理整頓や資料の取り扱いを体験してもらいました。
資料の取り扱いでは、市内で発見された弥生式土器を手にとって観察したり、古い巻物を開いてみたり、江戸時代の絵図から春日部を探してみたりしました。
郷土資料館や学芸員の業務についてみなさん理解いただけましたでしょうか。

写真:巻物を取り扱う中学生

写真:江戸時代の絵図をみる中学生

資料の取り扱いの時はもちろん、初日だったので、みなさん、終始緊張した面持ちでした。