校長室

2018年5月の記事一覧

あいさつや素直な言葉であふれる高野山に

            校長 金子 博之

 

 「ちっ、あっちいけよ。消えろよ。来るんじゃねえよ。」

虫の居所が悪いと、教師に対してもそんな言葉を使ってしまう児童がいます。

 小学校の中・高学年から中学校時代は、子どもから大人へとのぼる階段のはざまにあります。勉強のこと、友だちのこと等々、悩みや葛藤など思春期の心の揺れは決して小さなものではありません。

 したがって、どうしてもかん黙になったり、前述のように斜に構えたりするような態度になりがちです。大なり小なり、私たち大人の誰もが通ってきた道でもあります。

 本校では4月、生徒指導部を中心に職員会議の中で、

 「ひとりひとりの子どもを大切にし、個性の伸長と社会性を育てる。」

 「基本的な生活習慣を育て、身につけさせる。」

 ・返事やあいさつがしっかりできる。

 ・きまりを守ることができる。

という、1年間の具体的なめあてを、高野山小学校の全教職員で共通理解し、取り組んでいるところです。具体的には生徒指導の基本のきである「傾聴と共感」という姿勢で子どもたちに接し、育てていこうとしています。冒頭の子どものように、暫時おへそがどこかにいってしまった子どもを、頭ごなしに怒鳴り散らしても良いことは一つもありません。まずはクールダウンをさせ、原因をじっくり探っていくことが大切となります。

高野山小学校では毎月、生徒指導部から「今月の生徒指導目標」が提示されます。4月の生徒指導の目標は、「進んで元気の良いあいさつをしよう」でした。

校内ではできていても、地域に出るとなかなか実践できない部分があります。理由は様々ですし、永遠の課題かもしれません。

 学校では具体的な取り組みも始めています。児童会を中心とした「あいさつ運動」がそうですし、学校外の活動としては、地域の団体との連携も模索しているところです。ここ、高野山の地域で小学生、中学生、そして保護者・地域の皆様のあいさつがあふれたら、こんなに素敵なことはありません。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

保護者・地域のみなさまに支えられています

                       校長 金子 博之

 

 ここはスクールゾーンなのに、この時間に走っている車は本当に地域の人だろうか。

このこんもりとした林は、暖かくなるこれからの季節、痴漢とか出てきそうだな。

私は、毎朝730分から8時過ぎまで子どもたちの見守り活動をしながら学区を歩いています。日によってコースを変えながら、エルム歯科方面や桃山公園方面、我孫子中学校方面に天王台駅方面・・・と、高野山小学校の広い学区内を歩いていますが、そんな時上記のようなことを考えながら、まわりをきょろきょろしながら歩いています。

また、その時間は高野山小学校が保護者の方や地域の方々に支えられていることを強く感じる、そんな時間でもあります。 

 毎朝、通学路内の信号のない交差点で、見守り活動をされている方がいます。

 「こども110番」の看板をつけているお宅の方が、家の前に出て、子どもたちの見守り活動までしてくださっている方がいます。

 「子ども見守り隊」の赤い名札をつけ、犬の散歩をしながら子どもたちの登下校時間に見守り活動をしてくださっている方がいます。

 入学したばかりの1年生の保護者の方の中には、学校までついてきてくださっている方々がいらっしゃいます。・・・

 学区内をほんの少し歩くだけでも、このように実に多くの方々にお会いし、高野山小学校の子どもたちは地域の方々に愛され、そして守られているんだなあと強く感じています。本当にありがとうございます。

 420日に行われた学習参観・懇談会の際には、授業参観後に保護者全体会(学校経営説明・職員紹介)とPTA総会を実施したのですが、330名を越える保護者のみなさまにお集まりいただきました。このことからも保護者のみなさまの本校の教育活動に対する高い関心度と共に、力強いご支援をいただいていることを改めて感じることができました。本当にうれしい限りです。ありがとうございます。

 家庭訪問も始まりました。何か不安な点や疑問に感じる点などありましたら、お気軽に担任にご相談ください。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。