校長室

校長室から

特別な教科 道徳と外国語科・外国語活動の話

 

校長 金子 博之

 7月になりました。学校は学期末を迎え、先生たちは成績処理の作業に取りかかっているところです。

 小学校は、2020年から新しい学習指導要領の内容に完全に切り替わることになっています。そのために今年度と来年度は移行期間と、位置づけられています。このことは、PTA総会の時にも、少しお話しさせていただきました。

保護者のみなさまもご承知の通り、学習指導要領というのは、わたしたち教師が、それぞれの学年で、それぞれの教科で何を教えなければならないのかということが書かれている大変重要はものです。

2020年からは教科書も全面的に変わることになります。

そんな中、今年度からは2020年の完全実施を待たずに、特別な教科 道徳と5、6年生を対象に外国語科、3、4年生を対象に外国語活動が始まりました。

今までの道徳と今年から始まった特別な教科 道徳は何が違うのか・・・子どもたちに人として大切な道徳性を養うというのは変わりません。というか変わりようがありません。今回の改訂では、更に自己の生き方について考えを深める学習を目ざし、道徳的な判断力や実践意欲を育てようという目標が加わり、新たに教科書が使われるようになりました。これまでは保護者のみなさまにお金を出していただいて、読み物資料を購入し使っていました。

通知表の中での扱いも変わります。これまでも学校生活全体の中で、子どもの道徳性が感じられた時などを観て、評価はしてきました。例えば、通知表の総合所見欄に・・・『男女の分け隔てなく進んで声をかけながら誰とでも仲良く遊ぶことができます。』等と書いてきました。

これに対し、特別な教科 道徳の評価は、総合所見欄とは別に枠を作り、45分の授業内での姿を書きます。45分間の授業の中でどのような活動があり、どのような考え方をしていたか等を文章で書きます。道徳性を評価するのに、ABCだというような良い、悪いといった評価の仕方は馴染みませんから,文章で書くことになります。

また、3、4年生の外国語活動や5、6年生の外国語科も総合所見欄とは別に、枠を作り、活動内容などを文章表現することになります。英語を一つのツールとして活用しながら、コミュニケーション能力の育成を目指すというのが小学校での目標ですので、英語活動とか英語科という教科名にはならなかったようです。

なお、国は移行期間中の3、4年生の外国語活動は、最低でも15時間程度の実施。5、6年生の外国語科は、最低でも50時間程度の実施としていますが、我孫子市では、体制を整え、2020年の完全実施と同様の3,4年生が35時間の実施。5、6年生が70時間の実施時間で今年度をスタートさせています。

 

もうすぐ子どもたちが楽しみにしている夏休みがやってきます。保護者のみなさま、地域のみなさまに見守られ、大きなケガや事故もなく無事に夏休みが迎えられそうです。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。2学期もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 


あいさつや素直な言葉であふれる高野山に

            校長 金子 博之

 

 「ちっ、あっちいけよ。消えろよ。来るんじゃねえよ。」

虫の居所が悪いと、教師に対してもそんな言葉を使ってしまう児童がいます。

 小学校の中・高学年から中学校時代は、子どもから大人へとのぼる階段のはざまにあります。勉強のこと、友だちのこと等々、悩みや葛藤など思春期の心の揺れは決して小さなものではありません。

 したがって、どうしてもかん黙になったり、前述のように斜に構えたりするような態度になりがちです。大なり小なり、私たち大人の誰もが通ってきた道でもあります。

 本校では4月、生徒指導部を中心に職員会議の中で、

 「ひとりひとりの子どもを大切にし、個性の伸長と社会性を育てる。」

 「基本的な生活習慣を育て、身につけさせる。」

 ・返事やあいさつがしっかりできる。

 ・きまりを守ることができる。

という、1年間の具体的なめあてを、高野山小学校の全教職員で共通理解し、取り組んでいるところです。具体的には生徒指導の基本のきである「傾聴と共感」という姿勢で子どもたちに接し、育てていこうとしています。冒頭の子どものように、暫時おへそがどこかにいってしまった子どもを、頭ごなしに怒鳴り散らしても良いことは一つもありません。まずはクールダウンをさせ、原因をじっくり探っていくことが大切となります。

高野山小学校では毎月、生徒指導部から「今月の生徒指導目標」が提示されます。4月の生徒指導の目標は、「進んで元気の良いあいさつをしよう」でした。

校内ではできていても、地域に出るとなかなか実践できない部分があります。理由は様々ですし、永遠の課題かもしれません。

 学校では具体的な取り組みも始めています。児童会を中心とした「あいさつ運動」がそうですし、学校外の活動としては、地域の団体との連携も模索しているところです。ここ、高野山の地域で小学生、中学生、そして保護者・地域の皆様のあいさつがあふれたら、こんなに素敵なことはありません。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

保護者・地域のみなさまに支えられています

                       校長 金子 博之

 

 ここはスクールゾーンなのに、この時間に走っている車は本当に地域の人だろうか。

このこんもりとした林は、暖かくなるこれからの季節、痴漢とか出てきそうだな。

私は、毎朝730分から8時過ぎまで子どもたちの見守り活動をしながら学区を歩いています。日によってコースを変えながら、エルム歯科方面や桃山公園方面、我孫子中学校方面に天王台駅方面・・・と、高野山小学校の広い学区内を歩いていますが、そんな時上記のようなことを考えながら、まわりをきょろきょろしながら歩いています。

また、その時間は高野山小学校が保護者の方や地域の方々に支えられていることを強く感じる、そんな時間でもあります。 

 毎朝、通学路内の信号のない交差点で、見守り活動をされている方がいます。

 「こども110番」の看板をつけているお宅の方が、家の前に出て、子どもたちの見守り活動までしてくださっている方がいます。

 「子ども見守り隊」の赤い名札をつけ、犬の散歩をしながら子どもたちの登下校時間に見守り活動をしてくださっている方がいます。

 入学したばかりの1年生の保護者の方の中には、学校までついてきてくださっている方々がいらっしゃいます。・・・

 学区内をほんの少し歩くだけでも、このように実に多くの方々にお会いし、高野山小学校の子どもたちは地域の方々に愛され、そして守られているんだなあと強く感じています。本当にありがとうございます。

 420日に行われた学習参観・懇談会の際には、授業参観後に保護者全体会(学校経営説明・職員紹介)とPTA総会を実施したのですが、330名を越える保護者のみなさまにお集まりいただきました。このことからも保護者のみなさまの本校の教育活動に対する高い関心度と共に、力強いご支援をいただいていることを改めて感じることができました。本当にうれしい限りです。ありがとうございます。

 家庭訪問も始まりました。何か不安な点や疑問に感じる点などありましたら、お気軽に担任にご相談ください。

 今月も、どうぞ、よろしくお願いいたします。


平成30年度のスタートです

                      校長 金子 博之

 

 今年の桜は気が早く、始業式・入学式を待ってくれませんでした。ですが、学校には子どもたちの明るい笑い声が戻り、元気満開と言うところです。

 かわいい新1年生85名を、11日の入学式で迎える予定です。希望と期待の中で平成30年度の高野山小学校の教育活動が元気よく始まりました。昨年度同様、変わらぬご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 小学校は、2020年から新しい学習指導要領の内容に完全に切り替わることになっています。そのために今年度と来年度は移行期間として、位置づけられています。詳しい内容については、PTA総会の時に、お話しさせていただきますが、今年度も質の高い教育活動が行えるよう教職員一丸となって取り組んで参ります。本校の子どもたちの特徴は、知識・技能は、とてもよく身に付いているのに、それを活用する力に課題があることです。

 算数の学習を例にして言うと、算数で学習した知識・技能、考え方などを活用する場面には、次のような場合があります。

 ・算数の問題を解決するのに活用する。

 ・新しいことを学ぶことに活用する。

 ・理科や社会など他の教科の学習に活用する。

 ・買い物や旅行、筋道立てて考え判断するなど日常生活の中で活用する。

 かけ算九九が全部言えても、平行四辺形の面積の公式を覚えても、分数のわり算ができても、それを活用して、上のようなことができるようになっていなければ、本当に算数を学習したことにならないと考えているからです。

 本校では、今年度「算数科」を校内研究の教科と位置づけ、研究を進めていきます。

 「計算もできるし文章問題も解ける」「漢字の読み書きができ、作文も書け、文章の中身の理解や解釈もできる」・・・こんな子どもを増やすために、教職員一丸となって、丁寧できめ細かい指導を実施していきます。

 今年度も昨年同様、保護者のみなさま、地域のみなさまのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

便利なスマホですが

                   校長 金子 博之

 

 高野山小学校のホームページには、毎日400から800のアクセスがあります。本当にありがたいことです。高野山小学校の現在の児童数は、647名で、家庭数は約500世帯ですから、単純に考えると毎日全てのご家庭に見ていただいているということになります。ですが、実際にはそんなことはないでしょうから、お一人で1日に何度もアクセスをしてくださっている方がいらっしゃるのかもしれません。ありがとうございます。パソコンだけでなくスマートフォンでも見ることができますので、まだ見たことがないという方は、一度ご覧になってください。トップページにその日の給食とトピックス等を載せています。(給食の献立は毎日更新、トピックスは不定期更新です)

そんなとても便利なスマートフォンですが、急速に子どもたちにも普及しています。正しい使い方を身につけ便利に利用して欲しいと願っています。

つい先日の新聞にも千葉県内の小学生女子児童が広島県に住む会ったこともない男性に、裸の画像を送ってしまったというニュースが載っていました。便利と背中合わせに危険が潜んでいるということです。

2月8日に5年生児童を対象に実施しました「情報モラル学習」でも、千葉県警察の担当の方から、小学生が携帯電話やスマートフォンとうまくつきあうためには、次の三つが大切という話がありました。

 

  正しい知識を持つこと

  ルールやマナーを守ること

  フィルタリングをかけること

 

 うちの子に限ってではなく、まわりにいる大人の責任としてどうぞよろしくお願いいたします。

 

*インフルエンザの流行が衰えません。長期化の気配すらあります。学校でも油断することなくうがい・手洗いの励行をすすめています。ご家庭でもお願いいたします。