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校長ブログNo57‐1クールビズ 衣替え(その1)

5月31日、今年初めての台風1号が千葉県沖合を通過し、大荒れの月末となりました。台風一過で始まる6月かと思われましたが、梅雨入り間近ですっきりしない空模様の休日でした。気象庁によると東京都心では10日連続の夏日(最高気温25℃以上)となり、5月としては過去最長記録だったそうです。近年、夏の高温化による熱中症のリスクを回避するため9月に実施していた秋運動会を5月の春運動会へ移行する学校が急増しましたが、本校も同様、春運動会を実施しています。今年もおかげさまで無事実施することができました。ただし、今年は雨の日と晴れの日がはっきりしており、日によって寒暖差がはっきりしており、お子さんに今日は何を着せたらよいか判断に迷う日が多かったことと思います。

今回は「衣服と季節」に関して2回に分けてお話ししたいと思います 。

6月1日は衣替え

6月1日といえば昭和時代に中学を過ごした私にとって「今日から夏服」(関東圏では夏服の時期は6月1日~9月30日が一般的)といった「衣替え」を思い出します。(※日本は南北の気候の違いにより、衣替えの時期は異なる。)上着着用の冬服からワイシャツだけの夏服へと軽やかに。今のようにエアコンがない時代です。校内も黒色から白色へとオセロのように転換し、視覚的にも涼やに感じられる季節の区切りのある衣替えは「生徒手帳」にも明記された「校則」の1つであり、儀式のような感覚でもありました。 

教職員の服装もクールビズ対応で

2005年(平成17年)から地球温温暖化防止会議の京都議定書の発効を受け、クールビズ運動が我が国で始まりました。今ではすっかり定着し、官公庁を始め、学校をはじめとする教育関係機関でも環境省の推進運動により、クールビズ(5月1日~10月31日)期間中はノーネクタイ、ノージャケットで対応しています。

【参考:クールビズ】

https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/coolbiz/

脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動として「デコ活」も展開しています。

【参考:デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)】 

https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/

 次回は時代と共に変遷した「衣替え」の歴史についてです。

校長ブログNo56 整理整頓 気持ちすっきり♪

 各学年の廊下にある表示です。

整理整頓(せいりせいとん)

よく使われる四字熟語ですね。「整理」「整頓」一見同じ意味のようですが、それぞれに意味があります。

「整理」とは「乱れた状態にあるものを整え、秩序正しくすること。」

「整頓」とは「よく整った状態にすること。 きちんと片付けること。」

                              (広辞苑より)

さらに、「頓(とん)」は「落ち着く」や「整える」という意味があります。無着(むとんちゃく:全く気にかけない平気なこと)や挫(とんざ:計画が行きづまって進まなくなること。途中でくじけること。)といった言葉の使い方をしますね。

 さて、言葉の意味はこれくらいにして...

きちんとできているか?(あっ、よく使ってしまうこの「きちんと」という言葉。この「きちんと」も、「正確」にとか「乱れないで」とか「整って」という意味があります。)そうです。できていることが大切なのです。一緒にぐるっと校舎を回ってみましょう。

掲示物、雑巾かけ、廊下のロッカー(ランドセル)、教室の棚、水筒を入れるかご、昇降口の傘立て、作品の並べ方、靴箱など。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  外の体育倉庫や用具倉庫の中も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紹介したのはほんの一部ですが、写真を見ているだけでも気持ちがいいですね。全校児童が共同生活をする学校では、見た目はもちろんですが、大切なことは、自分以外の人が使うときにより使いやすくすること。整理整頓することで持ち物を間違えることを防ぐこと。使いたいときにすぐ使え、時間の短縮になること。などメリットはたくさんあります。逆だととんでもないことになってしまいますね。

そして、何よりもみんなが安全に安心して学校生活を送ることにもつながります。

とはいっても、毎日共同生活を送っていると、たまには乱れるときもあります。校内を巡回しながら、気づいたことはその都度児童や職員にも声をかけ、一人一人が意識して整理整頓を習慣化することができるようにしています。 

 

校長ブログNo55 5月31日は「世界禁煙デー」

5月31日は、WHO(世界保健機関)により定められた「世界禁煙デー」です。また、厚生労働省では毎年5月31日から6月6日までを「禁煙週間」と定めています。喫煙は、自分自身の健康を損なうだけではなく、たばこを吸う際に出る煙で、喫煙習慣がない、周囲の人に健康被害が及ぶこともあります。

https://www.town.yokoshibahikari.chiba.jp/uploaded/attachment/27257.png

すでにご存じのとおり、2019年(令和元年)7月1日に「健康増進法の一部を改正する法律」が施行されました。望まない受動喫煙の防止を図るため、学校敷地内は全面禁煙となっています。法律が施行されてからこれまでも行事等で学校を訪問したり、地域行事や社会体育等で学校を使用したりする場合も学校敷地内は全面禁煙であることをご理解いただきご協力いただいてまいりました。今後も引き続きご協力をお願いします。

横芝光町健康子ども課では、小学校の喫煙防止教育に取り組んでいます。町としての課題をもとに以下の4点を重点項目に取り組んでいます。

1 将来、子どもたちが喫煙をしないよう周囲の環境を整えましょう。

2  たばこについての正しい知識を理解し、妊婦さんや子どもの受動喫煙を防ぎましょう。

3 禁煙に取り組みましょう。

4  喫煙を他人に勧めないようにしましょう。

昨年度、6年生を対象に「喫煙防止教室」を授業参観日に実施した記事が、令和5年度「白浜っ子の活動の様子」(令和6年1月18日)に掲載されています。

https://schit.net/yokoshibahikari/shirahamasho/blogs/blog_entries/view/32/6aee41119da3a4de563652f3a123cddb?frame_id=50

 

 

校長ブログNo54 日本酪農発祥の地 千葉県

▼ 5月23日(木)学校給食

ご飯 にんじんナムル いかてりやき コーンかきたまスープ チョコクレープ 牛乳 

 

さて、給食で提供される牛乳パックには、児童の絵画コンクール「知事賞」が掲載されています。

 

『令和5年度おいしい牛乳をありがとう絵手紙コンクール』

本コンクールは、県内の小学生を対象に、牛、酪農家、乳業関係者等への気持ちを絵手紙にした作品を募集します。絵手紙の制作を通じて、小学生の牛乳及び酪農業への理解を深めるとともに、小学生からの絵手紙により酪農家等が元気をもらうことを目的に実施しています。

↓ 詳細は外部リンク(千葉県ホームページへ)

https://www.pref.chiba.lg.jp/chikusan/milk/etegami2023.html

 千葉県は酪農発祥の地

季節は夏へ向かい、これから暑い日が増えます。そんなときには給食で提供される牛乳がちょっとしたクールダウンで、暑い日にはより冷たくおいしく感じます。

ところで千葉県は日本の酪農発祥の地であることをご存知でしょうか?

↓ 詳細は外部リンク(千葉県HPへ)

https://www.pref.chiba.lg.jp/chikusan/rakunounosato/index.html

江戸時代8代将軍徳川吉宗公がインド産と言われる白牛(セブ―種)を嶺岡牧(みねおかまき:現・千葉県南房総市・鴨川市)で飼育し、白牛の乳から「白牛酪」という乳製品を作ったことが、日本酪農の発祥の地と言われています。「千葉県酪農のさと」は、県民が酪農に親しみ、その歴史について学ぶ機会を提供することにより、県民の酪農その他の畜産に対する理解を深めることを目的に日本酪農発祥の地に建設したものです。

↓ 詳細は外部リンク(「千葉県酪農のさと」HPへ)

https://www.e-makiba.jp/

わたしたちの住む千葉県は太平洋を流れる黒潮の影響で温暖な気候に恵まれ自然豊かな立地を生かし、農業や水産業がさかんです。また、生産量も全国でトップクラスを誇ります。学校給食で牛乳がなぜ提供されるのかについては、過去ログでも紹介しました。これからもわたしたちのふるさと千葉の自然の恵みに感謝して給食をいただきたいですね

6月1日(土)「牛乳の日」・2日(日)酪農や乳製品に親しんでもらうイベント「ミルクフェスティバル」が千葉ポートパーク円形芝生広場で開かれました。

https://www.pref.chiba.lg.jp/chikusan/milk/documents/milk2024flyer.pdf

 

 

 

校長ブログNo53 麦秋の季節

二十四節気では5月21日~6月4日の期間を「小満(しょうまん)」といいます。

小学6年生国語科教科書(光村図書)P82には「小満」について「立夏から15日目にあたる。陽気がさかんとなり草木が成長して満ちてくる」という意味。と記載されています。太陽の光が降り注ぎ、生命力があふれあらゆる生命が満ちていく時期です。

その中の七十二候では、5月31日~6月4日を「麦秋至(むぎのときいたる・ばくしゅういたる)」といいます。横芝光町でも麦が収穫の時期を迎えています。

▼ 収穫を待つ小麦畑(上堺にて撮影)

秋にまいた種が成長し、新緑の緑あふれる今の季節に麦が順調に成長していることに満足する気持ちからも「小満」という言葉が生まれたとも言われています。田植えも終わり、早苗が順調に成長し水を張った水田が一面緑で覆われる景色や、青々とした「ひかりねぎ」、里山の緑など緑といっても明るい緑から深緑色がかった濃い緑色などが重なり合っています。空気が潤うこの季節、そよ風が吹き渡り、窓を開けながら車を運転すると爽快です。1か月前は黄緑色だった小麦の穂も、連休明けから徐々に黄色く色づき、今の季節、緑色の景色の中に突如現れる黄金色の景色は目をひきます。この写真はそんな美しさに心が動かされ車を止めて撮影したものです。車から降り立つと、不思議なことにあたり一面静かでここだけ時間がゆったりと流れているような気がしました。まもなく6月。梅雨入りを前に収穫を迎えるのももうすぐです。

校長ブログNo52 もうすぐ5月も終わり

もうすぐ5月が終わりを迎えようとしています。早いもので1年の半分が過ぎようとしています。今日は、春から初夏の学校周辺の自然風景を掲載します。ホームページ右欄のメニュー表示「校長ブログ」の「写真&スケッチ」にも他の写真やスケッチ等掲載してありますのでご紹介させていただきます。

 ▼ ハスとメダカ(白浜小学校)

▼ 観察池のハス(白浜小学校)

▼ 朝陽に輝く春の白浜(木戸浜海岸)

▼ 陽光に輝く白浜(尾垂浜)

▼ ツツジの咲く頃(尾垂浜 成田山上陸之地)

▼ 静かに暮れる初夏の夕焼け(木戸浜海岸)

▼ 風紋(屋形海岸)

▼ 夕凪(屋形海岸)

▼ 展望 ぐるっと一回り(屋形海岸 マリンピアくりやまがわ)

▼ わたしは今ここにいます(屋形海岸 マリンピアくりやまがわ)

▼ シルエット 今日も1日ありがとう(屋形海岸 マリンピアくりやまがわ)

▼ 夕波千鳥(屋形海岸)

▼ ハマヒルガオが咲く頃(屋形海岸)

▼ 初夏の風を受けて(屋形海岸)

▼ 句碑※と九十九里浜(屋形海岸 マリンピアくりやまがわ)

※横芝光町(旧横芝町)出身の俳人伊藤白潮(1926年~2008年)

▼ 長旅を終えてまもなく太平洋へ(栗山川木戸大橋の展望)

 

 

 

校長ブログNo51 運動会ありがとうございました。

5月25日(土)運動会開催。たくさんのご来場ありがとうございました。

朝から曇り空でやや強めの風が吹く白浜地区。じっとしていると肌寒いくらいの陽気で少し心配でした。(最高気温22℃ 最低気温17℃ 風速4m/s(1秒間に4m進む速さ))開式前の職員打合せで、児童の体調を考え、開閉会式及び待機中は上着着用とし、競技は体操服で臨むことにしました。前日の真夏のような暑さではなかったので、熱中症の心配はなくなりましたが、当初の計画どおり休憩時間中の水分補給の時間を確保しました。開式後まもなく掲揚台の三旗は強風のためいったん降ろしましたが、児童は強い向かい風にも負けず、力いっぱい取り組み、児童の熱気があふれ、盛大に運動会を行うことができました。

総合得点 【赤組】190点 【白組】171点

総合優勝 赤組

応援賞  白組

紅白リレー優勝 白組

皆様への御礼

開催中、駐車場整理や会場警備では白浜地区交通安全協会、防犯協会の皆様にたいへんお世話になりました。おかげさまで滞りなく会を催行できました。

ご来賓の皆様にはご多用の中ご来場いただき、ご挨拶、あたたかい声援と励ましのお言葉をありがとうございました。

保護者の皆様には、運動会練習中・当日も含めてお子様の体調管理、体操服の洗濯、お子さまの励ましと応援ご協力ありがとうございました。写真・動画撮影されながら応援されていた方が多かったと思いますが、思い出に残る一コマを撮ることができたでしょうか?また、運動会終了後の後片付けではご協力いただきありがとうございました。おかげさまでたいへん速やかに片付けることができ、正午からの引き渡し訓練も時間どおり進めることができました。昼になり日差しが熱くなる中、外でお待ちいただきましたが、引き渡し訓練も無事行うことができました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(今回の運動会(引き渡し訓練も含め)のご感想やご意見をスクリレで個別配信しました。ご確認ください。)

運動会閉会式における校長講評

1年生 入学して1か月とは思えないくらいしっかりした競技と演技でした。がんばりましたね。とてもすばらしかったです。

2年生 生き生きと楽しそうに競技しました。チャンス走「柱稽古」では、わたしもお館さま(お面と衣装は職員による制作)で登場し、じゃんけんする機会がありましたが、とてもいい表情でまっしぐっらに駆け込んでくる子供たちと競技を楽しむことができました。ありがとう。

3年生 「ちーばダンス」で自分らしく表現し、明るく楽しそうにダンスしていました。低学年の部での最高学年としてすばらしかったです。

4年生 高学年の仲間入り。初めての運動会係を責任もってがんばりました。走りもかっこよかったです。

5年生 徒競走・チャンス走で力いっぱい最後まで走りぬく姿。ソーラン節のパフォーマンス等力強く頼もしかったです。来年が期待でき楽しみです。

6年生 小学校最後の運動会。さすが最高学年として一人一人がとても輝いていました。練習では、全校児童のお世話をしながら毎日休み時間も係打合せや練習等で大忙しだったと思います。当日も、競技や演技や係活動において1年生から5年生に思いやりをもって接していました。みんなきっと勇気づけられたことでしょう。親子競技「#親子活(おしかつ)」は親子の絆が垣間見れた競技でした。親にとっての推しは君たち一人一人です。これからもずっとステキな親子でいてください。

児童会のみなさんによるスローガン決定を始め、応援団、紅白リレーの選手など、全校児童が参加する応援合戦、競技中同じ組を励ます応援、代表児童の俊足は会場を沸かせました。どうもありがとう。

めあてを達成した大成功の運動会

スローガンにある「白浜魂」は団結・協力はもちろんのこと、力いっぱい最後まで取り組むこと、学年をこえた友達への思いやり、励まし、温かさがたくさん見られたことだと思います。みんなで創り上げた運動会大成功です。

明日27日(月)は振替休業日です。ゆっくりと身体を休めてまた火曜日に元気に登校しましょう。

 

校長ブログNo49 学校給食 「なっとうあえ」と「おまめのチーズケーキ」

▼ 5月21日(火)学校給食

麦ご飯 なっとうあえ カツオ漁師揚げ 切り干し大根味噌汁 キウイフルーツ 牛乳

過去ログで掲載した待望の「なっとうあえ」が今年度初めて給食で提供されました。

2年生の子供たちが「とってもおいしいんだよ。」と教えてくれた日からず~っとこの日を待ち望んでいたのです。

一口味わったところで、かつおの風味も加わり、とてもこくがあり、やみつきになりそうです。たくさんの野菜のうまみも一緒に味わうことができ、自然とごはんも進みます。(食リポ風にお伝えしました(笑))

にんじん、ほうれん草、ひきわり納豆、かつお節 ・・・子供たちが好きな食材がふんだんに入っており、人気メニューである理由がわかったような気がします。ごちそうさまでした興奮・ヤッター!

 

食べながら思い出したことがあります。過去の勤務校での出来事です。全国的に落花生の産地で有名な地域で、「ピーナッツあえ」というメニューがありました。長年勤務すると献立表はほとんど気にせず、提供された給食を見て「おいしそう!」とか、食べ始めてから「このメニューは何?」「食材は何?」と改めて献立表で確認することが多くなります。さて、いつものように大勢の職員とみんなで給食を食べ始めたときのこと。パッと見で「ピーナッツあえ」だと思い込み、おかずにはしをつけた途端、納豆特有の粘り気とにおいで、ピーナッツではなく、ひきわり納豆であることに気づいたのです。誰もが思いこみで「ピーナッツ」だと思っていたのが実は「納豆」だったと、一瞬驚きで斬新なメニューにその場が盛り上がりました。実際に「なっとうあえ」をネットで調べると、学校給食の人気メニューとして、県内でも南房総市や船橋市、印西市等でも取り入れられているようです。栄養士さんたちも私たちのためにいろいろと研究しながら献立を立ててくださっているのですね。感謝!!

 ▼ 5月22日(水)

スパゲティ クリームソース 野菜のマリネ おまめのチーズケーキ 牛乳

クリームスパゲティはこんな感じになります。

【給食レシピ「お豆のチーズケーキ」】の紹介

材料(4個分)

たまごSサイズ1個、小麦粉10g、砂糖30g、クリームチーズ100g、ヨーグルト60g、白いんげんまめペースト50g

<作り方>

1 クリームチーズは常温に戻し、卵は割りほぐしておく。

2 クリームチーズ、卵、砂糖、ヨーグルト、白いんげんまめペーストを混ぜ合わせる。

3 2に小麦粉を加えてさらに混ぜ合わせる。

4 3をカップに流し、オーブンを180℃程度に予熱し、約15分焼く。

千産千消の食材「さやいんげん」について

さやいんげんは、熟す前のインゲン豆をさやごと食べる野菜です。千葉県は収穫量が全国1位です。

 

 

 

校長ブログNo48 校歌 大切にしたい私たちの学校の歌

前回の「校章」につづき今回は「校歌」です。これまでも入学式の式辞の冒頭や過去ブログでも校歌を紹介する機会がありました。

「校歌額」体育館

校歌の歴史

校歌が制定されたのは1956年(昭和31年)3月です。意外に新しいことに驚きました。

作詞 伊橋虎雄 作曲 高梨佳二 

教室掲示

学校には開校の頃から保管されている「沿革史」があります。

沿革史とは一言で言うと学校の「歴史書」にみたいなものです。

昭和31年3月7日の記事には次のように記録が残されていました。

「2月14日伊橋虎雄先生の作詞寄贈により校歌出来し 作曲者高梨桂二先生(千葉市立坂月小校長)を招聘し指導を仰ぐ

当日スケジュール

1 指導授業(5年合唱曲)

2 校歌発表並指導

3 音楽を聴く会」

 

校長室には作詞された伊橋虎雄先生のお写真が飾られています

白浜小学校への着任が決まり、3月末に引継ぎで来校したときに「学校要覧」(学校のことを紹介したリーフレット)校歌が掲載されており、作詞者と作曲者のお名前が書かれていました。どのような方かぜひ知りたかったので事前に少し調べていました。伊橋虎雄先生は本校の卒業生(1923年(大正12年)卒業)でもあり、おふたりとも他校の校歌の作詞や作曲をされている方ということがわかりました。そして4月に着任して校長室の書架や掲示物を一通り見ていたところ、伊橋虎雄先生の写真が飾られているのを見つけたときは喜びと共に、代々の校長先生方が大切にされていることを改めて感じました。せっかくですので、私は先生のお写真の隣に楽譜を額に入れて一緒に飾らせていただきました。伊橋先生は、南条小学校(令和2年閉校、東陽小学校と合併し、光小学校となる。)の校歌も作詞されています。また、職員玄関には伊橋虎雄先生が揮毫した校歌の歌詞の書が掲げられています。

▼ 校歌額(職員玄関)

▼ 校歌楽譜(歌唱用)

 

白浜小学校「創立百年誌」には伊橋虎雄先生の寄稿文がありました。

「辱しいやら懐かしいやら」(長塚 伊橋虎雄 大正12年卒)

尋常小学校ノ教科ヲ卒業セシコトヲ證ス という片仮名混じり文の証書が、私にとって大事な白浜小学校卒業のしるしである。(中略)日付は大正12年3月23日。この年は、9月1日に未曽有の関東大震災に襲われ、世情不安を惹起、戒厳令が布かれ軍隊の力によって治安が回復したという年であったから(中略)それでも私は師範学校に入学できた。これは校地の西隅に彰徳碑となって祀られている伊藤廣之助校長先生のお力添えがあったればこそである。(中略)後年、私は多くの方々から受けたご恩の万分の一にもと考えていた矢先、校歌の作詞を依頼され、喜んで拙作を高梨佳二先生に曲をつけて頂いて献じた。以後、代々歌ってくださっている白浜小関係の皆さん方に心から感謝申し上げる毎日である。と同時に校歌の作者は人間の道を踏み外しては歌ってはもらえぬと自省を怠らぬよう努めている。

▼ 文中に登場する伊藤廣之助校長先生の彰徳碑

本校正門を出て、敷地西側に存在します。

このような校歌作詞のエピソードが、「創立百年誌」に、ご本人の文章として残されていることに感慨をおぼえます。運動会の開会式では1番の春と2番の夏の部分のみを斉唱します。自分たちの学校の歌であることはもちろんのこと、美しい白浜の四季を歌詞に織り交ぜて作られた校歌です。これからも大切に歌い継がれていくことでしょう。