校長ブログ
校長ブログNo221ピーナッツの日(11月11日)
千葉県の特産物といえばこれ!
全国一の生産高を誇る落花生を栽培している畑の風景です。
収穫の作業をしながら「ぼっち」と呼ばれる「落花ぼっち」を作っていきます。
(「ぼっち」とは「突起」という意味。時代劇などで見られる浪人笠や水田地帯で作業のときにかぶるわらでできた編み笠に由来することからこう呼ばれています。)
1枚目の写真のように最初は地面で干した後、3枚目の写真のように円筒状に重ねていきます。風通しをよくしながら秋から冬にかけて吹く北寄りの季節風を受けて、1か月程度時間をかけて落花生を乾燥させていきます。落花ぼっちの作り方は地域によって様々ですが、雨やカラスなどの鳥獣から守るために昔はわらをてっぺんに乗せる「落花ぼっち」が主流でした。近年はビニールシートをのせて包んだ後に、さらにブルーシートをかけててっぺんに乗せて包む形が多いようです。白浜地区のぼっちは、きちんとおもりとなるビニル袋が四隅につけられていますね。
今日11月11日は「落花生の日」です。「11月はおいしい落花生の新豆が出回る時期です。 また、落花生は1つのサヤに2つの豆が双子のように並んで入っていることから、1が2つ、11が2つ重なる11月11日を「ピーナッツの日」として、昭和60年に全国落花生協会が制定しました。」(全国落花生協会HPより)
今月の給食にも落花生を食材としたメニュー(11月22日(金)予定)が提供されます。楽しみですね!!学校周辺の畑で落花生の収穫が始まっていることは過去ブログでも紹介してきました。今は熟成の時期です。
▼学校周辺の「落花ぼっち」風景(尾垂地区)
▼ぼっちにズームイン(尾垂地区)
県内一の生産高を誇る八街。隣接する市との境界にはこのような看板が立っています。
(ちょうどこの記事を書いていたとき、テレビ番組(11月10日(日)夜)で八街の落花生農家を舞台に、中華料理の巨匠から教わりながら作る「落花生チャーハン」と「落花生の白玉団子」が紹介されていました。ネットには早速、何人かの料理研究家がレシピを載せていますので興味がある方は参考にしてみてくださいね。)
また、JR総武本線八街駅北口に次のようなモニュメントがあります。この落花生は食べることはできませんのでご注意ください。記念碑は2005年(平成17年)に、八街駅が木造駅舎から、落花生をモチーフとした新しい駅舎に建て替えられると共に、周辺の再開発にともなってできた北口広場に設置されたものです。
落花生 讃
いつ知らず葉は繁り花咲きて人知れず土に稔りぬ(白鳥省吾)
白鳥省吾氏(しらとり・せいご1890-1973(明治23年-昭和48年)宮城県出身の詩人)は、千葉県内各地の小中高校の校歌を数多く作詞しています。近隣では、東金中学校をはじめとする山武地区、成田高校、成田小学校、佐原中学校、千葉大学教育学部附属中学校等多くの伝統校の校歌に見られます。晩年は千葉県に居住し、1963年(昭和38年)千葉県文化功労者に認定されました。
この詩は、八街高校校歌制定のために昭和33年6月に八街を訪れた際の即興詩だそうです。(ちなみに八街高校の校章のデザインには落花生のまるい葉と実の形が取り入れられています。)ご存知のとおり、落花生が土の中に実ることを詠んだものですが、人生もそれに例えられ、緑の葉を茂らせ、黄色の花を咲かせ、成長することで最後に実を結ぶそんな人生を歩んでもらいたい気持ちが込められたものとも言われています。
校長ブログNo220-2 11月は児童虐待防止推進月間
189(いちはやく) 気づいてあげて そのサイン
令和6年度「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」標語 最優秀賞作品
「オレンジリボン運動」をご存知でしょうか?
過去の児童虐待事件をきっかけに始まった運動です。千葉県でも2019年(平成31年)に児童虐待による死亡事件が起きました。
オレンジ色は子供たちの明るい未来を示す色として選ばれたとされています。
11月は児童虐待防止の推進キャンペーン月間です。
広報よこしばひかり11月号にも、「秋のこどもまんなか月間~オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン~」について掲載されています。
https://www.town.yokoshibahikari.chiba.jp/uploaded/attachment/28048.pdf
国(こども家庭庁など)や子育て関連団体は「オレンジリボン運動」を展開し、児童虐待撲滅をアピールしています。
https://kodomoshien.cfa.go.jp/no-gyakutai/
11月17日(日)は「家族の日」
11月10日(日)~11月23日(土)は「家族の週間」です。
こどもや家庭を社会全体で支える大切さ等について理解を深めてもらうため、内閣府にて2007年度(平成19年度)から11月第3日曜日を「家族の日」、その前後各1週間を「家族の週間」と定めました。令和5年4月以降はこども家庭庁において、この期間を中心として広報啓発を図っています。
校長ブログNo220‐1 おいしい給食
先週の給食を紹介します。
▼11月5日(火)の献立
ご飯 ジャーマンポテト ポークチャップ ひよこ豆のスープ 牛乳
【ひとくちメモより】
「いろいろな味」について
今日は「いろいろな味を楽しむこと」について話をします。みなさんは、食べ物にはどんな味があると思いますか?またどんな味が好きですか?甘味、酸味、苦味、塩味などいろいろな味がありますね。このほかに、味噌汁などの出汁(だし)に使う旨味(うまみ)もあります。これらの味を楽しむためには、いろいろな食品や料理を食べることが大切です。給食でも毎日、たくさんの食材を使い、いろいろな味付けをしています。ちょっと苦手な料理が出ても、自分の健康のために一口でも食べてみましょう。きっといろいろな味が楽しめますよ。今日もよくかんで食べましょう。
▼11月6日(水)の献立
カレーうどん ゆでぶたの味噌あえ やさいのかきあげ みかん 牛乳
▼11月7日(木)の献立
ご飯 大根の葉の炒めもの いかてりやき 道産子汁 牛乳(コーヒーミルメーク付)
ダイコン(教えてちばの恵みHP)
https://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/pbmgm/zukan/yasai/daikon.html
▼11月8日(金)の献立
焼肉チャーハン にんじんサラダ スパイシーチキン フルーツヨーグルト 牛乳
本日、ちばアクアラインマラソン2024大会
食欲の秋。栄養とスポーツと健康は大切な関係です。スポーツの秋。今日11月10日(日)は2年に1度の大イベント「ちばアクアラインマラソン2024」が行われます。
【参考】オフィサシャルサイトはこちらから
https://chiba-aqualine-marathon.com/2024/
例年より早くインフルエンザ流行シーズン入り
インフルエンザが全国的に流行期に入りました。千葉県は定点あたりの報告者数としては2.00と全国平均の1.04の約2倍と高く、注意が必要です。自分でできる感染症対策をしっかりと行い、予防に努めましょう。
【参考】インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省プレスリリースより)
https://www.mhlw.go.jp/content/001328397.pdf
▼11月の給食献立表(裏面)今月の特集「かぜ予防のポイント」より
校長ブログNo219‐2 お知らせ「横芝光町文化祭開催中」
横芝光町教育員会社会文化課からのお知らせです。
本日11月9日(土)と明日10日(日)に横芝光町町民会館、町体育館において横芝光町文化祭が開催されます。
本校からは児童代表の図画工作や書写等の出品作品展示をはじめ、町内小中学校各種団体から出品された作品が展示されます。
詳細は横芝光町HPをご参照ください。
https://www.town.yokoshibahikari.chiba.jp/soshiki/14/24753.html
チラシ及び会場図
https://www.town.yokoshibahikari.chiba.jp/uploaded/attachment/28010.pdf
【作品展示会】 会場 町体育館
11月9日(土曜日)午前9時から午後4時
11月10日(日曜日)午前9時から午後3時30分
【芸能発表会】 会場 町民会館1階大ホール
11月9日(土曜日)午前9時から正午
11月10日(日曜日)午前9時から午後3時
【俳句会】 会場 町民会館2階学習室
11月9日(土曜日)午前9時から正午
※1人当季雑詠5句で当日に投句受付
【短歌大会】 会場 町民会館2階学習室
11月10日(日曜日)午前9時から正午
※事前申し込み制(10月23日(水曜日)に締め切りました)
校長ブログNo219‐1心あたたまる音楽集会
11月7日(木)校内音楽集会が開かれました。子供たちが音楽科の授業を通して学習したことを発表する機会です。今年の音楽集会は、授業で学習する楽曲を発表することから、教科書から器楽と歌唱の曲を1曲ずつ選曲し、低学年(1・2年生)、中学年(3・4年生)、高学年(5・6年生)の3つのブロックごとに発表することにしました。手づくりのプログラム、児童会による進行、音楽クイズなど工夫がなされ、音楽以外の場面でも心があたたかくなりました。学年によっては、児童による指揮と伴奏で演奏。どの児童もよく練習してきたことがうかがえ、堂々と指揮や伴奏をすることができました。
開会式のはじめの言葉で児童が「音楽はみんなの心をつなげる力があります」と話していたとおり、とてもすてきな時間を過ごすことができました。お忙しい中、会場で鑑賞された保護者の皆様をはじめ、地域の方々、学校支援ボランティアの皆様(交通安全パトロール隊、読み聞かせ)、学校関係者評価委員の皆様ありがとうございました。あらかじめ用意させていただいた80席の保護者席はすぐに満席、椅子をさらに追加して120名近くの方々に鑑賞していただきました。
また、この機会に、日頃たいへんお世話になっている学校関係者評価委員の皆様と、学校支援ボランティアの皆様を保護者の方々にご紹介させていただきました。今後とも白浜小学校の教育活動のためにお力をお貸しいただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、時間の都合上、閉会式でお伝えすることができなかった各学年の発表に対する校長の講評を含め、音楽集会の模様をお伝えします。
「ありがとうの花」の全校合唱で開会。生き生きと指揮をする6年生の児童会長の児童の表現にひきこまれ、会場いっぱいに子供たちの元気な声が響き、聴いている人が幸せな気持ちになりました。
最初の発表は3・4年生です。
器楽『エーデルワイス』3拍子のリズムにのりながら、初めて取り組んだリコーダーの他、鍵盤ハーモニカ、鉄琴による演奏でかわいらしい花の美しさを表現していました。
歌唱『にじ』手話を取り入れながら歌いました。手をのびのびと大きく動かすことできれいな虹がかかる場面を表現していました。また、笑顔で生き生きとした表情で歌っているところが印象的でした。
2番目に発表した1・2年生です。
歌唱『ドレミの歌』ドレミファソラシドの音階の高さに気をつけて、ふりつけや声のかけあいなどを取り入れながら元気よく歌っていました。
器楽『アイアイ』なんといっても、自分でかいたアイアイのお面がとてもよく似合っていてかわいかったこと。友達の歌声や楽器の音をよく聴きながら鍵盤ハーモニカを中心に楽しく演奏していました。
前半最後の発表、5・6年生です。
器楽『威風堂々第一番』誰もが1度は聴いたことのある曲ですが、リコーダーの旋律をよく聴きながらいろいろな打楽器の数が増えていく様子や、音が重なり盛り上がる場面がよく表現されていました。曲のタイトルのとおり、堂々とした演奏でした。
二部合唱『Believe(ビリーブ)』曲想をよくとらえたピアノの前奏から始まりました。曲に対する5・6年生の思いや気持ちがとてもよく伝わり、曲に引き込まれました。何度も練習を重ね、考えながら試行錯誤していた様子を見てきましたが、今日の発表ではこれまでの練習で積み重ねてきたことを丁寧に表現していました。ソプラノの旋律が引き立つようにアルトパートが強弱をよく考えながら合唱していました。
さすが高学年の演奏です。会場が静まりかえり、空気が一変しました。ハーモニーの美しさと優しさに包まれました。卒業式での6年生の歌が楽しみであるとともに、5年生が在校生をリードしていくことを期待できそうです。
休憩をはさみ、後半はいよいよ音楽部児童による演奏です。
音楽部のメンバーは4・5・6年生の希望児童による構成です。今年は合奏に加え、合唱にもチャレンジすることになり、短期間の練習の中でたいへんだったとは思いますが、練習を積み重ねて頑張ってきました。
二部合唱『Best Friend』。友情を描く波のようなやわらかなピアノ伴奏に乗り、少人数での二部合唱でしたが、会場にいる様々な世代の方が自然と身体を揺らしながら聴いていました。児童の友達に対するやさしさが伝わってきました。
合奏『ミックスナッツ』人気アニメの主題歌ということで子供たちも練習を重ね、最後まで軽快なリズムで演奏していました。大太鼓・小太鼓の伴奏に合わせ、鉄琴・木琴が音の粒をそろえて演奏することで曲全体がひきしまり、かわいらしい雰囲気と楽しい様子がよく伝わってきました。ポーズも決まり、会場からは「アンコール」の声が!ハッピーな気持ちになりました。
さて、ここでお知らせがあります。残念なことに音楽部は今年度をもって活動終了となります。コロナ禍の影響や近年の社会情勢の変化に伴い、学校の課外活動や対外行事について見直しをする中、行事が精選されることになりました。また、山武地区で音楽発表会が行われることがなくなってから数年が経過していることも影響しています。これにより課外活動は地区の陸上大会のみを残すことになりました。
閉会式では、 会場にいらっしゃる保護者や地域の方の中には白浜小学校の卒業生もいることから、児童が保護者席の方を向いて、『白浜小学校校歌』を歌いました。笑顔で一緒に歌ってくださる方や、子供たちの歌う表情をほほえましく見てくださる方などがいらっしゃいました。春夏秋冬の四季が織り交ぜられた歌詞に感動して感想を伝えてくださる方もいらっしゃいました。音楽集会を進行した児童会のみなさんによる音楽クイズやインタビューも集会を盛り上げることになり、とてもよかったです。
最後に、5・6年生が発表した『Believe』について作詞・作曲の杉本竜一さんは次のようなメッセージを寄せています。(教育芸術社『5年小学生の音楽』に掲載)
「信じることの大切さ」をこの曲に託しました。人間一人一人が、ほんのちょっとした思いやりを他人や自然に対してもつだけで、世の中が明るくなるのではないかと、私は考えています。それは、おおげさな行動をとることではなく、お互いに道を譲り合うとか、困ったときに助け合うというような身近なことです。皆さんが、歌詞の内容を理解して、心を一つにして歌えば、きっとすてきなハーモニーになるでしょう。」
今回の音楽集会で発表した曲は私もこれまで何度もいろいろな場所で聴いたことがありそれぞれ思い出のある曲です。音楽はそのときにしか味わえない生のものです。今日の白浜小学校の児童が演奏した姿と発表曲が結びつき、新たに私の心の中に残るかけがえのないものになりました。どうもありがとう。それは、会場で聴いた児童や指導してきた教職員をはじめ、保護者や地域、ご来賓の皆さまにとっても同じことと思われます。さっそく感想を寄せてくださる保護者の方もいらっしゃり、とてもうれしかったです。あの日あのときに歌ったり合奏したりした曲を聴くと当時の出来事を自然に思い出す。音楽にはそんな不思議な力もあります。これからも子供たちにとって音楽が身近で親しむことのできる大切なものであることを願っています。
ありがとうございました。
校長ブログNo218いい歯でよくかんで味わおう
昨日はお忙しい中、校内音楽集会をご参観くださりありがとうございました。子供たちは音楽科の授業で学習した成果を一生懸命発表していました。閉会式が遅れて始まったため、校長の講評は児童には本日の給食の時間に校内放送で伝える予定です。保護者や地域の皆様には明日11月9日(土)のブログでお伝えする予定ですのでしばらくお待ちください。
さて、音楽発表会では子供たちが笑顔になると白い歯が見えてかわいい表情がキラキラ輝いていましたが、今日11月8日は「いい歯の日」です。
日本歯科医師会は1993年(平成5年)より、11月8日を「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせでPR重点日として設定し、この日に合わせて国民へのさまざまな歯科保健啓発活動を行っています。
その他、4月18日(よい歯の日)、6月4日(歯と口の健康週間)、9月第3月曜日(敬老の日)をPR重点日に定めています。過去ブログNo71(6月15日号)でも取り上げましたが、いい歯の日にちなみ、再掲します。
11月5日(火)横芝光町給食センター栄養士さんが来校しました。毎月1回定期的に実施している、給食の時間を利用した「食に関する訪問指導」です。
以下、栄養士さんからのメッセージを掲載します。
こんにちは給食センター栄養士です。みなさんお元気ですか?
11月23日(土)は勤労感謝の日です。わたしたちが毎日食べている給食はいろいろな人たちが働いていることでできあがっています。さて、どんな人たちがいるか、みなさんも一緒に考えてみましょう。米や野菜などの農作物を育てる人、豚や鶏などを育てる人、魚をとる人、野菜や肉、魚などを選ぶ人、お店で販売する人、献立を考える栄養士、給食を作る調理員さん、給食を学校へ届けてくれる運転手さんなど、多くの人たちがかかわっています。
また、私たちが食べている食べ物も、元は生き物です。米や野菜、肉や魚など多くの生き物たちの命をいただいて、私たちは健康な体をつくり、生きていくためのエネルギーを得ることができます。このように、生き物や多くの人のおかげで、毎日、食事ができることに感謝をしましょう。そして、食べ残しをしないようにし、心を込めて「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をしましょう。
校長ブログNo217立冬と向寒マラソン
今日は二十四節気「立冬(りっとう)」です。英語ではFirst day of winterとかbeginning of winterなどと呼ばれます。
朝が寒くなりましたね。夏は長く、秋が短く、あっという間に冬が来てしまいました。
昨日11月6日(水)、公式の観測とはならないものの、ようやく富士山山頂付近に雪が降ったとの知らせが入りました。この記事を書いている11月2日の時点では富士山の初冠雪がないまま11月に突入がニュースとなりました。(甲府気象台によると1894年の観測開始以来、初めて11月に持ち越された。ちなみに、統計開始からこれまで最も初冠雪が早かったのは2008年の8月9日、最も遅かったのは1955年と2016年の10月26日。)
百人一首 第29番より、この時期の和歌をご紹介しましょう。
心あてに折らばや折らむ初霜のおきまどはせる白菊の花
凡河内躬恒 (おおしこうちのみつね)
あてずっぽうに折るならば折ってみようか。真っ白な初霜が降りて、白菊の花と見分けがつかなくなっているから。
出典:菱川師宣 画『[小倉百人一首]』,本問屋,延宝8 [1680]. 国立国会図書館デジタルコレクションより
最高気温が20度を下回り、最低気温も10度を下回る日が増えることでしょう。体調を崩さないようお気をつけください。
11月5日(火)から業間休みを中心に今年も「向寒マラソン」練習が始まりました。
わたしもマイペースですが、子供たちと元気に走って体をきたえる機会にしたいと思います!
恒例の玄関のウェルカムボードもマラソンバージョンに模様替えしました。
校長ブログNo216 1・2年生校外学習(葛西臨海水族園)
10月25日(金)1・2年生の校外学習で「葛西臨海水族園」に行きました。
校外学習の日が近づき、1・2年生はとてもウキウキして楽しみにしていました。前日ぐっすり眠れた子供もいれば、興奮してなかなか眠れなかった子供もいるようです。なつかしいなあこの気持ち!!
さて、秋もたけなわ、校外学習のシーズンですが私も1週間に多いと2回ほど児童引率が続きます。教室や校内で会話する毎日とは違い、いつもよりも長い時間児童と行動を共にして過ごすことができるこの校外学習は貴重な機会です。往復のバスで楽しく歌ったり話したり、ゲームをしたりしながら過ごしました。東京湾岸沿いの高速道路をバスで走っていくのですが、途中、「東京の海は小さいんだよ。」と後ろから子供の声が。「?!」そうでした!九十九里浜で育つ子供たちにとっては埋め立ての東京湾をそう感じるのでしょう。おもしろい表現です。ビルの谷間から見え隠れする東京湾や東京スカイツリー、東京ディズニーリゾート、葛西臨海公園の大観覧車、JR京葉線などの景色にバスの車内は首を右に左にせわしく動かしながら口々に叫ぶ子供たちの声に包まれました。千葉を出発するときはあいにくの雨でしたが、東京が近づくにつれ雨が上がり曇り空でしたが過ごしやすい陽気でした。
葛西臨海水族園は1989年(平成元年)に開園し、今年で35周年を迎えます。開園当時、私はまだ学生でした。開業間もないJR京葉線が東京駅に乗り入れベイエリアの開発が行われていた頃です。東京湾のランドマークともいえるガラスドームのエントランス(谷口吉生氏設計)の水族館は今までにない斬新でスケールの大きな水族館でした。今回、ペンギンの生態広場が仮設の施設で公開されているように、段階的に大規模改修工事を進め、4年後の2028年(令和10年)3月リニューアルオープン予定です。
【葛西臨海水族園HPより】葛西臨海水族園は、東京湾岸地区整備事業の一環として上野動物園開園100周年を記念して計画され、「海と人間との交流の場」となることを目指し、1989(平成元)年にオープンしました。 水族園には、世界ではじめてクロマグロの群泳展示を実現した2,200トンの大水槽があり、1999(平成11)年には世界ではじめて水槽内での産卵にも成功しました。ほかにも、100羽を超えるペンギンや、「世界の海」エリアの世界各地から集められた多種多様な生き物、「東京の海」エリアの東京湾から小笠原諸島にいたる海域の生き物を展示しています。
▼「空の広場ガラスドーム」前で記念撮影
▼水族園の中でたくさんの生き物と遭遇。口をぽかんと開けてじっと見入っていました。照明を落としているため暗い園内でしたが、2年生が1年生のことをよく見ながらグループごとに見学していました。マグロ(2m)は校長先生の身長よりもずっと高く、学校で一番背が高いA先生に近い身長で驚いていました。先生、見て見て~!おうちの人が作ってくれたお弁当を友達と一緒に食べる時間は特に楽しかったようです。
最後に
明日は校内音楽発表会です。9:00開会予定です。学年発表や曲目等についてはスクリレにて配信してありますのでご確認ください。みなさまのご来場をお待ちしております!!
▼わたしたち、おサルさんも登場します。お楽しみに!!
校長ブログNo215ギャラリー「仲秋の白浜小学校」
だれかさんが だれかさんが だれかさんが み~つけた!!
前回お届けしたギャラリーからもう1か月が経つんだなあ。
さて、今月も季節の風景をお届けします!
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 み~つけた!!
一緒にふりカエルよ!!
▼ 秋の日は釣瓶落とし(栗山川夕景)
▼夜の学校 昼間とは全く違い闇に包まれます。聞こえる音は飛行機と体育館から聞こえるスポーツ少年団ミニバスケットボールの練習の音です。
▼残念ながら紫金山・アトラス彗星を見ることがかないませんでした。10月16日~20日あたりの18時過ぎが見頃とのことでしたが、私の肉眼では見つけることがかないませんでした(残念)。
写真は木戸浜にて。夕方の空には宵の明星(金星)が輝いていました。
▼竹林
秋になると竹林は青々とした緑に包まれます。これを「竹の春」と呼び、俳句では秋の季語にもなっています。逆を言うと、春は竹の子が芽生えるため、竹の栄養分が吸い取られ竹林は枯草色になります。これを「竹の秋」と呼ぶのです。ですから春先は竹林の周りには落ち葉が広がっています。
▼秋色
▼秋の代表的な花 コスモス(秋桜)
やさしいね陽のむらさきに透けて咲く去年の秋を知らぬコスモス 俵万智
▼チカラシバ
▼アキノノゲシ(秋の野芥子)
▼センニチコウ(千日紅)
▼陽光に照らされて銀色に光るススキの穂
サヨナラの形にススキが手を振って 駆け抜けてゆく 風の輪唱 俵万智
▼稲架(はさ)
今年の秋は「令和の米騒動」と呼ばれた米不足で大変な思いをされたかたも多かったですが、その後、新米も出回りなんとか落ち着いてきましたが、例年と比較して価格が高騰しました。
学校給食でも貴重な新米を寄贈していただきおいしくいただきました。
▼最初に刈り取った後に再び生えて稔った稲穂(ひこばえ(孫生え))近年はやっている方法だそうです。
▼刈り取りが終わるとこんなにすっきりとしてしまう田んぼです。これから冬にかけて寂しい光景が広がりそうです。
▼もみ殻焼き 耳を澄ますとプスプスとくすぶっています。秋を感じる1シーンです。
▼実りの秋
ネギ畑
▼ラッカセイ畑
▼勉強の秋
▼スポーツの秋
▼芸術の秋
あっ!校長先生に見つかっちゃっただんだん寒くなってきたね。今日はこんなところに隠れてひなたぼっこ中今月はギャラリー第2弾として「晩秋の白浜小学校」の後日掲載を予定しているよ。また一緒にふりカエろうね!次回をお楽しみに!!
校長ブログNo214授業で学ぶ日本の文化②(日本遺産・佐原)
10月22日(火)4年生の校外学習で香取市佐原を訪れました。(同じ日に3年生は昨日ブログで紹介した横芝光町にある国の重要無形民俗文化財である『鬼来迎』について学校で講師の先生による授業を受けました。)
千葉県香取市佐原 10月9日~11日の佐原の大祭(秋まつり)から約2週間。祭を終えた佐原はあたたかな秋の日差しに伝統的な街並みが映え、町の中心部を流れる小野川もゆったりと穏やかな流れで多くの観光客でにぎわっていました。
佐原は、2016年(平成28年)4月25日に文化庁「日本遺産審査委員会」の審議を経て「日本遺産」に認定されました。香取市のほか佐倉市・成田市・銚子市にまたがる北総四都市の町並み群が北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並みとして候補として挙げられたのです。北総地域(佐倉・成田・佐原・銚子)には、百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並み群が現存します。百万都市江戸に隣接し、関東平野と豊かな漁場の太平洋を背景に、利根川東遷により発達した水運と江戸に続く街道を利用して江戸に東国の物産を供給し、江戸のくらしや経済を支えました。江戸からは庶民も観光旅行に訪れ、江戸文化を取り入れた独自の町が発展しました。特に、城下町の佐倉、成田山の門前町成田、利根水運の河岸、香取神宮の参道の起点の佐原、漁港・港町、そして磯巡りの観光客で賑わった銚子の北総地域の4市は、東京近郊にありながら、4種の町並みや風景が今も残り、江戸情緒を体感することができます。海外から大勢の観光客が来日する成田空港からも近く、江戸庶民も訪れたこれらの都市は、世界から一番近い「江戸」ともいえるのです。
ここ佐原は歴史的な偉人伊能忠敬が暮らした町としても有名です。忠敬は佐原の造り酒屋である伊能家へ養子に入ったのです。「どこから来たの?」と地元の方から何回か尋ねられました。「白浜小学校です。」と学校名で答えてもピンとこないので、「横芝光町です。」と答えるとパッと地元の方の表情も変わります。「横芝光町は伊能忠敬のお父さんが生まれた土地だよ。(横芝光町小堤(おんづみ)」佐原とゆかりのある横芝光町、そしてその後伊能忠敬が生まれた九十九里町(九十九里町小関)のことにも触れ縁を感じました。
▼九十九里町小関にある伊能忠敬生誕の地
【参考資料】横芝光町「ヨリドコロ」HPより
横芝光町と伊能忠敬
https://yoridokoro.chiba.jp/article/201/
学校を出発すると早速4年生担任によるガイドが始まります。これがまたとても勉強になります。子供たちと共にバスの車窓から見える景色にガイドの説明やクイズに答えながら、うんうんとうなずき話を聞いていました。九十九里平野から北総台地へとバスは道を進めていきます。刈り取り後の二番穂の景色がゆるやかな坂を上りながら北総台地にさしかかると、やがてサツマイモ畑が広がる景色に。畑のあちこちにオレンジ色の集荷箱が置かれています。ほかにも広大な畑にニンジンやダイコンの青々とした葉が陽光に照らされていました。やがて坂を下っていくと利根川水郷佐原へ到着しました。
▼小江戸「佐原」の町並み。
10日前に大祭が終わった佐原の町は静かでゆったりとした時間が流れているように感じました。山車会館に展示されている山車は、まだもう1台が祭で使用されたため戻ってきていませんでしたが、豪華で立派な山車の飾りを何度も見上げていました。
▼「佐原町並み交流館」が入るレンガ造りの旧三菱銀行(1914年(大正3年))建設されて今年で110年が経ちます。ガイドさんが巻き上げた後に自重式で降下してくるシャッターを見せてくれました。
佐原町並み交流館・佐原三菱館
https://maruchiba.jp/spot/detail_10170.html
▼しおりに綴じた地図をたよりにグループごとに街並みを見たり、お土産を買ったりしながら散策。町並み保存の看板を見ながら伝統ある町に驚いていました。サツマイモを使ったお菓子を味わったり和の小物をお土産にしたりした子供も。30分に一度流れる樋橋(通称:ジャージャー橋)の時刻のことを気にしながらグループ行動を進めます。
▼伊能忠敬の旧宅、記念館ではガイドさんや学芸員さんから説明を聞くことができました。
伊能忠敬旧宅
https://maruchiba.jp/spot/detail_10179.html
伊能忠敬記念館
https://maruchiba.jp/spot/detail_10178.html
▼山車会館で展示されている山車や佐原囃子で使われる楽器などの展示物を見学し、江戸から利根川を経て栄えた江戸まさり「佐原」の伝統と活気を感じました。
水郷佐原山車会館
https://maruchiba.jp/spot/detail_10169.html
【参考資料】
日本遺産北総四都市江戸紀行活用協議会HPより
北総四都市江戸紀行~江戸を感じる北総の町並み~
千葉県が発行する漫画で旅する『日本遺産北総四都市江戸紀行』も読むことができます。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/press/2023/mangahokusouyonntoshi.html
終わってしまいましたが、10月下旬にはこんなイベントも開催されました。
「第14回全国発酵食品サミットinかとり」
https://hakkousummit-katori.com/