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校長ブログNo219‐1心あたたまる音楽集会

11月7日(木)校内音楽集会が開かれました。子供たちが音楽科の授業を通して学習したことを発表する機会です。今年の音楽集会は、授業で学習する楽曲を発表することから、教科書から器楽と歌唱の曲を1曲ずつ選曲し、低学年(1・2年生)、中学年(3・4年生)、高学年(5・6年生)の3つのブロックごとに発表することにしました。手づくりのプログラム、児童会による進行、音楽クイズなど工夫がなされ、音楽以外の場面でも心があたたかくなりました。学年によっては、児童による指揮と伴奏で演奏。どの児童もよく練習してきたことがうかがえ、堂々と指揮や伴奏をすることができました。

開会式のはじめの言葉で児童が「音楽はみんなの心をつなげる力があります」と話していたとおり、とてもすてきな時間を過ごすことができました。お忙しい中、会場で鑑賞された保護者の皆様をはじめ、地域の方々、学校支援ボランティアの皆様(交通安全パトロール隊、読み聞かせ)、学校関係者評価委員の皆様ありがとうございました。あらかじめ用意させていただいた80席の保護者席はすぐに満席、椅子をさらに追加して120名近くの方々に鑑賞していただきました。

また、この機会に、日頃たいへんお世話になっている学校関係者評価委員の皆様と、学校支援ボランティアの皆様を保護者の方々にご紹介させていただきました。今後とも白浜小学校の教育活動のためにお力をお貸しいただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、時間の都合上、閉会式でお伝えすることができなかった各学年の発表に対する校長の講評を含め、音楽集会の模様をお伝えします。

「ありがとうの花」の全校合唱で開会。生き生きと指揮をする6年生の児童会長の児童の表現にひきこまれ、会場いっぱいに子供たちの元気な声が響き、聴いている人が幸せな気持ちになりました。

最初の発表は3・4年生です。

器楽『エーデルワイス』3拍子のリズムにのりながら、初めて取り組んだリコーダーの他、鍵盤ハーモニカ、鉄琴による演奏でかわいらしい花の美しさを表現していました。

歌唱『にじ』手話を取り入れながら歌いました。手をのびのびと大きく動かすことできれいな虹がかかる場面を表現していました。また、笑顔で生き生きとした表情で歌っているところが印象的でした。

2番目に発表した1・2年生です。

歌唱『ドレミの歌』ドレミファソラシドの音階の高さに気をつけて、ふりつけや声のかけあいなどを取り入れながら元気よく歌っていました。

器楽『アイアイ』なんといっても、自分でかいたアイアイのお面がとてもよく似合っていてかわいかったこと。友達の歌声や楽器の音をよく聴きながら鍵盤ハーモニカを中心に楽しく演奏していました。

前半最後の発表、5・6年生です。

器楽『威風堂々第一番』誰もが1度は聴いたことのある曲ですが、リコーダーの旋律をよく聴きながらいろいろな打楽器の数が増えていく様子や、音が重なり盛り上がる場面がよく表現されていました。曲のタイトルのとおり、堂々とした演奏でした。

二部合唱『Believe(ビリーブ)』曲想をよくとらえたピアノの前奏から始まりました。曲に対する5・6年生の思いや気持ちがとてもよく伝わり、曲に引き込まれました。何度も練習を重ね、考えながら試行錯誤していた様子を見てきましたが、今日の発表ではこれまでの練習で積み重ねてきたことを丁寧に表現していました。ソプラノの旋律が引き立つようにアルトパートが強弱をよく考えながら合唱していました。

さすが高学年の演奏です。会場が静まりかえり、空気が一変しました。ハーモニーの美しさと優しさに包まれました。卒業式での6年生の歌が楽しみであるとともに、5年生が在校生をリードしていくことを期待できそうです。

休憩をはさみ、後半はいよいよ音楽部児童による演奏です。

音楽部のメンバーは4・5・6年生の希望児童による構成です。今年は合奏に加え、合唱にもチャレンジすることになり、短期間の練習の中でたいへんだったとは思いますが、練習を積み重ねて頑張ってきました。

二部合唱『Best Friend』。友情を描く波のようなやわらかなピアノ伴奏に乗り、少人数での二部合唱でしたが、会場にいる様々な世代の方が自然と身体を揺らしながら聴いていました。児童の友達に対するやさしさが伝わってきました。

合奏『ミックスナッツ』人気アニメの主題歌ということで子供たちも練習を重ね、最後まで軽快なリズムで演奏していました。大太鼓・小太鼓の伴奏に合わせ、鉄琴・木琴が音の粒をそろえて演奏することで曲全体がひきしまり、かわいらしい雰囲気と楽しい様子がよく伝わってきました。ポーズも決まり、会場からは「アンコール」の声が!ハッピーな気持ちになりました。

さて、ここでお知らせがあります。残念なことに音楽部は今年度をもって活動終了となります。コロナ禍の影響や近年の社会情勢の変化に伴い、学校の課外活動や対外行事について見直しをする中、行事が精選されることになりました。また、山武地区で音楽発表会が行われることがなくなってから数年が経過していることも影響しています。これにより課外活動は地区の陸上大会のみを残すことになりました。

閉会式では、 会場にいらっしゃる保護者や地域の方の中には白浜小学校の卒業生もいることから、児童が保護者席の方を向いて、『白浜小学校校歌』を歌いました。笑顔で一緒に歌ってくださる方や、子供たちの歌う表情をほほえましく見てくださる方などがいらっしゃいました。春夏秋冬の四季が織り交ぜられた歌詞に感動して感想を伝えてくださる方もいらっしゃいました。音楽集会を進行した児童会のみなさんによる音楽クイズやインタビューも集会を盛り上げることになり、とてもよかったです。

最後に、5・6年生が発表した『Believe』について作詞・作曲の杉本竜一さんは次のようなメッセージを寄せています。(教育芸術社『5年小学生の音楽』に掲載)

「信じることの大切さ」をこの曲に託しました。人間一人一人が、ほんのちょっとした思いやりを他人や自然に対してもつだけで、世の中が明るくなるのではないかと、私は考えています。それは、おおげさな行動をとることではなく、お互いに道を譲り合うとか、困ったときに助け合うというような身近なことです。皆さんが、歌詞の内容を理解して、心を一つにして歌えば、きっとすてきなハーモニーになるでしょう。」

今回の音楽集会で発表した曲は私もこれまで何度もいろいろな場所で聴いたことがありそれぞれ思い出のある曲です。音楽はそのときにしか味わえない生のものです。今日の白浜小学校の児童が演奏した姿と発表曲が結びつき、新たに私の心の中に残るかけがえのないものになりました。どうもありがとう。それは、会場で聴いた児童や指導してきた教職員をはじめ、保護者や地域、ご来賓の皆さまにとっても同じことと思われます。さっそく感想を寄せてくださる保護者の方もいらっしゃり、とてもうれしかったです。あの日あのときに歌ったり合奏したりした曲を聴くと当時の出来事を自然に思い出す。音楽にはそんな不思議な力もあります。これからも子供たちにとって音楽が身近で親しむことのできる大切なものであることを願っています。

ありがとうございました。