過去ブログ(平成27年度)

カテゴリ:お知らせ

5月19日(火)その3 カウンセラーの眼

「無礼な社員って、どんな社員?」

<カウンセラーの眼「無礼な社員って、どんな社員か?」> 企業の部長300人にアンケートした結果、最近の社員(取引先も含めて)の品格や礼儀ができていないという結果がでました。

では、どのようなマナーが問題なのかベスト10を掲載します。

問題マナーのベスト1・・・身なりがだらしない   ベスト2・・・秘書や目下の人をぞんざいに扱う

ベスト3・・・電話応対がなっていない   ベスト4・・・会議中、商談中にスマホをいじる

ベスト5・・・アポ(アポイントメント)の時間に遅れる    ベスト6・・・いい加減に「名刺交換」をする

ベスト7・・・歩きながらスマホをいじる    ベスト8・・・商談に来て、一方的に話し続ける

ベスト9・・・正しい敬語が使えない    ベスト10・・・煙草のニオイが残っている

***上のベスト1~10を見ると、学校では許される「マナー」や「礼儀」、「ルール」が、企業では許されない(クビや降格、取引停止など)になってしまうことを、今のうちから分かって実践できるといいですね。***参考文献「プレジデント」(2015,5,4)プレジデント社 32,33ページから


 

5月18日(月)その2 カウンセラーの眼「無償の愛って・・・」

<カウンセラーの眼「無償の愛って・・・」> 「おおきな木」という絵本をご存じでしょうか? 1964年、アメリカの作家、シェル・シルヴァンスが出版し、ロングセラーの絵本です。私も、最近、気になり購入しました。

内容は、あるところに「おおきな木」があり、一人の少年がいつも木登りしたりして遊んでいました。

青年になった少年は、「おおきな木」に「お金がいるんだ」と言うと、木は「りんごをとって町で売りなさい。」と言います。

大人になつた少年は、「家がほしい」と木に言うと、「木」は「枝を切ってもっていきなさい。」といいます。

中年になった少年は、木に「遠くへ行きた。い船がほしい。」と言うと、「私の幹を切って船を作りなさい」といいます。少年は、その木の幹を切り倒し、船を作りました。それでも、木は幸せでした。

老人になった少年は、「もう欲しいものはない。だた、座って休む場所があればいい」といいます。木は、自分の切り株を差し出した、という話です。

***この木は、「親」に例えて描いている絵本に感じました。私も成人した2人の子どもがいますが、なかなかこの「木」のような愛を子どもたちに注げないでいます・・・。 「おおきな木」は、日本語版と英語版があります。

5月17日(日)その2 カウンセラーの眼

「誰の可能性にも限界はないのです」

<カウンセラーの眼>人間の可能性には限界がないのです。このことを「孫 正義」氏は自叙伝で語っています。

私たちは、皆、同じ人間です。誰の可能性も限界はないはずです。限界があるとすれば、それは自分で「限界ライン」を引いてしまったからです。

どうか、矢中生、職員たちは自らの期待値を上げて、自分の「描いた可能性」に挑戦していってください。

「孫 正義」氏は、父親は養豚業を営み、幼少の頃は、父親にたのまれて、豚のえさにする残飯を近所で集めているような少年でした。

小学校の頃から成績は良く、「天才」と言われて育ち、高1の夏休みにアメリカへ1ヶ月間の「留学」をしました。孫氏はこの時、「人生は短い。今、行動しないときっと、後悔する。」と思い、アメリカの高校2学年に編入します。食事中もトイレ中も歩いているときも教科書を離さず猛勉強して、編入3週間後に「大学検定試験」合格することに挑戦したそうです。

***参考文献 「月刊プリンシパル」 学事出版 2015年5月号  64,65ページ

その2 カウンセラーの眼「宇宙に行きたい!」

<カウンセラーの眼「宇宙に行きたい」> 現在、東京理科大学副学長(前 宇宙飛行士) 向井 千秋さんのインタビュー記事で、注目するものがあったので、記載します。

内容は、今から50年後、宇宙へは誰でも行ける時代になってきます。いわば、「宇宙商業利用」の時代とでもいいますか、「宇宙旅行」の時代になっているんです。

「宇宙飛行」には、一人、数十億円かかると言われますが、数千万円で「弾道飛行」し、宇宙空間に数分出たり、地球を2,3周回ってみたりという飛行が検討されています。地球1周は90分ですから、日帰りして地球に帰還することも可能だそうです。

***「ちょっと、外国へ行ってきます。」が、50年後には「ちょっと、宇宙へ行ってきます。」という時代も近いのかもしれませんね。 参考文献「月刊 プリンシパル」学事出版 2015,5月号 10ページから

その2 カウンセラーの眼「半歩先の目標を立てる!」

<カウンセラーの眼「半歩先の目標を立てる!」> 「半歩先の目標を立てる!」この言葉は、青山学院大学陸上球技部監督の原 晋(はら すすむ)先生がイテビのインタビューに答えて言ったものです。

「大学箱根駅伝大会優勝」で、注目を集めている監督の一人が、原先生です。

新入部員を勧誘するときは、「イケメン、男前を選びます。」「男前と言っても、ジャニーズ系ではなく、表現力が豊かな子を選びます。」と、言っていました。テレビに登場する部員たちを見ると、全員、かっこよい青年で、ニコニコ笑顔がさわやかな感じを受けます。

原先生の指導法の一つが、「半歩先の目標を立てる」という考えがあります。「半歩先の目標」を立て、「できた」「楽しいな」「もう少しできるかな」という思いがあるから、一歩進み、それを積み上げることで、気がつくとはるか遠くまで来ているというわけです。

例えば、一定の距離を「29分」で走る目標を持っても、「30分」で走る部員に「29分50秒で走ろう」という目標を持たせ走らせ、達成できたら評価してあげるそうです。 この「半歩先の目標」の連続が、いつしか「29分」で走りきれる部員になるそうです。

***原 晋監督のこの考え方は、学校教育の世界でも使えると、感じました。子どもたちを褒めながら、やる気と自信を引き出しながら、「半歩前先の目標」を持たせ、「学力向上」や「種々な力テストの得点向上」にも利用できると思いました。

5月14日(木)その3 カウンセラーの眼「分かち合って生きること」

<カウンセラーの眼「分かち合って生きること」> 他の動物と人間が決定的に違うのは、「分かち合って生きる」ことができることです。

人間の祖先が、二足歩行をはじめたとき、骨盤が変形し産道が狭くなり、出産に手助けが必要になったという生物学の知見。

7万4千年前、トバ火山の噴火によって平均気温が12度も下がって、人類が絶滅の危機に遭遇したとき、争いではなく助け合ったことによって生き延びることができた、という数々の考古学的な知見。

人間は、昔から、危機のとき、独占せずに助け合った方が生き残れるという知識を身につけてきました。見ず知らずの人と争いを繰り返せば、追い詰められる。

「分かち合った」方が、生き延びて、世界のほかの大陸へと人間は広がっていった。

***このような人類が学んできた知恵や知識「分かち合い」、「助け合って」をこの矢板中でも広げられるといいですね。

******参考文献「学校賛歌ブックレット」号外11 小野田 正利  2015,2月増刷  5ページから引用

5月14日(木)その2 歯科検診

 
 

<歯科検診> 本日、8時45分から午前中、歯科校医の八板 誠先生と八板 崇先生が来校し、1年、2年、3年生の検診をしていただきました。

静かに廊下で待ち、受診の態度も素直で、いい生徒たちですね、という話しを八板誠・崇先生からいただきました。検診もスムーズに流れた関係で、11時30分には終了することができました。

***八板 誠先生は、矢中の歯科校医、54年目になります。本校第4代校長の「斎藤 邦平」先生の時から、校医をしているという話しをしておられました。

5月12日(火)その2 カウンセラーの眼「夫婦は一心同体?」

<カウンセラーの眼「夫婦は一心同体?」> 結婚式、披露宴の「主賓あいさつ」の中で、よく聞くセンテンスが「夫婦は一心同体である」です。

男女が結婚を決意するときは、性格や趣味、考え方など、お互い相通じるものを感じるものです。しかし、二人で生活していく中で、気持ちのすれ違いや価値観の相違を意識するようになってきます(ならない人もいるかもしれませんが・・・)。

夫婦は、生まれ育った環境や考え方、性格も同じではありません。そこで、夫婦はどんなに近い関係(存在)でも、「一心同体」とは考えにくいものです。「二心異体(にしんいたい)」の二人が、生活し、互いの長所や短所、性格、趣味、特技などを認め、受け止める中で、相手に感謝や思いやりを感じていきます。最終的には、「異体」の二人が、「一心」になるのが「夫婦」なのかもしれません。

***参考文献「ニューモラル」NO,548 モラロジー研究所  平成27年4月号 12,13ページ

5月9日(土)曇りから雨 その1 カウンセラーの眼

「子どものサインに気づいて」

<カウンセラーの眼「子どものサインに気づいて・・・」> 長崎女子短期大学長の浦川 末子先生の講演内容記事から、いくつか引用させていただきます。

1つめは、アメリカでは、子ども10歳までは家族で育て、10歳以降は社会が育てると、法律で決まっています。しかし、日本では、何歳になっても子どもは、親が育てることになっています。どちらがいいのかは、賛否あると思います。

2 普段から、子どもの徴候やサインを親が見逃さないこと。 「佐世保事件」や「神戸事件」、「横浜の事件」などでは、一見、偶発的に見える事件でも、事前に子どもたちは色々なサインを発しています。

3 今の小さい子は、「抱っこ」をいやがる傾向が多いそうです。赤ちゃんの時、親が十分に「抱っこ」をしてあげていないのが原因と言われます。「抱っこ」は親子の絆を深める最大の行為です。

***中学生でも親子の接触、関わりの重要性が言われています。

4 日本の子どもは家にも「居場所」がなく、「孤独」と思っている割合が、20~30%います。他の国々では10%前後だそうです。

***学校でも子どもの居場所作りを考えて学級経営をしていますが、家庭でもお子さんの「居場所」作りを考えていってほしいです。

******参考文献「全日教連 教育新聞」(平成27年4月10日)第544号 第4面から引用

その2 カウンセラーの眼「学力が高い児童生徒の特徴」

カウンセラーの眼「学力が高い児童生徒の特徴」> 平成25年度全国迫力・学習状況調査の保護者に対する調査を分析した結果が公表されています。

その中で、「学力」が高い児童生徒の「家庭生活」との関連性について、5点を引用します。

1 朝食等の生活習慣ができている子は、学力が高い・・・朝食を毎日、食べている。就寝の時間が決まっている。テレビやゲームの時間が決まっていて守られている。

2 読書や読み聞かせをしている子は、学力が高い・・・親が子どもに、読書や新聞を読むようにすすめている。子どもと一緒に読書をする習慣ができている。小さい頃、親が寝る前に読み聞かせをしていた。

3 勉強や成績、将来の職業などの会話をしている家庭の子は、学力が高い・・・子どもと勉強や成績の話しをしている。保護者の子への学歴期待が高い。子どもへの教育投資の金額が高い。

4 保護者自身の学校への参加行動が高い子は、学力が高い・・・保護者が授業参観やPTA、学校行事等への参加率が高い。

5 規則や学習習慣のできている子は、学力が高い・・・家で自分で計画を立てて勉強している。家庭学習(宿題)をやっている。学校や家の規則を守っている。

***これらの5点について、できている児童生徒は、学力が高いか、これから大きく伸びる可能性を高いお子さんです。なお、「学力」向上のキー・パソンには、本人自身と学校の指導と家庭の3者がプラスに連動したときに、大きな学力が向上していくようです。

******参考資料 文部科学省委託研究「平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究」  国立大学法人お茶の水女子大学

その2 カウンセラーの眼「昨日の論理パズルの解答」

<カウンセラーの眼「昨日の論理パズルの解答」> 昨日、6日の「カウンセラーの眼」の記事を再掲します。

***次の問題に答えてください。  「か」「き」「く」「け」「こ」の5つの箱の中に、3つ、「宝物」が隠されています。次のことが分かっているとき、「く」の箱には、「宝物」がありますか? 回答は「ある」、「ない」、「きめられない」から一つ選んで、その理由も言いなさい。

〇分かっていること。 

(1)「か」「き」「く」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。

(2)「く」「け」「こ」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。

(3)5この箱の中のうち、3つの箱に「宝物」が入っている。

***さて、「く」の箱の中には、「宝物」があるでしょうか? 昨日、よく考えてくださいましたか?

******解答は、「く」の箱に「宝物」がある、が答です。 理由は、わかっていること(1)で、「か」と「き」に「宝物」があるとして、(2)のわかっているところで、「け」と「こ」に「宝物」があるとすると、「宝物」が4つになってしまい矛盾(むじゅん)がでることから、必ず「く」には「宝物」が入っていることになります。***このような考え方を「矛盾使用論述」といいます。

その3 カウンセラーの眼「論理パズル」

<カウンセラーの眼「論理パズル」>  次の問題に答えてください。  「か」「き」「く」「け」「こ」の5つの箱の中に、3つ「宝物」が隠されています。次のことが分かっているとき、「く」の箱には、「宝物」がありますか? 回答は「ある」、「ない」、「きめられない」から一つ選んで、その理由も言いなさい。

〇分かっていること。 1「か」「き」「く」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。

2「く」「け」「こ」の箱のうち、2つの箱に「宝物」が入っている。

35この箱の中のうち、3つの箱に「宝物」が入っている。

***さて、「く」の箱の中には、「宝物」があるでしょうか? 明日のブログで回答します。 この問題は、中国の小学生で65%、日本の小学5年生で57%しか、正答しなかったそうです。

******参考文献 「PRESIDENNT」2015,5,18号 プレジデント社  P104

5月4日(月)その2 カウンセラーの眼

「天才は遺伝しないって・・・」

<カウンセラーの眼「天才は遺伝しないって、本当でしょうか?」> 「天才」を広辞苑でひくと、「天から与えられたような、人のレベルでは至らないレベル、その人を指す」と書いてあります。

「知能指数」は、親からの遺伝的影響は50%と言われています。また、身長や身体については遺伝的影響が60%から80%というデータがあります。残りは、その後の環境や育ち方によって決まっていきます。

「天才」は遺伝するか? の回答について、脳科学者の茂木 健一郎先生によると、「遺伝しない」というのが正答のようです。 例えば、相対性理論のアインシュタインの息子ハンスは、工学者になりましたが父親のような偉業はなかったそうです。モーツアルトやバッハ、ワグナーの息子たちも、作曲をしましたが平凡と言われました。

「天才」は偶然に生まれるというのが定説です。逆に言えば、「天才」はどこに、どこから生まれるのか分からないといういうことです。誰もが、「天才」という当たりくじを引く可能性があるのです。すべての人が、潜在的に「天才」の遺伝を持っているのかもしれません。

***参考文献 「PRESIDENNT」(2015,5,18) プレジデント社 103ページから

その2 カウンセラーの眼「笑顔が幸せを創る・・・」

<カウンセラーの眼「笑顔が幸せを創る・・・」> 矢中のMISSION「Happiness2」遂行のための6本の総括的な考え方の一つ「日々の姿勢」に、「笑顔」と「あいさつ」と「高いモチベーション」を持つ、とあります。

矢中のMISSION遂行の一つのカギとなる「笑顔」ですが、次のどちらが正しいと考えますか?

(1) 「笑顔」が、幸せになったり、幸せをつくったりしていく。

(2) 幸せだから、「笑顔」になり、「笑顔」が多くなる。

さて、正答は、「(1)笑顔が幸せになったり、幸せをつくったりしていく」です。 この(1)が正答となる根拠と仮説があります。「顔面フィードバック仮説」というものです。

機会あるごとに、「笑顔」をつくることで、その信号が大脳皮質に送られ、「幸せという感情」が湧くことになります。

また、「笑顔」は伝染して、「笑顔」を送られた人(人々)も、なんとなく「笑顔」をつくってしまいます。「笑顔」が、人の「幸福感」を生み出す基盤になります。

***「つらいこと」や「厳しいこと」、「いやなこと」など、マイナス感情は誰もが持っていますが、このような時こそ、「笑顔」を浮かべプラス思考で、取り組み、ぶつかっていってはどうでしょうか・・・。

***参考文献「東研情報 小・中学校 学校経営」(2015年4月号) 東京教育研究所 2015年4月

4月29日(水)その2 1年遠足「連絡とお知らせ」

<1年 遠足・東京ディズニーランド「連絡とお知らせ」> 明日、30日(木)、1年の「遠足」を実施します。

朝、6時15分に出発します。遅れれば、遅れるほど、首都高速の渋滞に巻きこまれ、3時間でもディズニーランドに到着できない事態になってきます。6時05分(10分前行動)には、校庭に全員が集合できるくらいになっていると、スムーズなスタートがきれると思います。

今年度から、「東京ディズニーランド」遠足を復活します。

1年の遠足については、10年ぐらいまでは「東京ディズニーランド」でしたが、その当時の校長先生の意向や生徒指導の問題などから、「上野散策」、そして「高原山登山」などと変遷をたどってきました。

保護者の年度末学校評価アンケートには、毎年、「ディズニーランド遠足の復活」を訴える意見を多くいただいていました。

***今回、「遠足」の目的に「キャリア教育(職業教育)」を加味し、ディズニーランドで働く人々(キャスト)の姿や客への応対、働く姿勢(モチベーション)などを、見たり聞いたりしてくることにしました。将来の自分の職業を決めていくための事前学習になれれば、大成功だと考えています。

1年生の明日の「行動や姿勢」を、おおいに期待しています。私も、1年生職員とともに、引率させていただきますので、生徒たちの動きやようすなどを学校ブログに掲載していきます。

4月24日(金)その3 カウンセラーの眼

「後藤健二さん著書 3作品」

 

<カウンセラーの眼「後藤健二さん著書 3作品」を読みました> 矢中の図書室には、後藤さんが書き残した3つの本が置いてあります。

先日、1冊読見終わると次々に、何かに誘われるように3作品を読んでしまいました。「ダイヤモンドより平和がほしい」(写真)では、内戦が続くアフリカのシオラレオネ共和国の「子どもの兵士」を追いかけて、インタビューしていくというノンフィクションの作品でした。

反政府軍に、親を殺された子どもたちが拉致され、銃の撃ち方を教わり(訓練)「子ども兵士」として、国内の人々を殺していく連鎖が、現在も続いています。

世界でも有名な「ダイヤモンド」の採掘地である、シオラレオネは、内戦が続き、男子の平均年齢は「32,4歳」、女子は「35,7歳」ということです。日本の平均寿命の半分しか、生きたくても生きられない国があるということを考え、矢中の生徒たちには「命」の大切さ、尊さを十分に感じてほしいと感じました。

その3 カウンセラーの眼「ハインリッヒの法則」

<カウンセラーの眼「ハインリッヒの法則」> この法則は、アメリカの傷害保険会社で大事故の背景を調査した結果、次のような法則があることを見いだしました。

それは、1:29:300という法則です。

例えば、飛行機会社の墜落事故などの大きな事故(1件)が起きる前に、中程度の事故や故障が「29件」起きていた。もっと詳細に調べていくと、「小さな事故」や「事故にならない程度の事故」、「小さ故障」が、「300件」起きていたという結果を、多くの他の事故を検証した結果からも、「1:29:300」割合だったことから、この法則ができたそうです。

***今朝の職員打ち合わせでは、職員たちに、「今週の生徒の3件のけが」は「中程度のけが(事故)」と考えると、「大事故(大けが)」の発生の可能性もある。「大きな事故」を起こさないためにも、ここで職員全体で踏ん張り、学年の子どもたちを注視、配慮、より手をかけ、きめ細かな指導をしていくことを伝えました。


 

その5 カウンセラーの眼「家庭環境と非行率」

<カウンセラーの眼「家庭環境と非行率」> 教育社会学者の舞田 敏彦のコラムに、注目する内容が書かれていたのでお話しいたします。

先日の横浜市の中1男子殺害事件以降、非行と家庭環境について調査が行われました。平成22年度(5年前)の10代の刑法犯の検挙と補導の出現率では、

〇両親ありの世帯では、千人あたり、「7,9人」

〇母子家庭の世帯では、千人あたり、「20,8人」

〇父子家庭に世帯では、千人あたり、「39,4人」という驚異的な結果が出ています。

「子育て」の父親・母親の重要性を改めて感じるとともに、母親は、子どもにとって情緒安定を図る上では大切な存在となります。それに比べて、父親世帯でも96%は問題なく子どもを成長させている現実はありますが、「4%」が刑法犯や凶悪犯に染まる傾向にあることは注目しなくてはいけない(父親へのサポートなど)と考えさせられました。

***参考文献「日本教育新聞」(H27,4,6) 12面

4月19日(日)その2 カウンセラーの眼

「靴をそろえることの大切さ」

  
<カウンセラーの眼「靴をそろえることの大切さ」> 昨日は公私ともにご多用の中、授業参観と学級PTA、PTA総会に多くの方々がご参加をいただき感謝申し上げます。

写真1枚目・・・週1回、ゴミ出しのついでに、校舎の北側と東側のゴミ拾いをしてくださっている方がいます。矢板中の北側にお住まいの方で、本校卒業生のおばあさんです。お孫さんが卒業してからも、続けてゴミを拾ってくださっています。「校門の外側ところには、毎回、たばこの吸い殻が何本か落ちています。」と、言っておられました。吸ったたばこの「吸い殻」はどうするのか? など、考えられない人(?)がいるのが残念です。

写真2,3枚目・・・上の「吸い殻」のポイ捨てとの関連で、先週、3名の保護者が来校したときのむいた靴の写真です。

写真3枚目の2名の保護者は、家でも同じように靴をきちんとそろえていていると考えますお子さんも同じように「しつけ」ができているので、そろえられると想像できます。

逆に、写真2枚目の保護者の家の玄関はどうでしょうか? また、果たして「子育て」や「しつけ」もできているのか、など、不安に感じる瞬間でした。

***「子育て」、「しつけ」の最終段階は、お子さんが一人で自立し、会社などの集団の中で、主体的に生きていける(トラブルなく)子に育てることだと、私は考えます。その中では、社会の「ルール」や「規則」、「約束」を最低限、守って生活していくことは必要になってきます。