道徳ノート

道徳ノート010 自分で決めることの責任

010 自分で決めることの責任

テーマ:自主、自律、自由と責任
内容項目:自立・責任

【 3学年 】


授業の概要
道徳教材「自分で決めることの責任」を読み、自分で考え実行し、その結果に責任を持つという事を考える。

教材「自分で決めることの責任」
大学2年生の姉がいる中学生の陽子。姉は大学生活で自由を謳歌しているように見えるが、履修科目の単位や卒業後のことなど計画性が無く不安定。陽子は姉を見て自分の大学生になった姿を想像し、高校進学について考えた。自由であるということは何もかも自分で決めるということ。そしてその選択や自分の行動に責任を持つということだと気付く。
(本校 三浦摩利指導教諭の自作教材)


授業を通して、生徒が気付き考えたこと

・大きくなればなるほど、自由が手に入る。でもその代わりに責任が伴うから多方面から自分を見て自分について考えていくことが大切だと思った。

・自分の好きな分野や進路に行きたいのならば、それ相応の努力や自分の責任が発生し、これらの問題に真剣に向き合っていかなければいけないのだと感じた。

・高校は自分の成績に合っているのかで決めるだけじゃなくて、校則であったり、学校の雰囲気も見てから決めるべきだと分かったし、そのために勉強が必要だと思った。

・世界が広くなればなるほど、自分のすべき最低限のことを見失ってしまいがち。まずは自分の中でマイルールを作ってそれを守るというルーティーンを決める!受験は自分との闘いでもあると思うので、自分で決めて最後までそれを貫き続ける力を身に付けたい。

・改めて自分で何かを決める時は責任を持つ必要があると感じました。今で考えると自分で高校を決めなければいけないから将来を考え計画性をもって決めたいと思いました。

・この授業を通して、将来は自分で決めるから、自分で考え努力し、それを自分のものにしていくことがこれから大切になっていくと思った。

・自分も面倒くさがりですぐ後回しにしたり、逃げたりしてしまうので、先を見通して計画を立てて行動していけるようにしたい。

道徳ノート009 マイクと過ごしたお正月

009 マイクと過ごしたお正月

テーマ:伝統や文化の継承と発展


授業の概要
「マイクと過ごしたお正月」を読み、海外から見た日本とはどういう国か、普段当たり前にしている日本の伝統や文化で世界に誇れるものとは何か、そして未来への継承と発展を考える。

教材「マイクと過ごしたお正月」
お正月、「僕」の家にアメリカからホームステイに来たマイク。「僕」はマイクにおせち料理やお正月飾りなど説明したり、どんど焼きに一緒に行くことで改めて日本の伝統や文化を考える。

本校 三浦摩利指導教諭の自作教材(こちらから読むことができます)

 

生徒の考える継承されてほしいものは?

有形なもの

・和食 昔からある各地の郷土料理だったり、おせちなどの文化を続けていきたい季節ならではの食材を取り入れているから、季節の移ろいを感じることができる。健康的な食事で日本といえば和食だから。
・歴史的建造物(寺、神社等) 日本ならではの美しい景観だから。日本ならではの建物を外国人の人にも知ってもらい伝えていけたらいいな。
・祭り 祭りは日本の一番有名なイベントといっても過言じゃないくらいに日本人の心に刻まれていると思うから祭はずっと発展してほしい。
・伝統工芸品 ある一部の地域で職人の人達によって作られるので継承が難しいからこそ残していかなければならないと思った。
・縁起物 お正月によく見ることが多いけれど、家族が健康でいてほしいとか大事な願いが込められたものだからずっと続いてほしい。
 ・着物 日常生活で来ている人を今はほとんど見ないけれど、日本の伝統と技術を持ち合わせた、とても綺麗なものだから。
・書道 外国の方や日本の方でも気軽に簡単に始めることができ、自分の個性を表すことができるから。
・ワンピース(日本の漫画・アニメ) 変化したりしてもいいから残るとよい

 

無形なもの
・おもてなし 旅館などで案内してくれるのもそうだし、お菓子の包装など私たちにとって当たり前の事にもおもてなしの気持ちが含まれている。
・礼儀・マナー みんなが楽しく生活していく中でとても大切。礼儀があるから治安が良いと思うから。礼儀やマナーがあるからこそ、日本の美や作法が確立されているから大切。
・人の好さ 日本人はすごく良い人がいっぱいいたり、優しかったり、面白かったり、心が温かい。
・治安 安心安全。他国と比べた時に日本は格段に良い。
・町がきれい なかなか実現することの無い大変なことを継続で来ていることがすごいと思ったから。


授業を通して考えたこと
・授業を通して伝統の良さをもっと知れました。伝統的なもの、継承されてほしいものと言われたら、有形なもの(着物・寿司・神社)などがすぐに思い浮かびますが、マナーや礼儀作法といった無形なものも誇れる日本はとても良い国だなと思いました。

・日本では治安の良さなどが最近注目されているからこそ、このまま続いていってほしいと考えました。さらに地域のイベントなどに参加して地域の治安などをよくできるようにしたいです。

・日本の文化は大切にしていくことは大事だけど、日本に足りないものをもっと受け入れていかないといけないのではないかと思った。日本人は受け入れようとしないで固定観念にとらわれやすいから。

・私もあまり日本の伝統文化の意味を分かっていなかったので日本の伝統文化の意味をしっかりと理解したいと思いました。そして日本の伝統文化を世界に広げられるようにしたいと思いました。

・改めて「日本人に生まれてよかったな‼」と思いました。日本人の気遣いはトップレベルです。その気遣いに助けられていることも多いなと思いました。今度は私が気遣いで誰かを助けたいです
・日本の伝統文化をこれからも伝えていきたいなと思った。自分がしている書道という伝統文化をこれからも続けていき大切にしていきたい。

・日本の昔ながらの有形・無形の文化について考えることができた。私は個人的に武道を習っていて習う前とは違い、礼儀が自然と身についたし、日本の特有の武道もできる一石二鳥だったので今までやったことを活かして日本の伝統文化を守っていきたいと思いました

・日本の伝統文化は今までの人々が受け継いできてくれたわけで、自分達が引き継いでいく番なのかなと思った。イベントなど意味があるものだから、それも意識して触れていきたいです。日本にしかない魅力や特徴を残して発展していってほしい。改めて日本の良さを知れたし、受け継いでいきたいです。

・日本の伝統文化の良さや文化の継承の大切さを学び、それと同時に継承や発展の難しさを実感しました。だからこそ、身近な所の礼儀などには気をつけようと思いました。


 

道徳ノート008 未来へのバトン

008 未来へのバトン

テーマ:郷土愛を愛し、その発展に努めよう
内容項目:郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する心




授業の概要
事前に多摩市の良い所アンケートを行い発表。道徳教材「未来へのバトン」を読み、当時のイベントの様子や市役所の担当の方からのメッセージを動画で見て、未来の多摩市がどうなっているとよいか、自分がどう関わっていくのか考えました。

 

生徒達の考える多摩市の魅力

・公園が多く、自然が豊か
・「耳をすませば」の聖地
・交通利便性(2路線、特急停車駅)
・ピューロランド(ハローキティ)
・聖蹟桜ヶ丘、多摩センターの商業施設の賑わい
・遊歩道が日本一の長さ 約41キロ
・町が綺麗
・伝統行事 どんど焼き
・多摩川

 
生徒達の気付き・考え
・今あるイベントは少なくともなくなってほしくないし、イベントの有無に関わらず、交流が盛んな市であってほしい。→イベントでの交流も大事だけど、イベントだけでなく、日常的にも交流していく事で笑顔が増えて明るくなる。
・多摩市が良い町として存在しているのは紡いできた人がいるからであるという事をしっかりと理解し、自分もその一員として次の世代につなぐ意識を持ちたい。
・多摩市の発展(イベント等)に積極的に関わっていけたらいいなと思った。多摩市の良さをもっともっと見つけて多摩市に住んでいない人に伝えていきたい。
・多摩市は大自然と駅前の都会とのいいとこ取りだなと思いました。都心に行けば、色々便利ではあるが、住み心地がいいのかときかれるとそうではないような気がします。だからといって田舎ではとても不便です。なので多摩市は贅沢な街ですね!今後も住み続けたいです。
・生徒会で地域清掃を企画したり、イベントでの地域の人との交流があるので、普段は地域の方との交流がない人でも生徒会企画を通して、見守り隊の方などとの交流の機会になればいいなと思いました。
・自分の未来についてと、地域交流の大切さを深く学べた。自分が将来多摩市から離れても、離れなくても地域交流の大切さを忘れずにこれからのイベントなどに積極的に参加しようと思った。
・過去、未来の多摩市について考えが深められた。将来の多摩市は老人や若者関わらず仲良く住める街であってほしい。
・多摩市にはたくさんの文化があって、これからも多摩市の文化を守るためにボランティアなど貢献していきたい。また、多摩市には高齢の方がたくさんいて、そういう人にも優しく住みやすい町になってほしいという願いがこの授業で見つけることができました。これからも住み続けたいと思った。LOVE多摩!
・改めて多摩市のいいところや未来へつなげていきたいところを見つけることができた。自然が多くて、聖蹟桜ヶ丘や多摩センターなど買い物できる場所もあって、文化もある多摩市が大好きなのでこれからも住み続けたいし、いいところを発信していきたい。これから高齢化が進むことが予想されるけど、多摩市のいい所が広まって、若者も増えていってくれればいいなと思う。

「未来へのバトン」
多摩市の市制施行50周年記念で行われたイベント、40年前に埋めたタイムカプセルを開けるイベントに参加した中学2年の康孝と3人の友人。開けられたタイムカプセルからは40年前に埋められた子供たちの工作や手紙などが綺麗に残っていた。そして、また新しく子どもたちの思い出の品やメッセージを入れて埋められ30年後の未来へ。康孝は2051年、30年後の自分、そして多摩市の未来に想いを馳せる。
本校 三浦摩利指導教諭の3年前のイベントを用いた自作教材)
(こちらから読むことができます。)

市役所の担当の方からのメッセージ(こちらから読むことができます。)

この授業は道徳科の研究授業であり、本校教員16名と都内他地区から8名の教員が参観し、研究協議会にて道徳科指導における良かった点や課題、改善案などの意見交換を行いました。

また、前日に2年2組・3組合同で同じ道徳授業を行いました。



多摩市役所の方からのメッセージ(未来へのバトン)

多摩市制施行当時、ニュータウン開発等により、全国からたくさんの人々が多摩市に転入してきて、皆で「新しいまち」を作っていく中で多摩市を皆の「ふるさと」にすることが市政の重要な役割の一つでした。40年前のタイムカプセル事業も、その考えのもとに企画実施されたものです。
 市民の皆様の様々な取り組みや市民主体のまちづくりより、今から3年前に市制50周年を迎えた現在は、既存の住人、新住民と言う言い方もあまりされなくなってきたように感じます。
 個人的に子どもたちには、郷土を愛するのに特別何かすることを望むわけではありませんが、ぜひ日々の生活の中で今の多摩市の姿を脳裏に焼き付けて、覚えてほしいなと思います。ここの公園にこういう遊具があったとか、この商店街にこういうお店があったとか、記憶に残らないようなもっと細かいことでもいいですが、案外そうした記憶が大人になったときに共通の話題になったり、別の街に引っ越ししてその街と比較して多摩市を思い出す材料になったりして、面白いですし、郷土愛にもつながるのかなと思います。将来的に進学や就職などで多摩市を離れてしまうことがあるかもしれませんが、その後もし引っ越しする際に「やはり多摩市に住んでみようかな」と思ってくださることが、市の職員としては一番うれしいです。ぜひ多摩市のいい思い出をつくって学生生活を送っていただければと思います。

道徳ノート007 ひじり坂をあがると・・・

007 ひじり坂をあがると…

テーマ:よりよい社会の実現について考えよう
内容項目:社会参画、公共の精神


授業の概要
この授業は道徳授業地区公開講座として保護者・地域の方々に参観いただき、全学年、全学級が同じ主題・教材で行いました。
教材は「ひじり坂をあがると・・・」(本校の三浦 摩利指導教諭の自作教材)
(こちらをクリックすると教材を読むことができます)
本校の地域である聖ヶ丘を舞台に主人公は気が進まないながらも、地域の清掃ボランティアに参加し、意識が変わっていく。
この主人公の気持ちや体験したことを通して、社会をより良くするために自分はどう主体的に関わっていくのかなどを考えました。

生徒の考え・気づき
〈2年生〉
・(道が)綺麗であるのが当たり前ではなく、必ず陰で手伝ってくれている方がいらっしゃることを忘れないでいたい。自分が支える側になれるようにボランティアに参加したい。支えてくれている方を誇りを思いました。感謝したいです。

・自分たちが知らないところでも活躍してくれている地域の人たちがいることに感謝したいと考えたし、ボランティアする側の人になりたいと思いました。これからの活動にはできるだけ積極的に参加したいと感じました。

・私も一度どんど焼きのボランティアに参加したことがあって、最初は何となく、部活で行くってことだし行こっかな、くらいの気持ちだったんですけど、実際見ると沢山の方が軍手をして手を痛めながら組み立てやら沢山のことをしていて、こんなに大勢の人が作っていたんだとか、感謝の気持ちに気付けました。なので部活以外でも行きたいなと思えました。

・自分はまだボランティア活動に参加したことはないが他校の先生や相馬さん(青少協会長)もおっしゃっていたようにチャレンジ(やってみる)することが大切だと思った。

・とりあえず、まずボランティアに参加してみる。そしたら、最初はやる気が起きなくてもやったら達成感や感謝の気持ちが生まれるかもしれない。三郎もやってみたからわかる達成感や景色があると思うので時間があればぜひ参加してみたいなと思った。聖ヶ丘に住んでいて良かった。

・今までなんとなく気恥ずかしくてボランティアなどの活動に参加した事は無かった。しかし、この少年(三郎)のようにたとえ乗り気じゃなく、あるいはよこしまな気持ちでもやってみようかと考えました。自分一人が誰かのためにできる事は限られているけど、だからこそ、どんなちっぽけな事でも誰かを助けることができたらいいなと思いました!

・今回の授業を通して、ボランティアに参加する良さを学んだ。参加する前はやりたくない、面倒だと思うけれど、やってみると気持ちがスッキリしたり、達成感があるので、これからはボランティアに積極的に参加していきたい。

〈1年生〉
・これからはやる前から物事を決めつけずに挑戦したいと思った。

・地域に対して行動してくれる人はありがたいと思っていたが、やりたいとは思っていなかった。だけどこの授業を通して、やりがいや嬉しさを感じられることの良さを感じたので一度やってみたいと思った。

・この多摩は地域の人に守られ輝いているのだなと感じました。このことをいつも頭の片隅に置いておこうと思いました。これからの自分は地域の人に積極的に挨拶していきたいなと思いました。

・最初は掃除より部活の方が楽しいと思ったけど、やってみたら意外と楽しかった事が書かれていた。私もこの話を読んで何にでも取り組もうと思った。

・ボランティアにはもともと参加するタイプではなかったのですが、これからは積極的に参加したいと思った。ごみ拾いで達成感を味わってみたいです。

〈3年生〉

・自分の事だけでなく人に何かを与えようとする気持ちによって生まれたのがボランティアだと思いました。しかし、なかなか0から1を生むのは難しいから1つやってみてみることが1を生むと思いました。

・私はこの授業を通して、ボランティアに参加するだけでなく、自分から創りあげたり、主体性などを培う事で社会に役立っていきたいと思いました。

・嫌だな、やりたくないな、めんどくさいなと思ってることもやってみたら意外と楽しいと思えることが分かった。私は勉強をするのが嫌でめんどくさいけど、少し頑張ってみると、いい結果がでたり嬉しくなるので少し何事にも頑張ってみようと思えました。

・忙しくなればなるほど、自分を第一優先に考えてしまい、ゴミの無いきれいな道や手入れのされている公園に気付くことができなくなってしまうけれど、常に地域の為に行動してくれている人がいることを忘れず、少しでも自分も地域・人の為に行動していきたいと感じた。

・私は今回の授業を通して、チャレンジする心や人を思いやる気持ちを大切にすることで自分の人生を自分の思うより、より良いものにできるのではと考えることができた為、これから人を思いやるような行動をとっていくようにしていきたいと思った。

・めんどくさい、苦手等の意識を持っていることに対しても、一度やってみると考え方が変わる可能性があると分かった。この可能性を無下にしないで、今後の人生に活かし豊かにしていきたいと思った。

・より良い社会を作りあげていくには一人一人が意識を変えていくことで実現されていくと思う。日常を日常としてただ過ごすのではなく、その日常がどのような過程の上で成り立っているかを学ぶことで一人一人の意識は変わっていくと思う。

・ボランティアをやることで初めて気づくこともたくさんあるだろうし、それこそ人生が変わるような出会いや出来事があるかもしれない。やるまではあまり興味が持てなくても、とりあえずやってみるのは大切かもしれない。