道徳ノート

道徳ノート007 ひじり坂をあがると・・・

007 ひじり坂をあがると…

テーマ:よりよい社会の実現について考えよう
内容項目:社会参画、公共の精神


生徒の考え・気づき
〈2年生〉
・(道が)綺麗であるのが当たり前ではなく、必ず陰で手伝ってくれている方がいらっしゃることを忘れないでいたい。自分が支える側になれるようにボランティアに参加したい。支えてくれている方を誇りを思いました。感謝したいです。

・自分たちが知らないところでも活躍してくれている地域の人たちがいることに感謝したいと考えたし、ボランティアする側の人になりたいと思いました。これからの活動にはできるだけ積極的に参加したいと感じました。

・私も一度どんど焼きのボランティアに参加したことがあって、最初は何となく、部活で行くってことだし行こっかな、くらいの気持ちだったんですけど、実際見ると沢山の方が軍手をして手を痛めながら組み立てやら沢山のことをしていて、こんなに大勢の人が作っていたんだとか、感謝の気持ちに気付けました。なので部活以外でも行きたいなと思えました。

・自分はまだボランティア活動に参加したことはないが他校の先生や相馬さん(青少協会長)もおっしゃっていたようにチャレンジ(やってみる)することが大切だと思った。

・とりあえず、まずボランティアに参加してみる。そしたら、最初はやる気が起きなくてもやったら達成感や感謝の気持ちが生まれるかもしれない。三郎もやってみたからわかる達成感や景色があると思うので時間があればぜひ参加してみたいなと思った。聖ヶ丘に住んでいて良かった。

・今までなんとなく気恥ずかしくてボランティアなどの活動に参加した事は無かった。しかし、この少年(三郎)のようにたとえ乗り気じゃなく、あるいはよこしまな気持ちでもやってみようかと考えました。自分一人が誰かのためにできる事は限られているけど、だからこそ、どんなちっぽけな事でも誰かを助けることができたらいいなと思いました!

・今回の授業を通して、ボランティアに参加する良さを学んだ。参加する前はやりたくない、面倒だと思うけれど、やってみると気持ちがスッキリしたり、達成感があるので、これからはボランティアに積極的に参加していきたい。

〈1年生〉
・これからはやる前から物事を決めつけずに挑戦したいと思った。

・地域に対して行動してくれる人はありがたいと思っていたが、やりたいとは思っていなかった。だけどこの授業を通して、やりがいや嬉しさを感じられることの良さを感じたので一度やってみたいと思った。

・この多摩は地域の人に守られ輝いているのだなと感じました。このことをいつも頭の片隅に置いておこうと思いました。これからの自分は地域の人に積極的に挨拶していきたいなと思いました。

・最初は掃除より部活の方が楽しいと思ったけど、やってみたら意外と楽しかった事が書かれていた。私もこの話を読んで何にでも取り組もうと思った。

・ボランティアにはもともと参加するタイプではなかったのですが、これからは積極的に参加したいと思った。ごみ拾いで達成感を味わってみたいです。

〈3年生〉

・自分の事だけでなく人に何かを与えようとする気持ちによって生まれたのがボランティアだと思いました。しかし、なかなか0から1を生むのは難しいから1つやってみてみることが1を生むと思いました。

・私はこの授業を通して、ボランティアに参加するだけでなく、自分から創りあげたり、主体性などを培う事で社会に役立っていきたいと思いました。

・嫌だな、やりたくないな、めんどくさいなと思ってることもやってみたら意外と楽しいと思えることが分かった。私は勉強をするのが嫌でめんどくさいけど、少し頑張ってみると、いい結果がでたり嬉しくなるので少し何事にも頑張ってみようと思えました。

・忙しくなればなるほど、自分を第一優先に考えてしまい、ゴミの無いきれいな道や手入れのされている公園に気付くことができなくなってしまうけれど、常に地域の為に行動してくれている人がいることを忘れず、少しでも自分も地域・人の為に行動していきたいと感じた。

・私は今回の授業を通して、チャレンジする心や人を思いやる気持ちを大切にすることで自分の人生を自分の思うより、より良いものにできるのではと考えることができた為、これから人を思いやるような行動をとっていくようにしていきたいと思った。

・めんどくさい、苦手等の意識を持っていることに対しても、一度やってみると考え方が変わる可能性があると分かった。この可能性を無下にしないで、今後の人生に活かし豊かにしていきたいと思った。

・より良い社会を作りあげていくには一人一人が意識を変えていくことで実現されていくと思う。日常を日常としてただ過ごすのではなく、その日常がどのような過程の上で成り立っているかを学ぶことで一人一人の意識は変わっていくと思う。

・ボランティアをやることで初めて気づくこともたくさんあるだろうし、それこそ人生が変わるような出会いや出来事があるかもしれない。やるまではあまり興味が持てなくても、とりあえずやってみるのは大切かもしれない。


授業の概要
この授業は道徳授業地区公開講座として保護者・地域の方々に参観いただき、全学年、全学級が同じ主題・教材で行いました。
教材は「ひじり坂をあがると・・・」(本校の三浦 摩利指導教諭の自作教材)
(こちらをクリックすると教材を読むことができます)
本校の地域である聖ヶ丘を舞台に主人公は気が進まないながらも、地域の清掃ボランティアに参加し、意識が変わっていく。
この主人公の気持ちや体験したことを通して、社会をより良くするために自分はどう主体的に関わっていくのかなどを考えました。

道徳ノート006「銀色のシャープペンシル」

006 銀色のシャープペンシル

テーマ:弱さの克服
内容項目:よりよく生きる喜び


生徒の考え・気づき

・人間だからずるい事をしてしまう時はあると思う。だから大事なのはずるい事をしてしまった後、どう行動するかだとこの話を読んで学んだ。「僕」みたいに遅くなってもいいから謝らないと将来ずっと後悔するしこれから先も人のせいにして生きていくことになると思う。

・自分も後々、もっとこうすればよかったなど、後悔するときに心の声のようなものを感じる時があり、人に擦り付けて自分を正当化するのではなく、誤魔化さずに自分と向き合うことが大切だと考えた。

・ずるい事をした…と思うことはきっと誰にでもあると思う。でも大事なのはずるい事をした、その後だと思った。やってしまった事は変えられないから、その後の反省や正直に謝ったり、振り返ったりして自分を変えようとすることが大事だと思った。やってしまった事は変えられないけど、その後はいくらでも変えられると思った。

 

・「僕」と同じように、自分も心の中で気づいてはいたものの、それを分かってる上で誤った行動をしていた。ただ今回の授業でよろしくないと思いつつしていた行動は自分だけでなく、他人まで辛い思いをしていることに気がつけた。今後は何かする前に自分の考えを多面的に見てみて、正しいことなのか判断したい。

・今回の授業は今までより少し難しかったけど、人に対してではなく、改めて自分と向き合って自分でやってしまった嘘や失敗の重さ、に深く考えることができました。また、何か悪いことがあったらすぐさま人のせいにしたり、嘘をつくのではなく、まずは自分が何かしてないか、自分に対して疑って見直すことが大切だと思いました。

・人は自分の為に行動してしまう事が多いからこそ、相手を出し抜こうとするのではなく、自分の非を認めて相手に向き合うことが大事だと考えたので、後悔の無いように過ごしたい。

授業の概略

主人公は掃除の時間に拾ったシャープペンを自分のものとして使ってしまい、持ち主である友人に聞かれても自分のものだと言い張ってしまう。ロッカーにこっそり返したが、友人から「疑って悪かった」と謝られ、複雑な気持ちになる。最後に主人公は夜空を見上げ、自分自身の心と向き合い、友人の家に向かう。
出典:「道徳教育推進指導資料(指導の手引き)3」文部省

人は誰も弱さや醜さがあるが、それと同時に「気高く生きようとする心」もあることに気づき、自分の弱さや醜さに向き合ってより良い生き方を考える。

この授業は令和6年度 東京都の専門性向上研修道徳(道徳科の基礎・基本)として都内の中学校から30名の教員が授業を参観しました。

道徳ノート005 「あめ細工職人 吉原孝洋」

005 あめ細工職人 吉原孝洋

テーマ:勤労
内容項目:勤労の尊さや意義について考えよう


生徒の考え・気づき

・授業を通して、あることを一生懸命に取り組むこと、続けていくこと、そして仕事に就いたら、その仕事を楽しんでいくこと、色んな人を笑顔にすることが大切なんだと新しい価値観を知ることができた。

・今、将来の事(高校・大学・職業)を悩んでいる中でこの話を聞いて、仕事をする時に大切にしたいことを学べました。私は将来、仕事をする時に楽しい気持ちややりがいを大切にしたいです。そして今やっていることを何事でも頑張って続けていきたいです。

  
(吉原さんの作ったあめ細工。三浦摩利先生がこの2年1組のクラス目標SSR 「S素敵な仲間に S最高の Rリスペクトを」で作ってもらった。)

・今、目の前にあることを一生懸命に頑張れば未来の自分の為になる。道は切り開けるという言葉がとても印象に残りました。どんな気持ちを大切にするかは人それぞれで、もっと話を聞きたくなりました。泥臭くても、夢を追ったり努力をしたりしていれば、見てくれている人は必ずいると思う。その人の為にも頑張りたい。報われない努力もあるけど、無駄な努力は一つもない。そう信じて目の前にあることを全力で頑張りたい。いつかきっと自分の為になるから。

  

・吉原さんみたいにあきらめないで続けること、一生懸命取り組む事で何かを得られると信じるって言葉に、自分も一生懸命取り組んで努力するってことが大事だなと思いました。

・色んな経験を経て、それで結果、夢が変わったり別の道に進んだりしてもいいけど、そうじゃないなら絶対あきらめない。自分一人だけでがんばっているのではなく、周りの人の応援や期待(支え)と何より「昔の自分の夢」を背負っているのだと自覚し、ひたむきにがんばる。あとは自分と同じような子どもを将来笑顔にする!!

・今、やりたいことが決まっていなくても、目の前の事に取り組むのは大事という事が分かったし、自分からチャレンジして自分に合った仕事を選びたい。

・自分が楽しいと思える仕事+誰かが笑顔になってくれる仕事をしたい。自分が決めた目標はあきらめないで最後まで頑張りたい。



授業の概略

現在、少なくなっている日本伝統工芸のあめ細工職人 吉原孝洋さんへ本校の三浦摩利先生が直接インタビューし書かれた道徳教材。(中学校道徳 自作資料集 生徒が思わず語りたくなる24の話 三浦摩利 著 明治図書)
あめ細工職人であることや、あめ細工で人に喜んでもらえることに誇りをもって働いている吉原さんが仕事を通して「生きがい」を得られるまでにどういう過程を歩んできたのか。自らの目的を実現するために働き、勤労を通して社会に貢献し、充実した生き方を実現している吉原さんの姿を通して、勤労の尊さやなぜ吉原さんが生きがいを感じることができたのかを考える。

現在、吉原さんの店舗(工房)を全国の中学生が道徳で学びましたと修学旅行時などに訪れているそうです。
あめ細工 吉原 ホームページ
https://ame-yoshihara.com/for_school/

 

この授業は道徳科 指導教諭の模範授業とし、他地区・多摩市内・本校から約30名の教員が参観し研究協議会を行いました。生徒たち一人一人がしっかりと考え、意見交換し、道徳授業に積極的に参加しているとの感想を多くいただきました。

 

道徳ノート004 「たったひとつのたからもの」

 004「たったひとつのたからもの」

テーマ:生命の尊さ
内容項目: 生命の尊さについて,その連続性や有限性なども含めて理解し,かけがえ
のない生命を尊重すること。

< 2学年 >



生徒の気づき・学び
・授業を受けて生きる事の大切さを今日改めて学べました。私は両親の気持ちを考えたことがなかったのですが、秋雪君のお母さんのように自分の母が思っていてくれているのなら、もっと家族といる時間を大事にしようと思いました。そして、一生懸命に毎日を生きようと思いました。

・どんな命も平等で一生懸命、一秒一秒を大切に、いろんな人のおかげで生きることができることを理解して生きようと思った。

・人生が短いと分かっていても一生懸命に生きることで、幸せに生きられて、今を大切に生きられるのだなと思った。

 
・限られている時間の中で、どんな風に生きていくか。それは自分次第。辛いことがあったとしても、支えてくれている人がいるし、それを受け止めて楽しむことが大切。ハンデがあっても、同じ人間だし、愛してくれる人がいるのだから今を楽しむことが大切。

・人生においてハンデがあったとしても楽しいことが無いわけではないから、どんなときでも自分が楽しいと思えることをすればいいと思う。

・自分の環境や状況を言い訳にせず、限界を超えていくつもりで全力を尽くそうと思いました。

・秋雪くんの話を聞いて、命は当たり前じゃないから今を大切にして生きていこうと思った。何事にも全力で取り組んで精一杯生きようと思った。


授業の概略
ダウン症の障害をかかえて生まれた息子・秋雪くん6年間の生涯を母が記した手記。
人の幸せは、命の長さではない。今現在を楽しく元気に過ごせたら、それが一番大切で喜ぶべきこと…と記す秋雪くんの母の言葉。生命の尊さ、精いっぱい生きるとは何かを考える。

聖ヶ丘中学校ではローテーション道徳授業として、全学年が前期・後期に1回ずつ副担任による道徳授業を行っています。今回は石上貴也先生が道徳授業を行いました。

道徳ノート003「俺じゃないよ…みんなで…」

 003「俺じゃないよ…みんなで」

テーマ:役割と責任を考え、集団で目標を達成
内容項目:よりよい学校生活,集団生活の充実
< 2学年 >


生徒の気づき・学び

・集団で目標を達成するためには「誰かがやってくれる」ではなく「自分からやりに行く」という考え方を一人一人が持ち、ベストを尽くしていくことが大切だと思う。

・一人一人の役割をしっかり果たすことが、どの場面においても大切だ!努力をするからお互いの信頼が生まれる。

・行事なども実行委員だけでなく、全員の協力がなければ成り立たない為、個々の意識を大切にしていこうと思う。

・たとえ自分が望む形で活動に参加できなくても、自分でできる事を探す。投げやりにならず、どんな形であれ、貢献できるのだと強く意思を持つ。

・何かを達成するためには絶対にひとりでは無理だし、誰かに手伝ってもらってできているわけなので、これからも周りと協力して色々な事を達成していきたいです。

・団体で何かを成し遂げるには自分の役割を全うしたり、みんなで協力することが大切だと思った。みんなで目標を達成するためには良い雰囲気と相手への思いやりが大切だと思った!

・全員が目標に対して真剣に向き合う事が大切だと思った。それぞれ色んな想いを抱えていると思うが、全員が目標を達成したいと思ったから成功したと思う。

・体育祭もクラスの皆で挑むけど、みんなの活躍でこそ、できるその楽しさと悔しさがあることに気づいた。

・私も1000m走るよ…がんばるよ…100mも走るよ~

・目標を達成するためには一部の目立つ人だけでなく、多くの人の血がにじむような努力で支えられていることを知った。

授業の概略
1998年長野オリンピック、男子スキージャンプ ラージヒル団体の金メダル獲得を陰で支えたテストジャンパー達。記録も残らない選手たちが、自分の役割と責任を果たすことで金メダルという目標の達成に繋がった。集団で目標を達成するために大切なことは何かを考える。
「中学校道徳自作資料集」明治図書 (作)三浦摩利