道徳ノート

道徳ノート005 「あめ細工職人 吉原孝洋」

005 あめ細工職人 吉原孝洋

テーマ:勤労
内容項目:勤労の尊さや意義について考えよう

授業の概略

現在、少なくなっている日本伝統工芸のあめ細工職人 吉原孝洋さんへ本校の三浦摩利先生が直接インタビューし書かれた道徳教材。(中学校道徳 自作資料集 生徒が思わず語りたくなる24の話 三浦摩利 著 明治図書)
あめ細工職人であることや、あめ細工で人に喜んでもらえることに誇りをもって働いている吉原さんが仕事を通して「生きがい」を得られるまでにどういう過程を歩んできたのか。自らの目的を実現するために働き、勤労を通して社会に貢献し、充実した生き方を実現している吉原さんの姿を通して、勤労の尊さやなぜ吉原さんが生きがいを感じることができたのかを考える。

この授業は道徳科 指導教諭の模範授業とし、他地区・多摩市内・本校から約30名の教員が参観し研究協議会を行いました。生徒たち一人一人がしっかりと考え、意見交換し、道徳授業に積極的に参加しているとの感想を多くいただきました。


生徒の考え・気づき

・授業を通して、あることを一生懸命に取り組むこと、続けていくこと、そして仕事に就いたら、その仕事を楽しんでいくこと、色んな人を笑顔にすることが大切なんだと新しい価値観を知ることができた。

・今、将来の事(高校・大学・職業)を悩んでいる中でこの話を聞いて、仕事をする時に大切にしたいことを学べました。私は将来、仕事をする時に楽しい気持ちややりがいを大切にしたいです。そして今やっていることを何事でも頑張って続けていきたいです。

  
(吉原さんの作ったあめ細工。三浦摩利先生がこの2年1組のクラス目標SSR 「S素敵な仲間に S最高の Rリスペクトを」で作ってもらった。)

・今、目の前にあることを一生懸命に頑張れば未来の自分の為になる。道は切り開けるという言葉がとても印象に残りました。どんな気持ちを大切にするかは人それぞれで、もっと話を聞きたくなりました。泥臭くても、夢を追ったり努力をしたりしていれば、見てくれている人は必ずいると思う。その人の為にも頑張りたい。報われない努力もあるけど、無駄な努力は一つもない。そう信じて目の前にあることを全力で頑張りたい。いつかきっと自分の為になるから。

  

・吉原さんみたいにあきらめないで続けること、一生懸命取り組む事で何かを得られると信じるって言葉に、自分も一生懸命取り組んで努力するってことが大事だなと思いました。

・色んな経験を経て、それで結果、夢が変わったり別の道に進んだりしてもいいけど、そうじゃないなら絶対あきらめない。自分一人だけでがんばっているのではなく、周りの人の応援や期待(支え)と何より「昔の自分の夢」を背負っているのだと自覚し、ひたむきにがんばる。あとは自分と同じような子どもを将来笑顔にする!!

・今、やりたいことが決まっていなくても、目の前の事に取り組むのは大事という事が分かったし、自分からチャレンジして自分に合った仕事を選びたい。

・自分が楽しいと思える仕事+誰かが笑顔になってくれる仕事をしたい。自分が決めた目標はあきらめないで最後まで頑張りたい。





現在、吉原さんの店舗(工房)を全国の中学生が道徳で学びましたと修学旅行時などに訪れているそうです。
あめ細工 吉原 ホームページ
https://ame-yoshihara.com/for_school/

 

 

 

道徳ノート004 「たったひとつのたからもの」

 004「たったひとつのたからもの」

テーマ:生命の尊さ
内容項目: 生命の尊さについて,その連続性や有限性なども含めて理解し,かけがえ
のない生命を尊重すること。

< 2学年 >

授業の概略
ダウン症の障害をかかえて生まれた息子・秋雪くん6年間の生涯を母が記した手記。
人の幸せは、命の長さではない。今現在を楽しく元気に過ごせたら、それが一番大切で喜ぶべきこと…と記す秋雪くんの母の言葉。生命の尊さ、精いっぱい生きるとは何かを考える。

聖ヶ丘中学校ではローテーション道徳授業として、全学年が前期・後期に1回ずつ副担任による道徳授業を行っています。今回は石上貴也先生が道徳授業を行いました。



生徒の気づき・学び
・授業を受けて生きる事の大切さを今日改めて学べました。私は両親の気持ちを考えたことがなかったのですが、秋雪君のお母さんのように自分の母が思っていてくれているのなら、もっと家族といる時間を大事にしようと思いました。そして、一生懸命に毎日を生きようと思いました。

・どんな命も平等で一生懸命、一秒一秒を大切に、いろんな人のおかげで生きることができることを理解して生きようと思った。

・人生が短いと分かっていても一生懸命に生きることで、幸せに生きられて、今を大切に生きられるのだなと思った。

 
・限られている時間の中で、どんな風に生きていくか。それは自分次第。辛いことがあったとしても、支えてくれている人がいるし、それを受け止めて楽しむことが大切。ハンデがあっても、同じ人間だし、愛してくれる人がいるのだから今を楽しむことが大切。

・人生においてハンデがあったとしても楽しいことが無いわけではないから、どんなときでも自分が楽しいと思えることをすればいいと思う。

・自分の環境や状況を言い訳にせず、限界を超えていくつもりで全力を尽くそうと思いました。

・秋雪くんの話を聞いて、命は当たり前じゃないから今を大切にして生きていこうと思った。何事にも全力で取り組んで精一杯生きようと思った。




道徳ノート003「俺じゃないよ…みんなで…」

 003「俺じゃないよ…みんなで」

テーマ:役割と責任を考え、集団で目標を達成
内容項目:よりよい学校生活,集団生活の充実
< 2学年 >


授業の概略
1998年長野オリンピック、男子スキージャンプ ラージヒル団体の金メダル獲得を陰で支えたテストジャンパー達。記録も残らない選手たちが、自分の役割と責任を果たすことで金メダルという目標の達成に繋がった。集団で目標を達成するために大切なことは何かを考える。
「中学校道徳自作資料集」明治図書 (作)三浦摩利



生徒の気づき・学び


・集団で目標を達成するためには「誰かがやってくれる」ではなく「自分からやりに行く」という考え方を一人一人が持ち、ベストを尽くしていくことが大切だと思う。

・一人一人の役割をしっかり果たすことが、どの場面においても大切だ!努力をするからお互いの信頼が生まれる。

・行事なども実行委員だけでなく、全員の協力がなければ成り立たない為、個々の意識を大切にしていこうと思う。

・たとえ自分が望む形で活動に参加できなくても、自分でできる事を探す。投げやりにならず、どんな形であれ、貢献できるのだと強く意思を持つ。

・何かを達成するためには絶対にひとりでは無理だし、誰かに手伝ってもらってできているわけなので、これからも周りと協力して色々な事を達成していきたいです。

・団体で何かを成し遂げるには自分の役割を全うしたり、みんなで協力することが大切だと思った。みんなで目標を達成するためには良い雰囲気と相手への思いやりが大切だと思った!

・全員が目標に対して真剣に向き合う事が大切だと思った。それぞれ色んな想いを抱えていると思うが、全員が目標を達成したいと思ったから成功したと思う。

・体育祭もクラスの皆で挑むけど、みんなの活躍でこそ、できるその楽しさと悔しさがあることに気づいた。

・私も1000m走るよ…がんばるよ…100mも走るよ~

・目標を達成するためには一部の目立つ人だけでなく、多くの人の血がにじむような努力で支えられていることを知った。

 

道徳ノート002「まるごと好きです」

  002「まるごと好きです」

テーマ:人との上手な付き合い方
内容項目:相互理解、寛容
< 2学年 >

授業の概略

エッセイ「まるごと好きです」工藤尚子 筆者の転校した中学での具体的な友達づくりの話。まず人に出会うと、好きな部分を探して見つけ、嫌いなところも含めてまるごと好きになる。完璧な人などいないのだから、嫌いな面を放っておき、好きな面を見る事で相手の良さも引き出され良好な人間関係が築けるという考え筆者は中学生生活を送っていた。良好な人との付き合い方とはどういうことか考える。

生徒の学び・気付き

・まるごと好きになることでその人本来の良さを知ることができると思った。短所も長所も知って、その人の事を知る。

・相手に興味をもって話してみようという気持ちをもつ。

・会って初めて話した時に心の中で「あっ嫌いだ」と思わないで笑顔で接する。もし自分のストレスになってしまったり本当に嫌と思うなら少しずつ距離をおいていけばいい。

・適度な距離を保つ。その人とのちょうどいい距離を保って良いと思った事は真似をする。苦手な人とは無理に関わらないでおくけど、悪口は言わない。

・相手の事を知る(好きになる)特に苦手だなと思う人の良い所を探す。
 
・相手の印象が全てではなくて、その人には必ず良い所があるから見つける。

・相手の事をすべて認めることは、人と長くて良い付き合いができる事が分かった。そのため、これからは相手の短所を気にせず、まるごと好きになろうと思う。

・人をまるごと好きになるのは自分的には難しいと思うけど、少しだけ意識してみようかなと思いました。

・相手を知るという事は相手を受け入れたり、受け入れてもらったりできると思った。

 

道徳ノート001「短所を武器とせよ」

  001「短所を武器とせよ」

テーマ:自信をもって前向きに
内容項目:希望と勇気、強い意志
< 2学年 >


授業の概略
バレーボール選手としては身長が低いがゆえに、頭を使い技術とスピードを磨くことで逆にそれを武器にして世界と戦ってきた竹下佳江選手。人間は誰でも短所・欠点と向き合うことで新たな創造性に出会うことを知り、自分の個性とどう向き合うか考える。

生徒の学び・気付き

・授業を通して、苦手な事から逃げたりするのではなく、立ち止まって目を向ける事で自分の短所を活かしていくことが大切だと思いました。

・自分も短所、欠点は考えれば考えるほど出てくるけど、それをプラスに考える。その短所を理由に何かを諦めない。挑戦していきたい。

・今まで自分は短所を無理やり長所にしていたけれど短所は人にはあるものだから、無理に長所にせず、短所に向き合っていつか時間をかけてでもいいから長所にできるようにしたい。

・自分のハンデをマイナスにとらえるのではなく、そのハンデをどう活かすのかを考えてプラスとする大切さを知れました。足りないものを埋めようとするのは本能で努力ではないというストイックさがすごいなと思いました。「自分が思うままにやる」自分を信じて一生懸命に活動していく凄さを尊敬したい!!欠点は直らないと思うのではなく、直そうとしていないんだ!!っていうのを気づかされました。自分の欠点をどう生かすかを考えて今後につなげていきたいと思います。

 ・自分にしかできないことをしようと思った。自分のできることをしようと思った。何事も自信をもってやろうと思った。