保健室から

保健室から

こま学級 保健指導

こま学級での保健指導は、「手洗い名人になろう」ということで手洗いについて指導しました。手の中でも一番ばい菌や汚れがあるところは「つめ」なんですよ~!と話すと、自分の爪を早速チェックしてくれました。そして正しい手洗いのやり方を確認し、歌に合わせてその場で手を動かしてみました。また、洗い残しがわかる実験?!を行いました。クリームを手全体に伸ばした後に石けんで手洗いをしてブラックライトの箱をのぞくと~…
洗い残しの場所が光っています。「やっぱり爪のところだ~」と言ってもう一度、爪のところをきれいに洗い直し、何度もブラックライトで確認している児童もいました。洗い残しを目で確認できたことで日ごろの手洗いに役立ててほしいです。

6年生 保健指導

6年生の保健指導の内容は、「免疫について」です。かぜやインフルエンザに罹ってしまうのは病原体のしわざであり、病原体であるウイルスと細菌の違いにも触れました。難しい内容ですが、理解していた児童もいて驚きました。
病原体に感染しても、発病するとは限りません。なぜなら私たちは「免疫機能」が備わっているからです。免疫機能は、もともと体内に病原体を侵入させないようにする涙や鼻毛や喉の奥にある繊毛や咳やくしゃみなどといった生体バリアと、体内に入ってきてしまった場合に病原体と戦う白血球たちがいることを学習しました。
また、体調が悪くなると発熱することが多いですが、発熱は何のためなのかな?と子供たちに問いかけました。この問いかけには、子供の意見がさまざま出てきました。
発熱することで免疫力(白血球が働きやすくなる環境)が高まることと、ウイルスの拡大をとどめることができるのを確認し、病原体と戦う白血球の「マクロファージ」や「T細胞」「B細胞」などの役割や、それらの白血球がどのように戦うのかを話しました。



保健指導をした日の保健室掃除にきた児童の様子です。その日に行った保健指導の掲示物を見つけておさらいしていました!嬉しい限りです。↓

5年生 保健指導

5年生は「生活習慣病について」指導しました。
5年生は、5年生でしか行わない検診が2つありました。小児生活習慣病検診と脊柱側弯検診です。その小児生活習慣病検診で血圧を測ったり、採血したのは何を検査していたのかを確認し、「生活習慣病」について指導しました。生活習慣病という言葉は聞いたことあるけれど、考えてみたらよく知らない、という児童がほとんどで、生活習慣病とは、よくない生活習慣が積み重なって起こる病気をまとめて「生活習慣病」ということをおさえました。また、生活習慣病の一つに心臓病や脳卒中など命に関わるような病気は、血管が硬くなったり、もろくなったりして破けてしまうことで引き起され、それが実際に分かるようにペットボトルとホースを使って模型を作成し、可視化しました。現在、そして将来も生活習慣病にならないようにするためには、どうしたらよいのかも考えさせました。5年生のあるクラスは給食の残飯が多く、何とか減らないものかなと密かに考えていたので、バランスの良い食事の話に合わせて残飯の話もしました。これで少しは、減らせるといいのですが…。
習慣を変えることはなかなか難しい!そして大人になったらもっと難しい!今、生活習慣を見直して改善することがある人は今から改善しましょうね、と話しました。

3・4年生 保健指導

3年生の保健指導は「すいみんについて」です。
はじめ子供たちに、キリンやコアラ、ライオンの寝ている写真を見せ睡眠時間を問いました。そこからみんな必要な睡眠時間は何時間であるか、そもそもなぜ私たちは眠くなるのか、について話しました。
私たちが眠くなる理由を教える教材で、ポケモンの「ねむりごな」でポケモンが寝てしまった状況を活用しました。みんなもねむりごなの攻撃で眠っているのかな?と聞くと、子供たちは「ちがーう!」と首を大きく横に振ってくれました。けれど私たちは、自分で「ねむりごな」を作っているんだよ、知ってる?それを「メラトニン」と言うよ。と、ちょっと難しい内容に触れました。メラトニンは日中に作られていていることや、紙芝居を活用して、寝ている間に疲れている体を元気にすること、体を成長させていること、病気に負けないからだにしていることなど、睡眠の役割と重要性について学びました。
4年生は「骨について」指導をしました。
他学年は、保健指導を行ってから計測をしましたが、4年生は、計測後に保健指導を行いました。なぜかというと、”自分の身長がどれぐらい伸びたか”ということをはじめに触れたかったからです。身長が伸びるということは骨が伸びるということを確認したあとに、骨のどこが伸びているか、骨の真ん中なのか骨の両端かの2択で挙手をさせました。ほとんどの子が骨の真ん中から伸びていると思っていましたが、正解は骨の両端だとわかると「へ~」と驚いてくれました。その骨の両端にある骨端線(子供だけにある成長線)にも注目し、成長ホルモンと関係が深いことを指導しました。成長ホルモンが一番出ている時期がわかるグラフを見て、「10歳…今じゃん」と、中には思わずつぶやいていた児童もいました。そうです、今なのです。そして成長ホルモンの分泌は夜中の時間帯が活発なので、睡眠の重要性を認識してくれたと思います。また、これからの10年が骨の基礎、基盤を作る時期であること、強く丈夫な骨は睡眠だけでなく、食事や運動の刺激によって作られるものであることをおさえました。最後は真剣に話を聞いてくれてパワプルな4年生と楽しい保健指導ができました。

1・2年生 保健指導

「保健室から」の記事は年明け初めてですね。今年もよろしくお願いします!
1月の中旬から全校児童の身体計測を行いました。計測と一緒に保健指導を行いました。「今日の東寺方小」でも取り上げていただいていましたが、各学年の保健指導をご紹介します。

1・2年生は「からだの出入り口(あな)について」です。
始めに男女の体育着をきた寺男くんと寺子ちゃんを提示し、男女の違いについて考えました。恥ずかしいけれど今日は服を脱いでもらいましょう、と服を脱がせたところで子供たちは大盛り上がり。自分だけの大切な場所「プライべート・ゾーン」についても確認しました。
体の上のほうは生きるために必要なものを取り入れる入口があって、下のほうには必要ではなくなったものを出す出口がある、これは人間誰でもそうだし、動物も同じだね、と話しました。
2年生には、1年生の内容に加えて「おへその穴」から生命の神秘について掘り下げて話勉強しました。お母さんのおなかの中にいたときにとっても大切な役割をしていた管のあとであるということや、おなかの中にいたときからお母さんに大切にされていた証だね、という気付きに繋げました。
1年生も2年生にも、体にはたくさんの出入り口があってその穴にはそれぞれの役割があること、そしてしっかり働いてくれているからみんなはこうして元気に過ごせていること、をまとめでおさえました。この保健指導で、気づいていなかった体の不思議や働きに関心を持ってもらえたら嬉しいです。