校長室から
おかげさまで
厳しい寒さが続きましたがいよいよ3月、春の訪れです。旧暦3月の呼び名でもある「弥生」は、もともとは「いやおい」と読み、草木がますます生い茂るさまをあらわしています。陽光とやわらかな春雨によって多くの植物が萌え出ずる時季であるためこの名がつきました。生命の息吹を感じ、色鮮やかになってくるイメージもあり、どことなく開放感に包まれるものです。その3月は年度末、学校にとっては「別れの季節」でもあります。
3年生は厳しい受験期を乗り越え、もうすぐ卒業です。3月10日は第76回卒業式を迎えます。思い返せば3年生が小学校の卒業を迎える頃、「中学生になったら・・」とさまざま思い描いていた矢先、新型コロナウイルス感染症の拡大により社会生活、学校生活は一変してしまいました。全国一斉の臨時休校をはじめ、分散登校や部活動の自粛、行事の中止や縮小など試練の月日を経ての3年間、そして卒業です。しかし、そのような中でもできないことを嘆くだけでなく、何ができるか、どうすればできるかと工夫や新たな発想の元、学校生活を充実させてきました。ここには3年生の努力だけでなく、1.2年生の協力、保護者の皆様、地域の皆様のご支援あってのものということを忘れてはなりません。「おかげさま」という感謝の気持ちを忘れてはなりません。3年生のみなさんには、感謝の気持ちと未来に向けた決意を胸に巣立って欲しいと思います。
1.2年生は3年生への感謝の気持ちを込めて、「3年生を送る会」と「卒業式」の準備に取り組む中で、学年が一つ上がること、関宿中の伝統を引き継ぐことへの心構えを整えていることと思います。自信をもって新年度を迎えられるよう残りの1カ月を大切に過ごしてください。
保護者の皆様、この1年、本校の教育活動にご理解ご協力をいただき本当にありがとうございました。職員一同感謝の気持ちをもって子どもたちに向き合い、本年度を締めくくりたいと思います。今後とも変わらぬご支援を宜しくお願いいたします。
野田市立関宿中学校長 森 功