校長室から

校長室から

日本の伝統文化(嫌い箸)

和食に欠かせない箸(はし)。箸の使い方は日本人がもつ美意識や礼儀作法を表したもの。
正しく使ことは、一緒に食事を楽しむ周りの人への心遣いでもあります。最近ではそんなことを話すと硬ぐるしいと感じる人も多いかも知れません。しかし、あえて日本人として「文化」を追求し、見苦しさを避けるためにもちょっと書きます。
「拾い箸」・・・箸から箸へ食べ物を渡すこと。火葬の時のお骨上げを連想します。
「立て箸」・・・ご飯に箸を突き立てる。死者にお供えする枕飯。
「刺し箸」・・・料理で箸を突き刺すこと。
「探り箸」・・・お椀の中を箸でかき混ぜる。
「空箸」・・・箸をつけたのに食べないこと。
「ねぶり箸」・・・箸先をなめる。
「渡し箸」・・・器の上に箸を渡して置くこと。「もういりません」の意味。
「重ね箸」・・・同じ料理ばかり食べる。
「にらみ箸」・・・箸を持ったまま料理をにらんで選ぶこと。「迷い箸」も近い意味か。
「振り上げ箸」・・・箸で人を指したり、呼んだりする。
せっかくの楽しい食事。箸の作法にばかり気を取られるのも残念ですが、マナーを知らず
注意も出来ないのも残念です。
日本の文化を大切にすると共にそんなこと「どうでもいい」と考えず、こだわっていくことも
大切だと思います。