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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「賢いカラス」

 カラスは頭が良いと言われています。

 固い木の実や貝は、ある程度の高さまで咥えていき、固い地面に落として中身を食べる。それでも割れないクルミなどは車道の車(タイヤ)が通る位置を想定し置き、安全な場所でそれを見守り割れた中身を食べる。置く位置がずれてタイヤが踏まなければ更に微調整する。時には細長い棒を使って木の内部の虫を捕獲する。また公園の水の蛇口を口ばしで器用に開けて水を飲む、固い食べ物は水でふやかして食べる。ゴルフ場のカラスはお菓子があると知ってかゴルフカートの女性の荷物を加えて持っていく。などカラスの逸話はたくさん存在します。

 カラスの脳は、カラスより身体の大きいニワトリの約3倍の大きさだそうです。知能の高さを測る基準に「脳化指数」という物差しがありますが、この脳化指数によると人間は0、89、チンパンジーは0、30、ネコは0、12、犬は0、14だそうですが、カラスは0、16と犬や猫より高く人間の7歳児と同程度と言われています。賢いのもうなずけます。

これらのカラスの研究も進んだことで、様々なことがわかってきました。

 ①カラスは鳴き方で互いに会話ができる。

 ②カラスは数を認識し数えられる。

 ③カラスは人の顔を認識し覚えている。

 ④一度経験したことは学習する。 など。

一般的にゴミをあさる厄介者のイメージがあるカラスですが、この機会にカラスを注意深く観察してみようと思います。

校長室のひとりごと「世界人口デー」

 1987年7月11日、旧ユーゴスラビアで「マティ」という男の子が生まれました。マティくんの誕生は世界の人口50億人目ということで、国連はこの世界の人口50億人突破を記念し、7月11日を「世界人口デー」に制定しました。
 日本は今少子化が社会問題となり、様々な少子化対策を模索しているところですが、世界、つまり地球上の人口は急激に増加しています。
 1900年頃の世界の人口は約16億人でしたが、1950年には25億人、その39年後の1989年には倍の50億人、1998年には60億人、2011年には70億人、そして昨年2023年には80億人を超え、7400万人増加した今現在は81億1900万人がこの地球上に暮らしています。
 「世界人口デー」国別人口を調べてみました。
 <1位 イ ン ド>14億2860人
 <2位 中   国>14億2570人
 <3位 アメリカ> 3億4000万人
 <4位 インドネシア> 2億7750万人
 <5位 パキスタン> 2億4050万人
   ・
   ・
 <12位 日  本> 1億2330万人  となっています。
2004年の1億2784万人をピークに日本の人口は減少に転じ、2030年には1億1500万人、2050年には1億人を割り、9500万人に減少すると予想されています。
 「世界人口デー」に関連しデータを紹介しました。

校長室のひとりごと「不登校問題」

 学校の課題に「不登校問題」があります。平成14年の調査では全国の小学生約25,000人、中学生の約100,000人が不登校という結果でした。暫く数値は横ばい傾向が続きましたが、平成29年から再び増加傾向に転じ、令和4年度の調査では、小学生約100,000人、中学生190,000人が不登校で、全児童生徒の3.2%を占めています。全国の小中学校で各クラスに1~2人が不登校だという計算です。調査を実施している文部科学省は「個々の児童生徒によって不登校になったきっかけや理由は様々だが、令和に入ってからの急激な増加には「コロナ」が影響しており、臨時休校や分散登校、リモート授業などで生活リズムが崩れたり、感染が心配で学校を休んでも欠席扱いにならなかったことなどが影響している」と分析しています。
 不登校支援の専門家は、親・教員など周囲の大人が気を付けなくてはいけないNGな声かけについて言及しています。
① 「学校に行きなさい」「学校に来なさい」
思春期の子供は「〇〇しなさい」と言われると反発したくなるもの。「行けるなら行ってるよ、全然わかってくれない」と孤立してしまうこともある。
② 「学校に行かなくていいよ」
 最近の「無理して行かなくていい」という風潮から「行かなくていい」と言ってしまいがちで「行かなくていいんだ」と都合よく捉えられ、欠席を長引かせることになりがち。
③ 「何で行けないの?」「何で来られないの?」
 「行けない」ことを責められていると感じ「自分が悪いんだ」と罪悪感を持ってしまい引きこもるきっかけになりかねない。
④ 「いじめられたの?」「嫌なことされたの?」
 大人の質問攻めから逃れるため、「うん」と言ってしまい、学校に戻る機会を失ってしまったり、更なる質問攻めに引きこもる原因になりかねない。

 きっかけは何かしらあるものの、特に理由がない不登校も2割いると言われています。
 不登校生徒一人一人に向き合って、毎日が楽しく明日も登校したいと思えるような学校づくりに努めていきたいと思います。

校長室のひとりごと「夏の交通安全運動」

〜身につけよう 交通ルールと ヘルメット 〜

 これは明日から19日(金)までの千葉県夏の交通安全運動のスローガンです。

自転車に乗る時にヘルメットを着用していますか?昨年の4月より道路交通法により、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されています。本校の自転車通学はヘルメット着用を許可の一つの条件にしていますが、休日などで自転車に乗る時は、生徒たちのほとんどはヘルメットを着用していないようです。一般の方々はどうでしょうか?確かに着用している人が増えてきたと感じますが、それでも着用していない人の方が多いでしょうか。

 千葉県警によると県内の交通事故の4件に1件は自転車が関係しており、自転車の交通事故で亡くなられた方の多くは頭に致命傷を負っているそうです。また自転車のルール違反による交通事故も多発しているそうです。

 野田市でも4月からの3ヶ月で小中学生の自転車による交通事故が11件発生しています。近年、交通量も増加し、大型トレーラーなども頻繁に往来しており、昨年は死亡事故も発生しているこの地域ですから他人事では済まされません。

 話は変わりますが、新年度のタイミングでは、学校で定めた自転車通学可能な範囲外でありながら、自転車通学を許可してほしいと毎年何件もの問い合わせ(?)があります。お子さんの通学が楽になるようにという親心はもちろん理解しています。しかし、徒歩よりも自転車の方が交通事故のリスクが高いのも事実であり、この地域の交通事情を鑑みれば、自転車通学をさせたくないことも理解してほしいと思っています。決して意地悪でダメと言っているわけではないこともわかってください。

 もうすぐ夏休みに入り子供たちが自転車を利用する機会も増えると思うとどうにも気が気ではありません。交通安全運動の機会に、

ご家庭でも自転車はもちろん、交通安全について話題にしてみませんか。

 

校長室のひとりごと「カタツムリ」

 この暑さで梅雨を忘れてしまいますが、「梅雨といえば?」 何を思い浮かべますか?

梅雨といえば紫陽花(アジサイ)の葉を這う「カタツムリ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実際、梅雨でイラストを検索すると、紫陽花の葉の上にポツンといるカタツムリのイラストがたくさん表示されます。

 ところで最近カタツムリを見ましたか? 日本には約1000種ほどのカタツムリが生息するそうですが、そのうち160種は絶滅の危機にあり、それ以外の種も全体的に激減しているそうです。

 改めて振り返れば、しばらくカタツムリを見ていない気がします。

 カタツムリは陸に住む貝の一種で、乾燥が天敵で落ち葉のあるジメジメした林などを好みます。しかし、開発が進み森林が減少し、木々はあっても周囲はコンクリートで整備された街並みではカタツムリは徐々に減ってしまい、結果として今は我々の目の届かないところで細々と暮らしているのだそうです。

「なら、住みやすい森や林に移動すればいいのに!」と思いますが、考えてみてください、カタツムリの移動する姿を。乾燥が天敵のカタツムリにとってアスファルトの道路を渡って林のある公園に、なんてことは無理なことです。その地域で減ってしまったカタツムリを増やすことは現実的に難しく、今後も減少を続ける見込みだそうです。「ならたくさんいる森から持ってくれば?」も無理だそうです。そもそもその地域で進化した結果として1000種もいるのですから、人間の手で移動させては生態系を脅やかしかねません。

 あのユーモラスなシルエットのカタツムリにとっても住みにくい世の中になってしまったのは残念でなりません。

 自然豊かで木々に囲まれた本校ならカタツムリを見つけられるかもしれません。早速探してみようと思います。

校長室のひとりごと「七夕伝説」

 7月7日は「七夕」です。元々は旧暦の7月7日、今でいう8月にあたります。仙台の七夕祭りが8月に開催されているのはこのためです。

 今日は「七夕伝説」について書いてみようと思います。

 この「七夕伝説」は中国で生まれました。天空の神様「天帝(てんてい)」には「織女(しゅくじょ)」という娘がいました。織女は神様たちの着物を織る仕事を毎日天の川のほとりで行っていました。遊びもせず、恋人もおらず毎日ひたすら着物を織る織女を天帝はかわいそうに思い、天の川の対岸で牛を飼う仕事をしている真面目な青年「牽牛(けんぎゅう)」を引き合わせ、やがて二人は結婚しました。

 二人は結婚してからというと仲良く遊んでばかり、織女は着物を織らなくなり神様の着物はボロボロになっていき、牽牛は牛の世話をせず牛はみるみる痩せ細ってしまいました。これに怒った天帝は二人を元のように両岸に引き離してしまいました。二人は悲しくて毎日泣いてばかりで仕事どころではありません。困った天帝は、二人が毎日働くのなら一年に一度7月7日の夜に会わせてやると約束しました。

 これが一般的な「七夕伝説」ですが、日本では「織女」のことを「こと座の一等星ベガ」を指し「織姫」と、「牽牛」のことを「わし座の一等星アルタイル」を指し「彦星」と呼んでいます。この二つの星は実際に天の川の対岸に位置していますが、二つの星は光の速度で14年、14光年も離れているため簡単に会うことはできないかもしれませんね。七夕の夜は、雲などに遮られずに夜空を見上げ、伝説だとわかっていても二人が出会えるように願いたいものですね。

 


※明日、清水公園体育館でPTAバレーボール大会が行われます。応援よろしくお願いします。

校長室のひとりごと「川創祭(文化祭)」

 今日は文化祭「川創祭」についてです。体育祭を10月に実施するなら「川創祭はいつ?」って話になりますよね。今年の川創祭は9月27日(金)に行います。本校の文化祭「川創祭」は、文化系部活動の発表や郷土芸能、英語スピーチ、弁論大会などの学校代表の発表、それに合唱コンクールを併せて行っており、今年も同じように実施します。ただ例年と異なる点と言えば、学校の体育館で行うのではなく「野田ガスホール(旧文化会館)」で行うことです。
 なぜわざわざ?と思われるでしょうが、コロナが明け「中学校はこうでなくちゃ!」と真っ先に感じたのが合唱です。もちろん合唱だけではありませんが、特に3年生はコロナ明け、その合唱を通して様々な力を着け発揮してきており、合唱にプライドも持って今も取り組んでいます。その素晴らしい歌声を多くの人に見て、聞いて欲しいと常々思っています。そのためには学校の体育館では狭いため、大きく立派なホールを借り実施します。また合唱コンクールには、川間小学校、尾崎小学校の6年生にも歌声を披露してもらう計画です。実際の中学生を見て、聞いて感じてもらい中学校に入学してほしいと願ってのことです。
 先ほど「できるだけ多くの人に…」と書きましたが、本校の保護者の皆さんはもちろんですが、出演してくれる小学校の保護者の皆さん、更には一般の地域の皆さんにも来ていただき、本校の生徒たちをご覧いただきたいと思っています。
 詳細については、改めて紹介させていただきます。ぜひお誘い併せてご来場いただけることを楽しみにしています。

校長室のひとりごと「体育祭」

 今年度は9月ではなく10月4日(金)に体育祭を実施します。

 今、中学校の体育祭は大きな転機を迎えています。コロナ禍で中止や縮小、形を変えて実施してきた体育祭、制限がなくなった昨年度もコロナ禍の時のように縮小、簡略化して実施した学校が少なくありませんでした。そんな中、本校は応援を含めて午後まで、つまりかつてのように実施しました。今年も同様に計画しています。しかし、簡略化し午前中に競技を終え、午後は閉会式と片付けというコロナ禍同様今年度も簡略化した体育祭を計画している学校もあるようです。

 これまで地域の一大行事だった中学校の体育祭から、この「簡略化」のスタイルがこれからの時代のスタンダードになってゆくだろうと感じています。

 野田市の中学校は流山市と申し合わせ、例年9月の第2土曜日に体育祭を一斉に行なってきましたが、近年の9月の猛暑の中ではリスクが高すぎ、9月を避けて学校ごとに実施することになりました。9月以外だとすれば小学校のように5月、もしくわ10月しかありません。6月は修学旅行など学年行事あり、11月は3年生の進路事務が入ってきます。また10月は部活動の新人大会が土曜日曜に行われるため、土曜日曜の体育祭実施では誰かが体育祭に参加できないということも考えられます。そこで今年度は10月4日(金)の平日実施に踏み切ったわけです。

「何で平日に?」「仕事で見に行けないので土曜日にしてほしい」など多くの問い合わせをいただいておりますが、何より生徒たちの安全を考え、そして全員が参加できる日に設定したことをご理解いただければと思います。

 各ご家庭には改めて「体育祭のお知らせ」としてご案内します。

校長室のひとりごと「新紙幣発行」

 1ドル160円台と、37年ぶりの円安水準を記録し、相変わらず円安ドル高が続いています。これまでも様々なところで円安による影響を受けてきましたが、7月より多くの食料品が値上げのようです。半ば慣れっこになってしまいそうですが、いつになったら元の水準に戻るのか先が不透明な状況です。
 そんな、財布のひもが緩まない状況下ではありますが、明日7月3日より新デザインの紙幣が発行されます。
 紙幣のデザインは一定期間(現行の紙幣は2004年から発行)ごとに刷新が必要とされていますが、偽造防止のための様々な最新技術を導入するためだそうです。今回の新紙幣にはホログラムや特殊インク、透かしなどの技術が導入されており一層安全性が向上したということです。
 TV等でも取り上げられているので新紙幣についてはご存じかと思いますが、新1万円札の表面には渋沢栄一の肖像画、裏面には東京駅、新5千円札の表面には津田梅子の肖像画、裏面には藤の花が描かれています。そして新千円札の表面には北里柴三郎の肖像画、裏面には浮世絵の富嶽三十六景が描かれています。ちなみに、ほとんど見ることがなくなった2千円札は、首里城が描かれていることもあり、今も沖縄では流通しているようです。しかし既に2004年以降は増刷されておらず、今回の新紙幣発行にも2千円札の採用は見送られているそうです。
 新紙幣現物を早く見てみたいものですが、きっと私の性格上、新紙幣が手に入ったらしばらくは財布の中で温めておくでしょうから、もし私のような人がたくさんいたら円安に増して、一時的に流通も減少したりするかもしれませんね。

校長室のひとりごと「一日一勝負」

 3年生は修学旅行の疲れがまた残っているようですが、また全校揃い雨で7月を迎えました。雨といえば先週の金曜日、修学旅行の最終日はあいにくの大雨でした。しかし生徒たちは嵐山で楽しそうに散策、食べ歩きする姿が見られました。なおも大雨は続き、静岡県内の線状降水帯の影響で新幹線が運転を見合わせていると情報が入り、心配していましたが、予定よりも遅れたものの運転も再開し、無事に野田まで帰ってくることができました。
 突然ですが「一日一勝負!」。私が心がけていることです。「一勝負」と言っても、実際に誰かと戦うわけではありません。「自分との勝負」です。実際には大した勝負でもなく人に言うのも恥ずかしいような本当に小さな自分との戦い「勝負」です。
 就寝前に、明日の勝負内容を考えます。例えば「明日は一回目の目覚ましで起きるぞ!」のような本当に小さな勝負を自分で設定します。この勝負、目覚まし一回で起きられれば「勝ち」、起きられなければ「負け」と心に言い聞かせます。不思議なもので翌朝目覚ましが鳴ると、寝ボケながらも勝負を思い出した勢いで布団から出ることができ、この勝負「勝ち」でした。そんな日の朝は、なぜか清々しく、寒いはずの屋外でストレッチしてみたりと、いつもと違う朝を実感しました。これが「一日一勝負」です。
翌日も、同じように「よし明日も…」と勝負を設定しベッドに入ると、やはり眠い自分に勝利し、目覚まし一回で起きることができ、「勝ち」を繰り返すうちに目覚ましが鳴る前に起きるようになっていました。やればできると実感します。何となく当たり前のことでも勝負に勝ったときは心の中でガッツポーズ機嫌がよくなります。
最近の「一日一勝負」、これもまた小さな勝負ですが、朝のニュース番組のジャンケンです。たかがこれだけですが、自分なりに先週のこのじゃんけんはチョキだったから…とか、昨日は続けてパーだったから…など分析しながら勝ったときには、やけに幸せな気持ちになり、一日を過ごすことができたりします。
 ただ毎日、同じことを繰り返すだけだとしても、自分の中で何か一つにこだわり勝負してみるのもメリハリがついて良いものですよ。