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2025年9月の記事一覧

校長室のひとりごと「本校生徒にとって」

 先週金曜日に東部中との合同文化祭「共栄祭」が野田ガスホールで行われました。両校の保護者はもちろん、回覧板等でお知らせしたこともありたくさんの地域や一般の皆さんに参観していただきました。皆さんには特に合唱コンクールが印象的だったようで、帰りがけに「一生懸命な中学生の姿に感動しました」「中学生の頃が懐かしく中学生に戻りたいわ」「こんな立派なホールで2校合同なんて良い経験で羨ましい」「あんな一生懸命になれるのは先生たちのおかげですね」「先生方はご苦労されたんでしょうね」などの声をかけてくださいました。私自身、結果発表であれほどに一喜一憂する姿を見て、改めて生徒たちにとって大切な行事だったと感じました。学校に戻り先生方に「教員の業務改善、行事の精選が進む中、合同開催ということで、先生方にはご苦労をおかけしました。ありがとうございました。ところで大変な一日でしたが本校生徒たちにとって文化祭は必要だと思いますか?合唱コンクールは意味があると思いますか?合同開催の理由が分かりましたか?」と話しました。私の問いかけに対して先生方は終始うなずいていました。

 共に栄えようという「共栄祭」、本校にとって確かな手応えを感じた文化祭になりました。「生徒たちにとって」という観点を忘れずに教育に取り組んでいきます。

校長室のひとりごと「学級の合唱」

 いよいよ東部中との合同開催「共栄祭」当日を迎えました。初の試みとなる文化祭の「合同開催」、心配もありますが今から楽しみです。午前の部は「弁論」「英語スピーチ」などの学校代表生徒の発表や「祝いの手打ち」「郷土芸能」「吹奏楽部発表」を、午後の部では両校交じっての「合唱コンクール」、学級ごとの合唱で全員がステージに上がります。「業務改善」や「行事の精選」が進む今の時代に、なぜあえて「学級の合唱」なのか、そこにはこだわりがあります。先生方にはそのこだわりを理解していただいた上で各学級練習を重ねてきました。これは東部中も同様です。コロナ禍を経て、人間関係を構築するのが苦手な生徒も増え、本来学級の中で様々な経験をしながら身につけてゆくはずの何か大切なことが後回しになっているような、そう感じることが多々あります。合唱を仕上げるには様々なことを合わせなくてはなりません。「音程を」「指揮者に」「息継ぎを」「気持ちを」「パートごとに」など多くのことを合わせなくてはなりません。学級の合唱は合唱部でも合唱団でもありません。音楽が得意な生徒もいれば苦手な生徒もいます。だからこそ合わせることは難しく、一曲を仕上げるまでには「紆余曲折」があるわけです。どの学級もその紆余曲折を乗り越えて今日を迎えました。賞を目指しやりきったからこそ、競い合うコンクールの意味があり、結果として賞をとれてもとれなくても学級集団は成長します。学級というただの人の集まりから、意味を持った仲間、学級の絆を育むことが出来る、それが「合唱」なのだと信じています。今日は大きなホールに各学級の「自分たち色」の合唱が響くことを願っています。

校長室のひとりごと「甘党」

   個人的な話にお付き合いください。実は私こう見えて(?)甘党です。一番何が好きかと問われれば一つに絞ることができず「プリン」「シュークリーム」「ショートケーキ」など次から次へと思い浮かべ想像するだけで幸せな気持ちになるものです。もちろん洋菓子だけではなく和菓子もたまりませんね。「みたらし団子」「大福」「おはぎ」など…

 先日お彼岸なので「おはぎ」を食べました。あんこは粒あんで、予想通りなんとも言えない幸せな気持ちになりました。そこで一つの疑問が。私は「おはぎ」が好きなのか「ぼた餅」が好きなのか?答えは簡単、両方とも好きなのです。「おはぎ」と「ぼた餅」に何か違いはあるのでしょうか。いつものようにネットで調べてみれば、秋の彼岸に食べるのは、秋の花『萩』に由来する「おはぎ」と呼ばれ、春に咲く『牡丹』に由来することから春の彼岸に食べるのは「ぼた餅」だそうです。他にもあんこの原料「小豆」は秋が旬なので、秋に食べる「おはぎ」は小豆本来の粒を残した粒あんで、一方の春のぼた餅は、硬い小豆を砕いたこしあんを使うのが一般的だそうです。また萩をイメージした細長い俵型の「おはぎ」に対して、牡丹の蕾をイメージした丸く大きい「ぼた餅」など形にも違いがあったようです。「甘党」と言っておきながらこれらの違いを知らずにいたなんて…  どちらも幸せな気持ちにしてくれることには変わりありませんが。

校長室のひとりごと「学校の防犯」

 防災の日(9月1日)に、校内に不審者が侵入したことを想定した対応訓練を行ったことを紹介しましたが、不審者侵入の対応として賛否が分かれているのが「防犯(監視)カメラ」の設置についてです。近年市街地の様々な場所に防犯カメラが設置され、多くの事件解決に役立てられています。2001年の大阪池田小学校で不審者による児童殺傷事件を受け、多くの市町村でも正門など学校周辺に防犯カメラが設置されるようになり、2023年現在、全国の幼・小・中・高の64.6%の学校で校地内に防犯カメラが設置されています。今年5月に東京立川市の小学校での侵入事件、全国で発生している心ない教員による校内での盗撮事件、後を絶たないいじめ問題など社会における学校への関心(不信感)が高まっています。そんな中、熊本市はモデル校で試験的に普通教室にカメラを設置するそうです。過去には東京都の小学校で校舎内に防犯カメラを設置した例がありますが、結局保護者の皆さんの猛反対があり撤去されたそうです。今、再び校舎内、教室内にカメラを設置したらどうか、という議論があちらこちらで持ち上がっています。もし校舎内にカメラを設置するとなれば、各自治体の予算が必要になること、プライバシーや映像の流出などのリスク、個人情報保護の問題、設置場所の選定など設置までのハードルは決して低くありません。そして何より、一日中、カメラをとおして監視されているという子ども達の精神的なストレスなど考えれば、安易に「じゃあ校内にカメラを設置すれば・・・」とは行かないのではないでしょうか。

*今日は葛北駅伝大会が行われます。私もこの後応援に行ってきます。

校長室のひとりごと「秋分の日」

  いったい今年の夏の暑さはどうなっているのか?この場でも何度かこのようなことを書いてきましたが、一雨ごとに秋の気配が近づいてきたことを実感しています。つけっ放しだったエアコンもoffの時間が日ごとに増え、夜明けも徐々に遅くなり、日没も徐々に早まり・・・ 「暑さ寒さも彼岸まで」昔の人は上手く言ったもので明日9月23日はお彼岸の中日「秋分の日」です。夏と秋の区切りの日とされており、昼の長さと夜の長さが同じ日、それが「秋分の日」とされています。その「秋分の日」がなぜ国民の休日なのか調べてみると、古くから農作物を育てる太陽が私たちを育ててくださっているという「日願(ひがん)信仰」と真西から太陽が昇るこの時期が浄土への道が一番近づくとされてきた「浄土の世界(彼岸)信仰」が結びついた結果として、この日はご先祖様の供養を行いつつ仏教修行をすることで自分を見つめ直すのに最適だという名残で、彼岸にはお墓参りをする、その中日の「秋分の日」は国民の休日なのだそうです。

 学校という建物は基本的に南向きに窓があるため、秋が近づき太陽が夏に比べて傾くと教室には日差しが差し込みます。ここ校長室も同様で午前中には直射日光が降り注ぎ秋の訪れを感じています。


 ※ なぜ教室の窓は南向きか?机に向かう生徒達の手元の左から照らされるように、だそうです。