校長室のひとりごと
令和6年4月11日
「元気にあいさつをしましょう」と当たり前のように中学校では指導します。中学生なら指導されるまでもなく既に理解しているはずです。本校の多くの生徒は元気に挨拶をしてくれますが、そうでない生徒も少なくありません。
私は日頃からコロナ禍の影響なのか、生徒たちのコミュニケーション能力の低下を実感しています。行動制限もなくなったことで「人間関係づくり」「コミュニケーション能力の育成」に重点をおき取り組みを始めています。まず始めたのは「あいさつ」です。
「あいさつには、心を開き、その心に近づく」効果があり、人と関わる上で重要や役割を担っています。
・あいさつは、相手の存在を認める効果があります。
友達とすれ違う時あいさつせずに素通りしてしまえば、その友達の存在を認めておらず、相手はとても悲しい気持ちになるはずです。
・あいさつは、互いの距離を縮める効果があります。
「おはよう」と言われれば自然と「おはよう」と返すものです。それを繰り返すうちに「おはよう、今日早いね」となり「おはよう、早く起きちゃったから」などと会話が発展します。
・あいさつは、良い印象を与える効果があります。
「おはよう」と言われて嫌な気持になる人はまずいません。人は第一印象をいつまでも大切にするものです。
・あいさつは、自分はもちろん周囲の緊張を和らげる効果があります。
無言で張り詰めた空気に誰かが「おはよう」と加われば、「おはよう」と声を出しやすくその場の空気は一気に和らぎます。
先日先生たちに「あいさつを指導するのではなく、先生方から元気に挨拶をしましょう」と話しました。新しい出会い、年度はじめだからこそ、先生方が生徒一人一人の存在を認め、生徒との距離を縮め、良い第一印象で、緊張感をやわらげて新年度をスタートしてほしかったからです。
皆さんは、お子さんに「おはよう」「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」「おやすみ」と言えていますか。
お子さんは皆さんに対して「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「いただきます」「ありがとう」「おやすみなさい」と言えていますか…
当たり前のようにあいさつできる関係、元気なあいさつが飛び交う学校、あいさつにあふれる地域って素敵ですよね。