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校長室のひとりごと

校長室のひとりごと「便利になった反面…」

 セルフレジやタブレット、スマホで注文など便利になった反面、会話が減ってしまったという話の続編(?)です。今日は「便利になった反面失ったこと」について私の感覚で書いてみようと思います。
 最近の車には、当たり前に「カーナビ」が装備されています。初めての場所でもカーナビをセットすれば、地図画面はもとより、音声でも「〇〇メートル先右方向です」なんて案内してくれます。とても便利です。しかし一方で道路地図を全く見なくなりました。昔は何冊も道路地図を車に常備し、地図を前後左右くるくる回しながら運転していたことを思い出します。時にはしばらくして通り過ぎたことに気づきUターンしたりして…カーナビのおかげでとても便利になりました。しかし、方向感覚が鈍くなったように感じます。何より道を覚えなくなりました。
 ここ数年、めっきり手で字を書く機会が減りました。文章を書くには、キーボードを叩き、画面上で見直し、訂正しそれをプリントアウトします。スマホでも予測変換機能があるため、最初の一文字入力すれば、単語の候補が表示されます。また「コピー&ペースト」など時間的にも随分短縮され、とても便利です。しかし、いざ手で書こうとしても漢字の雰囲気は頭に浮かびますが、思い出せないことが多々あります。「年齢」のせいでしょうか…
 やはりスマホは便利です。電話帳機能で相手を探しタップすれば電話をかけられます。ただし、自分のスマホであればの話です。しかし、一方で電話番号を覚えなくなりました。家族のスマホの番号すらわかりません。災害時など、自分のスマホ以外から家族に連絡しようにも困ってしまいます。

 技術革新が進めば進むほど人間の苦労は減り、至れり尽くせり便利な世の中になっていきます。一方で身体や脳を使わず「退化」しているように感じるのは私だけでしょうか。