献立紹介
11月7日(木)
【メニュー】
コッペパン メンチカツ ガーリックポテト いわしの洋風トマトスープ 牛乳
10月27日から11月9日まで、全国読書週間です。今日の「いわしの洋風トマトスープ」は、南流山中の図書館司書の先生おすすめの「妖怪アパートの幽雅な日常」という小説に登場します。
主人公の男子高生、夕士は、事情があり、親戚の家で肩身の狭い思いをしながら中学生活を過ごします。一刻も親戚の家を出たい夕士は、高校から念願の寮生活をすることになりますが、寮が火事にあってしまいます。怪しげなアパートを紹介されますが、そのアパートは、妖怪や幽霊が棲み着く、不思議な「妖怪アパート」でした。主人公は妖怪アパートでの生活に困惑しながらも、様々な試練を乗り越え、価値観を広げながら、少しずつ成長していく…という物語です。
妖怪アパートには、おいしい料理を作ってくれる、「るり子さん」という手首だけの幽霊が棲んでいます。るり子さんの料理は、どれも四季折々の旬のものを使った、おいしそうな料理ばかりです。小説の本編とは別に、るり子さんのお料理レシピ集もあります。
読書週間にちなみ、今日の給食は、小説の中に登場する「いわしの洋風トマトスープ」を取り入れました。いわしのつみれは、和風のイメージが強いかもしれませんが、いわしやさばなどのいわゆる青魚は、トマトやチーズを使った洋風スープにもよく合います。家庭では、つみれにしなくても、魚の水煮缶を使ったトマト煮などもおすすめです。
「妖怪アパート」シリーズには、妖怪や幽霊たちからの名言が多く、読んでいて心に響く場面がたくさんあります。気になった人は、ぜひ読んでみてくださいね。
11月6日(水)
【メニュー】
ごはん さばのカレー醤油かけ つくねと野菜の煮物 じゃがいものみそ汁 牛乳
今日は、「さばのカレー醤油かけ」について紹介します。さばには様々な栄養が含まれていて、エネルギーをつくる栄養素であるたんぱく質を多く含んでいます。たんぱく質は体の中で細胞を構成する大切な成分で、筋肉や皮ふ、ホルモンなどの成分として存在しています。不足すると体の中の免疫機能が低下してしまうおそれがあります。感染症予防のために、免疫機能を高めることはとても大切です。給食だけでなく、家庭でも食べる機会があれば積極的に食べるようにしましょう。今日は、甘塩っぱい和風のしょうゆ味にカレー粉を加えて煮詰めた、特製だれをかけています。小骨に気をつけて食べましょう。
11月5日(火)
【メニュー】ポークカレーライス、ツナサラダ、ぶどうゼリー、牛乳
今日は、「ツナサラダ」のツナについて紹介します。家でも手軽に食べることができる魚として、ツナの缶詰を利用する人も多いかもしれません。ひとくちにツナ、といっても、実は様々な種類の原料からつくられていることを知っていますか?ツナの原料となる魚は、大きく分けて、「まぐろ」と「かつお」の2種類があります。今日のツナは、まぐろです。さらに、まぐろは主に3種類使われていることが多く、「びんながまぐろ」と「きはだまぐろ」、「めばちまぐろ」があります。魚が苦手な人でも、食べやすく、からだをつくる素となる栄養素であるたんぱく質を摂取することができます。
今日は、ツナを野菜と一緒に混ぜて、さっぱりとした味付けのサラダにしました。カレーと合わせて、しっかりと食べましょう。
10月31日(木)
【メニュー】
牛乳 ベーコンとツナのトマトスパゲティ ウィンナーポトフ パンプキンパイ
今日10月31日「ハロウィン」です。日本の子どもたちの間でもすっかりおなじみとなった欧米のお祭りですが、元々はキリスト教の行事のひとつで、万聖節という祝いの日の前夜祭のことをいいます。アメリカでは、子どもたちが仮装して近所の家を訪ね歩き、「トリック・オア・トリート」と玄関で言い、もらったお菓子を持ち帰ってパーティをします。ハロウィンのシンボルとして有名なのは、目と鼻、口を切り抜き、中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタンですが、これは元々かぼちゃではなく、かぶが使われていたそうです。アメリカにハロウィンが伝わった頃、アメリカではかぶの生産量が少なく、多く作られていた、かぼちゃが使われるようになりました。
今日はかぼちゃのクリームをのせて焼いた手作りパンプキンパイです。かぼちゃの甘味を味わいながら食べましょう。
10月30日(水)
【メニュー】牛乳 ごはん 油淋鶏 きゅうりのナムル 春雨入り野菜スープ
今日は、「油淋鶏」について紹介します。油淋鶏は、揚げた鶏肉に、刻んだ長ねぎの入った甘酸っぱいタレをかけている料理です。諸説ありますが、中国発祥の料理といわれ、料理名は中国語で「肉に少なめの油をかけて揚げる鶏肉料理」というような意味があります。また、ゆでた鶏肉に衣をつけずに揚げる、という方法で作る場合もあるそうです。外側のパリッとした食感に、タレをかけて味が染みこみ、しっとりとした感じが加わるのが、おいしい理由の一つです。
今日は、鶏肉に一枚ずつ衣をつける方法で作っています。長ねぎの食感と甘酸っぱくさっぱりとした風味を味わいながら食べましょう。
10月29日(火)
【メニュー】
牛乳 ごはん かつおの甘辛しょうがソース ねぎすきじゃが 豆乳みそ汁
今日は「かつおの甘辛しょうがソース」について紹介します。かつおは、世界中の温帯から熱帯海域に分布している回遊魚です。旬が2回あり、初夏に北の海でとれるかつおは「初がつお」、そして秋から冬にかけて、南の温かい海でとれるかつおは、「戻りがつお」と呼ばれます。かつおには脂肪酸と呼ばれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれていて、その量は数多くの魚の中でもトップクラスです。これらは脳のはたらきを活性化させる、また、血液の流れを良くする他にも、健康や美容にも良いはたらきがあります。また、かつおは鉄分を効率よく摂取できるため、貧血の予防につながります。栄養たっぷりのかつおをぜひ味わっていただきましょう。
明日も箸が必要な日です。忘れないようにしましょう。
10月28日(月)
【メニュー】
牛乳 ココアミルク揚げパン 鶏肉とじゃがいものトマト煮 白菜とベーコンのスープ
今日は「ココアミルク揚げパン」について紹介します。ココアは、カカオという木の果実の中にある種子のことで、西アフリカ、中南米、東南アジアなど、高温多湿な環境で育てられています。ちなみに、ココアとカカオは同じもので、昔スペインから持ち込まれたときに、イギリスでカカオからココア、という発音に変わったといわれています。また、ココアには腸の中をきれいにする働きがある食物繊維が豊富に含まれています。今日の揚げパンは、ココアと一緒にスキムミルクを加え、ミルクのコクがあり、おいしく仕上がっています。強い骨をつくるために欠かせない栄養素、カルシウムも入っているので、しっかりと食べましょう。揚げパンの袋は、パンの食缶の中に入れてください。
明日は箸が必要な日です。
10月25日(金)
【メニュー】牛乳 厚揚げと白菜のあんかけ丼 大根ともやしのピリ辛スープ 杏仁豆腐
今日は「厚揚げと白菜のあんかけ丼」について紹介します。白菜は秋から冬にかけて旬を迎える中国原産の野菜で、日本に導入されたのは、明治時代初期です。定番の黄緑色の品種の他、最近はオレンジ色の品種も出回っています。水分がとても多い野菜ですが、免疫力を高めるビタミンCや高血圧を予防する無機質であるカリウムを含みます。また、白菜にはうま味成分のグルタミン酸が豊富に含まれているので、煮込んでスープにする、または今日のような「あんかけ」にすると、うま味を丸ごと摂取することができます。
今日は、白菜と相性の良いたけのこやチンゲンサイ、そしてたんぱく質が豊富な豚肉、いか、厚揚げを入れ、中華丼風のあんかけにしました。白菜の甘味と、色々な野菜のうま味を味わいながら食べましょう。
10月24日(木)
【メニュー】牛乳 回鍋肉丼 わかめスープ 黒糖きなこ大豆
今日は「回鍋肉丼」について紹介します。ホイコーローは、漢字で書くと、「回す」「鍋」「肉」と書きます。日本語で直訳すると、「鍋を回す」となってしまいますが、中国語では「鍋に戻す」という意味を表しているそうです。元々は、お祭りで貢ぎ物として捧げられていた、ゆでた豚の塊を、鍋に戻して炒められたのが、語源であると言われています。本場の回鍋肉は、ゆで豚と、にんにくの若い葉を、豆板醤と一緒に炒めた辛い味の料理が一般的ですが、日本の回鍋肉は、キャベツを使い、味付けも本場より甘辛いのが特徴です。今日の味付けにも、テンメンジャンという調味料を使い、甘めに仕上げています。ご飯と一緒に、しっかりと食べましょう。
10月23日(水)
【メニュー】
牛乳 さけとしめじのバターじょうゆご飯 大根と鶏肉の春雨煮 キャベツのみそ汁
今日は「さけとしめじのバターじょうゆご飯」について紹介します。さけは、一般的に日本では「シロザケ」「ギンザケ」「ベニザケ」の3種類が出回っています。他に、「マスノスケ」などの、いわゆる「マス」も学術的には、さけと同じと言われています。サケやマスは、淡水と海水に対応できる魚であることが特徴です。
さけは河川で産まれ、海で成長し、産卵で河川に戻ります。これを母川回帰といいます。身が赤く見えるので、赤身魚と思われがちですが、サケやマスは白身魚に分類されます。赤く見えるのは、エサであるエビやプランクトンなどの赤い色素であるアスタキサンチンが蓄積されるためです。このアスタキサンチンには体内の様々な炎症を抑え、老化を遅らせる働きがあり、シミやシワの予防にもつながります。
今日は、さけと相性の良いバターでしめじと一緒に炒め、しょうゆで味付けし 、ご飯に混ぜました。秋らしく香ばしい香りを味わいながら食べましょう。