2021年9月の記事一覧
安全教室
9月10日に秋の交通安全教室を実施しました。
自転車点検では、「ぶたはしゃべる」の合い言葉を確認し、ブレーキ、タイヤ、反射材、ハンドル、車体、ベルに異常がないかをしっかりと点検することができました。
川内駐在所の永沼さんと一緒に点検しました。子どもたちは、日頃から自転車に異常がないかをチェックしておくことの大切さが分かりました。
その後、自転車走行の実技を行いました。ジグザグ走行、急制動、交差点の横断を通して、交通ルールを守って、安全に自転車に乗ることができ ました。
9月21日から「令和3年 秋の交通安全運動」が始まります。日没時間が早まっていますので、交通ルールを徹底させ、安全に生活できるように指導して参ります。
ステップ期・ジャンプ期 キャリア教育ワークショップ
9月8日、5年生から9年生の児童生徒はキャリア教育ワークショップを行いました。
「複業する校長」赤司展子さん、福島県でALTの経験があるジェシカ・ハラムズさんを講師に招き、これまでの「生き方」や「転機」、「生きがい」について話をしていただきました。
お二人とも、東日本大震災をきっかけとして福島県と関わりもち、福島県が大好きになったそうです。
これまで、様々な職業を経験されてきた方から、仕事や生き方についての話を聞いたり、疑問に思ったことを質問したりすることで、夢や目標をもって、新しいことにチャレンジしていくことの大切さを学ぶことができました。子どもたちは、自己の夢や目標について改めて考えることで、将来の職業選択の幅を広げる良い機会となりました。
キャリア教育では、次の4つの力を育成していきます。1つ目は、人や社会とのコミュニケーションを図る力です。2つ目は、物事を前向きに捉えて実行する力です。3つ目は、自己の悩みなど課題を分析し、解決する力です。4つ目は、働く意義を理解し、自分の夢の実現に向けて何が大切かを考える力です。これらの力の育成には、学校と家庭、地域との連携が大切です。多くの方々に、子どもたちの成長を励ましていただければと思います。今後も、子どもたちの成長に向けて、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
3・4年生 命の教育
9月8日、3・4年生の児童は、富岡消防署川内出張所に見学学習に行ってきました。
3年生は、火事から人々のくらしを守るための消防士の仕事について調べる学習をしました。24時間交代であること、火を消す仕事の他に、パトロールをしたり、事故があれば、救急車を出動したりと、人々の安全なくらしを支えている消防士の仕事が分かりました。
消防車や救急車について説明してもらいました。見たことのない機械がたくさんあり、消防士さんに質問しながら、見学させてもらいました。
4年生は、自然災害から人々の命やくらしを守るために消防の取り組みについて調べました。災害が発生した際には、救助に向かったり、避難所で安否確認したりと、役場や警察と連携して人々の安全を守っていることが分かりました。また、災害に備えて、家庭で備えておくべき備蓄品についても考えました。いろいろな場面を想定して何が必要なのかを考えておくことが大切です。水や保存食、懐中電灯や救急箱、ラジオなどは、すぐに避難できない、救助が来られない場合を想定して準備しておく必要があります。
実際の訓練も見せてもらいました。消防士の方々の日々の訓練によって、わたしたちの安全なくらしが守られていることが分かりました。見学を通して、命の大切さについても考えることができました。
5年生 環境創造センター見学学習
9月7日、5年生の児童は、福島県環境創造センターに見学学習に行ってきました。
ここは、放射線や環境問題を身近な視点から理解し、環境の回復と創造への意識を深めていくための施設です。
子どもたちは、身の回りの放射線量を測定したり、霧箱の実験をしたりと、体験を通して、放射線への理解を深めることができました。
子どもたちにとって、最も印象に残ったのは、外からの放射線をさえぎる3つの方法です。1つ目は、離れるです。遠ければ遠いほど放射線の影響は弱まります。2つ目は、間に重い物を置くです。建物の中に入ることで放射線の影響を減らせます。3つ目は、近くにいる時間を短くするです。すばやく避難することで放射線の影響を減らせます。このような学習を通して、放射線についての正しい知識を身につけ、きちんと判断する力を育てていくことが大切です。
東日本大震災の時に0歳であった5年生は、直接的に震災の経験はありません。今後、震災を全く知らない子どもたちは増えていきます。そのため、震災の教訓を未来に伝えていくことが大切になります。今回の学びを今後の学校生活に生かし、福島県のよりよい未来に向けて自分にできることは何かを考えることができる子どもたちを育てていきたいと考えています。
4年生 社会科
4年生の社会科では、自然災害に備えてどのような準備が大切なのか、実際起きてしまったらどのような行動が大切なのかについて調べ、考える学習をしています。川内村は令和元年東日本台風により大きな被害を受けました。約2年経った現在でも、学校西側の河川工事が行われています。豊かな自然に囲まれた地域だからこそ、いざという時の備えはとても大切です。
子どもたちは、川内村役場が自然災害に備えてどのような準備をしているのか、自然災害が発生してしまったら、どのような行動をすればよいのかという疑問をもち、役場の方々から話を聞いたり、防災備蓄倉庫を見学したりすることで、役場の備えや対処について理解することができました。
実際に避難所に設営される段ボールベッドに寝かせてもらいました。顔の部分が大きな段ボールでおおわれています。避難所では、周りの光や音が気になって眠れない方もいるため、工夫されています。また、役場で保管している非常用の食料も見せてもらいました。防災備蓄倉庫には、村の方々が3日間は避難所で生活できるようにたくさんの食料や水、その他の必要な物資を備えていることが分かりました。
見学を通して、わたしたちの安心は、役場の方々の努力に支えられていることが分かりました。しかし、実際の災害では、夜間や大雨時には避難所へは行かず、自宅の安全な場所で待機した方が良い場合もあります。それだけ、避難の判断は難しいものです。自分や家族、地域の人の命を守るためには、「雨雲レーダー」や「キキクル」から危険を察知し、すばやく判断することが大切になります。今後、秋にかけて、台風の発生が増えます。家庭でも災害時を想定して、避難場所や避難方法、防災リュックなどの備蓄品を確認するなど、防災への意識を高めていただければと思います。