2021年1月の記事一覧
いきいき子育て 24 【合格のとき】
いよいよ入試がはじまりました。保護者として結果をどう受け止めるか Part.2 合格のとき…保護者が教えること
それでは、合格した子の家族はどうでしょうか?もちろん、その家族は大いに喜び合い、みんなで祝福し合ったらよいと思います。自分の昔を思い出してみても、その日は夕食を兼ねてお祝いをしてもらいました。コップにジュースを注いで、「おめでとう!」と乾杯をしました。この1年間、いや中学3年間の悲喜こもごもの事が脳裏をかすめる一瞬です。「今日の合格は、大勢の人のおかげで得られたんだよ。この喜びと感謝の気持ちを忘れずにいなさい。そして今後もより一層努力していきなさい」と。そして、担任の先生はもちろん、学年の先生、部活動などでお世話になったすべての先生方に報告とお礼の挨拶をさせて下さい。また、親戚などで心配してくれた方々にも同じです。手紙でも結構ですから、小学校の先生や保育園などでお世話になった先生方にもできるといいですね。合格のお祝いの仕方は家族によって様々だと思います。また、それぞれの特色があってこそ、家族らしいのだと思います。しかし、その喜びをお金や物で満たすのではなく、保護者と子の心で満たし合うのが大切であることは、どの家族にも共通していえることだと思います。さて、合格の喜びは、それは大きなものです。それだけに合格の喜びに有頂天になりがちでもあります。そんな子供に対して、この時こそ、「自分だけで大きくなれたのではない」ということを説教としてではなく、子供の実感として、胸に刻み込ませるかけがえのないチャンスだと思います。そして、その上で、「受験はゴールではない、スタートだ。お世話になった人達の期待に応えて、益々がんばっていきなさい」と、保護者は胸を張って子供に教えるのです。そこに合格の日の最大の意義があるのです。 (1月14日 校長)
本校部活動の当面の活動中止について
過日、緊急事態宣言が埼玉県に発令されました。本校では、感染拡大の防止と学校の教育活動の両立を考え、教職員が共通に認識する重要事項として、①生徒の命を預かっているということ、また生徒と同居する家族の命をも間接的に預かっているということ、②今年度、指導すべき学習内容をやり遂げ、次年度につなげること、③3年生の進路活動(受験)を、学校の教育活動を原因とする感染や濃厚接触者の発生により阻害することがないようにすること、④卒業証書授与式を実施し、3年生に卒業証書を授与すること、この4点を最優先事項とし、これらを妨げる可能性のあるリスクを極力避けることとします。従いまして、当面の期間、教育委員会からの通知にあります通り、授業や部活動につきまして活動を制限します。授業につきましては、市教育委員会の通知文の通りです。部活動につきましては、運動部、文化部共に、学校の教育活動の中で、最も感染リスクの高い活動であると考えます。従いまして、部活動の持つ教育的意義と緊急事態宣言の持つ社会的意義を鑑み、学校医のご指導等をも参考に、24日(日)までの活動を停止とします。また、感染源を断つことが最も大切であることから、ご家庭における毎朝の健康カードの記入・提出に加え、担任が朝の教室で、生徒の体温を実測します。このことから、緊急事態宣言発令中の部活動の朝練習は停止といたします。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。(1月12日 校長)
いきいき子育て 23 【不合格のとき】
いよいよ入試がはじまります。保護者として結果をどう受け止めるか Part.1 不合格のとき…保護者は動揺せず温かく
私は、中学3年生の担任をこれまでに何度も経験し、教え子たちのたくさんの悲哀を見てきました。今の時代、合否結果は、郵送やネットでの発表になりましたが、当時は高校のロータリーに掲示されていて、歓声の中を逃げるように去って行く子供の心境はそれこそ痛いほどよくわかります。ここで、保護者の指導で大切なのは、思慮深い指導をしないと、失望して非行化したり、劣等感を持って何に対しても意欲を持てなくなったりするような人間になりかねません。もちろん、そうならないように、3年間の学校での様々な指導の積み重ねのなかで、本当の意味での「強さ」を育てることをも目指し、指導してきましたが、15歳の子の内面を全て知り尽くすことはできません。そこでまず大切なことは、保護者自身が動揺しないことです。私の知る例では、子供の前でやたらと愚痴をこぼしたり、「親戚や近所に合わせる顔がない」と子供をなじったりする保護者が過去にいました。また、配慮を欠く保護者は、「レベルの低い者の集まっている学校へ行くのか」と、これから我が子が入学する高校を馬鹿にしたりするという例もありました。これらの保護者は、大変な間違いをしています。子供は全力を尽くしたのだし、保護者も真剣に支援してきたのですから、喜びを共に味わう時だけいい顔をするのではなく、悲しみや辛さを味わう時もいい顔(優しくあたたかい顔)をしてやるべきです。次の構えもしてあるはずですから、「精一杯やった結果だから、いいじゃないか!これで人生の全てが決まる訳ではないのだから、元気を出しなさい。それに〇〇高校だって第一志望のところと同じだよ。そこで全力を出してがんばりなさい」と見通しを説きながら励ましてやるべきなのです。つまり、第一志望に進学できなかったことを、いつまでも引きずることが一番良くないことで、気持ちを切り替え、高校で前向きにがんばれるように励ますことが保護者や教師の務めなのです。次に大切なのは、「子供自身が恥ずかしさや気まずさでこだわりを持っている」これを一刻も早く払拭させることです。それには、学校の先生のところへ行き、「お世話になりましたが、不合格でした。でも〇〇高校へ行ってがんばります」と報告とお礼に行かせるのが一番いいのです。そうすれば、どの先生方も、「惜しかったね、君なりによくやったよ。〇〇高校も良い学校だから、そこで元気を出してがんばれ」、「ほんの少しのつまずきじゃないか、将来の目標を持っている君なら、どこへ行っても大丈夫だよ」と励ましてくれるはずです。ですから保護者は、「可哀想だから」と人目を避けるようなことをさせておいてはいけないのです。このように積極的な行動を起こさせ、自分で自分のこだわりを吹っ切らせるように仕向けていくことが大切なのです。それが子供に健全な心を回復させる最も効果的な指導といえます。そんな場面が親子の絆を一層深めていく機会になると思います。「家族は自分にとっての最大の理解者」ということを、頭ではなく、実感として感じさせるよい機会であると、プラス思考でとらえられればよいのだと思います。(1月12日 校長)
三学期スタート
本日より飯沼中学校の3学期がスタートします。冬休み中に事故もなく、今朝、生徒が元気に登校し、爽やかな挨拶を私と交わすことができたことを、大変嬉しく思います。昨日、埼玉県を含む一都三県に、緊急事態宣言が発令されましたが、今回の発令ですぐに学校が休校になるということはありません。しかしながら、これまで以上に学校及び家庭での生活の仕方に「感染拡大の防止」という視点を持たなければなりません。どうぞよろしくお願いいたします。(1月8日 校長)
1月7日
いよいよ冬休みも最終日です。明日は3学期の始業式です。飯沼中学校の生徒全員が元気に登校する姿を楽しみにしています。(1月7日 校長)