2020年10月の記事一覧
雨にも負けず、風にも負けず飯沼中は元気です!
台風14号が近づいている中での土曜授業でした。私が今日一番に感心したことは、朝の登校です。誰一人遅刻しなかったことです。社会人である保護者の方からすれば、当たり前の事なんですけれどもね。私は昨日、職員に「台風が来ているので、安全第一で登校することは、必ず学級でもメールやホームページでも伝えること。また、事前に言う必要はないが、もし、登校が困難で、登校時間に間に合わなくても遅刻にはしなくてよい」と言いました。今日の朝の登校時は、それなりに雨が降っていましたが、みんなきちんと傘をさして、川辺小の交差点を、元気にあいさつを交わし登校していました。雨で傘をさして歩くということは、普段よりも時間がかかる、交差点も一回で渡り切れない時間帯もありました。にもかかわらず誰一人遅刻をする者がいなかったということは、普段から時間に余裕をもって家を出ている、または、今日は雨で時間がかかりそうだから早めに朝、家を出たということです。いずれも中学生として合格点をあげられる行動です。もっとしっかりした生徒なら、濡れた体やカバンを拭くタオルを一枚余計に持っていくとか、靴が濡れてしまうかもしれないから、替えの靴下を持って行き、濡れた物を入れるビニール袋も持って行こうなどと考えるでしょう。このように、生活の中で物事をよく考え、先を見通して行動することができるようになれば、立派な中学生です。きっと勉強の成績も上がることでしょう。今日は月曜日の中間テストに向けての諸活動停止期間中であり、給食終了後に下校となりましたので、中間テストに向けてしっかりと勉強に取り組んでいるはずです。がんばれ飯中生!(10月10日 校長)
進路について③ 「選ぶ」ということ
生きるということは、刻一刻と流れ続け、かつ、先の見えない時のなかを、何らかの決断を繰り返しながら過ごすということです。例えば、最初の就職先に定年(60歳)まで勤めるという生き方を選ぶ人もいれば、方向転換を選ぶ人もいます。年老いた両親の面倒を見るために東京の会社を辞め、故郷に帰るという人生を選ぶ人もいます。誰もが「後悔しない生き方を選べばいい」と最後には決断をするものです。
先のことを考えるということは大切なことで、将来自分はどんな人間になり、どう生きたいのか、というイメージを持っている人は、「そのためには、今自分はどうしたらよいのか」という判断がつきやすい。将来のイメージがないと、すぐ目の前の損得で判断するから、後で後悔をするかもしれない。将来のイメージがあると、「今は辛く、損をしているように感じても、将来のためなんだ」という判断がつくから、苦境や不利と思われることにも耐えることができる。簡単には絶望しない。愚痴ることもない。いま目の前にある楽しい事しか考えない者や、簡単に自分の限界を決め、苦労や努力から逃げる者は「~はしたくない」、「~の方が楽だ」となりやすく、自分の人生が広がっていかないことが多い。
また、進路を考える上で、後悔しないための決断には、心の支えがあると最高の助けとなります。それが家族だけではなく、先生、友達、先輩、後輩などに囲まれたら益々不安なしに目標に向けて全力を尽くすことができます。より良い人間関係を作り、自分の居場所を作り、互いに高め合うことを、いま学校で学んでいます。良かったことや悩んでいることをいつでも仲間や先生と話すことができ、教室に入った瞬間、ほっとするクラスをこれからも作って行きましょう。こんな力もよくいう「生きる力」の1つだと思います。(10月9日 校長)
季節を感じられる人に
あれほど長かった梅雨が一気に明け、猛暑が続いた夏が、遠い過去のように思えるほど、一気に涼しく、そして寒くなりました。こんな時は、体調の管理がとても重要です。夜寝るときは、一枚多く布団をかけるとか、お風呂に入ってよく温まるなど、体を冷やさない工夫を、誰に言われなくても、自分でできるようになりましょう。
私は、飯中生に、季節を告げる風よりも早く、季節の移り変わりを感じられる人になってほしいと思っています。例をあげれば、涼しくなったり、寒くなったりするよりも前に、秋を感じる感性を身に付けてほしいということ。空を見上げ、夏の雲から秋の雲になったことをいち早く感じる感性、稲刈りをしているのを見るよりも早く、たわわに実った稲穂を見て、間もなく稲刈りだな、もう秋なんだなと思う感性を身に付けてほしいということです。こういったことを感じられる人は、人と人とのつながりの中でも、色々なことに気づき、相手に気を遣うことができる、気持ちのよい人になれます。きっと誰からも好かれる人になるでしょう。(10月8日 校長)
3年生諸君へ ~進路について②~
【君は一人じゃない、独りぼっちにならないこと。みんなで助け合ってゆくこと。この時に友情が生まれる】
進路を考える時期に、なかなか思い通りに事が進まないことも多く、人は苦しいとき、つい「自分だけが…」と思いがちですが、みんなも同じように苦しいのです。その苦しさを共有し、お互いに励まし合いながら乗り切ろう。苦しいときに芽生え育った友情はとても強く、美しいものです。 君は一人じゃない!応援してくれる人がたくさんいる。家族のみんな、先生方、その他の大人の人達、たくさんの人達が君のためになろうと思っています。君が「うるさいなぁ」と思うことを先生や保護者が言うのもそのためなのです。ムカツク前に「ありがたいなぁ」と思えば、気持ちがスーッとして「頑張ろう!」という気持ちが自然に生まれてくるはずです。
【良いクラス、良い仲間をつくることは結局、自分自身に返ってくることなのです】
今年は、新型コロナウイルスの関係で、様々な行事が中止となりました。しかし、行事はなくとも、毎朝、教室に入ると、いつもの顔ぶれの仲間たちがいる。その仲間たちと過ごす時間、それは、ほっとする居心地の良い、かけがえのない自分の居場所であるはずです。そんなクラスの持つ力は、一人一人の力を大きく羽ばたかせてくれるものです。君たちが卒業するときには、3年間の様々な活動を通して、かけがえのない友情を育み、それが人生の財産であることを知るでしょう。そしてどんな時も君の味方になってくれる家族という存在の大きさも知ることになるでしょう。クラスの仲間と過ごす日々も、あと半年を切りました。共に支え合い、喜びを分かち合える仲間とがんばってくれることを願っています。(10月7日 校長)
美しい涙
まず、はじめに、男子テニス部が、先日の個人戦において、2ペアがベスト4入りで県大会出場を決めたことに続き、今日の団体戦では優勝し、県大会に出場することが決まったことに祝意を表したい。日頃の努力が実を結び、優勝し、県大会の出場権を獲得したこと、本当におめでとうございます。春日部市の中学校の代表として、県大会でも大いに活躍してきてください。それでは他の部活動の諸君達は、どうだったかというと、結論から言えば、優勝はできませんでした。つまり、どこかの試合で負けてしまったということですね。しかし、試合に向けて一生懸命に練習したこと、そして、試合当日も最後の最後まで決してあきらめることなく自分や仲間を信じて力を尽くしたことは、君達を大きく成長させたのです。胸を張って、明日からまた学校生活をがんばっていきなさい。ただし、ここで優勝した男子テニス部を含め、言っておきたい。試合に向けて、顧問の先生がどれほどの思いを込めて君達を指導してくださったか、保護者の方がどんな気持ちで、道具やユニフォームを買ってくれたり、お弁当を作ってくれたかを考えてみてください。新人戦に向けて、君たち生徒諸君は、試合に勝つことを目標としてよくがんばってきた。しかし、飯沼中の生徒達には、それだけでなく、自分を支えてくださっている人達への感謝の気持ちを感じられる人であってほしい。今日、女子バレー部の試合を観た。結果は残念ながら、春日部中に惜しくも負けてしまった。試合後に顧問の先生方の周りに集まり、これまで、そして今日のゲームで、よくがんばったこと、課題を意識して明日からまたがんばっていこうという話を聴きながら、涙を流している生徒が何人もいた。私は、なんて美しい涙なんだろうと目頭が熱くなりました。彼女たちは、新人戦を通し、仲間と共にがんばることの素晴らしさ、顧問の先生方や保護者の方々への感謝の気持ちを持てたのだ。勝つという目標は達成できなかったが、教育としての目的は達成できたのだ。他の部の生徒達も同じであろう。今日の課題を決して忘れずに、ひと冬がんばろう!今日は飯沼中がまた1つ良い学校になった。美しい涙に感謝です。(10月6日 校長)