2021年2月の記事一覧
生徒諸君に問う ボランティアとは…
先日、学校評価アンケートの集計結果を保護者の皆様にお伝えする手紙を配りましたね。生徒が回答した内容の集計結果の中で、積極的にボランティアをしているという質問項目への回答が48.2%という低い結果でした。私はこの結果を見てまず思ったことは、今年は、新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止となった。例年大凧マラソンの給水所ボランティアに100名以上の生徒がボランティアとして参加しているので、今年はこの数字なのかなと…。しかし、よく考えてみてほしい。ボランティアの意味は、自由意志、自ら進んでやることです。まだまだ奉仕というイメージが強いようですが、そうではなく、自発的な意志に基づいて、人や社会に貢献することです。もう少しわかりやすく言えば、誰もが、自分でできることを自分の意志で、時には周囲とも協力しながら見返りを求めずにする行動のことです。つまり、大凧マラソンや生徒会が声をかけて行うものに参加することだけがボランティアではないということです。電車でお年寄りや身体の不自由な方に席を譲る、街で目の見えない方が困っていたら声をかけ、そっと肩や腕を差し出す、学校を休んだ友達にプリントを届けたり、明日の連絡を教えてあげたりする、クラスで誰がやるのか決まっていないことが起きたら自らやる、3年生で進路が決まった者が決まっていない級友に気を遣い、励ましたり勉強を教えてあげたりする、数え上げたらきりがありませんが、自分の意志で自分ができることをやれたのかどうかを聞いている設問なのです。飯沼中には、ボランティア精神に溢れた優しい生徒がたくさんいることを私は知っています。アンケートを再度実施することはしませんが、私は生徒たちのボランティア精神は、十分に育っていると思っています。(2月18日 校長)
1,2年生 学力テスト
今日は、1、2年生が校内独自での学力テスト実施日でした。毎年、年度当初に、国や県の学力テストが一斉に行われますが、本校では、1年間のまとめであるこの時期に1、2年生を対象に学力テストを実施しています。1校時は学活扱いで自習とし、各自で最終調整を。2校時から6校時で5教科のテストを実施いたしました。入学試験と違い、定期テストや実力テストは結果が返ってきます。なぜかと言えば、結果を活かしてほしいからです。できなかったところをしっかりとやり直しをして、満点の実力に高めて次の学習に臨んでほしいからなのです。試験はやり直しが命なのです。(2月17日 校長)
3年生諸君へ ~カウントダウンが始まりました~
今朝、校長室でいつものように窓から見える青空に映える校舎や遠くに見える富士山を見ながら、3年生はあと何日登校するのだろうと思い、カレンダーを見て確認すると、今日を入れて2月の登校日はあと8日、3月は11日目の登校日が卒業式でした。ついにカウントダウン20日を切ったか…そんな思いで各教室を回っていたら、美術室で3年2組が授業をしていて、担当の内山先生が、来週は祝日なので、今日は君達が義務教育で受ける最後の美術の授業ですとおっしゃっているところに居合わせました。これから授業時数の少ない教科からどんどん、最後の授業になってゆきます。3年生諸君には、感謝の気持ちを込めて、ぜひ楽しんで残りの授業を受けてほしいです。(2月16日 校長)
県内一斉部活動停止について
本日の帰りの会で、県内一斉、部活動の当面の中止についての文書を生徒に配布しました。1月7日に緊急事態宣言が発令され、本校では、その社会的な意義を鑑み、当面の諸活動を停止とし、約2週間動向を伺いました。この期間に、様々な方面からご指導をいただいたり、情報を収集したりして部活動の再開についての準備を進め、再開にあたっては、全体指導の後に、各部でミーティングを開き、各部の活動の特性を考え、どのような活動が危険であり、そのためにどのような活動をしていくことが大切なのかを、顧問の指導のもとに、自分たちで考えさせ、新たな出発をしました。そういった経緯があるだけに、この度の部活動の停止につきましては、教職員一同、大変残念な思いであります。しかし、現実は変えられません。受け止め方を変えましょう。連日報道されている、新規感染者の数は、数字の上では明らかに減少しています。しかし、ここで安心して気が緩んだ行動をすれば、何度でも同じことを繰り返し、また新たな波が発生します。ワクチンもこれから徐々に普及していくと思われます。ここで、様々な視点でもう一度できる事をやり切り、宣言解除後には、気を抜くことは許されませんが、学校における教育活動の活動範囲を広げ、より豊かな活動ができるようになることを期待してがんばろうではありませんか。特に2年生は、春以降の学校総合体育大会や文化部のコンクールで部活の活動を終えます。したがってこの期間、家でダラダラ過ごすか、自宅でできる事を考えてするのかで、学総の結果に大きな影響を与えることになります。さらに、期末テストを今までにないくらいがんばることもできるのです。ピンチをチャンスに変える絶好の機会だと考えて、元気出していきましょう。(2月15日 校長)
いきいき子育て 25 【 啐啄同時 】
啐啄同時(そったくどうじ)という言葉、ご存知でしょうか。意味は、何かをするのに絶好のタイミング、逃してはならない好機のことです。啐とは、鳥のひなが卵から生まれ出ようとするときに、殻の内側からくちばしでつつくこと。啄とは、そのとき親鳥が外から殻を破ること。啐啄同時とは、まさに子育てや教育において、絶妙なタイミングで、いよいよという時に、教え導く者が、教わる者に力を与え、成長を助けることだと思います。ここで、ひな(教わる者)は、自分の事だけを精一杯がんばるわけですが、一方の親鳥(教え導く者)は、子の力を信じて待ち、ここぞという時に力を与える機を逃さないように見守り続けることが必要となります。1、2年生では、学習や生活上の事で悩んだり、つまづいたりすることはよくあります。3年生は、今まさに、中学校卒業後の新たな世界を切り拓くために、卵の殻を内側から破ろうとしています。中学生の子を持つ保護者の皆様、啐啄同時という言葉の意味を本日改めて考えてみてください。本校教職員も学校の先生という立場で、啐啄同時を意識して職務にあたらせます。(2月12日 校長)