2021年9月の記事一覧
10月1日以降の教育活動について
保護者、生徒の皆様へ
10月1日以降の教育活動について
埼玉県に発令されていた緊急事態宣言が解除となることに伴い、10月1日以降の本校の教育活動については以下のとおりとします。 ※10月1日が金曜日のため、実際の施行は10月4日(月)からとします。
はじめに
緊急事態宣言は解除となりますが、新型コロナウイルスがなくなったわけではなく、有効な特効薬が開発、普及されたわけでもありません。第~波などとよく言われますが、これは新型コロナウイルス側の勢いを表すものではなく、私達人間側の気の緩みに伴う感染者の増減を表していることに他なりません。学校は、引き続き気を引き締めて感染拡大の防止に努めてまいります。その上で教育活動を前に進めますので、保護者の皆様、そして生徒のみなさんの協力をお願いします。
飯沼中学校では、引き続き【4つの合い言葉】を意識して生活します
【4つの合い言葉】①マスク、②換気、③手指の消毒、④ソーシャルディスタンス
〇登下校について
・通常通り8時20分に出席確認をします
・健康観察カードは、各教室にて担任に提出します
・10月12日の中間テスト以降制服で登下校します(それまではジャージ、体操着)
・完全下校時刻は通常通りとします
〇日課については、すべて通常通りで学校生活を進めます
〇休み時間や昼休みは「4つの合い言葉」を特に意識して過ごしましょう
〇部活動について
・朝練習は、中間テストに係る諸活動停止期間の終了日までなしとします
・放課後及び土、日の活動は、本校の活動方針をふまえ、各部の計画に沿って行います(平日1日以上及び土日1日以上の休養日を設け、週当たり4日以内の活動日数とします。また、平日1時間半以内、土日3時間程度以内の活動時間とします(昼食を挟む活動はしません)
・休憩、給水時の行動については、4つの合い言葉を特に意識すること
・今後の社会情勢を鑑み、従前の活動に戻す場合は、追って連絡します
以上、ご不明な点がございましたら教頭までお問い合わせください。(9月29日 校長)
緊急事態宣言解除が決定
緊急事態宣言が9月30日をもって解除となることが決定しました。一時は、東京の一日の新規感染者数が5000人を超えた日もありました。その頃の緊張感はもうなくなっていますね。しかし、第~波という言葉の意味は、ウイルスの勢いを示しているのではなく、人々の緊張感や油断の様子を示しているものに他なりません。その証拠に、波は季節に関係なく3~4ヶ月の周期で来ます。経済活動や学校の教育活動なども止めてばかりではいられないので、この様なことの繰り返しになっているのです。しかし、ここで大きく気がゆるめば、12月または1月頃に第6波が来るのではないでしょうか…。そうなれば、2年生のスキー教室も3年生の修学旅行の代替行事の遠足?も中止にせざるを得ません。緊急事態宣言が解除されたからといって、人類が新型コロナウイルスに勝利したわけではないのです。従って、10月1日以降も、本校の4つの合い言葉を意識して、引き続き気を引き締めて過ごしましょう。なお、10月1日以降の学校生活の在り方については、教育委員会等の指示を待ち、早急にお知らせいたします。
今日の午後は、生徒にタブレットを持ち帰らせ、各家庭から一斉にGoogle meetで自分のクラスに接続する検証を行いました。飯沼中の規模ならば、全家庭と一斉につながることができるということが実証されました。協力してくれた生徒のみなさん、ありがとうございました。(9月28日 校長)
9月27日
シルバーウイークもあっという間に終わってしまいましたね。秋も深まり、10月はもうすぐそこまで来ています。何をするにも良い季節である秋を大いに満喫しましょう。今日から保健室の先生の教育実習生が3名、本校に実習に来ます。どうぞよろしくお願いします。なお、本日の5校時の学活は、全学年全クラスともに中間テストに向けた学習計画表づくりを行っていました。保護者の皆様におかれましては、お子様の作った計画表をよくご覧になっていただき、がんばっていたら褒め、さぼっていたり、悩んだりしているようなときは、適切な指導をお願いします。(9月27日 校長)
第53回日本PTA関東ブロック研究大会 埼玉大会
下記の日程で実施されます。
スマートフォン等でもご視聴いただけますので、ご覧ください。
子供は大人の鏡…
気持ちの良い秋晴れの一日でした。2学期が始まってもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしています。分散登校から一斉登校へと変わってから2週間が経ちました。毎日約370人の生徒と30人の教職員が学校で過ごしています。当然ですが、日々、色々なことがあります。目を細めて嬉しい気持ちになることもたくさんありますし、その逆もあります。まだ13歳~15歳という発達段階を考えてみれば、今を精一杯生き、成長している中学生は、がんばったことが成果や結果につながることもありますが、なかなか思い通りにはいかないこともあります。失敗もたくさんします。ここで、校長という立場で、学校で過ごす生徒や教員たちを客観的に見ていると、「子供は大人の鏡」ということがよく分かります。毎年クラス替えを行い新しいメンバーとなっても、わずか2、3ケ月のうちに、クラスの雰囲気は必ず担任のカラーになります。朝、授業、給食など様々な場面で、教室を見て回っていると、教室に入った瞬間、「あー、○○先生の学級だぁ」と思います。ご家庭でも同じです。子供は親の言う通りには育ちません。そうではなく、親のやる通りに育っていきます。きれいごとを並べて、こうしなさいと説いても子供の心にその言葉は入りません。毎日家族のために一生懸命働いているにもかかわらず、さらに家事もこなし、家族を思いやる言動をする…。その後ろ姿に子供は親の指導を素直に受け入れるのです。保護者が家でゴロゴロしているだけなのに、子供には勉強しろと言っても…ですよね。「子供は大人の鏡」、教師も保護者の皆様もこの言葉を胸に、子供たちに範を示し、自信を持って指導にあたりましょう。(9月24日 校長)
徒然草から学ぶ
昨夜は中秋の名月でしたね。私も自宅から何度か外に出て月を見上げました。月は時間と共に方角が変わり、雲が少しかかったり、雲が取れてきれいな満月が見えたりと様々に変化をしていました。見え方の変化する月を見ながら、吉田兼好(よしだけんこう)の書いた徒然草(つれづれぐさ)の一節を思い浮かべました。1年生はこの後、国語の古典の授業で習います。2、3年生は覚えているでしょう。次のような一説です。
花は盛りに月は隈(くま)なきをのみ見るものかは
(桜の花は満開の時だけ、月は満月の時だけに見るものだろうか?(いやそうではない)) 『徒然草』第137段
花の盛りや満月ばかりが美なのではなく、雨や雲のために見えない月を思うこと、花びらが散った庭にも別の美があると訴える兼好。男女の恋でさえも、恋の終わったつらさや、長い夜に遠くにいる恋人を思うことも恋の情緒だと言っているのです。この句について、国語の授業ではどのようなことを学ぶのかは分かりませんが、私が勝手に解釈し、みなさんに伝えたいことは、ものごとは様々な見方や考え方があり、ベストと思えることが必ずしも最良とは限らない。また、事実は変わらないが受け止め方はいくらでも変えられるということ。昨夜、私が初めに見上げた月は、雲のかかった月でした。あーダメかぁと思った次の瞬間、雲のかかる月もきれいじゃないかと吉田兼好の逆転の発想を思い浮かべたのである。今の社会情勢にしても同様で、悪いことばかりではない。見方を変えれば、新型コロナウイルスの影響で進んだこともたくさんある。学校では一人一台タブレット端末が用意されたことがその筆頭にあげられるであろう。昨年の3年生もあらゆる行事が中止となったが、それでも明るく元気に過ごし、立派な姿と美しい涙で卒業していった。今年の飯中生も見方や考え方を柔軟にして前を向き、心を開きがんばっていこうじゃないか。(9月22日 校長)
秋は夕暮れ
3連休はゆっくりできましたか。季節はすっかり秋ですね。朝晩は涼しくて気持ちがよく、昼間は晴れた日でも空気がカラッとさわやかで過ごしやすくなりました。今日は中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)と言って、秋の名物の1つ、一年で一番満月がきれいな日とされています。昔から日本では、秋の夜を楽しむという文化が築かれてきました。平安時代に清少納言が書いた「枕草子」では、「秋は夕暮れ」と、秋は夜が一番風情があると言っています。今から千年も前に生きた人々も、秋の夜に涼しく吹く風の音や、静かな夜を楽しませてくれる虫の鳴き声に特別な思いを抱いていたことが分かります。私達が生きる現代は、豊かで便利な生活ができますが、同時に季節を感じ、感謝する心などが失われつつあるように思います。中秋の名月である今日を機会に、自分の身の回りを、目をこらし、耳を傾け、五感を研ぎ澄まして観察してみましょう。きっと、季節の変化を敏感に感じることができ、平安時代の人々と同じように、日々の生活を本当の意味で楽しむ豊かな心を取り戻すことができるはずです。今夜は美しい満月を観ることができることを祈ります。(9月21日 校長)
シルバーウィーク
一週間お疲れ様でした。2学期の一斉登校が今週から始まりましたね。全員揃っての学校生活はどうでしたか?仲間と共に学び、語り、汗を流すことは、やっぱり楽しく充実したものだったでしょう。また同時に、まだ体が慣れていないので、少し疲れたのではないでしょうか。明日からはシルバーウィークですね。ちょうど良いタイミングで3連休があり、その後は飛び石の休日がありますね。中学生として無駄に過ごすことのないようにしましょう。もう小さな子供ではないのだから、好きなゲームばかりをしているようでは、しっかりと勉強や部活動に取り組んだ人に差をつけられてしまいますよ。さて、シルバーウイークには祝日が2日ありますが、ちゃんと認識してますか…。祝日というのは、「国民の祝日に関する法律」というものに定められています。それぞれの祝日には意味があり、国民みんなでその意義を考えて過ごすことが大切です。ネット等で一度、この法律を調べてみてください。今年、9月20日は敬老の日です。長年にわたり社会に尽してきていただいたお年寄りを敬い(うやまい)、長寿(ちょうじゅ)を祝う日です。みなさんのおじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、地域にお住いのお年寄りの方々にこの日をきっかけに、あいさつをしたり、力仕事を手伝ったりできるといいですね。次に9月23日は秋分の日です。祖先を敬い、なくなった人々をしのぶ日です。秋分の日を含む一週間を一般的に、お彼岸(おひがん)といい、お墓参りなどをする人も多いですね。この秋の2日の祝日は、家族や親戚と過ごしたり、ご先祖様を敬い、感謝しながら過ごしたりすることが大切ですね。まずは中学生としてよく考えて、充実した3連休にしましょう。そしてまた元気に学校で会いましょう。(9月17日 校長)
大人になれなかった弟たちへ
先日、このブログで「命は何よりも大切」ということを書きました。昨日、いつものように教室の様子を観て回っていると、1年生は国語の授業で、「大人になれなかった弟たちに」という作品を学習していました。作者は俳優であり作家でもあり、私が子供の頃に焼肉のたれのCMに出ていた、米倉斉加年さんという人です。内容は、戦争中の作者自身の体験を書いたものです。作者が国民学校(現在の小学校)4年生だったときに弟ヒロユキが生まれる。父は戦争に行き不在であった。戦争が激しくなり空襲を受け、防空壕(ぼうくうごう)で毎晩暮らす生活の中で、日本は食料が不足し、作者の母は、自分が食べる分を作者に与えていたが、満足に食べない為に母は母乳が出なくなってしまった。乳児であるヒロユキは乳を飲むしかないにも関わらず、時々にしか配給されないヒロユキの為のミルクを、甘いものが欲しい作者は盗み飲みしてしまう。そんな作者を母は叱ることはなかった。さらに空襲がひどくなり母は疎開を決心する。疎開先でも食べるものと交換に持っていた着物を出さねばならず、やがて着物も無くなり、そしてヒロユキは栄養失調で亡くなる。母はヒロユキが死んだ際にも気丈に振る舞い、涙を見せなかったが、ヒロユキを小さな棺に入れるとき、棺が小さすぎてヒロユキの亡骸が納まらなかった。母は、ヒロユキがほとんど乳を飲むことができなかったにも関わらず、「大きくなっていたんだね」と言い、それまで決して涙を見せなかった母が初めて泣いた。終戦の約半月前のことだった。という内容である。2、3年生も国語の授業で学習したことを覚えているだろう。この作品を国語の授業とは違う観点で私は君達に考えてもらいたい。生きたくても生きることのできなかった小さな弟、戦争で食べるものがなく、お腹をすかし、ミルクを盗み飲んでしまった幼少の作者を、母親は責めることなどできなかったであろうこと。そして、子を思う悲しいまでの親の愛。私たちは、平和で豊かな時代に生まれ育ったことの幸せを噛みしめ、命ある限り感謝の心を忘れずに精一杯生きなければならないということを強く言いたい。飯中生はみな賢くて優しい、いい子たちばかりだ。たまには失敗もするけれど、失敗を糧にまたより良く成長していってほしい。今日はこのブログのシリーズのタイトル「大人になる」とは真逆のタイトルの作品を通して、みんなに考えてもらいました。ありがとう、元気出していきましょう。(9月16日 校長)
大人になる No47
【 こんな生徒はいませんか…君の勉強法は大丈夫? 】
3年生は今日、東部地区学力テストを行いました。東部地区の15市町の3年生が受験するので、その成績は、高校入試に向けての参考になるものです。さて、3年生に限ったことではありませんが、次のような生徒はいないでしょうか…。
テレビやゲームばかりで勉強をちっともしない…という訳ではなく、日頃から授業中は真面目にノートをとり、宿題はきちんとやり、週に2日ほど塾にも通っている。試験前にはそれなりに計画も立てて準備をしている。ところが成績は上がるどころか3年生になってからはジワジワと下がってきている!…そんなAさんが、担任の先生に相談に行きました。
Aさん:…という訳なんです。勉強は一応それなりにしているんです。でも、ちっとも効果が現われないんです…
先生 :勉強の成果というのはすぐには現れないからねぇ。
Aさん:やっぱり私、頭が悪いんでしょうか!?
先生 :いやいや、すぐそんなふうに考えちゃダメだよ。ふだんはどんな勉強をしているの?
Aさん:普段は宿題と英語の予習程度です。やりとり帳を書いて、宿題をして、英語の新しい単語を全部ノートに書いて意味を調べていると夜遅くなっちゃって…。でも、週に2日は塾に行ってます。
先生 :英語と数学だっけ?
Aさん:はい。
先生 :どんな塾なの?
Aさん:宿題がけっこうたくさん出て、それを何とかやって行きます。その答え合わせをしながら説明もしてくれるんですけど、量が多いし塾の先生はしゃべるのが速くて付いていくのが精一杯って感じなんです。でも、なんとか黒板は全部写してます。
先生 :ふ一ん、そうなんだ…。で、試験前の勉強はどんなやり方をしているの?
Aさん:授業中に書いたノートを見ながら「まとめノート」を作っています。色ペンとかも使って、ポイントをきれいにまとめています。
先生 :それで、試験に間に合うの?
Aさん:テストの前の日にやっとまとめ終わる…っていう感じです。先生、私、試験勉強をしている時は、けっこう頭に入っているなぁって思ってて、でも問題用紙が配られると、いきなり頭の中が真っ白ってことがよくあるんですけど…。
先生 :なるほど。Aさん、君の勉強の仕方の問題点がわかってきたぞ…
さて、生徒諸君!このAさんの勉強方法で改善すべき点は何だと思いますか…。まずは自分で、次に友達と考えてみてください。自分(たち)なりの答えが持てたら担任の先生や教科等の先生に聞いてみましょう。そして、自分の勉強方法で改善すべき点はないかを定期的に見つめ直すきっかけにしてみましょう。(9月15日 校長)