2021年9月の記事一覧
大人になる No46
ニュースを見聞きした生徒もいると思います、東京の小学6年生の児童が尊い命を自ら断ってしまったそうです。真実はこれから徐々に明らかになって行くのでしょうが、ニュースの内容を見る限り、学校で配られたタブレットでのいじめが原因と報じられています。自ら命を絶ってしまった児童はどんなに辛かったことか。文章では表現しきれません。そして、児童のご家族はどんな思いでいるのか、考えただけで胸が苦しくなります。この件で私は、2つのことを諸君に強く言いたい。
1つめとして、自ら命を断つことは絶対にしてはいけない。辛かったら誰かに助けを求めてほしい。先生、友達、家族、カウンセラー、誰でもいいから話をしてください、頼ってください。この世でたった1つの命、それはかけがえのない大切なもの。生きたくても生きれずに病気で亡くなる人もいる。76年前、国や家族など大切なもののために戦争で命を落とした兵隊さんもいた。死んでしまった者は二度と帰ってはこない。残された者の悲しみが薄れることはない。私達は命ある限り、精一杯生きなければならないのです。学校に来ることが辛いのならば、来なくても構わない。とにかく命を最優先に考えなさい。だから修学旅行も新人戦も合唱祭もすべて中止にしたのだ。私もはじめ迷いはあったが、命より大切なものはない、という原点に返って考えたとき、もう何の迷いもありませんでした。時計を戻せても判断が変わることはありません。1つめ、自ら命を断ってはいけない。
2つめ、心にブレーキを持ち、行動をコントロールすることができるようになりなさい。これまで何度もSNSの使い方を指導されてきましたよね。その時その場では分かっても、時と場が変わればすぐに忘れ、不適切な使い方をしたり、いじめに加担したりしてしまう。先日も、2年生の家庭科の授業で、夏休みのお弁当作りの報告会を行っていたところ、分散登校で自宅からリモートでつながっていた生徒達がチャットを使って次々に文字で意見や感想を寄せたそうだ。便利な機能で、はじめ感心していたそうだが、途中、一人の生徒から報告内容をばかにするような発言が出たとたん、多くの生徒が一斉に次から次へと中傷に加担するコメントを寄せたそうだ。家庭科担当の先生から、その時その場で指導を受け、生徒たちはSNSの怖さを実感として気づかされ、反省していたと聞いた。私は今回のニュースを知ったとき、家庭科の先生から聞いたことを思い出し、ハッとさせられた。本校の生徒達は、暴力のいじめはしないだろう、しかし、言葉や態度で心を傷つける暴力は、いつ起こってもおかしくない状況だ。心のブレーキの定期点検を忘れてはいけない。(9月14日 校長)
学校は嬉しいところ
学校はいろんな人がいて嬉しい
学校はいろんなことがあって嬉しい
学校はやっぱり嬉しいところ
今日からまた、みんなで楽しく過ごします。感染には気をつけてね。(9月13日 校長)
生徒のワクチン接種について
本校では、生徒のワクチン接種について出欠席の管理上、担任はワクチン接種を行ったかどうかを知る必要があります(出席停止とします)。また、理科室前の掲示板には、「細菌とウィルスの違いとワクチンについて」という内容の掲示物があります。養護教諭や保健体育科の教員は、保健教育として「ワクチンとは何か」について指導をします。保健体育の授業や部活動の指導をはじめ、全教職員は教育活動を行う上で、生徒の健康観察をする責務があり、発熱をはじめとする体調不良の生徒に対し、ワクチン接種直後の副反応なのかどうかを本人に確認する必要もあります。巷のニュースでは、ワクチン接種の有無について生徒に尋ねたことに対し、いじめや差別を助長する可能性があると報じられていますが、本校では、ワクチンの接種は、インフルエンザワクチンと同様、あくまでも個人の判断に基づくものであり、ワクチン接種を済ませた生徒、予約中の生徒、予約がまだできていない生徒、御家族または本人の考えに基づき接種しない生徒、それぞれの者がおり、「そのどれもが正しい判断である」という指導をこれまでも、そしてこれからもしていきます。従いまして、生徒のワクチン接種の有無について、会話で取り上げることをタブー視するような対応はしません。(9月11日 校長)
分散登校最終日(Bグループ)
久しぶりに気持ちの良い秋晴れとなりました。空気も秋を感じさせるものでした。いよいよ今日で分散登校が終わります。土、日で体や心を整え、月曜日から元気に登校しましょう。ここで生徒のみなさんにお願いがあります。来週から登校時間が8時10分~8時40分になります。なぜそのような時間設定にしたかは、昨日のブログを読んでわかると思います。分散登校は終わりになりますが、新型コロナウイルスはまだ解決したわけではないのです。分散登校の時と同じように、昇降口前のピロティで朝の健康チェックを行います。しかし、その場所が密になっては元も子もありません。そこで、8時10分から8時40分の間で、生徒が集中することのないようにしたいのです。特にみなさん学校が好きなようで、8時10分から8時15分くらいの時間帯が一番混みます。中学生の君達に、各学年1組は8時10分、2組は8時20分、…と決めるのはどうかと考えます。8時40分が出席確認なのですから、8時20分とか8時30分に校門を通過すればよいのです。車とは違い、道路が渋滞することはないのですから、何時に家を出れば何時に学校に着くのかは分かりますよね。登校時間の分散に期待します。(9月10日 校長)
分散登校最終日(Aグループ)
本日、Aグループの分散登校が最終日となります。Bグループは明日の登校が最終日ですね。何十年も先の将来、「中学生の時、コロナウイルスの影響で、クラスの半分ずつ登校したことがあったなぁ」と懐かしむ日が来るのでしょうね。でも、今は大変だよね!がまんもいっぱいした、さみしい思い、残念な思いもたくさんした。そのことについては、本当にみんなよくがんばって耐えているなと思います。明るさを失わず、元気に過ごす君達に先生方も励まされ、可愛い生徒たちのために何とかこの危機を乗り越えようとがんばってくれています。いよいよ今日が分散登校の最終日で、来週からはまた、みんなで楽しく学校で過ごすことができます。楽しみですね!ただし、ニュースを見て知っているとは思いますが、緊急事態宣言は9月いっぱいまで延長される予定です。新型コロナウイルスは決して収まってはいません。気を抜けば、2、3ケ月後にまた感染者が増え、緊急事態宣言、分散登校、最悪ならば休校になってもおかしくない状況です。そこで、来週からの学校生活について、このブログの1つ前に掲載しましたので、必ず目を通しておくこと。(9月9日 校長)
9月13日(月)以降の教育活動について
本日でAグループの分散登校が終わりになります。明日10日(金)でBグループも最終日となります。ここまでよくがんばり、がまんもしましたね。また、手前味噌になりますが、本校教職員もとてもよくがんばりました。今回の緊急事態宣言や分散登校をきっかけに、タブレットパソコンを使った朝の会や授業などのやり方をよく研修し、チャレンジしたと思います。ここぞという時に一致団結するチームワークには、頭の下がる思いがしました。さて、分散登校は今週で終わりますが、緊急事態宣言は、9月30日まで延長される予定です。そこで、春日部市教育委員会の指導に基づき、来週13日以降、当面の教育活動を以下のように実施しますので、ご理解とご協力のほどお願いします。
【登下校について】
体調不良者のチェックを可能な限り正確に実施し、学校内でのクラスターの発生を防止する観点から、昇降口にて健康観察カードの点検をします。その際、ご家庭での検温との整合性を図るため、改めて検温を実施します。また、分散登校が終了し、一斉登校となるため、生徒の登校時間帯を広げ、昇降口付近の密を防ぐことを目的として、出席確認の時間を8時40分とします。つきましては、生徒の登校時間を8時10分~8時40分としますので、ご家庭におかれましても、お子様の登校時間の分散にご協力をお願いします。なお、登下校時の服装はジャージ、体操着でお願いします。
【部活動について】
運動部のいわゆる新人戦はすべて中止となりました。駅伝競走大会につきましては、実施の予定で準備を進めますが、新型コロナウイルスの影響で、中止となる可能性もあります。また、朝練習につきましては、上記、生徒登校時の健康観察を正確に期するため、緊急事態宣言発令中は停止とします。また平日放課後の練習は、準備、片付けを含めて90分以内の活動とします。土、日は3時間以内とします。活動日数は週2日とします。
【合唱祭について】
緊急事態宣言発令中は、各教科の学習活動の中で、感染リスクの高い活動は行わないよう文科省、県教委、市教委から指導を受けています。具体的には、グループでの実験や話し合い活動、調理実習、合唱その他があげられます。現在少なくとも9月30日まで緊急事態宣言の発令が延長される予定であること、また、合唱祭はその活動の性質上、日々の学級内でのパート練習など感染のリスクが非常に高い活動であることを鑑み、今年度の合唱祭は中止とします。学校行事は教育的価値が高く、思い出に残る活動であることは重々承知しているところではございますが、大切なお子様の命、お子様と生活を共にするご家族の命、健康、安全には代えられないと校長が判断をいたしました。
以上3点につきまして、ご理解とご協力のほどお願いいたします。なお、ご不明な点がございましたら、本校教頭までお問い合わせください。(9月9日 校長)
大人になる No45
【 童話ウサギとカメから自分を見つめてみよう 】
♪もしもし、かめよ、かめさんよ~ で始まる歌や童話。あまりにも有名ですね。幼い子供たちに、ひたむきに一生懸命努力すれば最後に夢はかなうということを教えている話ですね。今日は歌詞をよく考えてみましょう。まずはウサギ、ウサギの敗因は、相手を見ながら行動していたところにあります。競走中に自分が相手よりリードしていたからといって、昼寝をしてしまう。自分と相手との差だけを見て行動しているのです。さらに、相手との実力差を慢心(いい気になり、おごり高ぶること)に変えてしまっています。この心情は「♪どうしてそんなにのろいのかぁ~」の部分に表れていますね。謙虚さがなくなった時、勝負はおのずとついてしまうのです。 次にカメの勝因は、コツコツと努力を続けたことが何よりも大きな勝因です。自分のゴールが何であるのかを常に見つめながら行動していたのです。自分の出せる力を、精一杯出そう。そんな意識がこのカメの中にあったからこそ、歴史に残る名勝負(?)になったのだと思います。 さて、今の君はウサギとカメのどちらだと思いますか。勉強の成績で、平均点や集団内における順位ばかりに目を奪われていないでしょうか。将来の自分や中学校卒業後という目標を見据えた生活ができていますか。1学期に行った、埼玉県学力学習状況調査の結果が先日返却されましたが、どうでしたか。去年の自分より少しでも進歩していましたか。そうだとすればカメの努力が続いていると考えていいですね。この秋、じっくりと勉強や部活などにおける、自分の目標を決めて努力しましょう。(9月8日 校長)
英語スピーチコンテスト市内予選
今日から分散登校の6時間授業ですね。あと少しのがまんで、またみんなで教室で勉強することができますね。さて、今日は英語弁論大会(スピーチコンテスト)の市内予選会が春日部市教育センター視聴覚ホールで行われました。新型コロナウイルスの影響で、スピーチをする順番の学校だけがホールに入り、終わり次第ホールから出なければならないというさみしいルールでした。しかし、本校の3年生2名は夏休み中から学校で練習を重ね、本日も堂々とした態度で、明るくスピーチをすることができました。とても流ちょうで上手なスピーチだったので、原稿を見なければ、私にはしっかりと理解しながら聞き取ることはできませんでした。ここまでの取り組み、そして今日の立派なスピーチに敬意を表したいと思います。大変すばらしいスピーチでした。お疲れ様でした。(9月7日 校長)
大人になる No44
【 学校に行くことと勉強することは違う 】
今週も分散登校です。寂しい日々ですが嘆いていても仕方ありません。元気を出して、同じ登校日の仲間と楽しく過ごしましょう。さて、リモートで勉強することができる時代に生きている生徒諸君、このままずっと分散登校、極論を言えば、ずっと休校でリモートで毎日勉強する日々でもいいですか…。いいと思う人も嫌だと思う人もそれぞれ自分自身で深く考えなさい。なぜそう思うのですか…。私は、諸君らの圧倒的多数が毎日学校に行くことを望んでいるのだろうと思います。それは、君達にとって仲間と共に過ごすことが、頭と心を健全に成長させるために必要だからです。リモートの技術がどんなに進歩しようと、仲間と共に同じ教室で学ぶことには到底かなうまい。仲間と意見を交流し、仲間から学ぶことも多いだろう、困っている仲間に気づき、そっと教えてあげる…そんな優しい感性を養うことも学校で共に過ごすからこそできることだ。リモート学習中心の学校で過ごした生徒たちが、卒業式で美しい涙を流すのであろうか…。いまここで、学校とは何なのかを共に深く考えよう。そして、私たち一人一人が当事者意識を持って、新型コロナウイルスに向き合い、一日も早く元の生活に戻れるように努めていきましょう。(9月6日 校長)
幸運の女神
西洋のことわざに、「幸運の女神は前髪しかない(後ろ髪はない)」というのがあるのだそうです。幸運の女神を捕まえるためには前髪を掴まなければならない(チャンスはやってきたその時につかまなくてはならない)、通り過ぎてから後ろ髪を捕まえようとしても、髪の毛は生えていないということです。コロナ禍で、辛く悲しい思いをしている日々ではありますが、コロナの影響で得られたことも実はたくさんあるのです。その1つが、文部科学省のいうギガスクール構想。一人一台のタブレットが用意され、生徒たちは今後、休校などの際には、リモートによる学習や、先生、級友、あるいは部員とのミーティングができるようになります。このギガスクール構想は新型コロナウィルスが発生する前から示されていましたが、昨年度コロナによる休校がなければ、あと数年は先に延ばされていたことでしょう。さて、2学期が始まり、分散登校が続いています。今後、新型コロナウィルスの影響で、学級閉鎖等の措置をとることが考えられるため、学校では急ピッチで生徒達にタブレットの使い方を指導しています。今日から、分散登校で登校していない生徒に声をかけ、授業を中継し始めた教科もあります。様子を見ていると、生徒たちの吸収や適応は目を見張るものがあります。また私は職員会議で先生方に、このチャンスを逃すな、苦手な先生も若い先生たちに聞いて覚えなさい。また、失敗してもいいからどんどんタブレットの可能性を探りなさいと指導しています。本校の先生方は、Google MeetやGoogle Foamを覚え、授業はもちろん、リモートによる健康観察、朝の会、部活動のミーティングなど前向きに取り組んでいます。保護者の皆様の中には、職場などで進んだ取り組みをされている方も多いとは思いますが、もし苦手意識を持っていたり、活用の機会がこれまでなかったという方は、お子様と一緒にやってみてください。子供たちに置いて行かれないように私達大人も幸運の女神の前髪を掴みましょう。(9月3日 校長)