校長室から

校長室から

校長室から 10.7 初めてのオンライン講話

 今日、北小タイムで、初めてオンラインを使った講話を行いました。見えているか、聞こえているか確認すると、静かにはっきりと手を挙げてくれたり、「こんにちは」のあいさつに、校長室に届くほどの声で「こんにちは」と応えてくれたりしました。講話の内容は、「思いやりの心をもとう」ということです。児童の中には、配付したプリントを指で追いながら話を聞く姿が見られました。その姿が、パソコンの画面からはっきりと確認できました。とてもしっかりと話を聞いてくれた児童が多く、うれしく思いました。
 画面に映る児童の姿を見ながら話すことは、放送だけで姿を見ずに話していたときと比べ、とても楽しく感じました。セッティングをしているとき、思わず手を振ると、楽しそうに手を振り返してくれました。目の前に、対象となる相手がいることは、とてもうれしいことです。でも、スポーツフェスティバルで行ったように、外であっても、直接目の前に児童がいた方がもっと楽しいです。これからも、できることが増やせるよう、いろいろ考えていきたいと思います。

 

 講話のときに用いた相田みつをさんの詩を紹介します。

  セトモノとセトモノとぶつかりっこすると
   すぐこわれちゃう
   どっちかがやわらかければだいじょうぶ
   やわらかいこころを持ちましょう

 子どもたちは、きっと何かを感じてくれると思います。

校長室から 10.5 褒める・叱るということ

 前回、認めて褒めてあげることが大切ということを載せました。褒められることによって、子どもたちは、自己肯定感や自己有用感が育つとされています。子どもたちの心豊かな成長を願い、その成長の手助けをすることが大人の役目であると考えています。また、叱るということも大切とされています。褒めると叱る、どちらがよいかということではなく、「子どものよりよい成長を促すため」には、どちらも必要だといわれます。褒めることで、「叱る」という指導が生き、叱るべき事は叱ることで「褒める」という指導が生きてくるものです。最近叱ってばかりだというときには、少し見方を変えると、必ず褒めることが見つかるはずです。よい行いや頑張れている姿を褒めることで、叱らなくても行動が改善されることがあります。褒めること、叱ること、バランスよく行うことが大切なのです。
 それでは、褒めるときに心がけるべきといわれている3つのポイントを紹介します。
  ①何がよかったか具体的に褒める
  ②結果だけでなく、その過程や努力を褒める。
  ③それによって、大人自身が受けた感動や気持ちを伝える。
では、叱るときに注意すべきポイントはというと、つぎの3つです。
  ①人間性を否定しないように具体的に叱る。
  ②指導に一貫性をもって叱る。
  ③叱った後はフォローを忘れずに
褒め方・叱り方についてはいろいろな書籍があり、それぞれ独自のアドバイスが書いてあるので、上記のことはあくまでも参考です。なるほどと思うところがあったので載せてみました。私は、ちょっとした約束事があると、それができたときに具体的に褒めやすいと感じています。そういった場面を仕掛けることも、成長を促すよい方法ではないでしょうか。
 子どものよりよい成長を促すために、大人としてできることをやっていきたいと考えています。

授業も業間も一生懸命な姿が見られます。投げ方や走り方の他にも取り組む態度など、具体的に褒めることができます。

校長室から 10.1 10月になりました

 本日から10月になりました。学校にとって10月というのは、4月からちょうど6か月となるので、折り返し地点となります。臨時休校から始まったので、まだ半分という感じがしない方もいるとは思いますが、今年度は、あと半年ということになりました。1~5年生は、6か月後には1つ上の学年に進級するわけです。そして、6年生は中学生となり、この芳賀北小を巣立っていくことになります。あと6か月は、長いでしょうか、それとも短いでしょうか。とにかく、1日1日を大切に過ごしたいですね。
 この6か月を振り返ると、各学年ともに、子どもたちの大きな成長が見て取れます。毎日見ていると、どうしても、できることよりもできないことに目が行きがちです。さらなる成長を願うには、それも必要なことではあるのですが、できたことを認めて褒めてあげることのほうが大切であるといわれます。現在、学校生活では、いろいろな場面で、落ち着きのある場面が増えてきました。先日行われたスポーツフェスティバルでは、一人一人が一生懸命に自分の役割を果たしていました。たいへんなことでも我慢ができるようになってきていると感じています。こういったことも、認め、褒めてあげることができる事柄です。今後も、認め、褒めることができる場面を見つけていこうと思います。

 

集中して教科書を読んでいます。        電子黒板での授業が楽しそうです。

校長室から 9.24 日常

 スポーツフェスティバルが終わり、学校生活が日常に戻ってきたように思います。多くの子どもたちがスポーツフェスティバルで一生懸命に取り組めたことを自信とし、落ち着いて授業に取り組んだりと、成長の跡が見られます。行事をやった甲斐があるなあとうれしく感じています。いろいろ御協力ありがとうございました。
 いつもの学校生活に戻ったことで、ふと、日常って何だろうと考えてしまいました。日常とはふだんのこと、果たして、今のこの毎日が日常なのかと。昨年までになかったもの、それは「新型コロナウイルス」。今は、コロナウイルスがあることが日常です。今でこそ、1クラス全員が1つの教室にいますが、5,6月には大きい教室に入ったり、教室を分けたりしていました。それはやらなくなりましたが、手洗いや手指消毒はうるさく言っています。お互いの距離を気にしながらのグループ学習を行っていますが、給食は全員同じ方向を向いて静かに食べています。トイレ掃除は先生方とボランティアの方で行い、子どもたちはやりません。ふれあったりじゃれあったりは原則なし。でも子どもたちですから全部ゼロにはできません。その後のこまめな手洗いや消毒をすることで対応しています。どこまでやっていれば安心かはわかりませんが、どうすれば実施できるかを考えながらいろいろな活動をしています。来月には、修学旅行や遠足があります。バスの台数を増やし、密を回避します。大きな声で歌ったり会話したりはできません。正直、「う~ん、これが日常かあ。」と思ってしまいます。でも、実施するためには必要なことなのです。様々なことを実施することで子どもたちは成長します。なんとかその成長を手助けしたいと思います。
 命に関すること、それは最優先です。しかし、学校生活とは人とのふれあいの中にあるのではないかと思うのです。コロナとの共存。すべてをゼロにすることを考えるのではなく、できることを増やしていくために、いろいろな方策を考えていきたいと思います。現在、消毒ボランティアを始め、様々なボランティアの方々にお世話になっています。今後も、保護者のみなさんや地域のみなさん、たくさんの方々にお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。
 9月22日の秋分を過ぎ、季節がぐっと進んだように感じます。気温が急に低くなったりしているので、コロナ対策だけでなく、健康に気をつけ、保持増進していくことを意識して生活していきたいものですね。

日常が戻ってきました。マスクをしながら遊んでいる児童もいます。

校長室から 9.17 スポーツフェスティバルを終えて

 昨日、予定通りにスポーツフェスティバルを行うことができました。その模様を直にお見せすることができなく、我々教職員も残念に思っています。いろいろなことが縮小され、不自由な面があったのですが、児童のみなさんは、いつもと変わらぬ元気で競技に取り組み、手洗いや消毒もしっかりと行っていました。終わったときには、「疲れた」と言いながらも、うれしそうで満足気な表情が見られ、一生懸命に取り組んだことで得られる充実感を味わっているようでした。私は、児童のみなさんが、楽しく真剣に取り組むその姿から、大きな感動をいただきました。先生方と一緒に、このスポーツフェスティバルを作り上げてきたすべてのみなさんに感謝したいと思います。

 その中で、特に活躍してくれたのは5,6年生です。5,6年生は自分の競技だけでなく係活動をしていたので、ほとんど出ずっぱりの状態でした。自分たちの競技も交代で準備や審判をしていました。自分たちが中心となって行事を進めていくという、リーダーとしての自覚が現れていました。本当にありがたかったです。下級生は、この姿をしっかりと見ていたので、必ず受け継いでいってくれると思います。この日は、感動がある、大変うれしい日となりました。

 最後に、スポーツフェスティバルに際し、御協力いただいたPTAの役員さん、体育委員さんを始め保護者の皆様、地域の皆様、練習の日から当日まで放送など大きな音で御迷惑をおかけした学校の近隣にお住まいの皆様など、すべての関係の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。

5,6年生は、放送を含めすべての競技で活躍してくれました。本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。