二小ダイアリー

2025年3月の記事一覧

令和6年度 修了式・辞校式

 

 3月24日(月)、今年度の修了式を行いました。卒業した6年生がいない分、体育館が広く感じられましたが、全校で集まる最後の式ということもあり、子どもたちの表情は皆逞しく引き締まっていて、今年度の締めくくりに相応しい態度で臨んでいました。私からは子どもたちに次のように話しました。

 この1年間で成長したことはどんなことでしょう?この1年間で心も体も大きく成長しましたね。そして、できることがたくさん増えました。でも、成長はできることが増えただけでは成長とは言わないのです。皆さんに成長について昨年も話しましたが4つお話をします。

  1つ目、この1年間、今の学年で過ごしたことがすでに成長ということです。中にはできなかったことがある人もいると思います。でも成長は「できる」や「できない」ではなく、また、それを人と比べることでもありません。成長は、皆さんそれぞれがそれぞれのペースでしていくものなのです。

  2つ目、この1年間の中には、苦労したこと、大変だったことなどもあったと思います。これらの大変だった経験が皆さんの成長を助けてくれたことでしょう。本当の成長は、困難や苦労を避けて通ることではなく、自ら取り組み、自ら学び、乗り越えていくことで身についていきます。

  3つ目、君たちの成長には、自分を取り巻く環境、お家の人、クラスメイト、担任の先生などの助けや支えがあってのことです。今日この日を迎えるに当たって感謝しなければならい人を思い起こし、感謝の気持ちを伝えてください。

  最後の4つ目です。成長にはチャレンジ、挑戦することが必要です。これからもどんなことにもどんどんチャレンジしてみてください。「できる」や「できた」よりも、やってみたという経験が大切です。そして、ここで二小の合言葉「笑顔で なかよく 最後まで」が役に立ちます。どんなことにもこの合言葉を思い出し、チャレンジしてみれば、きっと成功することでしょう。是非この成長に大切な4つのことを振り返り、自分はどうだったか当てはめてみてください。

  いよいよ明日から春休みですね。春休みは楽しく遊んだり、お家の人とお出かけしたりすると思いますが、新しい学年の準備をしっかりとしてください。新学年になった4月7日、春休みの間に成長した皆さんに会えるのを楽しみにしています。新学年も頑張りましょう!

 修了式の後は、今年度でこの二小を去る先生方とのお別れの式、辞校式を行いました。1年間担任だった先生、元担任だった先生とのお別れに、子どもたちからは「なんでいなくなっちゃうの?」「さみしい」「もっと一緒にいたかった」など、別れを惜しむ声があちらこちらから聞こえてきました。また、別れを惜しんで涙を流す子もいました。勤務年数に違いはあれども、どの先生も二小の子どもたちのために、常に精一杯ご尽力くださいました。別れは名残惜しいですが、移動される先生方におかれましては、4月からの新天地でのご活躍を心よりお祈りしています!

 保護者の皆様、地域の皆様、そして二小に関わってくださった多くの方々のおかげで、今年度も無事に終えることができました。これも皆様方が本校教育活動にご理解とご協力、そして、多大なるお力添えをくださったからです。今年度の反省を生かし、子どもたちが心も体も大きく成長していくように、来年度の準備をして参ります。

 来年度もどうぞよろしくお願いします!

令和6年度 卒業証書授与式

 3月14日(金)、快晴の中、ご来賓の皆様、保護者の皆様の温かい眼差しに見守られ、卒業証書授与式を挙行することができました。卒業証書を手にした、67名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!

 担任の先生の、万感の想いを込めた呼名に応えた「返事」。

 卒業証書を受け取る時の卒業生の表情は,緊張の中にも喜びにあふれ、希望に輝いていました。立派に育った卒業生の「姿」。 本校での六年間の生活を頑張りぬいた満足感と、未来を切り開いていこうとする強い決意が感じられ、とても頼もしく、とても嬉しく思いました。

 伝統ある我孫子第二小学校を未来に向かって今日巣立つ卒業生。

 五年前、皆さんが一年生も終わりに差し掛かった三月に突然の休校、それから二・三・四年生の三年間は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の中での学校生活を余儀なくされました。

 そして上級生となった五年生。一昨年の五月八日にはコロナウイルスの分類が五類に引き下げられ、以前の日常が戻り始めました。田植えや稲刈り、収穫したご飯を全校で食べた米作り活動。六月に南房総で実施した林間学校では、カレー作り、キャンドルファイヤー、海にも入り海の生物とたくさん触れ合って、仲間と共に多くを学びました。このように、児童一人一人が活躍するよう、できる限りの学校行事を実施してきたのには理由があります。それは、我が第二小学校は、「体験こそ全ての礎」とし、体験によって「生きる力」を育むことが最も大切だと考えている学校だからです。

 皆さんが飛び出していく未来は、日々目まぐるしく変化しています。予測困難な未来だからこそ、本校での学習・生活・飼育・体験活動で培った、「元気でやさしい」「力をあわせる」「必ずやりぬく」ことをいつまでも大切に、そして生かし、中学生として、そしてその先の人生でも更なる成長と活躍を期待しています。でも実はあまり心配はしていません。六年生になった君たちは、総合的な学習の時間を利用して、「未来へつなぐ我孫子の魅力プロジェクト」を立ち上げました。「我孫子産野菜のよさを校外にもひろげていきたい」と育てたトマトがマフィンになり、多くの方々に購入してもらったことで、その魅力を伝えることができました。また、多くの方々とつながって、たくさんの協力を得ることも経験しました。そして、その収益を湖北小学校体育館再建のために寄付したことで、より深く学び、より心を成長させました。これぞまさに探究学習、「自ら問いを立て、仲間と協働して新たな価値を創造する学び」です。

 このように、二小での貴重な学びや様々な体験は数え切れません。これからも、常に自主的に学びに向かい、主体的に問題を解決しようと取り組み、自分にとっての「正解」を探していってください。いつまでも、いつまでも応援しています。

いよいよ明後日卒業式です!

 先週から始まった卒業式練習もあっという間に時間が過ぎ、3月12日(水)に予行練習を行いました。14日の本番に向けて6年生はもちろんのこと、在校生代表で卒業式に参加する5年生も、練習に余念がありません。式の流れに沿って、自分がすべきことに黙々と取り組んでいました。

 小学校生活で「最後の授業」となる卒業式。6年生が新年度、新生活に夢と希望をもって堂々と卒業できるように職員も在校生も一丸となって準備を進めていきます。

活動の収益金 3万円を湖北小学校へ

 3月4日(火)、湖北小学校にて、我孫子第二小学校の総合的な学習実行委員の代表の子どもたちが、今年度の販売活動の収益金から3万円を湖北小学校へ寄付しました。湖北小学校は、昨夏の火事により体育館が焼失。ホームページや広報などで再建のための寄付金を募り、これまでに多くの市民からの寄付が集まっていました。二小の児童は、自分たちが得たお金は「地域のために使いたい」という思いがあり、今回、湖北小学校に3万円を募金することにしていました。

 受け渡しの会には、湖北小学校の6年生の児童会役員が参加しました。また、湖北小学校が母校である星野市長、丸教育長も同席し、両校の子どもたちに温かい言葉をかけていただきました。

 星野市長からは、「伝統校である2校がこうして、困ったときに助け合おうと思う、君たちの思いは本当に有難い。この優しさは、湖北小の後輩にも、第二小学校の後輩にもしっかり伝えていってもらいたい。そして、地域とともに歩んできた学校だということを誇りに思って、これから卒業していってほしい」「この優しさという大切なものを忘れずに大人になってほしい、温かい気持ちを忘れずに、育っていってほしい」とお話をいただきました。

 同じ市内に住む、同じ学年の子どもたち。しかし、今年度の湖北小の卒業式は体育館で行われません。取り壊しも始まり、悲しさや寂しさでいっぱいだったことでしょう。そんな境遇を知り、「困ったときはお互い様」と仲間意識や思いやりを行動で示した子どもたちに、学習の深さと心の成長を感じました。卒業までにまた良い思い出が一つ増えました。

 

 ※この「受け渡しの会」の様子は、3月15日(土)の11時より、JCOM(ジェイコム:ケーブルテレビ)で放送予定です!お楽しみに!