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校長ブログNo205 柿の日

今日はいよいよ山武郡市小学校体操競技会です。(写真は昨日の練習の様子です。)選手たちがこれまでの練習の成果を発揮して、ベストで臨み最高の演技ができるよう、学校全体で応援しています。

最近の校長ブログは「〇〇の秋」という秋をテーマにしたタイトルが多いです。「〇〇」という部分にはどんな言葉を入れてもしっくりとくるような気がします。そんな秋の季節も今まさに充実期を迎え、いよいよ終わりに向けて季節が進んでいます。

今日10月26日は「柿の日」です。今の季節、夏の間青々としていた葉が黄色や橙色、赤色と日に日に変化し落葉していく中で、オレンジ色の柿の実がたわわになっている柿の木を至る所で目にします。

ところでなぜ今日が「柿の日」なのでしょう?

それは、過去ブログNo197-1(10月18日号)にも掲載した2つの俳句のうち、正岡子規による「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の俳句を詠んだことにちなんでいます。

1895年(明治28年)9月に夏目漱石が「鐘つけば銀杏散るなり建長寺」と詠み、その2か月後の11月に正岡子規が「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠みました。視覚的にも聴覚的にもそして叙情的にも秋が充実していくさまとその充実感から広がる世界を感じる句です。

これもまた過去ブログNo200(10月21日号)で紹介した「去る者は去りまたみちて秋の空 飯田龍太」の句につながります。

「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざをお聞きになった方もいらっしゃると思います。ビタミンCが豊富に含まれ、抗酸化作用があり、老化防止の成分や二日酔いの予防や緩和につながるタンニンが含まれるなど、栄養満点の果物です。さわやかな秋晴れの続く秋は天候がよく、柿の実も日に日に赤く熟れ、「柿をみんなが食べると、医者にかからずじまいで、医者はもうからなくなる」という意味です。似たことわざに、果物のリンゴの栄養に注目し、「1日1個のリンゴは医者知らず」というものもあります。

といっても今年の秋はなんだか不思議な秋ですね。気象庁の「むこう3か月の天候の見通し」によると、記録的な暑さがとなった9月、10月が終わっても、11月も平均気温が高めとのこと。12月、そして年が明けた1月にようやく平年並みとの予想だそうです。となると秋は短く、急に冬らしくなるということが予想されます。

10月23日(水)は暦の上では二十四節気「霜降(そうこう)」でした。霜降とは、朝晩の冷え込みがさらに増し、山間部や北国などでは霜が降り始める季節であることを意味します。

みなさんも季節の変わり目特に健康に気をつけ、油断することなく体調管理に努めていきましょう。