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校長ブログNo221ピーナッツの日(11月11日)

千葉県の特産物といえばこれ!

全国一の生産高を誇る落花生を栽培している畑の風景です。

収穫の作業をしながら「ぼっち」と呼ばれる「落花ぼっち」を作っていきます。

(「ぼっち」とは「突起」という意味。時代劇などで見られる浪人笠や水田地帯で作業のときにかぶるわらでできた編み笠に由来することからこう呼ばれています。)

1枚目の写真のように最初は地面で干した後、3枚目の写真のように円筒状に重ねていきます。風通しをよくしながら秋から冬にかけて吹く北寄りの季節風を受けて、1か月程度時間をかけて落花生を乾燥させていきます。落花ぼっちの作り方は地域によって様々ですが、雨やカラスなどの鳥獣から守るために昔はわらをてっぺんに乗せる「落花ぼっち」が主流でした。近年はビニールシートをのせて包んだ後に、さらにブルーシートをかけててっぺんに乗せて包む形が多いようです。白浜地区のぼっちは、きちんとおもりとなるビニル袋が四隅につけられていますね。

今日11月11日は「落花生の日」です。「11月はおいしい落花生の新豆が出回る時期です。 また、落花生は1つのサヤに2つの豆が双子のように並んで入っていることから、1が2つ、11が2つ重なる11月11日を「ピーナッツの日」として、昭和60年に全国落花生協会が制定しました。」(全国落花生協会HPより)

今月の給食にも落花生を食材としたメニュー(11月22日(金)予定)が提供されます。楽しみですね!!学校周辺の畑で落花生の収穫が始まっていることは過去ブログでも紹介してきました。今は熟成の時期です。

▼学校周辺の「落花ぼっち」風景(尾垂地区)

▼ぼっちにズームイン(尾垂地区)

県内一の生産高を誇る八街。隣接する市との境界にはこのような看板が立っています。

(ちょうどこの記事を書いていたとき、テレビ番組(11月10日(日)夜)で八街の落花生農家を舞台に、中華料理の巨匠から教わりながら作る「落花生チャーハン」と「落花生の白玉団子」が紹介されていました。ネットには早速、何人かの料理研究家がレシピを載せていますので興味がある方は参考にしてみてくださいね。)

また、JR総武本線八街駅北口に次のようなモニュメントがあります。この落花生は食べることはできませんのでご注意ください。記念碑は2005年(平成17年)に、八街駅が木造駅舎から、落花生をモチーフとした新しい駅舎に建て替えられると共に、周辺の再開発にともなってできた北口広場に設置されたものです。

落花生 讃

いつ知らず葉は繁り花咲きて人知れず土に稔りぬ(白鳥省吾)

白鳥省吾氏(しらとり・せいご1890-1973(明治23年-昭和48年)宮城県出身の詩人)は、千葉県内各地の小中高校の校歌を数多く作詞しています。近隣では、東金中学校をはじめとする山武地区、成田高校、成田小学校、佐原中学校、千葉大学教育学部附属中学校等多くの伝統校の校歌に見られます。晩年は千葉県に居住し、1963年(昭和38年)千葉県文化功労者に認定されました。

この詩は、八街高校校歌制定のために昭和33年6月に八街を訪れた際の即興詩だそうです。(ちなみに八街高校の校章のデザインには落花生のまるい葉と実の形が取り入れられています。)ご存知のとおり、落花生が土の中に実ることを詠んだものですが、人生もそれに例えられ、緑の葉を茂らせ、黄色の花を咲かせ、成長することで最後に実を結ぶそんな人生を歩んでもらいたい気持ちが込められたものとも言われています。