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校長ブログNo14  給食前の校長の仕事

このブログでお伝えしている学校給食。私は、「食は全ての基本」と考えています。先日お伝えした学校給食センターの方針にもあるように、成長期である児童生徒にとり、栄養のある食事は健康な体の基礎をつくるものだからです。

給食センターから配付される「献立表」を毎日確認しているご家庭も多いと思います。我が家も昔と変わらず冷蔵庫に貼ってある「献立表」を見て「ねえ、ABCスープって書いてあるけれどどんなスープ?」なんて子供に聞くことがあります。子供の説明を聞き「なるほど」と答えるものの、どんな盛り付けでどんな風味かは実際に食べてみないとわからないことだらけです。「献立表」から想像するのも人それぞれ。さて、4月8日(月)始業式の日、2年生の学級開きの自己紹介の場面で「好きな食べ物」を紹介するシーンでのこと。お母さんが作ってくれる食事を紹介する児童も何人かいたのですが、学校給食の好きなメニューを紹介している児童も多かったです。中でも1番多かったのは「納豆和え」。「納豆」は人により好き嫌いがあるので、えらい子供たちだなあと感心して聞いていました。休み時間に子供たちが「おいしいよ!なっとうあえって。」と口々に教えてくれます。「納豆和え」が配食される日が楽しみです。ご家庭でも「ただいまあ。今日の給食おいしかったんだよ!!」なんて話をする日があることでしょう。保護者の方は「献立表」や名前だけでは「どんな盛り付けかな?」「このメニューは初めてだわ。どんな食事かしら?」「きちんと残さず食べているかな?」などなどたくさんの「???」があり気になってしまう方も多いことでしょう。今後もときどき写真を載せながら紹介しますので、ぜひご家庭でもお子さまとコミュニケーションをとるきっかけとしても活用してみてください。

さて、今日お伝えするのは、子供たちが給食を食べる前にしている校長の私の仕事です。何だかわかりますか?

そうです。「検食(けんしょく)」です。「検食」とは…

「学校給食法」で定められている。児童が給食を食べる30分前までに、学校の責任者(主に管理職)が検食を行う。

◎人体に有害と思われる異物の混入がないか、調理過程において加熱等が適切に行われているか食品の異味・異臭等の異常がないか一食分として量が適当か味付け・香り・色彩等が適切かを検査する。そして、検食を行った時間、特記事項がある場合、検食者の意見や検食の結果を記録しなければならない。とされています。

本校では、午前11時過ぎに学校給食センターの配送車が学校に到着し、用務員さんが1人で全校児童と教職員へ配食する作業を行います。検食は児童が給食を食べる30分前ということですから、平常日課では11時30分までには検食用の給食を配膳して私のところへ1番に届けてくれます。校長室で1人で「いただきます。」と挨拶をしてから気持ちを集中させて「検食」を始めます。今日の献立表を見ながら検査項目に従い、食材の調理状況をを確認しながら一通り一口ずつ食べます。確認後ようやく普通の食事のペースでおいしくいただき完食し、最後に「検食簿」(下の写真参照)の記入をして、再び用務員さんのもとへ食器類を片づけに戻り「ごちそうさまでした。おいしかったです。異常なしです。」といった具合に検食を完了します。その後、教室で児童が給食を食べている様子を観察しに行くこともあります。1年生の子供たちはたいてい「校長先生、給食食べないの?」と聞いてくるので「もう食べたよ。」と答えると「え~ッ?!」と驚かれます。そのときに「校長先生は、みんなより先に給食を食べて、みんなが食べる給食に異常がないかたしかめているんだよ。」と答えると「そうなの~?」とこれまたかわいらしい返事が返ってくるのです。検食の時点で異常があればすぐにセンターへ報告します。また、検食で異常がなくても、学級で教師や児童が異常に気づいた時点でただちに報告します。ちなみに4月は異常もなく、とてもおいしい給食を毎日いただくことができることに感謝感謝の毎日でした!!栄養士さん、給食センターの調理員さん、配送者の皆さんありがとうございます。教室で食べている子供たちも口々に「おいしい。おいしい。」と笑顔で食べていました。

 

▼ 4月30日(火)学校給食

 むぎごはん 豚丼の具 もやしと油揚げのあえもの ちくわ磯辺揚げ オレンジ 牛乳

豚丼の具をご飯の上にのせた写真もどうぞ。

最後に、昨日の給食バージョン。Go to ランチ!!

▼1989年(平成元年)5月2日の給食と給食風景です。子供たちの幸せそうな笑顔がとても印象的です。お茶碗とはしの使い方も上手です。「美味でございま~す!!」といったところでしょうか。牛乳は昔懐かし「ビン牛乳」トレーも仕切りがあります。