過去ブログ(平成27年度)

カテゴリ:お知らせ

5月14日(木)その3 カウンセラーの眼「分かち合って生きること」

<カウンセラーの眼「分かち合って生きること」> 他の動物と人間が決定的に違うのは、「分かち合って生きる」ことができることです。

人間の祖先が、二足歩行をはじめたとき、骨盤が変形し産道が狭くなり、出産に手助けが必要になったという生物学の知見。

7万4千年前、トバ火山の噴火によって平均気温が12度も下がって、人類が絶滅の危機に遭遇したとき、争いではなく助け合ったことによって生き延びることができた、という数々の考古学的な知見。

人間は、昔から、危機のとき、独占せずに助け合った方が生き残れるという知識を身につけてきました。見ず知らずの人と争いを繰り返せば、追い詰められる。

「分かち合った」方が、生き延びて、世界のほかの大陸へと人間は広がっていった。

***このような人類が学んできた知恵や知識「分かち合い」、「助け合って」をこの矢板中でも広げられるといいですね。

******参考文献「学校賛歌ブックレット」号外11 小野田 正利  2015,2月増刷  5ページから引用

5月14日(木)その2 歯科検診

 
 

<歯科検診> 本日、8時45分から午前中、歯科校医の八板 誠先生と八板 崇先生が来校し、1年、2年、3年生の検診をしていただきました。

静かに廊下で待ち、受診の態度も素直で、いい生徒たちですね、という話しを八板誠・崇先生からいただきました。検診もスムーズに流れた関係で、11時30分には終了することができました。

***八板 誠先生は、矢中の歯科校医、54年目になります。本校第4代校長の「斎藤 邦平」先生の時から、校医をしているという話しをしておられました。

5月12日(火)その2 カウンセラーの眼「夫婦は一心同体?」

<カウンセラーの眼「夫婦は一心同体?」> 結婚式、披露宴の「主賓あいさつ」の中で、よく聞くセンテンスが「夫婦は一心同体である」です。

男女が結婚を決意するときは、性格や趣味、考え方など、お互い相通じるものを感じるものです。しかし、二人で生活していく中で、気持ちのすれ違いや価値観の相違を意識するようになってきます(ならない人もいるかもしれませんが・・・)。

夫婦は、生まれ育った環境や考え方、性格も同じではありません。そこで、夫婦はどんなに近い関係(存在)でも、「一心同体」とは考えにくいものです。「二心異体(にしんいたい)」の二人が、生活し、互いの長所や短所、性格、趣味、特技などを認め、受け止める中で、相手に感謝や思いやりを感じていきます。最終的には、「異体」の二人が、「一心」になるのが「夫婦」なのかもしれません。

***参考文献「ニューモラル」NO,548 モラロジー研究所  平成27年4月号 12,13ページ

5月9日(土)曇りから雨 その1 カウンセラーの眼

「子どものサインに気づいて」

<カウンセラーの眼「子どものサインに気づいて・・・」> 長崎女子短期大学長の浦川 末子先生の講演内容記事から、いくつか引用させていただきます。

1つめは、アメリカでは、子ども10歳までは家族で育て、10歳以降は社会が育てると、法律で決まっています。しかし、日本では、何歳になっても子どもは、親が育てることになっています。どちらがいいのかは、賛否あると思います。

2 普段から、子どもの徴候やサインを親が見逃さないこと。 「佐世保事件」や「神戸事件」、「横浜の事件」などでは、一見、偶発的に見える事件でも、事前に子どもたちは色々なサインを発しています。

3 今の小さい子は、「抱っこ」をいやがる傾向が多いそうです。赤ちゃんの時、親が十分に「抱っこ」をしてあげていないのが原因と言われます。「抱っこ」は親子の絆を深める最大の行為です。

***中学生でも親子の接触、関わりの重要性が言われています。

4 日本の子どもは家にも「居場所」がなく、「孤独」と思っている割合が、20~30%います。他の国々では10%前後だそうです。

***学校でも子どもの居場所作りを考えて学級経営をしていますが、家庭でもお子さんの「居場所」作りを考えていってほしいです。

******参考文献「全日教連 教育新聞」(平成27年4月10日)第544号 第4面から引用

その2 カウンセラーの眼「学力が高い児童生徒の特徴」

カウンセラーの眼「学力が高い児童生徒の特徴」> 平成25年度全国迫力・学習状況調査の保護者に対する調査を分析した結果が公表されています。

その中で、「学力」が高い児童生徒の「家庭生活」との関連性について、5点を引用します。

1 朝食等の生活習慣ができている子は、学力が高い・・・朝食を毎日、食べている。就寝の時間が決まっている。テレビやゲームの時間が決まっていて守られている。

2 読書や読み聞かせをしている子は、学力が高い・・・親が子どもに、読書や新聞を読むようにすすめている。子どもと一緒に読書をする習慣ができている。小さい頃、親が寝る前に読み聞かせをしていた。

3 勉強や成績、将来の職業などの会話をしている家庭の子は、学力が高い・・・子どもと勉強や成績の話しをしている。保護者の子への学歴期待が高い。子どもへの教育投資の金額が高い。

4 保護者自身の学校への参加行動が高い子は、学力が高い・・・保護者が授業参観やPTA、学校行事等への参加率が高い。

5 規則や学習習慣のできている子は、学力が高い・・・家で自分で計画を立てて勉強している。家庭学習(宿題)をやっている。学校や家の規則を守っている。

***これらの5点について、できている児童生徒は、学力が高いか、これから大きく伸びる可能性を高いお子さんです。なお、「学力」向上のキー・パソンには、本人自身と学校の指導と家庭の3者がプラスに連動したときに、大きな学力が向上していくようです。

******参考資料 文部科学省委託研究「平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究」  国立大学法人お茶の水女子大学