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2025年7月の記事一覧

校長室のひとりごと「験担ぎ」

 いよいよ明日、各部の葛北大会初陣です。暑さに気をつけ頑張ってほしいものです。皆さんは、ここぞというときに何か「験担ぎ(げんかつぎ)」をしていますか。

「験担ぎ」とは辞書によると、ある物事に対し過去に良い結果が出た行為を繰り返すことで吉兆を推し量ること。また縁起を気にして物事の成功を願った行動をすること。と書かれています。私が部活動顧問をしている頃は、大会前に弁当の話を部員にしていました。「勝ちたいからって『カツ丼』は胃もたれして動けなくなるぞ!」とか「ウインナーは『winner(勝者)』で縁起いいぞ!」「デザートは『伊予柑』がいい予感がするな~」などと言った具合です。受験前にも同様に「先に通るように『ちくわ』がいいんじゃない」なんて話していたものです。受験の翌日「先生昨日弁当にちくわ入ってました」「良かったな」「でもキュウリが詰められていて先が見えませんでした・・・」「・・・」みたいな笑い話をしていた頃を思い出します。その生徒はしっかり合格したので今こうして話すことができます。

 ちなみに私の験担ぎは「金色のネクタイ」です。もし「金色のネクタイ」を締めていたら、その日は勝負の日だと思ってください。験を担いだからと言って全てうまくいくわけではないでしょうが、それで気持ちが楽になるのであれば「験担ぎ」も悪くないですよね。似た意味で「縁起担ぎ」という言葉がありますが、一説によると江戸の商人達の間で流行した「逆さ言葉(ハワイ→ワイハ)」で「えんぎ→ぎえん→げん」になったと言われています。

校長室のひとりごと「スポGOMI?」

 「スポGOMI」をご存じでしょうか。これは「スポーツごみ拾い」のことです。と言ってもそもそも何それ?ですよね。2008年に日本で誕生したスポーツで、1チーム3人、競技時間は60分。つまり60分以内にどれだけゴミを拾えるか、そしてゴミの種類ごとにポイントが決められており、獲得ポイントで勝敗を競い合い世界大会も開かれています。

 世界中で深刻化している海洋ゴミ問題、その8割は陸(街)から流れ出ていると言われており、それを防ぐための有効な手段、それが「ゴミ拾い」と言われています。昨年21カ国が参加した「スポGOMIワールドカップ」は世界中で大きな反響を呼び、国と国、人と人つなぎ地球規模で「スポGOMI」をとおして「ゴミ拾いの輪」が広まっています。今年10月には東京で34カ国が参加する世界大会「スポGOMIワールドカップ2025」が開催されるということです。この「スポGOMIワールドカップ2025」は既に各国で予選が始まっており、その各国予選でこれまで集められたゴミの総量は1773.98Kgで、参加人数は1,458人、また2008年に誕生以来のゴミの総量は193,120Kgで参加延べ人数は165,321人だそうです。

地球に優しいスポーツ「スポGOMI」の紹介でした。

校長室のひとりごと「睡眠時間」

  こう暑いと夜も寝苦しくて、朝は汗だらけで目覚めもスッキリとせず睡眠不足気味だと感じます。これまで我慢していた寝室にもついに冷房を入れました。

 ところで、OECD(経済協力開発機構)による睡眠時間に関する調査結果が興味深いので紹介します。先進国33カ国で一日の平均睡眠時間が一番長かったのは「南アフリカ」で9時間13分。次いで中国の9時間01分、アメリカの8時間51分です。では日本人の平均睡眠時間はというと7時間22分と、調査した先進33カ国中、一日の平均睡眠時間が一番短いという結果です。一番短い日本の中でも、女性の平均睡眠時間は男性よりも13分短かく、更には睡眠時間が短いのは大人だけではなく、子どもにおいても世界で一番睡眠時間が短いそうです。別のある調査によると日本の子どもはどの年齢層でも「年齢別推奨睡眠時間」よりも実際の睡眠時間は短く、特に5歳児では1時間52分も短いそうです。おまけに「世界の子どもの睡眠時間と比べ日本の子どもの睡眠時間が世界一短いことを知っているか」という問いに対し、「知らない」と回答したのは全体の68.7%に及んでいたそうです。

「寝る子は育つ」と昔から言いますが、その通りで睡眠不足だとホルモンバランスが崩れるなど、特に育ち盛りの子ども達には心配ですよね。

皆さんも無理せず適度に冷房を利用し暑い夏を乗り切りましょう。

校長室のひとりごと「実感!地球温暖化」

 関東も梅雨明けこそしていないものの連日の猛暑には困ったものです。日本だけではなくこの猛暑、ヨーロッパでも大変なことになっているようです。スペインやイタリアでは気温42℃という予報もあり対策を進めています。イタリアのシチリアでは最高気温が39℃以上の予報の日には昼間の屋外労働を禁止とし、今後この措置がイタリア全土に広がりそうだということです。またローマ、ミラノ、ベネツィアなどではAM11:00からPM6:00は外出しないように市民に勧告しているそうです。フランスのマルセイユは最高気温40℃に達すると公共プールを市民に無料開放しているそうです。ギリシャのアテネ、ポルトガルのリスボンでは熱波により山火事が発生し住民が避難する事態になっています。またスイスではビルヒ氷河が高温のために崩壊し、近隣の村の90%が埋没してしまったそうです。調べを進めると、アメリカでも凄いことになっているようで、ニューヨークでは37℃という連日の猛暑で、エアコンの使用量の急増で停電したり、アスファルトが溶け車が道路を突き抜け落下する事故が発生したということです。

 地球温暖化による地球規模の異常気象なのでしょうが、暑いからエアコンをつける。そうすると電力消費が増し、さらに電気を作らなくてはならず、結果としてCO2などの温室効果ガスが増える・・・ 正に負のスパイラルと言えます。どうにか良い方法はないものでしょうか。