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2024年9月の記事一覧

校長室のひとりごと「報奨金」

 パリ五輪は、金メダル20、銀メダル12、銅メダル13を獲得するなど日本選手団の大活躍で幕を閉じました。

 ところで日本ではメダリストに報奨金が支給されることをご存知ですか。金メダルを獲得するとJOC(日本五輪委員会)から500万円の報奨金が支給されます。銀メダルでは200万円、銅メダルでは100万円が支給されます。体操競技の岡選手は金メダル3つ銅メダル1つでしたから1600万円の報奨金を手にしたことになります。JOCの報奨金以外にもメダリストには所属する企業やスポンサーなどからボーナスが支給されるそうです。

 ちなみにパラリンピックでは金メダルが300万円、銀200万円、銅100万円の報奨金が支給されたそうです。他国の五輪報奨金状況はと言えば、フィリピン男子史上初のメダルを獲得した体操選手には、平均年収の60年分の現金と不動産、生涯ラーメン無料券などが支給されたそうです。一方でイギリス、ニュージーランド、ノルウェー、スエーデンなどは報奨金制度がないそうです。

 各競技、五輪同様に世界一を競う世界選手権等の競技会がありますが、五輪のように報奨金は支給されません。4年に一度、国を挙げての五輪だからこその報奨金なのでしょう。

 選手たちは4年間、我々の想像できないほどの時間を費やし努力を重ね、遂につかんだ代表の切符、その大舞台での勝負に挑んでいます。その4年間には、遠征費用や何やら年間数百万円かかる競技も少なくありません。その費用を競技団体やスポンサー等が負担してくれる選手もいますが、自己負担の選手も少なくありません。4年に一度、それもメダリストにだけ支給される報奨金、皆さんはこの金額をどのように感じますか。

校長室のひとりごと「地球外知的生命体はいる?」

 昨日は中秋の名月、餅つきするうさぎをしっかりと見ることができた名月でしたね。どうでも良い話ですが、子どもの頃から今に至るまでほとんど見逃さないTV番組があります。「UFO 」や「宇宙人」に関する特番です。TVを見ながら、研究者や専門家を名乗る謎多きコメンテーターの「これは間違いありませんUFOです」とか、宇宙人に連れ去られた経験があるという人の声色を変え不自然なモザイクでの体験談「寝苦しくふと目を開けると宇宙人が話しかけ、急に激しい閃光が…」など「さすがにウソだろ!」と思いながらもつい最後まで見てしまいます。宇宙人の存在を信じているとか信じていないとかを超越した番組には引きつけられてしまいます。

 先日何気なく雑誌をめくっていると気になる見出しの記事を何度も読み直してしまいました。その記事の見出しとは「地球外知的生命体は100%存在する」です。その文の主は天文物理学、地球外知的生命探査(SETI)を専門とする大学の専任講師です。

 彼によると「地球は天の川銀河という星団の中にあるが、天の川銀河には1000億を超える星があり、例えるなら五輪の水泳プールいっぱいに詰め込んだ砂の数に匹敵する。宇宙にはそんな銀河が見える範囲だけでも1兆個も存在する。宇宙規模で考えたら、地球だけではなくどこかに知的な生命体がいると考えるのが自然。天文学者にとって地球外知的生命体がいることは大前提だ」そうです。ではどのように地球外生命体を探すのかというと、電波望遠鏡で受信する電波信号を追跡しているそうです。

 1977年オハイオ州立大学の電波望遠鏡が自然のノイズの約30倍の強さの電波を72秒間探知したそうです。地球の自転の関係で地球以外の天体からの電波を受信できるは最長72秒だそうです。つまりこの電波は人工衛星や航空機ではなく別の天体から発せられたものと考えられているのです。

 宇宙人と考えるからウソっぽく感じてしまいますが、確かに「地球だけに」と考える方が不自然なのかもしれませんね。

校長室のひとりごと「民間人初の船外活動」

 既にご存知の方も多いとは思いますが、国の宇宙機関に所属しない民間人を乗せた「スペースX」の宇宙船で地球を周回し高度700km付近で宇宙船クルードラゴンのハッチを開き船外活動に成功し、その様子が「X(旧Twitter)」で中継されました。

そして無事に地球に帰還した様子も同様に「X(旧Twitter)」で生配信されたと報じられました。

 私の勝手なイメージですと、船外活動と言えばガチガチの着ぐるみのような宇宙服を想像していましたが、映像にはイメージと違い、宇宙服の開発も民間の宇宙事業参入で急加速していることを実感させられました。

 このスペースXはアメリカの起業家イーロン.マスク氏が火星への移住計画を目的として設立され、その一つの段階として今回の船外活動となったわけですが、人類の宇宙進出も現実味を帯びてきたと感じます。

 さて、今日は中秋の名月、天気も良く綺麗な月を見ることができそうですね。私もゆっくりと月を眺め、先人たちの月へ、そして宇宙への憧れを少しでも味わいたいと思います。

※ 今日は月の隣に土星も一緒に見ることができるそうです。

校長室のひとりごと「スズメバチ」

 唐突ですが、川間中はとても居心地よい空間です。野田市の小中学校はいずれも歴史があり、どこの学校でも木々が茂り自然豊かな環境を持ち合わせています。中でも川間中は校庭や校舎を囲む四方全てが、樹齢6~70年という桜やヒマラヤスギ、イチョウなどの木々が生い茂り、四季の移り変わりが感じられます。校長室からの眺めは最高で、レースのカーテンも開け放し、毎日景色を見ながら学校運営について考えを巡らせています。
 恵まれた環境なだけに、ウグイスやメジロ、シジュウカラ、セキレイなどの野鳥や夏にはカブトムシやクワガタ、オニヤンマなどの昆虫も見かけることもできます。
 一方で、毎年のようにスズメバチには悩まされます。昨年も玄関前の松の幹の空洞にオオスズメバチが巣を作り、専門業者に駆除していただきましたが、今年も別の場所で巣を作り活発に飛ぶ姿を見かけるようになってきました。先週も専門業者に駆除してもらいましたが、まだまだしばらくは気を抜けません。これだけ自然豊かで木々が茂っていればしょうがないのかもしれませんが…
 スズメバチだけではなくハチ全般の話になりますが、冬を越冬した女王バチが1匹で4~5月に巣を作り始め、夏にはその巣の中で働きバチが羽化をはじめ、巣は更に大きくなり働きバチが活発に動き始めます。そして最も活動が盛んになるのが8月から10月、ちょうど今の季節です。巣に近づきすぎたり、振動や物音などにも反応し襲われることもあるそうです。学校内だけではなく、この自然豊かな川間地区、またこの3連休でお出かけされる方もいるかと思います。十分に気を付けたいものですね。

校長室のひとりごと「周期セミ」

 9月も中旬だというのに、日中はまだまだ猛暑、セミの鳴き声が暑さに追い打ちをかけるようにあちこちから聞こえてきます。

今日はセミについて書いてみます。

 セミの種類によっても、またその個体によっても差はありますが、一般的にセミは幼虫の7年間を土の中で過ごし、地表に出てきて羽化し成虫としては7日間しか生きられないと言われています。暑さに追い打ちをかけるようなセミの鳴き声も、7年間我慢してやっとの7日間だけ必死に鳴いていると思えば我慢できる気がしますね。

 ところで「周期セミ」って聞いたことありますか。この「周期セミ」とは北米のみに生息する毎世代正確に17年周期、13年周期で成虫になるセミの総称です。その周期年数が素数であることから「素数ゼミ」とも呼ばれており、毎年北米のどこかで発生しているそうです。

 この夏、17年周期のセミと13年周期のセミの発生が重なり数兆匹とも言われるセミの大量発生が記録されました。前回両者の発生が重なったのが1803年のこと、実に221年ぶりの大量発生です。

この周期ゼミの神秘は氷河期に遡るそうです。正確に同じ周期で成虫になれば劣悪な環境下や外敵からも逃れる可能性、つまり生存率が高く種の保存に適した進化が現在に繋がっているそうです。

実際の周期セミの大量発生に興味がある方は「周期セミ」か「素数セミ」で検索してみてください。衝撃的(?)な画像が満載です。