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2024年9月の記事一覧

校長室のひとりごと「文化の祭典『川創祭』」

 文化の祭典「川創祭」当日を迎えました。
 日程など詳しくは本HP内で案内しています。午前中は吹奏楽部、特設郷土芸能部の発表、各学年代表の「総合的な学習に時間」の発表、そして全校の代表で市、葛北で発表する弁論、英語スピーチの発表を行います。午後は、合唱コンクールです。9月に入りどの学級の練習にも熱が入り、今週は全校が「合唱モード一色」で校舎のあちらこちらに素晴らしい合唱が響いていました。今日はコンクールですから「賞」に輝く学級もあれば、残念ながら「賞」には手が届かなかった学級も出てきます。しかし、校長としてこれまでの取り組みを鑑みると、どの学級にも「賞」をあげたいと思うほど、生徒たちはよく頑張っています。
 そんな歌声を聞きながら、ふと思い出すのが学級担任だった当時の合唱です。2~30年たっても、曲名はもちろん、練習中のいざこざや、当時の合唱、賞を獲得して生徒とともに喜ぶ自分、賞を逃して悔し泣きする生徒をなだめる自分など…不思議と鮮明に目に浮かんできます。
 本校生徒たちの合唱を聞きながら、そんな昔を思い出し感じたことがあります。それは昔も今も中学生は中学生、何ら変わらないということです。よく「最近の子どもは…」などと言いますが、純真無垢に生まれてきた子どもたち、昔も今も子どもは子ども何も変わらないはずです。もし昔と何か変わっているとすれば、それは社会や子供たちを取り巻く環境、周囲の大人たちが変わっているのでしょう。本質的には昔も今も中学生は中学生、「最近の子供は…」などと変に躊躇することなく導いていこうと改めて考えさせられました。
 今日は、今の中学生の発表を見ながら、昔の思い出にも浸ってみようと思います。

校長室のひとりごと「読書の秋なのに」

 先日、文化庁の国語の世論調査について書きましたが、この調査には語句だけではなく「読書」についても調査しています。例えば「1か月に何冊くらい本を読みますか」です。この「何冊」には、電子書籍は含まれ雑誌やマンガ本は含まれません。
 今回公表された2023年度調査では「1冊以上読む」が36.9%、「読まない」が62.6%という結果でした。2018年5年前に実施した前回調査では、「1冊以上読む」が52.6%と半数を超え「読まない」が47.3%でした。注目したいのは「読まない」の%で、この5年で約15%も増えた結果です。この調査の対象は16歳以上で6000人を抽出したものです。小中学生の頃に読書習慣が身につかなければ、なかなか大人になってから読書に親しむのは難しいと言われています。
 本校だけではなく、今各中学校は「時間のやりくり」に苦慮しています。一昔前には、学校ごとに工夫しながら「朝読書」など一斉に読書活動に取り組めるよう読書を多くの学校でカリキュラムに組み込んでいました。しかしコロナ禍も手伝い、部活動の朝練習がなくなり、放課後の活動の時間を確保するため少しづつ一般の下校を早めるのなど、一斉に読書の時間を確保することが難しくなってきました。
 GIGAスクール構想による一人一台端末の導入も読書、図書室の利用が少なくなった一因だと感じています。中学校では各教科の学習で「調べ学習」の機会が少なくありません。かつては図書室に行って本を参考にしていたものですが、今は教室にいながら各自がインターネットから欲しい情報を瞬時に手に入れることができるようになりました。
 読書の楽しさ、活字に触れる大切さは、今さら私が言うまでもありません。
 生徒たちには引き続き読書を推奨していこうと思います。

校長室のひとりごと「豚はお尻も呼吸?」

 世の中には、変わったことを真剣に研究する研究者がいるものです。

 先日、「豚はお尻でも呼吸できる」ことが発見されたと報道されていました。この研究をしたのは、東京医科歯科大学の教授のチームです。そしてこの研究が今年の「イグノーベル賞」を受賞したということです。皆さんノーベル賞はご存知と思いますが「イグ」とは否定するというような意味合いがあり、この聞き慣れないイグノーベル賞とは「人を笑わせ考えさせるような研究」に対して授与されている名誉ある賞です。「豚はお尻でも呼吸できる」という私のような素人には何のための研究なのか想像もできませんでしたが、東京医科歯科大学の研究チームだけあって大真面目な研究の結果です。

 コロナによる呼吸不全で従来の呼吸補助では救えなかった命の経験を生かし、患者に負担が大きい人工呼吸器に変わる呼吸の補助はないか、という再生医療の発想がこの研究の始まりだったそうです。研究チームによると既に人体での臨床実験も行われており、2028年頃の「腸換気法」の実用化を目指しているそうです。

 さて、この「イグノーベル賞」過去には「ワニもヘリウムガスを吸うと声が変化する」や「微弱な電気を流した箸やフォークで食品の味を変える」「涙の出ない玉ねぎ」などが受賞しています。

 ノーベル賞もそうですが、このイグノーベル賞など、豊かな発想で普通では誰も考えないような研究を推し進めることで新たな発見や発明が進むのだと改めて感じました。

今日は葛北駅伝大会です。この後応援に行ってきます。

校長室のひとりごと「川創祭」

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、お彼岸を境に朝晩随分と秋めいてきました。

 今週はいよいよ文化祭「川創祭」が行われます。この「川創祭」本校の体育館で例年行ってきましたが、今年は「野田ガスホール(旧野田文化会館)」で行います。

 コロナ禍では密を避けたり、感染予防の観点から保護者はもちろん、地域の皆さんに学校に足を運んでもらい、生徒の様子を見ていただく機会が失われてきました。そもそも行事自体ができない数年間が続きました。「地域連携」「地域に開かれた学校」、学校は地域の教育力なくしては円滑な教育はできません。今の中学生、本校生徒の様子を見ていただく機会として、今年の「川創祭」を企画しました。しかし、全校生徒が入り、保護者が参観すると本校体育館のキャパシティをオーバーしてしまい、せっかくご来校いただいても、地域の皆さんが参観できないことが予想されます。そこで多くの方に自由に参観いただけるようにと大きなホールでの開催となったわけです。

 当日、午前中は文化部の発表や学年、学校の代表生徒の各種発表、中里喜楽会の皆さんにご指導いただいた郷土芸能「獅子起こし」などを披露します。

 そして午後は、合唱コンクールです。今、生徒たちは心を一つにして最後の仕上げです。今回は大きなホールということもあり、川間小、尾崎小の両小学校の有志も招待し合唱を披露していただきます。

 初めての試み尽くしの今年の「川創祭」、私も今から楽しみです。

 当日は、家族に中学生がいなくても、どなたでも無料でご参観いただけます。どうぞお越しください。

校長室のひとりごと「もふもふ…」

「もふもふ」「まったり」「さくっと」「ごりごり」「きゅんきゅん」・・・
 「失笑する」「うがった見方」・・・
文化庁が2023年度の国語に関する世論調査の結果を発表しました。
1行目の語句は、日常会話で使われている新しい言葉の浸透度合いを調査する設問に使われた語句です。
 ふんわりと柔らかそう、な状態を表す「もふもふ」は全体の52.6%が使うという結果です。また、ゆっくりとのんびりする、ことを表す「まったり」も52.6%が使い、時間や手間をかけない、を表す「さくっと」は56.2%、筋金入り、を表す「ごりごり」は20.0%、ときめきを感じる、を表す「きゅんきゅん」は41.4%が若者を中心に日頃から使うと回答したそうです。
 2行目の語句は、本来の意味ではなく多くの人が間違えて使用している語句です。
「失笑する」、本来は「こらえきれず吹き出して笑う」という意味ですが、「笑いも出ないほどあきれる」と回答した人は全体の67.0%でした。
「うがった見方」、本来「物事の本質を捉えた見方」ですが、60.7%の人は「疑ってかかるような見方」と誤って認識している結果だったそうです。
 コミュニケーションや、言語活動を大切にしている学校、これからも言語環境を整えていこうと改めて感じさせられました。

※昨日、暑い中「ふれあい奉仕作業」が行われ、多くのPTAの皆さん、川間地区社会福祉協議会の皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました。